『クローバーレース』のご褒美の内容に可能な限り叶えてあげたいと思いつつも、無理難題な要求は(断るのが辛いので)やめてほしいと願った昨日
勉強に使った問題集の内容から、ウマ娘の存在によって(そして例の4本脚の動物が存在しないことによって)
(理数系は特段変化なし。A君を追いかける自転車のB君が、ウマ娘Bちゃんになっていた問題には少し笑った)
ちまたで流行りの異世界に転生、転移、はたまたゲームの世界に入り込む小説のような私の(非現実な)現状に、それならばせめて彼女の為になる何かのチートスキルでも寄越してくれ!と嘆くのであった
【ウマ娘トレーニングサポーター】の数少ない課金要素の一つであり、また数多くのヘビーユーザーの心を掴んだシステムが『マイレース場』である
『マイレース場』とは文字通り、ユーザーが自分の好みに合わせて一周の距離、芝の種類、高低差とその場所、更には観客席やレース場周囲の景色に至る細部にまで指定して作成できる箱庭ゲームな要素である
当然、作ったレース場で自分の担当及び、フレンドから飛び入り参加のユーザーと誰とでもレースを行うことができる
王道なコースから破天荒なコース、直線のみで二千のコースもあれば市街地に芝を通したコース等など、ユーザーのハイセンスが求められる『マイレース場』は、動画配信者でもよく取り上げられたものである
(視聴者が作ったハチャメチャなレース場に片っ端から挑みまくってツッコミを交えて実況する動画にはよく笑わせてもらった)
そして何と言っても『ライバルと競り合う』ウマ娘達の表情は、アプリであることを忘れさせるような溢れ出る情熱に満ちていた
【ウマ娘トレーニングサポーター】のアプリより、
(アプリ内のウマ娘のステータス欄やプレゼント、マイレース場の項目はいつの間にか消えていて、ほぼ無料トークアプリと化している)
『クローバーレースの模擬レースが決まった』
『サブトレーナーである貴方からも応援の言葉をかけてほしい』
『余裕があるならばリアルタイムで見て応援してくれたら喜ぶだろう』
とのことである
日程の方は(使う機会が無かった)有給を取れば大丈夫であったので何処で行うのか質問したところ
『今回は最新のVRを使用した仮想空間レース場にて行うため、このアプリからレースの内容を視聴できる』
と返ってきた
仮想空間、バーチャルリアリティ
およそ現代ではまだ発展途上の技術であるはずの物
ウマ娘とVRと聞けば、本家アプリの育成イベントに出てくる『メガドリームサポーター』にたどり着く
仮想空間に入りトレーニングやレースも行え、フィードバック機能により現実の肉体にも反映をしてウマ娘達の成長を助けるオーバーテクノロジー
(この世界に限れば最新技術で済むのか…?)
遂には
自分が惹かれた彼女のレースを観れるのならば役得として受け入れたのである
楽しみが増えた明日からの仕事は少しやる気に満ちていた
その後自宅内でこっそりと「ステータスオープン」と呟いたのは今後絶対に誰にも明かさないのである
『クローバーレース』より、ご褒美の内容が提示された
トレセン学園近くの神社に一緒に必勝祈願をしてほしいとのこと
三橋トレーナーにも了承済みであること
幸い、場所はそこまで遠くないので快諾するのであった