Wの軌跡   作:カオスカラミティ

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約1週間ぶりの更新です。ゴールデンウィークが忙しかったもので……(汗)

今回はヴィントに“検索”は頼みませんので。

オリジナルドーパントが出ます


★不審なR・後編

―翌日・風見亭にて

 

フリーゲン「フワァ〜。さて、調査2日目開始っと。」

 

起床したフリーゲンは1階へ降り、女将が用意してくれた朝食を食べていると、Ⅶ組の面々が降りてきた

 

エリオット「あっ、おはようございますフリーゲンさん」

 

リィン「おはようございます」

 

フリーゲン「おう、おはようさん。よく眠れたか?」

 

アリサ「なっ、なんとか…」

 

ラウラ「そうか?私はぐっすりと眠れたが?」

 

アリサ「男子と一緒になんて、初めてなんだからしょうがないじゃない…」

 

その後、Ⅶ組の面々も食事を終えて今日の分の課題をこなそうとした時、風見亭のウェイトレスが慌てて店に駆け込んできた

 

内容は昨日許可証で揉めていた男性2人がまた揉めているとの事だった。それを聞いたフリーゲンとⅦ組は急いで大市へと向かう

 

 

マルコ「この成金野郎!!」

ハインツ「なんだと!!」

 

エリオット「と、止めないと!」

 

ラウラ「我らに任せよ。リィン」

リィン「ああ。」

 

ラウラとリィンは2人の背後に回って羽交い締めにして、引き離した。そしてフリーゲンはその間に入って、2人を睨む

 

フリーゲン「おいおい、昨日の今日でまた大市を騒がしくしやがって。今度は何だ?」

 

ハインツ「おお、探偵君!聞いてくれ!こいつが私の屋台をめちゃくちゃにして、商品を奪ったんだ!!」

 

マルコ「はあ!?ふざけんなよ!!屋台をめちゃくちゃにして商品を奪ったのはテメェだろうが!!」

 

フリーゲン「全く同じ事を言ってんな?ちょっとおたくらの屋台を見させてもらうぜ?」

 

そう言ってフリーゲンは2人の屋台を見て回る。どちらもかなりひどく破壊され、そして商品が持ち去られていた。

 

フリーゲン「ひでぇ状態だったな。んで、盗られた商品はどういう物だったんだ?」

 

ハインツ「私は仕入れた装飾品だよ。」

マルコ「俺は生鮮食品だ。」

 

フリーゲン「なるほどな。」

 

オットー「何事じゃ?」

 

そこへ騒ぎを聞きつけたオットー元締めが現れた。それを見たフリーゲンはナイスタイミングと思い、元締めの所に駆け寄る

 

フリーゲン「ああ、元締めさん。実はな、あの2人の屋台が破壊され、商品も盗まれちまったんだ。んで、元締めさんに聞きたいんだが、この大市は夜には閉めるんだよな?」

 

オットー「そうじゃよ。」

 

フリーゲン「見張る人はいるのか?」

 

オットー「いや、この通りのどかな場所じゃし、領邦軍もおるからの。」

 

フリーゲン「ですよね〜」

 

その時、オットー元締めと同じように騒ぎを聞きつけて〈領邦軍〉の隊長が部下4人を引き連れて大市に現れた

 

隊長「朝から何だ!?この騒ぎは!?」

 

オットー「すみません。実は…」

 

大市で起こった事を領邦軍の隊長に話すオットー元締めだが、領邦軍の隊長は『お互いがお互いの屋台を破壊し、品物を盗んだ』と、とんでもない事を言い出したのだ

 

フリーゲン「おいおい、ちょっと待ちなよ。そんなバカな話があるわけないだろ?」

 

隊長「何だお前は?」

 

フリーゲン「帝都で私立探偵をやってるもんだ。」

 

隊長「探偵だと?探偵ごときが何用だ?」

 

フリーゲン「何用も何も、さっき言った通りさ。お互いがお互いの屋台を破壊し、商品を盗んで何の得があるんだ?下手すりゃ、しばらく大市に出店出来なくなるかもしれねぇのによ。」

 

隊長「それは当人達に詰所に来てもらって話を聞けば、分かるだろう。だが、我々はそんなに暇ではない。余計な手間を増やさないでほしいものだがな。」

 

そう言って隊長が2人を睨むと、2人は萎縮してしまい、何も言えなくなってしまった。

 

隊長「フン。以後、騒動は起こさぬように。詰所に帰投するぞ。」

 

部下達「はっ!」

 

ろくに調査しようともせずに、領邦軍の隊長は部下達を引き連れて詰所に帰投し、それを見たフリーゲンとⅦ組は納得がいかない様子だったが元締めの『屋台を直して、大市を再開しよう』という言葉に皆、動き出す

 

 

―30分後

オットー「手伝ってもらってすまんのぉ。Ⅶ組の諸君、それに探偵さん。おかげで予定より早く大市を再開出来るわい。」

 

エリオット「困った時はお互い様ですから」

 

ラウラ「それにしても自分の領地の民を守るのが、領邦軍の務めのはず。」

 

アリサ「それなのにあの態度、何様のつもりよ。(怒)」

 

フリーゲン「全くだぜ。増税に対する陳情書を取り下げない限り、あのまんまだろうな。だが、俺らに出来る事はたかが知れてる。」

 

オットー「探偵さんの言う通りじゃ。ケルディックの出来事はわしら自身で解決していくから、お主らは気にせんでええ。〈特別実習〉を頑張りなさい。」

 

そう言ってオットーは自宅に戻ったが、Ⅶ組の面々は納得してはいないような顔だった。そして、フリーゲンとⅦ組は大市の入口まで戻ってくると、リィンが立ち止まって一言

 

リィン「なあ皆、今回の事件。俺達で調べてみないか?」

 

アリサ・エリオット「えっ!?」

 

ラウラ「ほう?」

 

フリーゲン「はあっ!?何言ってんだ!?さっき言っただろうが!!『俺らに出来る事はたかが知れてる』って!!」

 

リィン「ですが、これだけの事を見て見ぬふりは出来ません!!」

 

ラウラ「うむ。武の道を歩んでいる者でありながら、有り得ない行為だ。」

 

アリサ「そうね。あの領邦軍も何か怪しいしね」

 

エリオット「お世話になったから、少しは恩返したいよね」

 

リィン達の言葉にフリーゲンは「ハァ〜」とため息を吐いて一言

 

フリーゲン「分かったよ。お前らがそこまで覚悟してんなら、俺は反対しねぇ。だが、子供だけじゃ危険な事もあるだろうからな。俺も同行させてもらうぜ?」

 

リィン「すいませんフリーゲンさん。ワガママを言ってしまって。」

 

ラウラ「かたじけない。」

 

エリオット「でも、フリーゲンさんがいてくれたら百人力です!」

 

アリサ「よろしくお願いします。」

 

フリーゲン「おう!大船に乗った気でいろよ!んじゃ早速、行動開始……の前に一本通信入れてくるから、ちょっと待っててくれ。」

 

そう断ってフリーゲンは駅の入口まで行き、スタッグフォンを取り出してクレアの番号を入力する

 

クレア『はい、クレアです。』

 

フリーゲン「フリーゲンだ。この街の領邦軍だが、どうも怪しいな。もしかしたら、犯罪に関わってるかもしれねぇ。」

 

クレア『本当?』

 

フリーゲン「昨日の許可証騒ぎは話したろ?今度は早朝に屋台の破壊と窃盗があったが、領邦軍はお互いの店主がお互いの店を破壊し、品物を盗んだっていうとんでもねぇ暴論を吐きやがった。」

 

クレア『確かに有り得ない暴論ね。それで?私は何をすれば良いの?』

 

フリーゲン「トールズ士官学院に新しく作られた〈Ⅶ組〉と〈特別実習〉の事も話したよな?またこいつらが強情な奴らでな。今回の事件を調べるって聞かないから、俺と一緒ならっていう条件付きでOKした。んで、お前に頼みたいのは領邦軍があらぬ容疑をあいつらにかけてくるかもしれないから……」

 

クレア『彼らが無実な証拠をケルディックで集め、それを領邦軍に叩きつけてほしいという事ね?』

 

フリーゲン「そうだ。頼めるか?」

 

クレア『もちろんよ。すぐに第三小隊動かせるようにしておくわ。』

 

フリーゲン「助かるぜ。サンキューな、クレア。」

 

クレア『いえ。フリーゲンも気をつけて。』

 

そして、クレアとの通信を終えたフリーゲンはリィン達の元へ戻ってきた。

 

フリーゲン「ワリィな。んで、これからどうする気だ?」

 

リィン「フリーゲンさんが通信している間に話し合ったんですが、まずは領邦軍の詰所に行こうかと。」

 

フリーゲン「いきなり大胆だな……。でも、悪くないな。」

 

その後、フリーゲン達は領邦軍の詰所を訪ねて早朝の事件がどうなっているかを隊長に聞くが、やはり本気で捜査する気は無いようで、諦めてその場を去ろうとした時にエリオットが一言

 

エリオット「そういえば、“マルコさんが扱っていた装飾品はどうなりましたか?”」

 

隊長「何を言っている?装飾品を扱っていたのは“ハインツとかいう商人”だろう?」

 

フリーゲン「おや〜?おかしいなぁ?あんたら、まともに捜査してねぇはずなのに何で帝都から来たおっさんが装飾品を扱ってんのを知ってんだ?」

 

まんまとエリオットの誘導尋問に引っかかってしまい、ボロをだしてしまった領邦軍。慌てて『自分達にも独自の調査網がある』と言って強引に話を打ち切り、詰所に戻っていった

 

 

ラウラ「見事だったぞ、エリオット」

 

アリサ「ええ。これで領邦軍もグルだって分かったわね。」

 

エリオット「あはは…。上手くいって良かったよ。」

 

リィン「後は盗まれた商品だな。夜中に盗んだとはいえ、あんなに大量の商品をそう簡単に遠くに運べるとは思えない。」

 

アリサ「列車で運んだ可能性は?」

 

フリーゲン「ねぇだろうな。夜中に盗んで朝になるまでどっかに隠せてたとしても、始発でそんな大量の荷物を持っている奴がいたら、かなり目立つからな。」

 

エリオット「となると、犯人と盗難品はまだこの近くに?」

 

フリーゲン「十中八九そうだろうな。」

 

ラウラ「しかし、いったいどこに?」

 

四人が犯人はどこにいて、どこに盗品を隠しているか思案している最中、フリーゲンはある事が気になっていた。それは昨日の聞き込みで会った酔っ払った元公園の管理人と新しく来た管理人の事だった

 

フリーゲン(元管理人のおっさんは急に管理人を辞めさせられた。そして、新しく来た管理人は公園内は整備中とか言って頑なに俺を入れようとはしなかった。まさか……。いや、それなら辻褄は合うか。)

 

フリーゲン「お前ら。情報が欲しいなら、教会前で酔っ払ってるおっさんに話を聞いてみな。」

 

リィン「え?わ、分かりました。」

 

そしてリィン達はフリーゲンの助言通り、教会前の酔っ払った元管理人に話を聞いてフリーゲンと同じ仮説を組み立てた

 

 

―ルナリア自然公園前

ラウラ「元管理人どのの話が確かなら、新しい管理人がいるはずだが……」

 

エリオット「いないね。」

 

アリサ「あっ、これは…」

 

その時、アリサが側に落ちている物を拾い、皆に見せる

 

リィン「これは…」

 

フリーゲン「あの帝都から来たおっさんが仕入れた装飾品の1つだな。これがここにあるっつう事は…」

 

リィン「フリーゲンさんと俺達の考えは間違っていなかったという事ですね?」

 

そして5人は自然公園の入口に立つが、なんと内側から南京錠がかけられており、入る事が出来なかった。

 

リィン「内側からという事は、間違いなく例の新たに来た管理人達の仕業だな。」

 

エリオット「でも、どうしよう?これじゃ、入れないよ?」

 

ラウラ「私に任せろ。少し大きな音が出るかもしれぬが…」

 

そう言うとラウラは自身の身の丈以上はある巨大な剣を持つが、リィンがそれに待ったをかけた。

 

リィン「俺がやろう。その剣よりは静かに出来るはずだ。」

 

ラウラ「分かった。」

 

そして、ラウラの代わりにリィンが入口の前に立つがリィンはラウラの方を振り返って一言。

 

リィン「ラウラ、昨日はすまなかった。」

 

ラウラ「私に謝る必要はないと言ったはずだが?」

 

リィン「いや、謝るのは自分の言った事についてだ。“剣の道”を軽んじる言葉を言ってしまった。『初伝止まり』なんて老師に対しても、八葉一刀流にも失礼だった。」

 

ラウラ「私は身分や立場に関係なく、どんな人間も誇り高くあれると信じている。ならば、そなたはそなた自身を軽んじた事を恥じるべきだろう。リィン、“剣の道”は好きか?」

 

リィン「好きか嫌いかじゃなく、もうあるのが当たり前で……自分の一部みたいたものだな。」

 

ラウラ「ならばよい。私もだ。」

 

わだかまりが無くなったリィンは再び入口の前に立って、愛用の太刀を構える

 

リィン「フゥ~。八葉一刀流、四の型・紅葉切り」

 

―キィンッ!

 

八葉一刀流の初伝の技を放つと、入口を封鎖していた南京錠は真っ二つに切れそれを見たアリサとエリオットは驚き、ラウラは関心する

 

フリーゲン「スゲェな、八葉一刀流。」

 

リィン「初伝クラスの技ですけどね。さぁ、皆行こう。」

 

 

―ルナリア自然公園・最奥

フリーゲン「見つけたぜ。元管理人のおっさんの言った通り、大量の木箱があんな。」

 

リィン「ええ。恐らく盗まれた生鮮食品と装飾品でしょう。」

 

ラウラ「よし、行くぞ!!」

 

エリオット・アリサ「うん!/ええ!」

 

 

フリーゲン「よーし、動くなよお前ら!!」

 

ニセ管理人1「なっ、何だお前ら!?」

 

リィン「トールズ士官学院・Ⅶ組の者だ!!」

 

アリサ「大市で盗んだ物は返してもらうわよ。」

 

ニセ管理人2「ちっ!大人がいるとは言え、大半はガキだけだ!やっちまえ!!」

 

そう言ってニセ管理人4人は導力銃を構えるが、相手は学生とはいえ士官学院生なのであっという間に制圧された。ちなみにフリーゲンは全く戦闘に参加していない。

 

ニセ管理人3「バカな……、こんなガキどもに…。」

 

ニセ管理人4「クソッ!あいつの話と違うじゃねぇか!」

 

フリーゲン「ほお〜、あいつね〜?こりゃ、とっ捕まえた後にしっかりと吐かせなきゃならねぇな〜?」

 

腕をゴキゴキ鳴らしながらニセ管理人に近づくフリーゲン。それを見たⅦ組の面々は冷や汗をたらしながら傍観していたが、エリオットが…

 

エリオット「あれ?」

 

フリーゲン「ん?どうしたエリオット?」

 

エリオット「今、笛の音が…」

 

リィン「…笛の音?」

 

―ウオォォォォンッ!!

 

5人「っ!?」

 

そう言った瞬間、森の奥から自然公園の主である巨大なヒヒ―〈グルノージャ〉が現れたのだ。ニセ管理人達は腰が抜けているが、リィン達はそれぞれの武器を取る。

 

リィン「いくぞ、皆!!」

 

3人「うむ!/うん!/ええ!」

 

―ガサッ!

 

フリーゲン「っ!?」

 

フリーゲンは念のために持ってきていた剣を取り出そうとしたが、側の木々で物音がしたのでそちらを振り返り、リィン達に一言

 

フリーゲン「悪いお前ら!!側に誰かいるみてぇだから、そいつは任せていいか!?」

 

ラウラ「任されよ!!」

リィン「行って下さい!!」

 

 

フリーゲン「待ちやがれ!!」

 

リィン達に送り出されたフリーゲンはフードを被って逃げようとする人物を追跡している。

 

フリーゲン「オラァッ!!」

―ドガッ!

 

?「ぐおっ!!」

 

そしてフリーゲンは逃げる人物に飛び蹴りをくらわし、攻撃をくらった男は前のめりに倒れる

 

フリーゲン「テメェもあのニセ管理人の仲間か?」

 

?「……。」

 

しかし、男はフリーゲンの問いに答えずにFと書かれたガイアメモリを取り出した。

 

フリーゲン「ガイアメモリ!!」

 

〈○○○○〉

 

〜♪〜♪〜♪

 

フリーゲン「っ!?」

 

?「フフッ。」

 

ガイアメモリを生体コネクタに挿入し、ドーパントになった男はすぐに能力を使ったので警戒するフリーゲンだが、何も起こらなかった

 

フリーゲン「何だ?何も起こらねぇじゃねぇか。とりあえず、テメェは捕まえるぞ。」

 

「フフッ。私にかまっていて良いのかな?」

 

フリーゲン「なに?」

 

「あの巨大なヒヒが現れたのは、私の能力だ。そして今、また能力を使った。…という事は?」

 

フリーゲン「っ!!まさか、またあいつらの所に!?」

 

「フハハハハ!その通りだ!」

 

卑怯なやり方に怒ったフリーゲンは掴みかかろうとするが、相手は跳躍してその場からいなくなってしまった。

 

フリーゲン「クソッ!!しょうがねぇ、今はあいつらの所へ戻らなきゃな!!」

 

そしてフリーゲンはリィン達の元へ走りながら、ダブルドライバーを腰に巻いてヴィントに話しかける

 

フリーゲン「ヴィント!!」

 

 

ヴィント「なるほど。知り合った士官学院生が危機的状況に陥ってるんだね?分かった。」

 

〈サイクロン〉

 

 

フリーゲン「フッ!」

〈ジョーカー〉

 

2人「「変身!」」

 

〈サイクロン〉

〈ジョーカー〉

 

転送されてきたサイクロンメモリを挿入した後、ジョーカーメモリを挿入し、ダブルドライバーを開いて仮面ライダーWへと変身したフリーゲンは急いでリィン達の元へ走る

 

 

―少し前

 

リィン「フゥ~、やったか……」

 

ラウラ「見事だリィン。今のは?」

 

リィン「ああ。今までまともに使えてなかったんだけど、今回の事でコツを掴んだみたいだ。」

 

エリオット「すごいや、リィン!」

 

アリサ「ほんと、ここぞという時はやってくれるわよね〜」

 

リィン「いや、皆の成果さ。」

 

―ウオォォォォンッ!!

 

エリオット「えっ!?」

 

アリサ「今の声って……」

 

リィン「まさか……」

 

―ズドォォォンッ!!

 

「ガアァァァァッ!!」

 

ラウラ「まだいたのか!?」

 

先程、苦労して倒したグルノージャと同種の魔獣が再びリィン達の前に現れたのだ。しかし、リィン達は先程の戦闘で疲労困憊しており、とても戦える状態ではなかった。

 

これまでか。と全員が思った――その時!!

 

W「ウリャアァァァッ!!」

―ドガァァァンッ!!

 

「ガアァァァァッ!!」

―ズドォォォンッ!!

 

四人「えっ?」

 

W「よう、大丈夫か?学生達。」

 

間一髪でWが駆けつけ、グルノージャを殴り飛ばした。よく見ると、サイクロン側がヒートになっている。どうやら、現場に到着する直前にメモリを交換したようだ。

 

リィン「あ、貴方は?」

 

W「あのデカブツの相手は任せな。」

 

ラウラ「しかし、さっきは不意打ちで殴り飛ばせたが…」

 

エリオット「そっ、そうだね。あんな巨大な魔獣と一対一だなんて……」

 

W「大丈夫だ、見てな。オラッ!オラッ!オラァ!」

―ズガンッ!ズガンッ!ズガァァァンッ!

 

「ガフゥゥゥゥッ!!」

 

ヒートの腕でグルノージャを何回も殴り、最後におもいっきり殴るとグルノージャは再び吹っ飛んだ

 

アリサ「うっそ〜……(汗)」

 

フリーゲン「さて、あんまり長く戦ってるわけには行かねぇからな。さっさと決めるぜ、相棒?」

 

ヴィント『分かった。』

 

リィン「今…2人分の声が…」

 

フリーゲンはヒートメモリをサイクロンメモリに変えた後、ジョーカーメモリをマキシマムスロットに入れてエネルギーを解放し、サイクロンの力で空中に浮かぶ

 

エリオット「うっ、浮かんだ!?」

 

W「『ジョーカーエクストリーム!ハアッ!』」

―ズドドォォォォンッ!!

 

「グガァァァァァンッ!!!」

 

ラウラ「我らが四人がかりで倒した魔獣をたった1人で……」

 

W「さて、このままお暇したいが面倒な奴らが来たみたいだな。」

 

Wがそう言った瞬間に領邦軍が数人、自然公園の最奥に現れた。そしてニセ管理人ではなく、Ⅶ組の面々とWを取り囲んだ

 

ラウラ「なぜそこにいるニセ管理人ではなく、我らを取り囲むのだ?」

 

隊員1「黙れ!」

 

ヴィント『おおかた、僕らが大市の品を盗んだ犯人に仕立てあげようとしているんだろう。抵抗してもバリアハートの拘置所に連れていくぞとか脅してね。』

 

フリーゲン「だが、残念だったな。もう手は打ってんだよ。」

 

隊長「なんだと?」

 

クレア「お待たせしました。」

 

隊員2「たっ、隊長!あっ、あれ!」

 

隊長「てっ、鉄道憲兵隊!?」

 

ヴィント『ケルディックは鉄道網の中継地点だ。そこで起きた事件には、彼にも捜査権が発生する。例え、領邦軍が守っている土地でもね。』

 

クレア「ええ。そして元締めの方たちを始め、関係者に聞き込みを行った結果、士官学院生の彼らが犯人である可能性はありません。何か異議がおありでしょうか?」

 

隊長「ぐっ!なっ、ならこいつが犯人だろう!」

 

そう言ってWを指差す隊長だが、クレアはその言葉をバッサリと切り捨てる

 

クレア「それも有り得ませんね。普段彼は独自に動いていますが、今回は私の依頼を受け、このケルディックの調査をしていたのですから。」

 

隊長「ぐっ…うっ…。撤収!ケルディックに戻るぞ!」

 

隊員達「はっ、はい!」

 

クレアに論破された領邦軍はケルディックへと撤収し、窃盗を行ったニセ管理人達は鉄道憲兵隊の隊員達に確保された

 

W「良いタイミングで来てくれたぜ。」

 

クレア「いえ、間に合って良かったです。」

 

リィン「あの……」

 

クレア「あっ、失礼しました。自己紹介がまだでしたね。私は帝国軍――鉄道憲兵隊所属クレア・リーヴェルト大尉です。そして、こちらの彼は協力者の――」

 

W「仮面ライダーW、悲しみの涙を拭う者さ。さてと、この後はこいつらの聴取だよな?なら、俺はもう行っても良いか?」

 

クレア「そうですね。ありがとうございました。」

 

W「おう、じゃあな。」

 

そう言ってWはその場を去っていき、残ったⅦ組の面々はクレアの聴取を受けた。

 

 

―夜・メーア探偵事務所

フリーゲン「帰ったぜ〜」

 

ケルディックから事務所に帰ってきたフリーゲンはあまりの疲れにソファーにダイブした。

 

ミリアム「お帰りー!」

ヴィント「ご苦労様だったねフリーゲン。」

 

フリーゲン「ああ。そういやクレアは?」

 

ミリアム「もうすぐ来るよ〜」

 

そう言った瞬間、事務所の扉が開いて私服姿のクレアが入ってきた。

 

クレア「あっ、フリーゲン。今回はお疲れ様。」

 

フリーゲン「おうよ。あの後、何事も無く終わったか?」

 

クレア「ええ。しかし、私の在学時には無かった特科クラス〈Ⅶ組〉はなかなか興味深いわ。」

 

フリーゲン「珍しいな、お前が何かに興味持つなんて…。まっ、そういう俺もあいつらに興味持ったがな。」

 

ミリアム「2人がそんなに興味持つクラスなんだ〜!僕も会ってみた〜い!」

 

ヴィント「確かに。僕も会ってみたいね。」

 

フリーゲン「まっ、いつか会えんだろ。それよりクレア〜、腹減ったから飯作ってくれ〜」

 

クレア「全く、しょうがないわね。ちょっと待ってて。作ってる間に報告書でも書いてたらどう?」

 

フリーゲン「そうすっか。」

 

フリーゲンはイスに座って報告書を書く為にタイプライターを打ち始めた

 

フリーゲン「『報告書・今回はクレアの依頼で大市で有名なケルディックに向かった。しかし、そこで見たのはアルバレア公が行った増税に苦しむ人達だった。そして、そのアルバレア公が所有する領邦軍の横暴にも怒りを覚える。守るべき民を苦しめて、いったい何がしたいのか?今後は〈四大名門〉の動きに少し注目しておいた方がいいかもしれない。』」

 

その後、報告書を書き終わったフリーゲンはクレア、ヴィント、ミリアム達と共にクレアの得意料理である〈トマト鍋〉を食した。




新設定・最初は敬語でしたが、(フリーゲン限定で)徐々にタメ口になります。
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