安らかに
お休み下さい
−−−声が聞こえる
「■■■■■■?」
視界がぼやけてよく見えない
でも朧気に、『●●』の形をしていることがわかる
「■■■■■?」
自分の目の前で、自分に語りかけながら何かを振っている
…何処か心配そうな声色だ
しかし、言っている言葉が理解できない
そもそもここは何処だろうか?
走って、苦しくなって、倒れてしまって
少しづつ周りが視えるようになってもよく分からない
そもそも目の前の存在以外何もない、光と暗い空間のみ
「■■■■■か?◆◆◆◆◆◆◆■■」
!!
語りかけられている途中に聞いたことのある単語が聞こえた
そう、それは自分の名前
「■■■ますか?■は、■■■■■■チャンです」
自分の名前に反応したことによって、相手も反応し返した
視えるようになってきて、相手を観察する
『●●』の形をしているが、自分と同じような耳と尻尾がついていた
「チャン?」
相手が言った言葉の中で、強く残った音を発音する
!
自分は喋ることが出来るのか!?
「はい、■■■■■■チャンです」
どうやら『チャン』は、この存在の名称の一部であるらしい
まだ全てを理解できないが、呼びかける分には問題ない
「此方です◆◆◆◆◆◆◆、行き■■■■?」
名前を読んで後ろを向き、歩き出す
向かっているのは光輝く場所
なんとなく、以前も後ろを付いていくことをしていた気がするので『チャン』に付いていこうとする
…?!
自分はどう歩いていたんだっけ!?
自分の四肢を見つめ、立ちすくんでいると、止まった事に気がついた『チャン』が自分の両○を握った
「
そのまま『チャン』に引かれて光輝く場所へと向かっていく
眩しくて目を開けることが辛くなってくる
何度も立ち止まりそうになるが、強く引かれたので残った二本の脚で歩き続けた
光に包まれている、不思議な空間だ
『チャン』が握るのを止め、開放されたがここで何をすればいいのか分からない
走ろうにも今の自分では上手く走れないだろう
「■■、これを■■■しょう」
そう言って何処から出したのか分からない、小さな『●●』の形をした物を渡された。よく見れば、目の前の『チャン』とよく似ている
「■■■■下さいね?■■■■■ーチャンの事を」
少しずつ話していることが理解できるようになった
けど何故だが分かる、時間が無いってことが
何かを伝えなきゃいけない
でも、何を言えば良いか判らない
「マーチャン!」
「はい、■■■■マーチャンです」
呼ばれた貴方が見せたのは
いつも“あの人”が見せてくれていたのは、そう−−−
『笑顔』だ
トレセン学園の寮内、自分の部屋
ベットに腰掛け尻尾の手入れをしていると、ルームメイトが帰ってきた
軽く挨拶を済ませた後、普段丁寧にしまってある『ぱかプチ』に反応した
隠していたわけではない、今日はなんとなく手に取りたい気分だっただけ
ルームメイトが羨ましがる
トゥインクルシリーズを引退したウマ娘の(トゥインクル期の)ぱかプチは生産されないので手に入れるのが難しい
ある時は各地のニュースを伝えるテレビレポーター
またある時はドリームトロフィーリーグにて活躍するスプリンター
赤い勝負服、小さな王冠、プリティーな笑顔
そう、このぱかプチの名は−−−
『忘れない』
無数にある輝きから、誰よりも強い一瞬の輝きを放ち、残影を残すことが出来ました
覚えていてくれる人が居たのならば、それは嬉しいことです
だから未練は無い…筈でした
『幸せになって欲しい』
わたしは幸せでした
ですが、皆様はご納得頂けなかったようです
今のマーちゃんには大切な人が出来ました
もう大丈夫ですよ?
皆様のお陰でより多くの人にマーちゃんを知って貰えます
だから、『お手伝い』致します
貴方の大切を、忘れないように
今後も何処かで不幸な事が訪れます
もしも『次』があるならば
幸せになって欲しいです