(…ふぅ、早く戻って原稿を進めなければ……)
朝から活動し続け部屋が暗くなってお腹も空腹を訴えたので、夕食と夜食に栄養ドリンクを買いに近くのコンビニへと行くことにした
簡単に身だしなみを整え目立たない服に着替えて尻尾を隠し、身バレしないように帽子を深く被って眼鏡をつける
家から少し離れたコンビニに入ると、レジには『ウマチキを2つ買うと50円引き』のキャンペーンを知らせる広告が出ていた
お得なのは確かなのだが、レースを引退した身では1つはともかく2つ食べるのは重い、なので気にせず自分の買い物を始める
お弁当や飲み物、栄養ドリンクを集めつつコンビニ内の食玩をチラ見してレジに並ぶと、前には小学生ぐらいの二人のウマ娘ちゃんが並んでいた
二人は体をくっつけて仲良く並び、待ちきれないのか尻尾を横に揺らし、お店の邪魔にならないように小声で楽しそうに会話している
(ふぁああ゛あ゛⁈何この光景!天使?一体いつからデジたんは天国に⁈姉妹⁈双子⁈それとも同級生⁈あ、今尻尾が、絡んd向かい合った笑顔尊み200パーセントォ‼︎)
コンビニの中なのに2人のウマ娘ちゃんの周りに展開された陽だまりの花園を幻視し、あまりの尊さに自分の体が真っ白な光に塗りつぶされるかのような錯覚を感じた
(…ん゛ん゛ん゛‼︎ は ぁ゛ !危ない!耐えた!耐え切った!不意打ちでこんな光景見せられたらまた天に召される所でしたよ、えぇ!あ、抱き合って歩くのは聞いてませんよ耐えてくださいあたしの心ぉおお⁈)
「いらっしゃませー」
「ウマチキ下さい!」
「ホットウマチキ下さい!」
(ふぉおお⁈おふたりで小ちゃなお財布から数少ないお小遣いを出し合ってぇ⁈ま、まさか、あのキャンペーンはウマ娘ちゃん達の距離を近づける為の布石だったと言うのか⁈このアイディアは次の新作に使えるかもしれない!ぁ、ウマチキ待ってる間の笑顔も尊み500パーセントォ!)
「公園で食べよ♪」
「そっちのウマチキも後で頂戴♪」
(ぐっはぁぁああああ⁇‼︎互いに違う味にして食べさせ合いっこぉ⁈そんなユートピアがこんな近くに存在していたなんて⁈とうとみが…尊みがすごく凄い!見たい!超見たい‼︎超見たいが◾️◾️公園に隠れる場所は少ない!私の存在であの二人の世界を壊すわけにはいかない!はっ!帰り道を回り道して公園をさりげなく通れば…いけるか⁈あのウマ娘ちゃん達の笑顔を真正面から見て平然と通り抜けられるか⁈だが英気を養うべく私はあの光景を目に焼き付けるべきでは⁈あたしは…どうすれば…⁉︎)
「お次でお待ちのお客様ー。…お次でお待ちのお客様…あの、お客様??」
残業続きの多忙な身の帰宅途中に尊みを見た
勢いで書いた
あ、待って下さい通報はしないでこの話はフィクションですから
邪な感情なぞ一片たりともありませぬ!