ウマ娘の新アプリがリリースされました   作:たかなしゆういち

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次はわたしがあの場所で

 

 『日本ダービー』後に行われたライブ終了後、私のチーム『モサラー』のメンバーで一着と僅差で二着と大健闘した『スノウエンゼル』が意識を失い控え室で倒れた

 

 チームの打ち上げを中止して病院に付き添った私は普段祈りもしない神様に彼女の無事を願った

 

 「三橋…トレー、ナー。ご心配…おかけしましたわ…」

「気にすることないわ。…先生、スノウエンゼルの容態は…」

 

 検査が一通り終わった後に目覚めたスノウエンゼルと共に検査結果を聞く

 

「検査の結果、彼女が倒れたのは…」

 

 


 

 

 「スノウ先輩、お見舞いに来たッスよ〜」

「お菓子いっぱいですよ、一緒に食べましょう!」

 

 日本ダービー後のとある平日の放課後、わたしと『スピッツチアー(アーちゃん)』の二人で『スノウエンゼル(スノウ先輩)』の部屋にお見舞いに来ました

 

 「まぁまぁまぁ!よく来てくださいましたわ!」

 

 寝巻き姿で布団に足を入れてベットの上で座る先輩は元気でした

 

 「あの時のトレーナーの慌てぶりは凄かったッスねぇ」

「まぁあの大逃げの後だからね、怪我とかがなくてなりよりだよ」

 

 異常なし

ウマ娘のレース後に良くある過剰消費によるエネルギー不足状態

 

 医師からそう告げられ三橋トレーナーは気が抜けて崩れ落ち、乾いた笑い声をあげ続けたそうです

 

 点滴を受けて寮での療養となり、レースで失った体力を戻すための休養日を先輩は過ごしているのでした

 

 「ペース配分無視して暴走してしまって、トレーナーには申し訳なかったですわ…」

「でもネットでもスッゴイ反響ッスよ!後数cmでダービーウマ娘だったんでスし!」

「スノウ先輩スノウ先輩!ダービーの景色はどうでしたか⁉︎」

「正直言って無我夢中で走っていたのであまり覚えていませんの…でもウィニングライブ中の景色は最高でしたわ!」

「いいなぁいいなぁ‼︎わたしも絶対に立ちたい!」

 

 

 

 「スノウさ〜ん、体調良さそうですか〜?」

 

 スノウ先輩の寮部屋でお話をしていると部屋の扉が開きアーちゃんと同じくらいの背のウマ娘が入ってきました

 

 「…って、はわわお客さん⁈お茶貰ってきますね!」

此方(こちら)にあるので要りませ…急ぐと転びますわよ⁈」

 

 私たちを見た途端に慌てふためきドアも閉めずにパタパタと走り去って行きました

 

 「今のは誰?」

「ワタクシのルームメイトの『スイートチュリネ』さんですわ」

「自分のクラスメートでもあるッスね。…無事だといいんスが…」

「えっ何その不穏な言葉」

 

 「お待たせしました寮長がいなかったからペットボトルであぁ⁈」

「危なっ⁈」

 

 両手で抱えられた人数分のペットボトルがつまづいた拍子に飛んできたのをどうにか避けて事なきを得ました

 

 

 「レースさんは初めてでしたわね、ルームメイトのスイートチュリネのチュリネさんですわ!」

「ははは初めましてチュリネです!先ほどは申し訳ありません!」

「あ、はは…気をつけてね?」

「代々トレセン学園の門を叩き、家名をこの地に刻み続けているスイート一族ですわ!」

「いや、わたしぃ…分家ですしぃ、それよりダービーに出たスノウさんの方がすごいなって」

「そうだよスノウ先輩は凄いんだよ!」

「そこで肯定しちゃうんスか⁈」

「そうですよね!前評判をひっくり返してあのセレーネさんと競り合ったスノウさんは凄かったですよね!」

「そんな///照れますわ///」

「あれ、ツッコミ自分だけッスかコレ」

 

 

 「初めて顔を合わせた時どこのお嬢様なのかなーって思ってたら『紅茶の淹れ方を教えてくださいまし!』って言われた時はびっくりしましたよー」

「口調を真似できても実際の振る舞いまでは学べませんでしたから…」

「その後何故かメジロ家、サトノ家、他色々…スノウさんと私のセットで呼ばれて生きた心地しなかったんですからね⁉︎」

「お姉様方に紅茶を飲んで頂きたくて…あの時は気に掛けずにいて申し訳ありませんわ」

「まぁそのお陰でお嬢様方々の伝が出来て、本家からの待遇が良くなったから結果オーライでしたけどね」

 

 色々と迷惑をかけられた時の愚痴を言うチュリネさんはプリプリといった擬音語が付くような表情をしているけど、お互いに気を許せる関係なのが感じ取れ、その後もお互いの笑えるエピソードががどんどん繰り広げられました

 

 お菓子を食べつつ楽しくお喋りをしていると、あっという間に夕暮れとなり、お開きとなりました

 

 「それではスノウ先輩!また明日!」

「また明日ッス!」

「えぇ、明日のミーティングで」

 

 皆んなで手を振りあい、わたしとアーちゃんはスノウ先輩とチュリネさんの部屋を後にするのでした

 

 「いいなぁ、ダービー」

「レース先輩もやっぱり出たいんスね」

「うん、もしかしたらあのセレーネさんとスノウ先輩と同期になって勝てなかったかもだけど」

 

 わたしの本格化は今年から

少しタイミングが早ければ、一生に一度しかチャンスのないダービーを競り合っていたかもしれないし、そもそもあの舞台に立てなかったかもしれなかった

 

 前までならダービーを取れなかった後の事なんて考えたくも無かった

 

 でも

 

 

 「ウマ娘としてスノウ先輩のダービーみたく燃えるレースがしたいよね」

 

 そしてその上で勝ちたい

そう、思えるようになってきた

 

 

 




新規ウマ娘、とても魅力的ですね
妹想いで愛が重くて…手に入りませんでしたが

ガチャ引いて出たのがアイルランドのラーメン好きな殿下だったんですが
彼女の勝負服に使われているシャムロックってクローバーらしいですね(情弱)
…クローバー…花言葉…
あれ、監視さr
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