魔法少女リリカルなのはViVid キャリバーオブデザイア   作:エステバリス

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ああ……戒斗さん、アンタ迷走しすぎやで……なんて思った今週の鎧武。ミッチが精神崩壊したから宇宙でもいって出してくださいよなんて言ったら泣く。

あとプロフェッサーはついにお亡くなりになられましたね。(首が折れる音)かと思いきや(腹パン)で岩盤めりこんで転落死て……不覚にも笑ってしまった。

あと、ついにドライブの情報が本格的に開示されましたね!ベルトが意思を持ってるってキバの時代が来たのだろうか。あと、名前からしてWっぽいとか言われてましたけど、刑事モノて……Wじゃないですかと思ったけど警視庁メインっていうのも新鮮でいいなーと思った甲殻類は夏休みを終えたのだった……

続く。

↑多分続きません




八話 数と暴力と負けないための戦い

グリードを中心に火花が飛び散る。グリードの腕についていた二つの盾が衛星のように飛び回り、高速移動しているオーズに対応しているのだ。

 

そして、この二つの衛星は間違いなくオーズを苦戦させている。

 

衛星が飛び回る速度は流石に速さを極めたラトラーターコンボには劣るものの、二つであるという利点を最大限に利用してそれぞれ決められた範囲でオーズの攻撃について行っている。

 

衛星同士の衝突を試みても示し合わせたように阿吽の呼吸、とでも言うのだろうか。綺麗に縦一列に並んでグリードを守るのだ。

 

「ふふふっ……いくら速くてもそんな程度の力では私の"エンシェルビッツ"を破ることはできないわ……私の本来の力は"守る力"!そんな速さとP属性の存在しないMAP兵器だけのコンボとは相性は圧倒的有利!」

 

「SRPGの話をするなっ……!やりたくなるだろうがっ!」

 

オーズはグリードに向かって正面から突っ込む。だが、正面から来たということはエンシェルビッツはオーズの目の前に重なって展開され、オーズはやむを得ずまた円状に動かざるを得なくなる。

 

「くっ……!」

 

「わかったら大人しく死になさいな!」

 

エンシェルビッツに気を取られていたせいでオーズは一瞬近づいてきたグリードに対応できなかった。

 

「はぁっ!」

 

「ぐっ……ああ!?」

 

グリードはオーズのベルトに強烈な拳を決め込み、その衝撃でベルトから三枚のメダルが全て落ちてしまった。

 

「しまっ……!?」

 

当然、メダルから得られる恩恵も消え去ってしまいオーズは変身前の大人エイジの姿へと戻る。

 

「私のコアではないけれど……いただいておくわ」

 

グリードは三枚のコアメダルを体内へと入れる……のだが、やはりグリードという生き物は我欲のこととなると優先事項ややらねばいけないことを忘れるようで、エイジに再度変身する決定的な隙を与えてしまった。

 

「アンク!ラトラーターが使えなくなった以上、緑のコンボを使うしか勝ち目がない!」

 

「だがエージ、まだ使ってもないコンボをぶっつけ本番で使えるのか!?」

 

「使える使えないじゃない!使うんだ!いいからさっさとよこせ!」

 

「チッ……コンボ二連続なんて無茶して、承知しねーぞエージ!」

 

アンクは不服そうにしながらカマキリ、バッタ、そして先日ウヴァから奪い取った三枚目の緑のメダル、クワガタをセットする。

 

「変身!」

 

スキャナーは三枚のコアメダルを読み取り、エイジの身体を再びオーズのものへと変える。

 

『クワガタ!カマキリ!バッタ!』

 

メダルのオーラのようなものの中からクワガタ、カマキリ、バッタの三つの生き物を模したエネルギーが緑のオーラングサークルを作り出し、エイジの胸部に収まる。

 

それと同時にまるで虫が翅で羽ばたいたかのような音が聞こえてくる。

 

『ガータ・ガタガタ・キリ・バ!ガタキリバ!』

 

オーラングサークルに包まれたオーズのその緑のコンボ、ガタキリバコンボがその姿を現す。

 

黒の強化皮膚オーズアーマーに加え緑のコンボに相応しい、緑色の鎧を纏っており、その鎧は頭部にクワガタを思わせる角に赤い複眼、胴体にはカマキリの刃を模した剣を、そして下半身にはバッタの力が宿ったレッグとなっている。

 

「あらあら……勇ましい獣の次はひ弱な昆虫……?藁にもすがる思いとは正にこのことなのかしら……?」

 

「どうだろうな……やってみなきゃわかんねえだろ!」

 

エイジはバッタレッグを展開させ、そのバネを活かしてグリードに接近する。だが、それの速度はラトラーターの俊足を遥かに下回るもので、エンシェルビッツがそれに対応できないわけがなかった。

 

「そんな攻撃で……ウヴァを本気で叩きのめしておいて私には全力を出す必要もないのか!?」

 

「本気に見えなくて悪かったな!なんせコイツを使うのは初めてなんだ!」

 

「負けの言い訳のつもりか!?」

 

「冗談!勝った時にお前を見下すためのネタに決まってんだろ!」

 

「慣れない力で戦って、後悔するなよオーズ!」

 

グリードは頭のターバンに眠るコブラを呼び覚まし、オーズに向かって不規則な軌道を描きながら迫って来る。

 

「サンダァァァア!!」

 

だがオーズはまるで使い方を理解していたかのように頭部から激しい電撃を放つ。その電撃は不規則に、しかし華麗な動きでコブラを撃退する。

 

「電撃……?虫の割りには似合わないことをしてくれるわね……!」

 

「んなもん気にしたら負けだ!」

 

オーズは再びバッタレッグを展開してグリードに迫る。そしてまた反応してきたエンシェルビッツを踏む。

 

「なっ……!?」

 

「そらよ!」

 

そして再びバッタレッグを展開、エンシェルビッツを踏みつけたまま跳び、ビッツの陣形を強引に乱す。

 

「もらっとけ!」

 

オーズは乱れた陣形を見て、左手のカマキリソードをグリードに向かって投げ放つ。

 

「そんなもの、くらわない!」

 

グリードは片方のビッツを即座に手元に戻し、ソードを弾く。

 

だが、その行動もエイジの目論見通りだった。

 

「待ってたぜ……!お前が自分から陣形を乱す瞬間を!」

 

オーズは即座にグリードに肉迫し、右手のカマキリソードでグリードに斬りかかる。

 

「今更そんな攻撃!」

 

グリードは腕に戻ってきたビッツで悠々と攻撃を受け止める。だが、こうなるのも予想通り。

 

オーズはソードとビッツの鍔迫り合いに持ち込み、盾に目が行っているその隙に左手で腹パンをキメる。

 

「うっ……!」

 

「ふっ……お前のそのラトラーターでも対処できない戦い方は確かによかった。いい戦い方だ。印象的だな。だが無意味だ!」

 

オーズはそのまま腹パン地獄に移ろうとするが、グリードはそれを許すはずもなく、もう片方のビッツを呼び戻して戻る際に射線上にいたオーズの背中を不意打ちするカタチで抜け出した。

 

「くそっ……適応が高すぎる……」

 

オーズは背中を支えながら苦悶の声を上げる。

 

「っ……てぇ……!流石に前日BFやりすぎたか……腰痛え……!」

 

「隙あり!」

 

その苦悶の声を上げた瞬間が決定的な隙となっていた。

 

コブラが目の前に現れ、一瞬エイジは目を見開いた。そのままコブラ大口を開け───食った。オーズの、エイジの頭を、マミっと。

 

「エージ!?」

 

「あら……折角新しいコンボになったというのに……所詮虫は虫ね」

 

その言葉は暗にウヴァをコケにしているものだった。彼女の高圧的な物言いはヤケに似合うものだった。

 

そして、彼女のその高圧的な態度は緑のメダルの───虫の本質を理解できていなかったのだ。

 

「あ、頭痛え……!食われたみたいに痛え……!ってかこれ頭抜けた!?むしろもう食われた後!?」

 

「「…………………………は?」」

 

思わず、グリードとアンクの声が重なった。完全に頭が食い千切られたはずのオーズの、エイジの声が聞こえてきたのだ。

 

「ねえアンク!?俺大丈夫!?頭取れてない!?なんならそこのアンタにも聞くよ!?俺頭取れてない!?」

 

「と……取れてねえが、取れてないけど……」

 

「よかったぁ……死ぬかと思ったぞ……」

 

エイジはピンピンしていた。さっきまでの頭もぎ取りがギャグに見えるくらいにはピンピンしていた。

 

「ありぃ……?でもバカみたいに頭痛えし……ん?虫……アリ……あ、そういう力なのか。これ」

 

エイジはなにかを理解したような風に呟き、改めてグリードと向き合う。

 

「オケィ。このコンボの特性は理解した。第二ラウンド始めんぞ!」

 

オーズは再び何度目かの正面衝突を行う。勿論グリードはそれに余裕の対応をする。

 

「今更脳無しの群虫のように!バカの一つ覚えとはまさにこのことね!」

 

オーズの二刀の剣を両手の盾で防ぐ。そしてグリードが余裕の笑みを浮かべた、その瞬間───

 

「文字通り、一寸の虫にも五分の魂……いや、二分の魂だな、こいつは!」

 

「ガッ……!?」

 

後ろからエイジの声が響き、同時にグリードはその声の主に不意を突かれるカタチで攻撃を受けたのだ。

 

振り向いたグリードは驚愕した面持ちとなり、思わず声を荒げてしまう。

 

「なっ!?なんだ……それは!?」

 

「「さーて、なんでしょう?」」

 

あり得ない現実がそこにあった。

 

オーズが、二人いるのだ。同じガタキリバコンボの姿をしたオーズが二人。

 

「まあ、どうと聞かれてもコンボ特性としか言えないけどな。ラトラーターがただのライオンのライオネルフラッシャーを超えるライオディアスがコンボ特性だとしたら……」

 

「さしずめこのコンボ特性は実体を持った分身を生み出す能力……ブレンチシェイドとでも呼ぼうか」

 

「実体を持った分身……!?そんなバカげた事が……」

 

「残念ながら、これはリアルだ。ゲームじゃないんだぜ」

 

苦戦していたエイジが一転して余裕の表情を浮かべる。だが、この一見理不尽にも程がある能力には一つの弱点がある。

 

それは、分身が持つのは質量ではなく実体であること。つまりこのガタキリバコンボが生み出す分身は偽物ではあるが、くらうダメージは正に本物。分身を失って行き場のなくなった痛みは全て本体に帰ってくるのだ。

 

頭を齧られた時に偶然発動して身代わりになったのはブレンチシェイドだが、本体が頭食われただのなんだのと痛みを訴えていたのはここから来ているのだ。

 

無論、体験したエイジはそれを理解しているので理不尽にしか思えないデメリットなしの力とタカをくくっている。

 

「くっ……くそおおおおおお!!!ふざけるなぁぁぁぁぁ!!」

 

その力を見たグリードは激昂しながらエイジに突っ込んで行く。彼女の強みたる守りをかなぐり捨てて、自分より優秀なメダルなど、グリードなどあってはならないという嫉妬故に、彼女は冷静さを完全に失ってしまっている。

 

そしてエイジもそれを見逃すほどお人好しでなければ正々堂々とした性格でもない。むしろ真逆だ。

 

二人のオーズが盾から、コブラから身を守り、さらにブレンチシェイドを生み出す。まさに群れを成して数の暴力で敵を圧倒する虫のように、どんどんと数を増やして鋭敏で組織的な動きをして集団で数の暴力を振るう。

 

「「「「「ははははは!ザマァないぜ!!」」」」」

 

まるで子供が大人に恨みを晴らす道具を手に入れたかのように笑う。鬼畜っ……!圧倒的鬼畜っ……!

 

「コイツがお前の侮ったウヴァの……緑のメダルの、虫の力だ!もらったぁぁぁぁ!!」

 

本体が逆手に持ったカマキリソードをグリードの胸部に無遠慮に突き刺し、かっさばく。そしてその中に右腕をぶち込んで二枚のメダルを奪い取った。それと同時に二連続でコンボ変身という無茶が身体に来たのか、何人もいたブレンチシェイドが四人だけになってしまう。

 

「トラと……オレンジのメダルか。コイツはカメか……?まあ、どっちにしろこれ以上の戦闘は無茶か……」

 

身体の著しい疲労を感じたエイジはこのまま戦うことは無謀と悟る。

 

「くぅっ……!返せ……それは、私のコアだ……!」

 

「悪いけどもうアンタと戦ってる時間なんてねえんだよ!今度会ったらまた戦ってやるから楽しみにしてな!」

 

オーズは残ったブレンチシェイドでグリードの足止めを任せ、自分はアンクを連れてさっさと逃げて行った。

 

「くっ……やべェ……帰ったらヴィヴィオやなのはさん達になんて言おうか……また無茶したらなんだかんだと怒られるんだろうな……」

 

ってか、そもそもなんで身体を休めるつもりだった旅行に来てぶっ倒れるんだ……?なんて思いながらエイジは変身を解除して死にそうな思いをしながらロッジに帰って行った。

 

……道に迷ってああなったのを完全に忘れていて皆が探しにくるまで死にそうな思いをしていたのだが。

 

 

 

 

 

カウント ザ メダルズ

 

現在オーズが使えるメダルは?

 

赤 タカ×1

緑 クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1

黄色 トラ×1

灰色 サイ×1

青 ウナギ×1

紫 なし

橙 カメ×1

特殊系 なし

 




こんなにひでぇオチは流石のオレも……すんません、割と結構違う作品でやらかしてました。

そしてコアメダルが減っちまいましたな。代わりにカメを一つゲット。

……うーん、便利なライオンが消えてしまった……

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