一人暮らしとは寂しいものだ
声を出すにも独り言
SNSで会話が出来ようとも、テレビ通話で顔が見れようとも
側には誰も居ないという事実を認識してしまった時
どうしようもなく、寂しい気持ちに襲われる
『この世界』でも両親は健在で
すぐには会いに行けない程遠くで暮らしていて
でも心配させたくないから悪い
広くもない筈なのに広く感じる自分の部屋
『
実際に手を引いて走ってくれたからだろうか
一緒にご飯を食べ、神社に行って、ゲームをして−−−
一人じゃなかったから、だからこそ
体調を崩し、ベットに横たわっている事しかできない今が
どうしようもなく、『寒くて』仕方ないのだ
暖かいを通り越し、ある場所では夏日を観測するほど暑くなり
かと思えば冷たい雨に震えたり
冷房か暖房か、電気代とも相談して節約を選んだ
寒暖差が激しかった春の一週間は
能天気に過ごしていた私の体力を奪っていった
普段ならまだバ鹿やった、で流せていた
しかし、どうにかレトルト食品で空腹をしのいで体力の回復に努めたとき
襲ってきた孤独感に心をやられた
国語の授業の一貫で、短歌についての種類の勉強にて
五、七、五に括らない自由な歌の中で
一人の孤独感を詠んだ物があったなと
取り留めの無いことを思い浮かべ
現状を思い出して身を
幸い、仕事は休みの日
職場に迷惑がかからないのは気が楽であった
せっかくの休みではあるのだが、もう仕方がない
あぁそうだ、
場合によっては次の練習を変更してもらわねばなるまい
アプリを起動して、メッセージを打って…
休日を寝て過ごすと、時間を無駄にしてしまったという喪失感に襲われる
体を休ませるべく国が定めた会社の最低保証ではあるのだが、長いようで(活発に活動できるのが)短い人生を有効利用出来なかったのは損をした気分である
「あ、起きた?〇〇さん、何か食べる?」
…いやいや待て待て、どうして居るはずがない存在が自分の部屋に居るのだろうか
微笑んだ彼女の笑顔を喜べないのは久々である
「…何故居るんだい?」
「え、〇〇サブトレーナーが体調崩してるって三橋トレーナーから教えてもらって。別に3人のグループトークでも良かったのに」
「いや、鍵、閉まってたはずでは?」
「?−−−開いてたよ?扉の前まで来て連絡入れようかなって思ってたけど、ドアノブ回したら入れちゃって」
ラッキーでしたね、と続けた
そんなバ鹿な
とは思ったが、じゃあ鍵を100%閉めたと断言出来るのかって言われたら言い返せないのである
ルーティンとして無意識に作業しているものは見落としがちになるからだ
(実際に寝て起きたら鍵が閉まっていなかった過去があるから否定しづらい)
「それより、さ。何か食べようよ」
レトルト食品だけどね〜
と、言って大量のレジ袋から色々取り出す
「レシート出して、払うから」
「No です」
「…学生にお金出させるのは社会人として駄目なのだが」
「なら、今度、何かプレゼント下さい」
「そんなに罪悪感を感じるのなら」
台所で盛り付けやらレンジで加熱やらしている後姿ーーー特に耳に目が行った
『耳を絞る』
頭のウマ耳を後ろ髪につくほど倒す
それは、『不快』や『怒り』の感情を示す行動
耳の先端が自分に向けられ責められているようで、自分の家であるはずなのに居心地が悪かった
彼女が振り返る
「心配したんですよ?とっても」
「私にとって、〇〇さんは幸運の象徴なんですからね?」
温かい食事は重要
メンタルにも効く