「ホシノ先輩連れてきたよ! 先輩! 寝ぼけてないで、起きて!」
「むにゃ……まだ起きる時間じゃないよ〜」
「ホシノ先輩!ヘルメット団が再び襲撃を! こちらの方々はシャーレの先生と連邦生徒副会長です」
「ありゃ〜そりゃ大変だね……あ、先生?よろしくね〜。むにゃ」
「“よろしく、ホシノ”」
「先輩、しっかりして!出動だよ!装備持って!学校を守らないと!」
「ふぁー……むにゃ」
ホシノはちらりと窓際のココアを確認する。そうして持っていたショットガンを机に置き、言う。
「ココアちゃんが居るなら大丈夫だよ〜」
「何を根拠にそんなことを!?」
(ダダダン!)
「ぐわっ!?」
「なっ、どこから!?」
「ぎゃあ!?」
三点射による正確な狙撃がヘルメット団を襲う。彼女らにとって最も誤算だったのは、連邦生徒副会長であるココアがいたことだろう。正確無比な弾丸が次々にヘルメット団を無力化していく。無駄のない動きでリロードし、瞬時に撃っている。
「ひ、ひぃ!?」
「て、撤退だ!」
「逃げろー!」
一目散に逃げていくヘルメット団達。その全てが逃げたのを確認して、ココアは武器を下ろし、マガジンを交換する。安堵の息を漏らし、ホシノたちの方へ向かう。
「か、カタカタヘルメット団残党、郊外エリアへ撤退中……」
「す、凄い……」
2人があ然としていると、深刻そうな表情でココアが戻ってくる。現状のアビドスがかなりの窮地に立たされていることがわかったのだろう。
「久しぶりだね〜」
「お久しぶりです、ホシノさん……その、随分変わられましたね?」
ココアは思うところがあったのだろう。ホシノはどうやら以前とは違うようだ。他の子達は、髪の長い子を除いて不思議そうにしている。変わったのは最近のことなのかな?
「あー……まあ色々あってね」
「そう、ですか」
「“ココア、凄く強いんだね”」
「えっと、あはは……出来ることをしてきただけですから」
ココアは苦笑いを浮かべながらそう言った。少し、含みのある言い方だったのが気になるけど、話してはくれなさそうだし、今は気にしないでおこう。話したくなったら、きっと話してくれるから。そう考えていると、ホシノが切り出す。
「改めて自己紹介するねー。私は3年生の小鳥遊ホシノだよ。アビドス対策委員会の委員長だよー」
まったりとホシノが、
「私は、委員会でオペレーターと書紀を担当している、1年生の奥空アヤネです」
アヤネが丁寧に、
「同じく1年生の黒見セリカ。よろしく」
セリカがお辞儀をして、
「2年生の十六夜ノノミです。よろしくお願いします、先生〜」
ノノミが柔らかく、
「さっき道端で最初に会った私が、砂狼シロコ。……あ、別にマウント取ってるわけじゃない」
シロコがクールに言った。
「いやぁ〜、よろしくね先生」
「“うん、皆よろしく!”」
「よろしくお願いします」
元気よく挨拶をする私とは対象的に、ココアはお辞儀をして物腰柔らかく挨拶をする。上品な振る舞いに目を奪われているようだった。私も初めはどこかのお嬢様のように見えたんだ。本人が言うには、生まれは庶民だということだけど。
まあ、所作が綺麗なのは生まれだけで決めることでもないから、きっと努力してきたんだ。まだ、ココアについてそらないことが多いけれど、これから知っていけば良い。まだ時間はあるからね。焦って、関係まで崩しては意味がないから。
アビドスでの初日は、こうして始まった。
先生の容姿、性別は確定させるべきか
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確定させるべき(男性)
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確定させるべき(女性)
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確定しなくて良い