無免許医のヒーローアカデミア   作:kaederuna

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新章なう


職場体験編
自分を表すname!


 雄英体育祭から2日間の休日を挟んで後の登校日。1年A組のクラスでは登校した生徒たちが雑談に花を咲かせている。もちろん、話題は体育祭後の周りの反応についてだ。

 

芦戸「超話しかけられたよ、来る途中!」

葉隠「私もジロジロ見られて、何か恥ずかしかった!」

上鳴「俺も!」

芦戸さんと葉隠さんが楽しげにそう言うと、他の生徒たちも同じ状況だったようで、同意の声が上がる。しかし、一方でスッキリしない表情を浮かべている者たちも居た。

瀬呂「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ」

常闇「俺もだ…」

耳郎「ドンマイ」

瀬呂くんと常闇君の嘆きは軽く流されてしまった。最終種目まで残ったというのに、常闇くんに至っては3位に入賞するという結果を残したというのに、この扱いである。

 

銃我「おっはよ〜」スタスタ

切島「お、華谷おはよう!」

上鳴「んで、優勝した華谷はどうだったのよ〜?」

銃我「あ〜、押しつぶされそうだったし家の前までマスコミがくるしこの二日間気が休まらなかったよ…」

それにマスゴミがうるさいせいであんま那子とイチャつけなかったゲフンゲフン!

 

相澤「おはよう」

皆「「「「おはようございます!」」」」

そんな話をしていると、チャイムが鳴った。席を離れて喋っていた生徒は急いで自分の席に着く。そして、チャイムが鳴り終わると同時に担任の相澤先生が朝の挨拶と共に教室に入ってきた。生徒たちもしっかりと挨拶を返す。

蛙水「相澤先生、包帯がとれたのね。良かったわ」

相澤「婆さんの処置が大袈裟なんだよ。んなもんより、今日の一限目のヒーロー情報学はちょっと特別だぞ」

数日前まで相澤先生はUSJ襲撃の際に受けた怪我の処置で包帯を巻いていたのだが、ようやく完治したようで、普段と変わらぬ様子でホームルームを始めた。一限目から特別な授業だと言われた生徒たちは小テストなどを警戒する。しかし、それは良い意味で裏切られた。

 

相澤「『コードネーム』。ヒーロー名の考案だ」

皆「「「夢ふくらむヤツきたあああ!!」」」

皆手を挙げて大喜びする生徒たち。しかし、相澤先生は睨みを利かせてそれを黙らせた。個性も発動させている辺り、ガチである。生徒たちは一瞬で静まり返って姿勢を正すと、再び相澤先生の話に耳を傾ける。

 

相澤「というのも、先日話した『プロからのドラフト指名』に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み、即戦力と判断される2年や3年から…。つまり今回来た指名は将来性に対する興味に近い。卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんてことはよくある」

葉隠「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね!」

葉隠が言うと相澤は頷く。つまり体育祭は単なる前座。本番は正しくこれからという事だ。

相澤「そうだ。で、その指名結果がこれだ」

相澤先生が手元のタブレットを操作すると、黒板の前に白いスクリーンが降りてくる。そして、雄英に送られてきた各生徒の指名件数がそのスクリーンに映し出された。

 

  A組指名件数

 

 銃我  4,091

 轟   2,870

 爆豪  2,264

 常闇  332

 飯田  328

 上鳴  202

 八百万 88

 切島  54

 麗日  18

 瀬呂  9

 尾白  4

 

相澤「例年はもっとバラけるんだが、今年は3人に偏った」

その一覧を見た生徒たちが思い思いの声を上げた。とはいっても、約半数は指名が来ていない訳なので沈痛な声が多く、指名を貰った者たちもトップ3の圧倒的な指名数に驚きを隠せないでいるようであった。ただ、麗日さんだけは自身の予想以上に指名が来ていたようで、前席の飯田くんの肩を掴んでガクガクと揺さぶるほど喜んでいる。

 

上鳴「だーーー、白黒ついちまった!」

耳郎「2位と3位逆転してるじゃん」

爆豪「チッ!」

八百万「流石ですわ華谷さん、轟さん」

轟「俺のはほとんど親の話題ありきだろ…」

銃我「僕のは変身を入れたものだからそれ抜きなら違ってるだろうなぁ…」 

 

ザワザワとうるさくなる教室内だったが、相澤先生が一瞥するだけで生徒たちは慌てて口を閉じた。相澤先生は静かになった事を確認すると、話を続ける。

相澤「これを踏まえ、指名の有無に関係なく職場体験に行ってもらう。プロの活動を実際に体験して、より実りある訓練にしようってこった。職場体験っつってもヒーロー社会に出ることには違いない。つまり、お前らにもヒーロー名が必要になってくる。まぁ、仮ではあるが適当なもんを付けたら――」

 

ミッド「地獄を見ちゃうよ!この時の名が世に認知されてそのままプロ名になってる人は多いからね!」

皆「「「ミッドナイト先生!!」」」

 

急に扉が開き、18禁ヒーロー、ミッドナイト先生が教室に入ってきた。彼女はそのまま教壇に立つ。一方、相澤先生は寝袋を取り出している。寝る気満々だ。

 

相澤「その辺のセンスはミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうの出来んからな。将来、自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まり、そこに近づいていく。それが“名は体を表す”ってことだ。よく考えてヒーロー名を付けろよ」

 

銃我(どうしよう…)

銃我は今、とてつもなく悩んでいた。

 

銃我(先生のヒーロー名に『スナイプ』っているから仮面ライダーとしての名前がつけられない!)

 

数分後…

ミッド「じゃあ、そろそろ出来た人から前に出て来て発表してね」 

ミッドナイトが発したその言葉に生徒たちがざわめいた。まさか皆の前での発表形式だとは思っておらず、生徒たちは尻込みしている。そんな中、芦戸さんが真っ先に手を上げて教壇に立った。

 

芦戸「はーい!アタシ出来ました!リドリーヒーロー、エイリアンクイーン!」

ミッド「血が強酸性のアレを目指してるの!?やめときな!」

芦戸「ちぇー」

 

自信満々の表情で発表した芦戸だったが、ミッドナイトの忠告を受けて再考となった。トップバッターに変なのが来たせいで、更に発表しにくい空気になってしまったが、そんな空気を蛙吹さんが変えてくれた。彼女のヒーロー名はフロッピー。皆から愛される、お手本のようなネーミングだとミッドナイト先生が絶賛するほどだった。

 次に手を挙げたのは切島くんだ。彼は尊敬するヒーロー、紅頼雄斗(クリムゾンライオット)をリスペクトして、烈怒頼雄斗(レッドライオット)と名乗った。憧れの名前を背負う重圧は覚悟の上だと言い切り、その決意を漲らせる。

 

銃我(あああああ!どうしよう!)

銃我は頭を抱えていた。こう言う名前を考えるのはあまりやったことがないので決められないのだ。

銃我(どうしたら…)

 

那子『お困りかね?』

銃我「!?」

(な、那子!?なんで声が…!)

那子『私はあなたの恋人兼貴方に感染してるバグスターだよ?こうして通信するのは容易いよ。』

銃我(な、なるほど…)

(そ、それで〜、どうしたの?なんかあった?)

那子『自分のヒーロー名が決めきれなくて困っていたのでお助けしてあげようかなって。一緒に考えよ?』

この瞬間、那子が本物の天使に見えた。

銃我(那子ありがとう!大好き!)

那子『っ!?///』

 

『ん、んんっ!』

『それで〜、今の所の案はあるの?』

銃我(うーん、スナイプは既にいるし、安直なネーミングだと後悔しそうだし〜…)

那子『別にそんな難しく考えなくてもいいんじゃない?』

銃我(えっ?)

那子『ほら、既に出てるよ。』

 

銃我(…ハッ!そう言うことか!)

(ありがとう那子!助かったよ。)

那子『いやいや〜、さ、行っておいで?』

銃我(うん!)

 

ミッド「さーて、次は誰かしら〜!?」

銃我「…いきます。」

ミッド「おっ!華谷くんね!」

 

銃我「僕のヒーロー名はこれです。」

フリップには『仮面ライダー』とあった。

 

皆「「「仮面ライダー?」」」

銃我「僕の変身する姿の名前です。この仮面ライダーという名前は、そう簡単に名乗っていいものじゃないんです。仮面ライダーは誰かが困っているときに助けて、時には世界を救ったりする。そんなヒーローみたいな存在なんです。僕はライダーに憧れて、自分がなって…。僕はこの名前に恥じないようなヒーローになりたい。」

 

ミッド「素晴らしいわ!その名前に恥じない、いいわね!」

銃我「あ〜後…」

皆「「「?」」」

 

銃我「変身するライダーシステムの名前が『仮面ライダースナイプ』なのでスナイプ先生と被るから。」

ミッド「な、なるほど…。さぁ、次は誰かしらー?」

席に戻る。

 

銃我(那子、ありがとう。)

那子『本音と建前を同時に言ったね…』

銃我(嘘とホントは混ぜた方が騙しやすいっていうじゃん?)

 

銃我「う〜ん…」

耳郎「華谷、どうしたの?」

銃我「あぁ、職場体験先どうしようかなって。」

切島「おぉ!確かに4000もあったら迷うよな!」

障子「自分の個性に合ったところが一番いいぞ。」

銃我「うーん…」

そうしてパラパラめくっていると…

 

 

 

 

 

銃我「…ん?」

ふと、一つの名前が目に止まった。

 

銃我「よし、ここに決めた。」

麗日「えっ!」

緑谷「もう決めたの!?」

飯田「どこに決めたんだ?」

 

那子『まさかこの世界でこの名前を見ることになるとは。』

銃我(うん…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「幻夢コーポレーション」』




ここから書くのもっと大変になりそう
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