あっという間に日は流れ…
体育祭当日…
銃我「それじゃあ先に行くね」
那子「うん!観戦席から応援してるね!」
銃我「行ってきまーす!」
最近那子の機嫌が最高潮に良い。
まぁ好きな服を着れるようになったからなー。そりゃあ嬉しくないわけないわな。仮にも那子は女の子だし好きな服着たいだろうし。
〜控室〜
芦戸「あ〜、コスチューム着たかったなー」
瀬呂「公平を期すために着用不可なんだとー」
銃我「誰か入場前になったら起こして〜。」
瀬呂「華谷どうしたんだ?」
銃我「精神統一という名の睡眠。」
上鳴「そういうことかぁ」
銃我(那子がいないと暇だなぁ)
銃我(zzz…)
「…くん、華谷くん!」
銃我「ん…」
目を覚ますと飯田くんの顔が近くにあった。
銃我「…飯田くんか。」
飯田「あぁ、華谷くん。もう直ぐ入場の時間だ。」
銃我「もうそんな時間か〜、おっけ。」ムクッ
飯田「さぁ皆も!開会式まで5分前だ!入場口へ向かおう!」
轟「緑谷。」
出久「轟くん。」
銃我(お?)
轟「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな。」
出久「っ!」
轟「別にそこ詮索するつもりはねぇが…、お前には勝つぞ」
轟「そして華谷。」
銃我「えっ」
アレ?これって…
轟「客観的に見てお前の方が実力が上だと思う。」
銃我(那子の力ありなら上だけど僕単体だけならどうだろな)
轟「それはUSJの出来事でさらに鮮明になった。」
銃我(だからそれ那子なんだって。)
轟「でも、お前にも勝つぞ。」
銃我(あ〜らら…)
上鳴「おぉっ、推薦入学者の轟が緑谷と学年主席の華谷に宣戦布告だぁ!」
切島「ちょっ、やめようぜ。開会式前だし…」
轟「別にいいだろ。馴れ合いじゃねぇんだぞ。」
出久「轟くん。」
出久が轟に話しかける。
出久「轟くんがどういうつもりで僕に勝つかは分からないけど、僕だって本気で獲りに行く!」
轟「…そうか。」
轟くんはそう返すだけだった。
轟「…」ジー
銃我(見られてる…、お前も何か言えというテレパシー!)
銃我「じゃあ僕からも一つ」
みんなの視線が銃我に向く。
銃我「僕はあのUSJでの力は使うつもりはない。てか使えない。」
轟「っ」
爆豪「…は?」
銃我「まぁこうなるのはわかってたけど。僕は別にこの体育祭で一番になりたいわけじゃない。この体育祭で何かを掴みたいからね。」
轟「何かを…」
銃我「そんなわけで勝手に一番争い合ってもらって。僕は興味ないので。」
皆「「「…」」」
銃我(約数名から鋭い視線が…。主に爆豪くんとか轟君から。)
爆豪「銃野郎〜…」
あぁ、怖い…
飯田「皆!開会式に遅れるぞ!早く入口に向かうぞ!」パンパン
静寂を我らが委員長、飯田天哉君が破った。
正直言ってありがとう。
〜
マイク『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせてめーらアレだろこいつらだろ!!?敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!ヒーロー科!!1年!!!A組だろぉぉ!!?』
「「うおぉぉぉぉ!」」
銃我「さーて、那子はどこにいるかな…」
切島「すっげえ…、緊張するな、爆豪!」
爆豪「しねぇよただただアガるわ!」
マイク『ヒーロー科に続けて普通科C・D・E組…!!サポート科F・G・H組もきたぞー!そして経営科…』
「俺らって完全に引き立て役だよなぁ」
「たるいよねー…」
「…………ハァ……」
〜
ミッド「選手宣誓!!」ピシャン
鞭を鳴らして言ったのは、格好が公共の場で着ていいのかとても際どいラインの18禁ヒーロー『ミッドナイト』だ。
常闇「18禁なのに高校にいてもいいものか」
峰田「いい」
常闇から正論が飛ぶが、峰田が否定する。
ミッド「静かにしなさい!!選手代表!!
1―A、『華谷銃我』!!」
銃我「(あ、そういえばそうだった。)はい。」
トコトコ
銃我「あーあー、マイクテスマイクテス…」
ミッド「セッティングは済んでるわよ」
銃我「うぃ。」
那子「銃我、大丈夫かな。」
那子は観客席で銃我の選手宣誓を見ていた。
その姿はいつもと違った。
薄い水色のシャツワンピースを着ていた。
那子「一応感情の変動はわかるからある程度の気持ちはわかるけど…」
今の銃我の感情は喜怒哀楽で言ったら喜と楽が多い。
那子「心が踊る、てことかな。」
少し心配しながらも期待しながら見ていた。
銃我「えー、選手宣誓」
皆「「「…」」」
銃我「我々選手一同はスポーツマンシップおよびヒーローシップに乗っ取り、普段の学習、鍛錬の成果を存分に発揮し、正々堂々体育祭に臨み、勝利を勝ち取ることを誓います。そして社会の波にもまれるサラリーマンやOLに対し、日頃の仕事ぶりを十分に感謝し、少しでも日常から目を背けさせられるように、そして仕事の疲れを忘れさせられるような見せ物ができるように精一杯励むことをここに誓います。最後に我々を見ているヒーローの皆様、保護者の皆様に日頃からの我々への支援に敬意を込め、感謝を伝えることで選手宣誓とします。選手代表、ヒーロー科1ーA組華谷銃我。」
皆「「「「「おぉ〜!」」」」」パチパチパチパチ
「ありがとう〜!」「がんばれ〜!」「応援してるぞ!」
那子「すっごいお硬い宣誓だなぁ…」
「なんだかんだ銃我らしいっちゃらしいのかもだけど」
ミッド「ありがとうね華谷くん!では早速始めましょう!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティアドリンク)!!さて運命の第一種目!!今年は……コレ!!!」ピンッ!
『障害物競走』
ミッド「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4㎞!我が校は自由さが売り文句!ウフフフ…コースさえ守れば何をしたって構わないわ!さあさあ位置につきまくりなさい…」
こうして今体育祭が始まろうとしている。
銃我(さーて、那子の力なしでどこまでやれるか!頑張りますか!)