そのとき神秘な事が起こった!   作:ゴルゴムの手先

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キヴォトスに成人男性が居るか分からなかったので、存在すると仮定しました。


弾が全部ヤツの身体を透き通っていくぞ!?

 

 

月明かりが照らす空き家だらけの路地裏を、小さな人影が走った。

 

「ハァ、ハァ……!!」

 

その少女は制服を着ていながら、銃器サブマシンガンを肩にかけている。

頭上には黄色いヘイローが浮き上がっている。

この学園都市キヴォトスでは一般的な生徒である。

 

少女はひたすらに走る。

少女の抱えている"積み荷"を何としても届けなくてはならないからだ。

 

「ゼェ、ハァ………あっ!?」

 

パァン!

 

夜の路地裏に銃声が鳴り響いた。

それは少女の足元に着弾し、驚いた少女はそのまま転倒してしまう。

 

 

「チッ、手間かけさせやがって」

 

その背後から現れたのは、ライフルを持った黒いスーツ男の二人組だった。

少女は再び立ち上がろうとして、脚の痛みによろめいてしまう。

 

「うっ……」

 

脚からは真っ赤な血が流れていた。

たとえキヴォトスの住人が頑丈であろうと、無敵ではない。何度もダメージを受ければ怪我をしてしまう。

 

それを見た男たちは銃を構えながらゆっくり近づいてくる。

少女は応戦するため、転がったまま震える手でサブマシンガンを構える。

 

「あー、そこのクソガキ。その積み荷を渡せ」

「っ………」

「命まではとらねぇよ」

 

嘘だ。

この男たちの目が物語っている。情報を持つ少女を生かして帰すつもりはなかった。

 

「断る……!」

「あっそ」

 

少女がサブマシンガンを放つ。

それらの銃弾は男の正面で停止し、コロコロと転がった。

 

「なんでっ!?」

 

これが少女が追いつめられた理由。

この男たちにはなぜか銃弾が届かないのだ。

男たちはニヤニヤと顔をゆがめながら近づいてくる。

 

「や、だ……」

 

恐怖に身体がすくみ、言うことを聞かない。

これから起こり得る予感に身体中がぞわぞわと冷え込む。

 

「しにたく、ない……」

 

少女の瞳に涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたぞ」

 

 

路地裏に別の少女の声が響いた。

 

 

 

「え……」

「何者だ!?」

 

声は上から聞こえてきた。男たちが上に銃を向ける。

月明かりに照らされた空中に、一人の少女の姿があった。

 

 

ひとつ結びにされた黒い髪

丈が長く黒い改造制服

風に吹かれる緑色のマフラー

白い肌と真っ赤な瞳

頭上には太陽のマークのヘイロー

 

 

その少女は空中に立っていた。

正しくは、路地裏の上にいつの間にか張り巡らされたワイヤーの上に立っていた。

 

「何者か……教えてやる」

 

 

 

少女は右腕を正面に、左腕を腰だめに構える。

 

「私は太陽の子」

 

右正面で腕をクロスさせ、一度左下に振り下ろして右上に掲げる。

 

「覆面ライダーブラック!」

 

掲げた右腕を再び振り下ろし、左腕で拳を構える。

 

RX(アールエックス)!!」

 

左の拳をグッと握り、堂々と宣言した。

 

 

 

 

 

「覆面してねぇじゃねーか!!」

 

そのツッコミはごもっともである。

 

「黙れ!貴様らの正体は知っている」

「何だと!?」

 

今度は黒スーツが驚愕で目を見開く。

彼らは尻尾を出さないため、厳密に痕跡を消してきた。

彼ら自身にもまた組織に繋がる証拠はないはずだ。

 

だが少女は確固たる自信をもって宣言していた。男たちの中に疑問が広がる。

 

「馬鹿な!?何故……」

「そうだ、ついに追いつめたぞ」

 

真っ赤な瞳に激情を宿らせ、少女RXはその名を叫んだ。

 

 

「クライシス帝国」

 

なんて?

 

人違いである。

 

「この私の目は誤魔化せん!」

「節穴じゃね?」

「少女を寄ってたかって暴力をふるうなどゆ゛る゛さ゛ん゛!覚悟しろクライシス帝国!」

 

人違いである。

少女RXは問答無用と言わんばかりに空中から飛び降りる。

 

「ふざけやがって!ぶっころしてやる!」

 

スーツの男たちもまた少女RXに向けて銃を構えた。

 

 

 

「貴様らクライシス帝国に、これ以上勝手な真似はさせん!」

 

人違いである。

 

「いくぞっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

デデデデデデ♪

 

\カン/

 

デデデデデデ♪

 

\カンカン/

 

デデデデデデ♪

 

\カン/

 

 

 

 W A K E U P

 

 

 

 

【戦闘開始!】

 

【クライシス帝国?を打倒せよ!】

 

 

 

 

 

ヒーロー着地した少女RXは、すぐさま横に大きく跳んだ。

 

「死ね!」

 

ガガガガッ

 

先程着地した場所に銃撃が着弾し、無数の穴をあける。

少女RXが跳んだ先にあるのは路地の壁だ。

 

ダンッ!

 

少女RXはそのまま壁を走り始めた。

 

「嘘だろ!?」

 

男たちは壁を走る少女RXに向けて銃を放つが、常識外の光景に混乱した状態では狙いが定まらない。

少女RXはそのまま男たちのすぐ近くまで接近して跳んだ。

 

 

「RXパンチ!」

 

跳んだ状態から身体をひねり、右腕を解き放つ。

少女RXの右腕は音を置き去りにし、えぐるように男にめりこんだ。

 

「ゴギャッ……!?」

 

男はこの世の物とは思えない悲鳴をあげながら吹き飛んだ。

吹き飛んだ男が何度も地面をバウンドし、ゴシャリと瓦礫の中に突っ込んだ。

 

「な……」

 

隣にいた男が銃を撃つこともわすれ、呆然とその光景を見る。

人間が吹き飛んだ。大の大人が、小さな女の子の拳に。

その隙を待つほど少女RXは優しくない。

 

ダンッ!

 

少女RXはその場で地面を叩いて、助走もなく飛び上がる。

そのまま空中で両足をそろえて男にドロップキックを叩きこんだ。

 

「RXキック!」

 

男は抵抗の余地もなく一直線に壁に激突し、上半身を壁にめり込ませた。

 

 

 

 

「クライシス帝国は逃がさん!ソーラーレーダー!

 

人違いである。

少女RXが周囲を見渡すと、こちらに敵対心のある存在を感知する。

すぐ近くまで迫っている敵影が3人。その背後から迫る2人。更に奥に戦車が1台。

 

「いたぞ!いたぞおおおお!」

 

3人の黒スーツがこちらに向けてライフルを連射する。今度は避けることも難しい面制圧の攻撃だ。

 

しかし……

 

 

「ば、ばかな!?」

 

目の前で起きた光景に、男たちは目を見開いて驚愕する。

少女RXの身体が()()のようなものになって、するすると銃弾を避けていくのだ。

 

「弾が全部ヤツの身体をすり抜けていくぞ!?」

 

そのもやは銃弾をすり抜けながら男たちの目の前に接近し、再び人の形に戻った。

青い髪と青い改造制服。その姿の色が変わっていた。

 

 

「私は怒りの王女!RX バイオモード!

 

「ズルじゃん!?」

 

少女RXの手にいつの間にか白銀の刃が握られていた。

 

「バイオブレード!」

「ぐわあああ!?」

 

一瞬で3人の男たちが切り伏せられる。ただでさえ早かった身のこなしが、バイオモードになって更に上がっていた。

銃弾に対処する手段を持っていても、斬撃には無力だった。

 

 

「撃て!逃がすな!」

 

「む……!」

 

増援が少女RXに対してグレネードランチャーを放つ。

たとえ銃弾をすり抜けたとしても、爆発に巻き込まれれはひとたまりもないだろう。

 

 

ドカーン!!

 

 

少女RXがいた場所が大きな爆発を起こす。

たとえヘイローを持つ頑丈な生徒だとしても、これではタダではすまない。

 

そう男たちが安堵したときだった。

 

 

 

「私は悲しみの王女」

 

もくもくと立ち上がる煙の中から現れたのは、再び姿が変わった少女RXだった。

オレンジの髪、オレンジの改造制服。ところどころに装甲が新たに追加されている。

 

「RX ロボモード!」

 

その姿はまったくの()()だった。

 

 

「は……?」

 

グレネードランチャーの直撃を受けてなお無傷。

その姿に男たちがひるみながらも予備の銃を構える。

 

「ボルティックシューター!」

 

それよりも早く、少女RXの手には見たこともないハンドガンが握られていた。

それをやたらカクついたロボめいた動きで構えた少女RXは、一瞬で男たちに照準した。

 

「があっ!?」

「グワー!!」

 

男たちは悲鳴をあげながら、銃を撃つ間もなく打ち落とされる。

彼らは銃弾の軌道を逸らす装置を持っていたが、ボルティックシューターはこれを力押しで突破する威力を有していた。

更にその照準は正確無比。生かさず殺さず、一瞬で無力化した。

 

 

 

ガシャーン!!

 

塀を崩しながらも現れたのは巡航戦車だった。

奴らクライシス帝国(人違い)は、どうやら本気であの積み荷を回収しに来ているようだ。万の一の失敗も許されないほどの過剰戦力だ。

 

だが、歩兵のいない戦車の脅威度などたかがしれている。

胸元にある宝石のネックレスに手をあてた。

 

 

「リ゛ホ゛ル゛ケ゛イ゛ン゛!」

 

 

そこから現れたのは、一見ただの光るスティックのようなものだった。蛍光灯モドキだ。

それを取り出した少女RXに向けて戦車が主砲を放った。

 

リボルケインを構え、上方向に振り上げた。

 

 

「ハァーッ!!」

 

 

ガキィン!

 

戦車の砲弾はリボルケインに弾かれ、あっさりと上方向に跳ね上げられた。

そのまま少女RXは戦車に肉薄する。

 

 

 

「リ゛ホ゛ル゛ク゛ラ゛ッ゛シ゛ュ゛」

 

 

リボルケインを戦車の中心部に突き刺す。

戦車の動きが止まり、バチバチとショートし始める。中にいた操縦士が慌てて外に飛び出して逃げ出す。

 

 

スローモーションで事態が進む。

少女RXが突き刺したリボルケインを振りぬき、ゆっくりと降ろす。

 

 

 

ドカァァァァァァン!!!!!!

 

 

 

過剰なエネルギーを流し込まれた戦車が大爆発を引き起こした。

路地の壁が吹き飛ぶ。

逃げ出した操縦士が爆風に吹き飛ばされて気絶する。

戦車の残骸がそこら中に散らばる。

煙があがる。周辺で警報が鳴る。

 

 

つまり大惨事である。

 

 

 

「私の目が黒いうちは、クライシス帝国の好きにはさせん!」

 

人違いである。

だが少女RXはそれに気付かないまま、闇夜のキヴォドスを再びかける。

クライシス帝国を打倒するまで、少女RXは戦い続けるのだ。

 

 

 

 

「なに、あれ……」

 

取り残された少女は呆然と呟いた。

彼女の運んだ積荷が再び彼らの運命を交差させることはまだ誰も知らない。

 

ともあれ逃げろ、クライシス帝国。

 

 

 

 

 

 

【倉田ミナコ】(覆面ライダー ブラックRX)

レア:☆☆☆

役割:STRIKER

クラス:タンク

タイプ:爆発/軽装備

武器:FI (ファイティング)

スキル:

 

EX【リボルクラッシュ】コスト4

敵1体に複合ダメージ+即死効果

(突き刺して貫通属性ダメージ、ぐりぐりして神秘属性の継続ダメージ、長いモーション(一欠)後に爆発属性の極大ダメージ)

 

NS【RXキック】

18秒ごとに直線上の敵に爆発属性のダメージ+射線上の障害物を破壊する

 

PS【光の戦士】

自身のHPを1秒ごとに小回復

 

SS【そのとき神秘なことが起こった!】

致死ダメージを受けた時、HP1で耐えた後に全回復+自身のステータスを大幅アップ(2回まで、ステータスアップは累積可)

 

備考:編成画面でモードチェンジが出来る。

【ロボモード 貫通/重装甲】

【バイオモード 神秘/特殊装甲】

 

『プロフィール』

名前は原作(?)の『南光太郎』より。

黒髪と赤い目、緑のマフラーが特徴。ヘイローは太陽のような紋章。

悪の組織『クライシス帝国』(存在しない)を打倒するために夜を駆ける。

 

気持ちの切り替えため、クライシス帝国(存在しない)と戦う時のみ偽名「ブラックRX」を名乗っている。別に正体を隠しているわけではない。

常に赤い宝石のネックレスを着用している。本人は『キングストーン』と呼んでいる。

 

普段は学校のない夜間に活動しているが、後述するキングストーンの効果から昼間の方が強い。

もし人質など卑怯な手段を取って追いつめようものなら、そのとき神秘なことが起こって形勢逆転+超強化で手が付けられなくなる。

また、例え致命傷を受けても、世界に太陽がある限り何度でも復活する。

何なら太陽が封じられてもキングストーンさえあれば復活する。加減しろ。

 

通常攻撃は格闘。凄まじい勢いで接近して殴りまくる。

誤射は大丈夫なの?

 

 

『キングストーン』

別名「太陽の石」

選ばれし者のみが使用できるという伝説の真っ赤な宝石。

太陽の光を吸収し、着用者の力に変換する。他にもなんか色々できる(絶望)

夜に活動するときは、日中に貯めた太陽の光を使用している。

選ばれし者以外が悪意を持って奪おうとすると、太陽の熱に焼かれて死ぬ。

もし奪えたとしても選ばれし者のもとにワープする。何でもアリか?

 

『リボルケイン』

キングストーンから生み出す光るスティック。

光っている部分には太陽の力が凝縮されており、これを突き刺して内部に直接エネルギーを流し込み、謎のモーション(決めポーズ)をした後に爆発させる。相手は死ぬ。

必殺の刺突の他にも斬撃、打撲、反射など用途は多岐にわたる。つまり相手は死ぬ。

また原作と違って必殺技名を叫ぶ。スキル発動時の演出である。




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