Wの軌跡   作:カオスカラミティ

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遂にフリーゲン達がⅦ組と絡みます!!


★不審なR・前編

―4月24日・ケルディック

 

この日、フリーゲンは交易町として有名なケルディックに来ていた。

 

フリーゲン「ここがケルディックか。確か、町の中心でやる大市が毎年盛況なんだよな。帰りにあいつらに何か、買っていこうかな?」

 

〜♪〜♪

 

その時、スタッグフォンに着信が入ったのでフリーゲンはそれを取り出し、電話に出る

 

フリーゲン「もしも〜し」

 

クレア『ケルディックに到着しましたか?フリーゲン』

 

フリーゲン「おう、さっき到着したぜ。にしても本当なのか?ざっと周囲を見渡したが、のどかなモンだぜ。」

 

クレア『ですが、間違いありません。その町の領邦軍がおかしな動きをしていますし、不審な人物の目撃もあります。これは〈情報局〉からの――しかもあのレクターさんからの情報ですから。』

 

フリーゲン「ああ。あの〈鉄血の子供たち〉の1人で鉄血宰相の懐刀って言われてる奴な。確かクレアとミリアムも誘われてたんだっけ?」

 

クレア『お断りしましたけどね。まぁ、それは今は置いといて下さい。事務所でも言った通り、領邦軍の動きの監視と不審人物の探索をお願いします。』

 

フリーゲン「了解だ。どちらかに動きがあったら、すぐに連絡する。」

 

クレア『分かりました。』

 

そして通信は終了し、スタッグフォンをしまったフリーゲンは街で唯一の宿である〈風見亭〉へと向かう

 

 

―風見亭

女将「何泊かしたいんだね?それじゃ、2階の部屋が1つ空いてるから使いな。ただ、隣が学生さん達だけど良いかい?」

 

フリーゲン「ああ、全然良いっすよ。」

 

その後、フリーゲンは案内された部屋でくつろぎながら、これからどうするかを思案する

 

フリーゲン「領邦軍の監視は遠目からするとして、まずは不審人物の目撃者探しだな。誰か、見てれば良いが…」

 

そして、部屋で少し休んだフリーゲンは風見亭を出て、町の人達に怪しい人物を見ていないか聞いて回るがなかなか有力な目撃情報を得られなかった

 

 

―数時間後

フリーゲン「う〜ん。軽く聴き込んでみたが、そう簡単にはいかねぇか。今度は街道に出て聞いてみるか。」

 

そう言ってフリーゲンはハードボイルダーに乗り、街道に出ると大市に品を出している農家を見つけたので、そこに停車する

 

フリーゲン「すんませ〜ん。ちょっと聞きたい事があるんですけど〜?」

 

男性「はい?何でしょうか?」

 

フリーゲン「最近、ケルディックで不審人物が目撃されているらしんですけど、何か知らないっすかね?」

 

男性「う〜ん。ケルディックへは品物を持っていったりするだけだからねぇ〜」

 

フリーゲン「ちょっと気になる事でも良いんですけど……」

 

すると男性は何かを思い出したかのように手を叩き、ルナリア自然公園の方を指差す

 

男性「そういえば突然、自然公園の管理人が変わったんだ。けど、新しい管理人はなんか横暴というか、偉そうというか…」

 

フリーゲン「前の管理人は?」

 

男性「ケルディックで飲んだくれてるらしい(汗)」

 

フリーゲン「マジか(汗)まぁ、ありがとな」

 

その後、フリーゲンはルナリア自然公園の入口に向かうが男性の言っていた通り、かなり横暴な管理人だったので何も聞けずにケルディックに戻ってきた

 

 

―再びケルディック

フリーゲン「何だよ、あの管理人!!少しくらい話を聞かせてくれたって良いじゃねぇか!!まぁ、良い。次は七耀教会の人に話を聞くとすっか。」

 

そしてフリーゲンは教会の人に話を聞こうと教会の方へ足を運ぶと、猫を膝に乗せている女の子がいたがその子は沈んだ顔をしていた

 

フリーゲン「お嬢ちゃん、どうしたんだ?」

 

女の子「あのね、この子が元気無いの…。多分、おじさんに怒鳴られたからだと思うの…」

 

フリーゲン「おじさんって?」

 

女の子「あそこにいるお酒の匂いしたおじさん。何か、前は公園のカンリニン?をしてたんだって」

 

女の子が指さした方を見ると、そこには確かに酒瓶を持って酔っ払っている男性がいた

 

フリーゲン「マジで昼間っから飲んでるのかよ(汗)そうだお嬢ちゃん、これあげるよ。」

 

女の子「これは?」

 

フリーゲン「猫じゃらしっていう、猫が喜ぶアイテムだ。これでその猫は元気になるぜ」

 

女の子「ありがとうお兄さん!」

 

フリーゲン「どういたしまして。」

 

その後、フリーゲンは自然公園の元管理人に話を聞こうとするが、酔っ払っていて断片的な情報しか得られなかった

 

フリーゲン「やっぱり酔っ払い相手だと、あんまり情報得られねぇなぁ。しかも言ってる事は農家の人と一緒だし……。何だ?大市の方が騒がしいな。」

 

 

―大市

ハインツ「この田舎商人が!!」

マルコ「ふざけんなよ、成金野郎!!」

 

大市に入ってすぐの場所で地元商人のマルコと帝都から来たハインツがお互いに掴み合い、今にも殴りかかりそうになっていた。そして、その2人を赤い制服を着た黒髪の青年と青髪ロングの少女が抑えていた

 

フリーゲン「ったく、しょうがねぇな。おい、やめろ。いい歳した大人が公衆の面前で言い争ってんじゃねぇよ」

 

赤髪の青年「あっ。あの人って…(小声)」

 

ハインツ「おおっ!!君は確か、アルト通りに居を構えている探偵君ではないか!!」

 

フリーゲン「以前、依頼しに来たハインツさんか。いったいどうしたんだ?」

 

ハインツ「探偵君がいるなら丁度良い。これを見てくれたまえ。」

 

そう言ってハインツが見せてきたのは、この大市のどの場所を使える事が出来るという許可証だった。

 

フリーゲン「この許可証がどうかしたんっすか?」

 

ハインツ「ほら、君も見せたまえ。」

 

マルコ「おっ、おお。」

 

ハインツに言われてマルコも許可証を見せてきたが、その内容は日時、使用場所などが全く同じ物だったのだ

 

フリーゲン「おいおい、何だよこりゃ?内容が全く同じじゃねぇか。」

 

ハインツ「そうなんだよ!だから私は、この男が偽造したと思ってるんだ!」

 

マルコ「はあっ!?偽造はそっちだろうが!!」

 

フリーゲン「まぁ、落ち着けって。どうやら見た所、両方とも本物だな。」

 

2人「なっ!?」

 

フリーゲン「そこでだ。妥協案として、場所を交代で使うのはどうだ?もちろん、相手が使っている間はもう一方は奥の敷地を使う事になるが…」

 

ハインツ「むう…。君がそう言うなら、私は構わないが…」

 

マルコ「まぁ、俺も場所さえ使えれば…」

 

老人「ホッホッホ。決着がついたみたいじゃな。」

 

そこに見計らったように1人の老人が現れた

 

ハインツ・マルコ「オットー元締め!!」

 

老人→オットー「探偵さんだったね。すまないな、大市のいざこざを解決してもらって。」

 

フリーゲン「なぁ〜に、こんなの朝飯前さ。何かあったら、帝都のアルト通りにあるメーア探偵事務所へ。じゃあな。」

 

赤髪の青年「あのっ!フリーゲンさん!」

 

大市のいざこざが一応解決し、〈風見亭〉へ帰ろうとしたフリーゲンを赤い制服を着た赤髪の青年が呼び止め、フリーゲンは振り返る

 

フリーゲン「ん?おっ、エリオットじゃねぇか!久しぶりだな!」

 

赤髪の青年→エリオット「はい!お久しぶりです!」

 

すると先程の黒髪の青年→リィンと青髪のロングの少女→ラウラ、そして金髪の少女→アリサがエリオットとフリーゲンのもとに集まってきた

 

リィン「エリオット、知り合いか?」

 

エリオット「うん。こちら、アルト通りで探偵事務所を開いているフリーゲンさん。家がご近所なんだ。」

 

フリーゲン「初めましてボーイ&ガールズ。俺はメーア探偵事務所の私立探偵、フリーゲン・S・レフトだ。」

 

アリサ「あはは…(汗)」

 

ラウラ「遊撃士とは違うのか?」

 

フリーゲン「やる事は遊撃士と似通っているが、決定的に違うのは遊撃士の規約にある国家間不干渉が探偵には無いって事だな。後、うちは時々軍から依頼を受ける事もある。」

 

アリサ「軍からもなんて、結構頼りにされてるんですね。」

 

フリーゲン「フッ、まぁな。ところで気になってたんだが、その制服の紋章、〈トールズ士官学院〉のだよな?でも、士官学院の制服は貴族が白で平民が緑のはずだ。赤なんて初めて見たぜ?」

 

リィン「これは今年から発足した貴族も平民も関係ない新しいクラス―〈Ⅶ組〉の制服なんです。」

 

フリーゲン「貴族も平民も関係なくねぇ〜?今の士官学院は面白い事やってんだな。」

 

エリオット「あの、フリーゲンさんはどうしてケルディックに?」

 

フリーゲン「わりぃが、依頼内容は教えられねぇ。」

 

アリサ「ですよね。」

 

フリーゲン「それじゃ、少し日も落ちてきた事だし、風見亭に帰ろうぜ。飯食いながら色々聞かせてくれよ。」

 

リィン「分かりました。」

 

 

その後、風見亭に戻った一行は少し早い夕食にし、その夕食を食べながらリィン達は旧校舎で行ったオリエンテーリングの事や旧校舎の造りが変わっている事を話し、フリーゲンの方はこれまで解決してきた依頼の話をした。もちろん依頼人の名前は出さずに。

 

そして夕食後、部屋に戻ろうとしたフリーゲンはラウラがリィンを呼び止め、『なぜ本気を出さない』と言っている所を目にした

 

フリーゲン(あいつ、〈八葉一刀流〉の使い手だったのか。確か〈剣仙〉であり、〈斑鳩〉の先代頭領であるユン・カーファイが作った流派だったな。)

 

フリーゲン「まっ、大人が余計な茶々を入れるわけにはいかねぇな。学生同士の揉め事は当人で解決するのが1番だ。さてと……」

 

自分に割り当てられた部屋に戻ったフリーゲンはスタッグフォンを取り出して、クレアに電話をかける

 

クレア『クレアです。』

 

フリーゲン「フリーゲンだ。今日1日で分かった事を報告するぞ?」

 

クレア『お願いします。』

 

フリーゲン「まず、領邦軍だがお前の言う通りだったぜ。町の人間が増税に対していくら意見を言っても聞く耳を持っちゃいねぇ。」

 

クレア『やはり、そうでしたか。』

 

フリーゲン「次に不審人物だが、こっちはまだ何も掴めちゃいねぇな。教会の人にまで聞いたが、手がかり無しだ。」

 

クレア『そうですか。』

 

フリーゲン「そういや、自然公園の前管理人が急に辞めさせられて、新しい管理人が来たみたいなんだけど、その新しい管理人って奴らがとんでもない奴らでよ〜」

 

昼間にあった自然公園の管理人達とのやり取りを電話口のクレアに話すフリーゲン。するとクレアは……

 

クレア『その管理人達、怪しいですね。何か犯罪に関わっているかもしれませんので一応、警戒しておいて下さい』

 

フリーゲン「お前の勘は当たるからな。了解だ。んじゃ、おやすみクレア。」

 

クレア『ええ。おやすみなさいフリーゲン』

 

◇後編に続く




クレアは〈鉄血の子供たち〉ではありませんが、宰相からの命令は受ける立場にいます。

ただし、うちのクレアは命令といっても理不尽な命令には従いません。
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