もう何書けばいいやら…
「“結構歩いたけど、まだ先なの……?”」
「……はい。モモトークでお伝えした通り、アビドスは広いですからね。かつてはキヴォトス一の規模を誇る超マンモス校でしたから」
「“そっかぁ……”」
先生、お疲れですね……。予想以上に体力が低いようで、少し疲労の色が濃くなってきました。それも仕方ないかもしれない。ここはアビドス砂漠で、他所と比べると気温も高い。午前中でも30度近くなるなんてざらにある。私はカバンからスポーツドリンクを引っ張り出して、先生に渡す。
「“あ。ありがとう、ココア。助かるよ”」
「先生に何かあれば困りますから。準備は万端です」
「“それにしても、閑散としてるね”」
「はい……ここ十数年で多くの方々が他自治区へ移住されましたから。現在では中央駅周辺か、アビドス校舎周辺にしか住まわれていません。その他は砂漠化の影響で砂に埋もれたゴーストタウンとなってしまっているんです……」
情けない話だ。こんな状況の学校があるのにキヴォトスの行政である連邦生徒会は何もしてあげられない。今の連邦生徒会の制度では資金援助が関の山。滅びゆく、と言って良いのかわからないけど、悪化する状況を指をくわえてみているしかない。こんな事、あってはならないのに……。
私が連邦生徒会に所属したときには、アビドスはほとんどが砂漠化しており、自治区も現在より少し広いくらいでした。その他はすでにカイザーグループに売却していました。どれほど苦渋の決断だったかは、計り知れません。既に卒業された方々や、去っていった方々の思いも。きっと、辛かったはずです。自身の学校が嫌いな方はいないのですから……。
「先生、そこにベンチがありますから、少し休んでいきませんか?」
「“そうだね……そうしよう……”」
ややお疲れな先生を連れ、ベンチに座る。アビドス自治区、本当に久しぶりに来ましたが、カイザーグループの土地は整備もされていませんね………現実は厳しいから、アビドスがこの土地を取り返すには何百年と掛かってしまうだろう…。本来なら連邦生徒会の、財務室が支援すべきですが………そんな資金もないのが現状です…。
アビドス自治区で毎年発生する砂嵐。この砂嵐の原因さえ分かれば、対策のしようもあるのに……いえ、今はアビドスの皆さんに会えることを喜びましょうか。ホシノさんやノノミさん、元気でしょうか。彼女たちに会ったのは、ユメ会長がいた頃。約一年ぶりになりますね。
「……あの……」
不意に声をかけられ、顔をあげる。そこには銀髪に獣耳が特徴的な少女がロードバイクに跨って立っていた……あ、アビドスの制服……なら、彼女はアビドスの生徒だろう。
「連邦生徒会の人だよね。うちの学校に用事が?」
「“うん、手紙をもらってね。向かってる途中なんだ”」
「そっか。なら、一緒に来る?」
「先生、ここは一緒に行きませんか?」
「“そうだね。お願いするよ”」
「ん。じゃあ行こう」
そう言って銀髪の彼女はロードバイクを降りて歩き出した。私達もそれに続くように歩き出す。しばらく私達三人は世間話をしながらアビドス高校へ向かった。
次回から原作改変増えます
ご注意ください
先生の容姿、性別は確定させるべきか
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確定させるべき(男性)
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確定させるべき(女性)
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確定しなくて良い