イタコ姉様が行くEDF5   作:宇迦之たま猫

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衝動的に書き出したのでプロローグだけ



M.00 プロローグ

 

 

─────最近、夢を見る

 

わたくしが軍人として、見るもおぞましい巨大な怪物と戦うと言う夢だ。

 

 

───尾の様な部分から鋼鉄すら容易く溶かす強悪な酸を放水するかの如く飛ばす怪物

 

───酸を含む糸を飛ばして、くっ付いた獲物に糸を伝い強烈な電撃を浴びせる怪物

 

───丸く、ゴロゴロと転がってその巨体と全身に生えた太く鋭い棘で戦車すら容易く破壊する怪物

 

───空を飛び、その尾から太く鋭い巨大な針をまるでマシンガンの様に射出する怪物

 

 

更には怪物の巣に巨大な卵、怪物を転送させる機械の塔や、戦闘ドローンに爆撃ドローンなども存在していた。

 

 

多くの頼もしい仲間達が1人、また1人と死に行くその夢は正しく悪夢と呼ぶべき惨劇。

 

 

そんな夢は、いつも同じ終わりを迎える。

 

それは……他ならぬ仲間の裏切りによって怪物諸共死ぬと言う結末だった。

 

極秘作戦コードによって、怪物の繁殖地域をミサイルで文字通り消し飛ばすと言う作戦……その繁殖を食い止める為に派遣された現地の隊員達諸共…ではあるが。

 

 

消し飛ばされるその瞬間、夢の中でのわたくしはただ膝を着いて呆然としていた。

 

ぼんやりと愛する2人の妹の顔が脳裏に浮かび、ただ静かに…2人の無事を祈って死んだ。

 

 

夢から覚めても脳裏にこびり付くのは、裏切られて怪物ごと消し飛ばされると理解した仲間達の絶望の叫び。

 

 

「コードNだと!?」

 

「BASE235がミサイルを発射。標的は……ここだ。」

 

「くそっ!俺たちごとか!?」

 

「司令部の奴ら!裏切ったな!」

 

「ばかな!ばかな!」

 

「こんなことが許されるものかーっ!」

 

 

落下してくるミサイル

 

仲間達の絶望の叫び

 

全身を焼く熱風と視界を奪う眩い閃光。

 

そして夢から覚めるわたくし。

 

 

後味の悪い夢のせいで、寝ていてもあまり疲れが取れていなくて妹達から心配されてしまった。

 

 

結局、この夢がなんなのか……わたくしはだいぶ後に知ることになる。

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

学校へ行く妹達を見送って、家事をササッと済ませ家計簿を付ける。

 

アレやコレやと記入していると、残りの貯金が少ない事に気が付いた。

 

最近わたくしの働いていたバイト先が移転する事になり、掛け持ちしていたもう1つのバイト先もお客が少なく潰れてしまった。

 

そのせいで新しい仕事を見つけるまで貯金を切り崩して居たのだが……かなり厳しいかもしれない。

 

 

どうしたものかと悩みながら昼食を終えて、求人雑誌を読んでいるとある1つの項目が目に止まった。

 

 

EDF第228駐屯基地にて基地見学ツアーを行う為、一部作業員を募集しているとの事。

 

どうやらこの見学ツアー、数日に渡って行うらしくお給料は日給となっていた。

 

ここ最近EDFは基地の近隣住民との不和を無くす為に色々と手を打っているらしく、今回の見学ツアーもその1つらしい。

 

軍事基地でのお仕事とあってか、なかなかに高いお給料に心が惹かれる。

 

仕事は4つ。

 

1、警備員として車両誘導をする。

 

見学ツアーは人が多いため、文字通りたくさん来るであろう見学者の車両誘導をすると言った内容。

 

簡単な仕事のため未経験者歓迎との事。

 

2、フライトユニットを用いた飛行ショー。

 

これはフライトユニットと呼ばれる特殊なスーツとジェットパックを用いて空を飛び、ツアー見学者を楽しませると言う仕事らしい。

 

わたくしはフライトユニットを使った事なんて一度も無いので無理ですわね。

 

3、軍事車両の整備

 

これはそのままですわね、ツアーでちょっとしたパレードをするらしく、それ用に戦車等を軽く整備するらしい。

 

様々な資格が必須みたいですわね…

 

4、ツアーで使用する機材等を運搬する荷運び業務

 

非常に重たい物を運ぶ仕事ではあるが、パワードスケルトンと呼ばれる強化外骨格を装着して行うため、特に必要な資格等は無いらしい。

 

 

わたくしが出来そうなのは1か4ですわね…あまり機械に強くは無いので、実質1しかありませんわ。

 

 

善は急げと早速連絡を行い、車両誘導のバイトを受けたい旨を伝える。

 

どうやらわたくしが1番最初の応募だったらしく、すんなりと合格を貰って当日に着用する警備員用の制服を即日配達してくれた。

 

 

数日後、届いた制服に袖を通したわたくしは第228駐屯基地にて集合時間10分前に到着し、受付の方に車両誘導のバイトを受けた者だと伝え、集合場所を教えてもらう。

 

 

受付の方に感謝し、徒歩で集合場所へと向かう。

 

 

何処か既視感を覚えながら。

 

 

───この時にその既視感の正体に気が付いていれば、何かが変わっていたのかもしれない。

 

今となっては、もう遅いのだけれど。

 

 

この日、地球は地獄へと様変わりした。

 

ここが全ての始まりだった。

 

 

これはわたくし[東北イタコ]による戦いの記録。

 

愛する2人の妹達や仲の良い友人達との、当たり前の平穏な日常を取り戻す為に銃を取った女の戦争の記録ですわ。

 

 

東北イタコのThe Earth Defense Forth 5

 

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