もしもJK星歌ちゃんだったら。   作:三十路スキー

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星歌視点に戻ります。打ち上げ編その1


忘れてやらない。星歌たちの長い一日。④

 文化祭ライブから暫くして、リョウのご両親が家でのバーベキューに誘ってくれた。あたしたちの打ち上げと姉貴の快気祝いを兼ねてのパーティだという。姉貴が退院するまでは自粛していた打ち上げだが、こうして堂々と行えるというわけだ。

 

「よし、ここをこうやって……着火!」

「星歌さんすごいじゃないですか、かっこいいですよ」 

「やるじゃん。こういうの手際良く出来たら女の子にモテモテだよ」

「女にモテたかねぇよ、私女だし」

 

 バーベキューコンロに炭を並べて火を付ける。ぼっちちゃんは奇跡的に無事。姉貴も少し入院したが無事復帰。ライブハウスの仕事も再開してる。あの時はどうなることかと思ったけど、本当に良かった。昼過ぎスタートで、今日はPAさんも起きれたみたいだ。姉貴の友人枠。つーかメシ目当てか? 肉苦手なイメージだけど。

 

「お、お待たせしました」

「じゅるり」

 

 ぼっちちゃんが肉の皿を持ってきた。リョウが皿やコップを並べてくれる。なんだかんだ頑張り屋のぼっちゃんはともかく、リョウが珍しく働いてる! やっぱり肉か! 肉効果か!

 

「さあ、どんどんお肉焼いちゃいましょう! 野菜もしっかり食べましょうね!」

 

 その後ろから、喜多ちゃんが綺麗に盛り付けたサラダと焼き野菜を持ってきた。キッチンで肉も野菜もテキパキと捌いてくれた。今日のMVPがいきなり決定してしまったぞ。

 

「いえーい! いいぞー!」

「廣井……。お前少しは遠慮しろ!」

「フフフ……食い貯めチャンスデス! コミマで使いすぎて金欠デス……」

「イライザ、お前もか……」

 

 今日は『シク ハック』の3人も来てくれた。ぜひ招待したいとぼっちちゃんたっての希望だ。やっぱり廣井さんはぼっちちゃんにとっての『お姉さん』なんだよな。もちろんあの人はここぞとばかりに山田家の高い酒を飲みまくり、すっかりできあがっているが。

 

「さあさあ! どんどん焼いちゃってよ」

「デザートもたくさんあるわよー!」

 

 リョウのご両親が向こうからやってきた。ドクター山田が押してきたワゴンにはいろいろなスイーツが満載されている。志麻さんが持ってきた和菓子もしっかりある。しかし、この二人何故夫婦で『セーラーヌーン』と『タキシードお面』の恰好をしているのだろう? 下北沢の名士だよな? ネットでも評判の名医なのにこのはっちゃけぶりは……。

 

「あ、ありがとうございます……先生……ポッ」

 

 何故か姉貴は分かりやすく顔を赤らめている。山田のおじさんは確かにかっこいいんだよな。年齢の割にはだけど。姉貴って年上趣味だったっけ?

 

「おっと、大丈夫かい? 熱は無いみたいだね」

「はわわ……」

 

 ナチュラルに姉貴に自分のおでこを当てる山田おじ。喜多ちゃんのリョウ推しモードみたいにあわあわしてる姉貴。いい歳してなにやってんだふたりとも。

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、バーベキューの楽しい時間が過ぎてゆく。日はどっぷりと暮れてもう時間は遅い。

 

「よかったら君たちは泊っていくといい。明日は学校休みでしょ?」

 

 急遽ゲストルームでお泊り会が開催される運びとなった。大人達はそれぞれ仕事があるので帰ることになったが、あたしたちは4人で一泊させてもらうことになった。今日は天気が良い。下北沢でも星がよく見えるかもしれない。




次回最終回? 打ち上げお泊り会編です。
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