ゴールデンウィーク
4月の29日の昭和の日と5月の3日憲法記念日、4日のみどりの日、5日の子供の日からなる大型連休
2024年のゴールデンウィークは4月の27日から29日、5月の3日から5月の6日までの二段式の長期の休暇、間の平日も休めれば十連休だ
この期間を利用して、時に海外旅行へ、時に国内旅行へ、キャンプへ、山へ、海へ、観光地へ、遊園地へ…
普段行けないところへと行くチャンスがある、学生や社会人にとって大半が心待ちにするこの時期
2024年は平日の4月30日、5月の1日、2日はいつも通りの人もいるが、それでも三連休に四連休と多く休みが取れる
皆様は何処かに出かけたのだろうか
それとも自宅でゆっくりしたのだろうか
私のゴールデンウィークはというと…大半が仕事であった
「あ、どうも、お疲れ様です」「お疲れ様です♪」
「………お疲れ様…です」
ゴールデンウィークも終わり、日常である会社員としてのお勤めをし終えた平日の夜
玄関のドアを開けた一人暮らしの私の自宅内にはウマ娘二人が帰りを待っていた
【ウマ娘トレーニングサポーター】にて担当している『クローバーレース』…とは関係がない二人だ
一人はウマ娘の中でも特に人目を引く顔立ち、良くネイルが好きなウマ娘と一緒に居て、尾花栗毛の長い髪…
「(起床難の方のゴルシだ…)」
名前を知らない訳では無い
ただ何となくなのだがフルネームを言うと何処からともなくもう一人のゴルシが現れて口を塞がれそうな直感が働いただけなのだ
「あの…何故私の家に…?」
「『今回の
「無理に来る必要は無いんですよ…?」
ホントになぜトップモデル様が自宅に居るのだろうか、おのれゴルシ(眼の前のウマ娘じゃ無い方)
クローバーレースのために日々少しづつ掃除をしていて良かったと心から思った
「お仕事お疲れ様です。もう少しで出来上がりますからね?」
ふんわりとした声でキッチンで作業をしていたもう一人のウマ娘が話しかけてきた
「(スペシャル…いや、似ているが髪が青っぽいから違う)」
もう一人の方は私の『元の世界』の知識には無かったウマ娘だ
どことなく日本総大将に似ているが『あの日』の後に実装されたかのだろうか
私はウマ娘から入った人間なので流星やら髪の色やらで名前を推測することなど出来ないのだ
「美味しいオムライスのレシピを教えてもらったんです、是非食べてください」
「料理、教えて貰って助かりました。今度、良さげなコスメとか紹介しますね」
「わぁ♪是非お願いします!」
「…ってホラ、突っ立ってないで早く食べる準備しなよ、荷物は貰うから洗面所に行きなって」
「あ、ありがとう、ございます」
おかしい
家主は私の筈なのに
荷物も主導権も取られ、言われるがままに手洗いうがいを済ませ、食卓につくのであった
「それで、本日はどのようなご用件で?」
お店でも出せるであろう大変美味しいオムライスをご馳走になり、食器の後片付けもお任せしてしまい、する事が無いので目の前に座るキラキラ眩しいシチーガールに話しかける
「だからさっきも言ったけど、
GWの役目とはなんなのか
そして役目を果たすために何故私の家で料理をすることになったのか
「大丈夫です、そんなに悩まなくても良いんですよ?目が覚めたら忘れますから」
洗い物を終えた日本総大将似のウマ娘が会話に入る
後、忘れる……と………は………
お仕事お疲れ様、目覚まし、かけとくね
ゆっくり休んでくださいね
ジリリリ……
「…ッハ?!」
目覚ましの音で目が覚める
…いつものアラームの音と違う気がしたが気のせいか…?
「っと、仕事に行かねば…」
些細な違和感は無視して出勤の準備を始める
流し台に溜まっていた食器の洗い物もなくなっている気もしたが、着替えを済ませ玄関へと向かう
「行ってきます、と」
独り言を言いつつ玄関の鍵を閉め、駅へと向かう
行ってらっしゃい、と、何処からか聞こえたような気がした