Wの軌跡   作:カオスカラミティ

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Mは危険・前編

クレアが新所長になってから数週間後の4月の探偵事務所にて

 

フリーゲン(俺達はいつものようにミスティのラジオを聞いていた。)

 

〜♪

 

ミスティ『午後1時になりました。ミスティの《アーベントタイム》の時間です。今から1時間、とっても楽しい時間に皆さんも招待します。午後7時からもまたやるので、そちらも逃さずに聞いてね。それではまず、一曲お聞き下さい』

 

 

フリーゲン「気だるい昼下りだぜ……。だが、ミスティ嬢の声が俺を癒やしてくれる。」

 

ラジオから流れてくる音楽を聞きながら、優雅にコーヒーを飲んでいると…

 

―キャン!キャン!

 

フリーゲン「あぁ〜、ラリーちゃん…」

 

ミリアム「ちょっとどいて〜!」

 

―ガンッ!

 

フリーゲン「痛って!」

 

ミリアムに押し退けられ、俺はハシゴに激突し……

 

ミリアム「さあ、一休みしたらラリーちゃんを飼い主に帰しに行こっか!」

 

ミリアムはラリーちゃんを抱きしめてフリーゲンに催促する

 

フリーゲン「いい加減にしろよミリアム!!何でこの俺が毎日毎日、ペット探しなんだよ!?」

 

クレア「仕事の選り好みはよくありませんよフリーゲン。こういう依頼もこなしておいた方が、いざという時に貴重な情報源になったりするんですから。」

 

フリーゲン「そりゃ、分かってるけどよ……。」

 

クレア「分かっているのであれば、早くラリーちゃんを飼い主に届けてあげて下さい。」

 

フリーゲン「へ〜い」

 

そんな風にクレアとミリアムと言い合っていると……

 

ヴィント「3人ともうるさい!!僕はミスティのラジオに集中したいんだ!!」

 

 

ミスティ『帝都、ミステリーツアー』

 

 

3人「すいません……」

 

クレア「ミスティとは?」

 

フリーゲン「4月になってから現れたパーソナリティでな。あっという間に大人気になったんだ。」

 

そう説明した後、フリーゲンはヴィントの側に置いてあるミスティのチラシを手に取って2人に見せた

 

 

ミスティ『帝都やその近辺の都市伝説や面白い話を皆さんの情報をもとに探っていきますよ。採用された方にはミスティのサイン入りステッカーをプレゼントします。まずはラジオネーム、KDさんからの投稿です。』

 

 

ミリアム「へぇ〜」

 

フリーゲン「こいつがタレントに興味持つなんてな〜」

 

ミスティ『ミスティさん、聞いて下さい。やはり間違いなく存在するようです。幻のカジノ―〈ミリオンコロッセオ〉が』

 

3人「ミリオンコロッセオ?」

 

 

ミスティ『兄の友達の友達が掛け金0からいきなり大金を手に入れ、翌日には高級外車を買っていたと聞きました!彼が天国のカジノへ行き、そして帰ってきたのは事実です。……というおハガキです。また来ましたね、この噂。多いですよねぇ〜。私はギャンブルはしないんですが、一度位は行ってみても良いかなぁ〜?』

 

 

ヴィント「興味深いね…」

 

ミリアム「本当にあるのかな?」

 

フリーゲン「そんな夢みたいな話、誰が信じるんだ?」

 

―ピンポーン!

 

その時、依頼人が来た事を知らせるチャイムが鳴り、フリーゲンがラジオの音源を切る。

 

ヴィント「あっ!」

 

フリーゲン「どうぞ」

 

ヴィントは肩を落として奥へ行くと同時に依頼人が入ってきた

 

依頼人(父)「あのぉ、名探偵のメーアさんというのは?」

 

クレア「申し訳ありません。メーアさんは今、長期出張に出ていまして…。ですが、ご安心下さい。彼女の1番弟子であるフリーゲンがいますから」

 

フリーゲン「どうも。それで、ご依頼の内容は?」

 

依頼人(母)「お願いします!うちの娘を、調べて下さい!」

 

依頼人(父)「娘がっ!うちのユイが、ミリオンコロッセオに!」

 

フリーゲン・クレア「えっ?」

 

 

―翌日、フリーゲンとクレアは依頼人の娘であるユイの後を追跡していた。彼女が帝都の宝石屋に入ったタイミングでヴィントからスタッグフォンに着信が入る

 

フリーゲン「俺だ。」

 

ヴィント『ユイ・マーレの実家はヘイムダルで売られている〈帝都まんじゅう〉の元祖だね。彼女はそこの看板娘として働いていた』

 

フリーゲン「その娘があんな風になったら、そりゃ心配になるよなぁ〜」

 

そう言いながら、その調査対象者である彼女の実家のまんじゅうを食べながら、彼女を見張るフリーゲンとクレア。すると宝石店から彼女が出てきそうなので2人は身を隠す。

 

ユイ「ああ〜、イライラする!気晴らしにまたあそこに行くか!」

 

フリーゲン「まさか本当にあるのか?幻のカジノ、ミリオンコロッセオ…」

 

クレア「とにかく、追いかけましょう」

 

2人はユイから数メートル離れて尾行するが、彼女が急に立ち止まり、2人は慌てて物影に隠れる。そして彼女は振り返るが再び歩き始めた。

 

フリーゲン「ん〜。さすがに2人で追跡はまずいか?」

 

クレア「ですが、対象が逃げ出した時に別れて追う必要があるかもしれませんよ?」

 

フリーゲン「そうなんだよな〜…」

 

クレア「あっ、フリーゲン!彼女がいません!」

 

フリーゲン「何っ!?ノォォォォッ!!あり得ねぇぇぇっ!?」

 

クレア「すいません。話に夢中になって見失ってしまいました……」

 

フリーゲン「いや、それは俺も同じだから気にするな。それに…」

 

〜♪〜♪

 

フリーゲンがクレアに非が無いと言った時、再びスタッグフォンに着信が入り、それに出るが……

 

フリーゲン「おう。おう、分かった。……クレア、お前は帰れ」

 

クレア「はっ?なっ、なぜですか?」

 

出た後、フリーゲンはクレアに帰れといきなり言い出した。

 

フリーゲン「今から会う奴は天国のカジノから帰ってきた奴を見つけた情報屋なんだが―」

 

クレア「でしたら、私も探偵事務所の所長として会った方が良いのでは?」

 

フリーゲン「いや、でも……」

 

クレア「何を戸惑っているのか分かりませんが、今は少しでも情報が欲しいんです。行きましょう」

 

フリーゲン「フゥ〜、分かったよ」

 

 

それから2人は情報屋グロストが見つけたカジノの客の家に到着した

 

フリーゲン「よう、待たせたな――うおっ!?」

 

グロスト「どうもどうも、情報屋のグロストです。いやぁ~、まさかあの有名な〈氷の乙女〉に会えるなんて嬉しいなぁ〜。写真良いですか?」

 

クレア「いえ、あの……」

 

フリーゲン「だから連れて来たくなかったんだよ…(小声)やめんか、情報屋!」

 

―ゴツンッ!

 

グロスト「あ痛っ!」

 

グロストの癖で美しい女性軍人にいつものように写真を撮る事をねだるが、それを良しとしなかったフリーゲンに思いっきり頭を殴られる

 

フリーゲン「それより、見つけたんだろ?天国のカジノから帰ってきた客を」

 

グロスト「いやぁ、天国はどうかな?」

 

その後、2人はグロストが見つけたミリオンコロッセオへ行った人物―フュンフという青年実業家の家へ入るが……

 

フュンフ「アハハハハ!!よく聞いてくれたねぇ。そうだよ、僕は強かった。あり得ないほど勝ち進んだんだ、あのカジノで!」

 

フリーゲン「うわぁ〜……(汗)」

 

クレア「ちなみにそのカジノはどこにあるんですか?」

 

フュンフ「ん?アハハハ!」

 

 

―メーア探偵事務所

フリーゲン『証人の名前はフュンフさんだ』

 

ヴィント「他に情報は無いのかい?」

 

フリーゲン『仕方ねぇだろ?後は破産して我が家と家族を失ったって事位しか分からねぇんだから』

 

ヴィント「我が家!?家族!?」

 

ミリアム「ヴィント?ヴィント〜?」

 

フリーゲンの言った言葉にヴィントは止まってしまう。それを見たミリアムがヴィントをゆするが全く動かない

 

 

―フュンフ邸前

フリーゲン「ヴィント?どうした〜?お〜い?」

 

その頃、中でまだ酒を飲んでいるフュンフの元に誰かが近づいてくる

 

フュンフ「アハハ。次だ、次こそは僕にツキが……。っ!?うっ、ウワァァァッ!!」

 

?「……」

 

フュンフ「リッ、リッチモンド伯爵!!すいません!!お金は必ず用意します!!なので……」

 

?→リッチモンド「私は3日も待ってあげたんだよフュンフ君?君は全てを賭けて楽しんで、そして負けた!」

 

〈マネー〉

 

そう言うとリッチモンドはガイアメモリを取り出し、首の後ろにある生体コネクタに挿入してマネー・ドーパントとなり…

 

リッチモンド「きっちりと取り立てを受けてもらうよ」

 

大きなコイン―〈ライフコイン〉という物を出してフュンフの額に刺すと彼の体からライフエネルギーが吸い取られ、〈ライフコイン〉にフュンフの名前が刻まれた

 

―ガチャッ!

 

クレア「っ!!ドーパント!!」

 

「くっ、ここは逃げるか!」

 

フリーゲン「待て!!クレア、彼を頼む!」

 

クレア「はい!」

 

フュンフの叫び声に2人は屋敷に入ると、目の前にドーパントがいたが、ドーパントは2人を見ると慌てて逃げ出した。フリーゲンは倒れているフュンフをクレアに任せ、ドーパントを追う。

 

フリーゲン「ヴィント、ドーパントだ!」

 

 

ヴィント「……。」

 

ミリアム「ヴィント〜?ドライバーが出現したよ〜?」

 

 

フリーゲン「ヴィント?ヴィント!?」

 

フリーゲンはダブルドライバーを装着し、ヴィントを呼ぶが返事が無い事に違和感を感じ、何度も呼ぶがやはり返事が無い

 

フリーゲン「っ!!クソっ!!」

 

フリーゲン「オラッ!フッ!」

―ダッ!ドコッ!

 

「ぐっ!さっき屋敷にいた奴か!」

 

フリーゲン「ヴィント!おい、ヴィント!」

 

目の前にいたマネー・ドーパントが逃げそうになるのを見たフリーゲンは飛び蹴りをくらわして、相手を攻撃する。

 

 

ヴィント「っ!!」

 

ミリアム「あっ、起きた!ドライバーが腰に着いてるよ!」

 

ヴィント「分かった。」

 

〈サイクロン〉

 

 

フリーゲン「フッ!」

 

〈ジョーカー〉

 

「ガイアメモリ?」

 

フリーゲン「変身!」

 

〈サイクロン〉

〈ジョーカー〉

 

フリーゲンの何度目かの声でようやく我に返ったヴィントはすぐさまサイクロンを起動し、フリーゲンは転送されたメモリを挿入した後に自分のメモリを挿入してドライバーを開いて変身する

 

フリーゲン「フッ!」

―ドガッ!

 

フリーゲン「ハッ!ハアッ!」

―ズガッ!バキィッ!

 

「グハッ!ガッ!お前はいったい何なんだ!?」

 

フリーゲン「俺はW。この帝都の涙を拭う、2色のハンカチさ。」

 

「フン。私はバカと金の無い奴は嫌いなんでね」

 

と言うとマネー・ドーパントは逃げようとするが…

 

フリーゲン「バカって言うんじゃねぇ、この野郎!!」

 

―パカンッ!

 

「あ痛っ」

 

フリーゲン「オラッ!オラッ!」

―ドガッ!ズガッ!

 

バカと言われて怒ったフリーゲンが走ってすれ違いざまにマネー・ドーパントの頭を叩き、そのまま隙を与える事なく殴り続けていく

 

〈ヒート〉

 

〈ヒート〉

〈ジョーカー〉

 

フリーゲン「これで終わりだ」

 

「ヒッ、ヒイィィィッ!!」

 

フリーゲン「オリャアァァァッ!!」

―ズゴオォォォッ!!

 

?「フッ!」

―バシュンッ!

 

フリーゲン「グワッ!!」

 

マネー・ドーパントにトドメを刺す為にサイクロンをヒートに変え、拳に炎を纏わせて突っ込むが上から誰かに攻撃されてしまい、マネー・ドーパントを逃してしまった

 

フリーゲン「別のドーパントか?それよりも奴を逃しちまった!」

 

ヴィント『コロッセオの手がかりを逃がすなんて、相変わらず詰めが甘いね』

 

フリーゲン(何言ってんだ?お前が一瞬止まんなきゃ、すぐに捕まえてたぜ?)

 

ヴィント『止まった?何の事だい?』

 

ヴィントとのやり取りでフリーゲンはこれ以上、何を言っても埒が明かないと悟り、ダブルドライバーを取り外してメーア探偵事務所へと帰還する

 

その様子を建物の屋上で見ていた女性がいた

 

ルイーナ「サイクロン、ジョーカーにヒート。潜入してから色んなメモリを見てきたけど、あんなメモリは初めて見たわ。しかも形も違うし…。これは“あの方”に報告しておかなくてはね」

 

するとそこへ、先程Wと戦っていたマネー・ドーパントが現れた

 

「すまんね。助かったよ」

 

ルイーナ「アフターサービスですよ。高額のメモリを買って下さったので。これからも存分にお楽しみ下さい」

 

 

―夜・フィーネの部屋にて

フィーネ「左右非対称のドーパント?」

 

ルイーナ「うん。私達が見た事の無いメモリばかり使っててしかも、形も違ってたの。これは報告案件じゃない?」

 

フィーネ「そうね。明日にでも私が報告しておくわ。」

 

ルイーナ「お願い、姉さん」

 

 

―翌日・依頼人の店にて

 

依頼人(父)「ああ、止めなさい!」

 

ユイ「うるせぇ!安心しな、倍にして返してやるからよ」

 

ミリアム「とうっ!」

―パシッ!

 

ユイが両親が貯金していたミラを持って再びミリオンコロッセオに向かおうとするが、ミリアムがジャンプしてそのミラを取り返した

 

ユイ「何だ、このガキ?」

 

ミリアム「親が貯金していたお金を勝手に持っていっちゃダメじゃん!」

 

フリーゲン「おい、ミリアム!調査対象者に会っちゃダメだろが!(小声)」

 

ユイ「お前ら探偵か?」

 

フリーゲン「聞くんだ。ミリオンコロッセオはな、怪――」

 

ユイ「怪物がやってるカジノだって言うんだろ?そんな事は百も承知さ。」

 

ミリアム「知ってたの!?」

 

ユイ「あんな最高のスリルを味わえる場所なんて、そうそう無いからな〜」

 

フリーゲン「だったら、俺達が絶対にやめさせてやる」

 

ユイ「行き方もわかんないのに、どうやってやめさせるんだ?ハハッ。じゃなぁ〜」

 

ミリアム「むぅ〜。なんか、ムカつくー!!」

 

フリーゲン「だが、良いヒントを残してくれたぜ」

 

ミリアム「えっ?」

 

フリーゲン「“行き方”さ」

 

 

―近郊都市トリスタ・ラジオ局

フリーゲン「すんません。私立探偵してるフリーゲンと言う者ですけど、ミリオンコロッセオに関するハガキを見せてほしいんすけど。」

 

プロデューサー「分かりました。どうぞ」

 

フリーゲン「どうも〜」

 

その時、鉄道憲兵隊の隊員が2人ラジオ局に入ってきた。そしてその内の1人がフリーゲンを見て「あっ」と声を上げた

 

?「貴方、もしかしてリーヴェルト大尉の同期のフリーゲンさんですか?」

 

フリーゲン「そうだけど、アンタは?」

 

?→ドミニク「リーヴェルト大尉直属の部下のドミニク少尉です」

 

フリーゲン「そっか。今日は何しにここへ?」

 

ドミニク「ミリオンコロッセオについて、情報収集を」

 

フリーゲン「あんた達もか。実は俺もでな。今、ラジオの投稿に出た実際の地名を書き写してたんだ」

 

ドミニク「なるほど〜。その地名のどれかに例のミリオンコロッセオがあるかもしれないと?」

 

フリーゲン「まぁ、そんなとこだ」

 

ミスティ「おはようございま〜す」

 

フリーゲン「ミスティさん!?」

 

ミスティ「あら?プロデューサー、この方達は?」

 

ドミニク「初めましてミスティさん!私は鉄道憲兵隊所属のドミニク少尉です!ラジオ、いつも聞いてます!」

 

ミスティ「あら、ありがとう」

 

フリーゲン「初めまして、癒やしを与えてくれるエンジェル。俺の名はフリーゲン。帝都で私立探偵をやっています。憲兵隊に相談出来ない事があれば、ぜひウチにご依頼を」

 

そう言ってフリーゲンは名刺をミスティに渡す

 

ミスティ「フフッ、面白い方ですね。ええ、その時は頼らせていただきますね。そうだわ。良かったらこれ、持っていって。」

 

ミスティはフリーゲンとドミニクに自分のサインが入ったステッカーを渡す

 

ドミニク「わぁ〜、ありがとうございます!」

 

フリーゲン「家宝にします!後、1つ良いですかね?」

 

ミスティ「何でしょう?」

 

ー数分後

 

フリーゲン「ハッハッハ!やったぜー!!」

 

 

ーメーア探偵事務所

ヴィント「ありがとうフリーゲン!まさか送ったハガキが読まれないと貰えないステッカーを貰ってきてくれるなんて!君は最高の相棒だよ!」

 

クレア「ヴィント君、凄く喜んでますね」

ミリアム「良いお土産ゲットしたね〜」

 

フリーゲン「まぁな。ありがとよエンジェル」

 

―パシッ

 

フリーゲン「あっ…」

 

クレア「ちゃっかり自分の分も貰ってたんですか?」

 

フリーゲン「ファンなんだから良いだろ?」

 

クレア「全く……」

 

ヴィント「それじゃ、検索始めよう。検索項目は『客をコロッセオに連れて行く方法』だよね?」

 

フリーゲン「ああ。そこにラジオ局で聞いた地名を片っぱしから入れてくれ」

 

ヴィント「どうぞ」

 

そしてフリーゲンはラジオ局で聞いた地名を言っていくと、〈地球の本棚〉の本がどんどん減っていき、遂に一冊に絞られた。その本の題名は…

 

フリーゲン「導力トラム?」

 

ヴィント「ああ。通常運行の導力トラムに紛れて、客をミリオンコロッセオに連れて行く闇トラムが走っているんだ。時間や停車場所は利用者しか知らない」

 

ミリアム「でも、そんなのが走ってて停車場所に止まらなかったら怪しまれない?」

 

クレア「いえ、運転席に回送の札を置いておけば、停車しなくても客は不審に思いません。敵ながら、よく考えたものです」

 

フリーゲン「よし、そんじゃその闇トラムを追うか!」

 

クレア「ちょっと待って下さいフリーゲン!」

 

フリーゲン「どうしたクレア?」

 

 

―約1時間後、とある場所にて

フリーゲン「もうすぐ闇トラムが来るな。」

 

するとヴィントの検索通り、通常では停まらない場所でトラムが止まり、客達を乗せて再び走り始めた

 

フリーゲン「ビンゴだ!」

 

フリーゲンは闇トラムを追跡する為、ハードボイルダーを走らせるが、闇トラムの運転手が追跡されている事を察知して速度を上げる

 

途中、線路の上を横切ろうとする導力車にわざと激突してハードボイルダーの邪魔をしようとするが、フリーゲンは導力車を飛び越える

 

フリーゲン「絶対に逃さねぇ!なっ!?」

 

―ズガァァァンッ!

 

今度はトラムが急ブレーキしたのでフリーゲンは正面衝突する前にハードボイルダーのハンドルを横に切るが、急に方向転換したのでバランスが崩れ、ハードボイルダーは転倒する。しかし、フリーゲンは何とかトラムの窓に手をかけていた

 

フリーゲン「危ねぇ、危ねぇ」

 

「フフフ、まさに招かれざる客だな」

 

フリーゲン「現れたな。くらえっ!」

 

〈スパイダー〉

 

―ズガッ!ガキッ!

 

「グワッ!」

 

トラムの上にマネー・ドーパントが現れ、攻撃される前にスパイダーショックにギジメモリを入れて起動し、敵を攻撃した後、トラムの上に登るフリーゲン

 

フリーゲン「行くぞヴィント!」

 

〈サイクロン〉

〈ジョーカー〉

 

2人「『変身!』」

 

フリーゲン「今日をミリオンコロッセオとやらの閉店日にしてやるぜ」

 

「何だと?」

 

フリーゲン「セイッ!ハアッ!」

―ドガッ!ドガッ!

 

フリーゲン「フッ!」

 

「グアッ!」

 

フリーゲン「逃がすか!」

 

「フンッ!」

―ズガガンッ!

 

トラムの上で戦闘を開始し、マネー・ドーパントに蹴りを2発くらわせた後、共にトラムから飛び降りた後、Wはトラムを追おうとするがマネー・ドーパントが背後からコイン型のエネルギー弾を撃った

 

「くらえっ!」

 

フリーゲン「おっと、そんな程度の攻撃なら!」

 

〈サイクロン〉

〈メタル〉

 

フリーゲン「フッ!ハッ!ハアッ!」

―ビュンッ!ブンッ!

 

「いったい…いくつメモリを持っているんだ!?」

 

フリーゲン「お前に教える必要はねぇ!ハアッ!」

―ドカッ!ズンッ!バキィィッ!

 

「グハァァァッ!」

 

フリーゲンはサイクロンメタルにチェンジし、メタルシャフトに風をまとわせて敵の攻撃を防ぎ、すかさず接近してメタルシャフトで敵を攻撃して吹き飛ばす

 

フリーゲン「終わったな」

 

「確かに強いが、君に私は倒せんよ」

 

フリーゲン「はあ?」

 

「私の腹の中にはコインがいっぱいだ。読めるかね?」

 

マネー・ドーパントが手にしたライフコインには『フュンフ』と書かれていた

 

フリーゲン「まさかそのコインは……」

 

「そう。このライフコインには客達の生命エネルギーが入っている。私を倒せば、これらも木っ端微塵だ。」

 

フリーゲン「てめぇ、なんて事を!」

 

「彼らは全てを失ってでも、賭け事がしたいのだよ。我が家も、家族でさえも」

 

フリーゲン「この野郎!!(怒)」

 

ヴィント『我が家…。家族…。ウワァァァッ!!』

 

マネー・ドーパントが言った言葉にヴィントが反応し、急に右半身が動かなくなってしまう

 

フリーゲン「ヴィント!?どうしたヴィント!?」

 

「フンッ!フンッ!」

―バキッ!バキッ!

 

フリーゲン「グアッ!クッ!」

 

「ハアァァッ!」

―バシュッ!バシュッ!

 

―ズドォォォンッ!ズドォォォンッ!

 

フリーゲン「ウワアァァァァッ!!」

 

「借りはきっちりと返したぞ」

 

そう言ってマネー・ドーパントは去っていった

 

 

―ミリオンコロッセオにて

クレア「ここがミリオンコロッセオですか」

 

ミリアム「確かにカジノだけど、何か変な雰囲気だね〜?」

 

◇後編に続く

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