魔法少女リリカルなのはViVid キャリバーオブデザイア 作:エステバリス
ついに終わってしまった仮面ライダー鎧武。まさか劇場版と繋がってたとは思いもしなかった今日この頃。
まさかあのサッカー祭りてミッチにも記憶があるのはそういう伏線だったのか……と改めて虚淵氏にお疲れ様と感謝を尊敬を。
そーいや初瀬ちゃんロックシードで変身した城之内がマジで前座っぽかったけどカッコよかったです。あと少女に取り憑くコウガネは変態だと思いました。それにしてもラスボスが女なのはライダー初なのかな?ラスボスがライダーなのはあの龍騎がありますが。
それと、沢山のご指摘ありがとうございます。うん、マジでアンコとリリなの勢の出番がモモのせいでねぇ。こうなったのも全部ディケイドの仕業だ!
……嘘です。ストーリー構成を深くしてるくせにストーリーそのものが浅いクソ作者のせいです。
「行かせてよママ!」
「ダメだよヴィヴィオ。グリードやヤミーが普通の魔導師じゃどうあっても勝てないことはヴィヴィオもしってるでしょ?そんなに危険なことにロクに戦う力もないヴィヴィオに行かせるわけにはいかない」
オーズと電王、カザリと橙のグリードが戦いを始めたのとほとんど同じ頃、ロッジ・アルピーノではヴィヴィオとなのはが口論を繰り広げていた。
「ママはエイジくんが心配じゃないの!?ヘタしたら死んじゃうんだよ!?」
「心配に決まってるけど、私達が行ったら足手まといのお荷物になるのは目に見えてるんだよ。この前エイジ伝いにコウガミファウンデーションからこれまでグリードが起こしてた事件を見ても、実践慣れしてなかった頃のエイジでも簡単に倒せるようなヤミーだって管理局のエースを再起不能にしている事例もある」
「それでも!」
「ダメなものはダメなの!お願いだからママに、エイジくんに心配かけさせないで……」
「っ……!」
なのはの言っていることは全てが正論だ。管理局のエースが再起不能になるような事件を起こしている連中の親玉にヴィヴィオのようななんの力もない子供が出たってなんになる?
そもそも、そんな危険な場所に仮にヴィヴィオを送ったとして、エイジはなんと言う?
危険だからロッジに帰ってろ、こんなところに来るなバカヴィヴィオ、自殺願望でもあるのかこのアホ……例を挙げればキリがない。
そのどれもが、本心でヴィヴィオを案じて突き離すだろう。不器用な彼は暴言でしか他人を心配することができないのだ。
それだけじゃない。ヴィヴィオが戦場に向かうことはエイジの行動を制限することでもある。昨日死にかけながら帰って来たエイジはただそれだけで強敵と戦ったのだと理解させられる。出て行く前に聞いたアンクの言葉から察するに、今エイジ達が戦っている敵は昨日の敵と同じ。
ヘタをしたらエイジはヴィヴィオを庇って死ぬかもしれない。
どうあがいても、どう取り繕っても、ヴィヴィオは……エイジ以外の全員は戦場に出るには足手まといでしかないのだ。たとえそれが管理局のエースと言われているなのはであっても変わらない。
「……ふむ、ヴィヴィオさん。貴女の言葉から察するに、貴女は彼……若社長の力となることを望んでいるのですね?」
そんな時、二人の会話に真木が割り込んで来た。
「えっ……?真木さん、それできるの!?」
「いいえ、現段階では不可能です」
即答された。思わずヴィヴィオは倒れ込んでしまうが、どうにかすぐに立て直す。
「ですが、オーズでなくともヤミーとグリードに対抗できるシステムを開発している途中です。貴女が望めば、その試作機を貴女に渡しても悪くはないかもしれません……」
「ほ、ホントですか!?」
「それは貴女次第です、皇女殿下……いえ、ヴィヴィオさん。オーズと関わりが深い以上は多少の自衛力を持っていても仕方がないですからね」
「ちょっと待ってくださいドクター」
喜ぶヴィヴィオだが、そんな彼女と真木に対して物申す者……当然なのはだ。
「……なにか問題でも?エースオブエース」
「あるに決まってます!なんだってヴィヴィオにそんなものを渡そうとするんですか!?私は絶対に反対です!」
周りを見ると他の面子も口には出していないが、真木の発言に一言物申すとでも言いたそうな顔をしている。
だが、真木はそんな彼女らを肩の人形越しに一蹴する。
「貴女が反対であろうが、それがヴィヴィオさんが望めば、それが彼女の選ぶ道となるのです。
若社長なら反対するでしょうが……彼は"誰がやるべきか"ではなく、"誰にしかできないか"と"誰ができるか"というなんとも矛盾した持論がある……私ならば若社長を助けるために躊躇なく力を求める彼女にこそ力を与えるべきと考えますが……?」
真木の言葉は反論しようにもなにも言えない不思議な言霊が込められていた。
だが、同時に基本的に人嫌いの彼がヴィヴィオに肩入れする理由についても謎に包まれるのだった。
◆◇◆
「な……なんだ?この角。すっげぇ不便そうなんだけど」
「『なに言ってんだ!そのデザインがかっちょいいんだろ!なんてったって、オレノツノだからな!』」
「『センパイ……そのネーミングセンスはどうにかしてると思うよ……?』」
「『全くやモモの字!もうちょっとイカした名前にでけへんのか!』」
「『てゆーか狭い!モモタロスが帰ってくるからまたこんな暑苦しい変なカッコさせられるんだよ!』」
電王からモモタロスとも良太郎とも違う声が聞こえると、右肩だったり左肩だったり胸部だったりがピョンピョンうごく。すっごくキミが悪い。
「『て、テメェら揃いも揃って言いたい放題言いやがって……表出ろコラァ!』」
「『べーだ!ここ表だもんねー!』」
「『てゆーか、僕達に構ってるヒマがあるなら戦ったら?三人と手がポカーンとしてるよ?』」
電王の各フォームの仮面が一つの鎧にビタッとくっついた電王の最強形態クライマックスフォーム。非常に強力だが、その力は四人のイマジンを一度に一つの身体につっこむという荒技もいいところなフォームだ。
よって、主に身体を動かすモモタロス以外はそこまで余計なことはしないが……色々と不満タラタラである。
「……な、なぁ、良太郎サン……」
『なに?エイジくん』
「色々言ってやりたいことはあるんだけどさ……そんな装備で大丈夫なのか?」
『いっつもこんな感じだったから……大丈夫。問題ないと思うよ』
「……そ、そっすか……」
オーズがわかりやすいため息をつくが、良太郎の……電王の実力が未知数、この新しいタマシーコンボの力も未知数とこの戦いは未知数だらけのものとなっている。
エイジも内心心配となり、同時になにが起こるのかとハラハラしてもいる。
「なにをふざけた格好を……電車で突然撥ねてきたと思えば今度は一人漫才か!?」
「『うるせぇ女カメ!俺達ゃマジでやってんだよ!』」
「いや、モモ。話がややこしくなるからやめてくれ。さっさと戦わねえとお前らもマズイんだろ?」
「『っと……そうだったな。んじゃあ遠慮なく行くぜぇ!』」
すると電王はいきなりベルトに着いたケータイのエンターボタンを押し、その上からパスをセタッチし、どっかに投げ飛ばす。
『チャージ・アンド・アップ』
「『くらいやがれぇ!』」
電王の胸部にあるリュウの顔をした仮面からミサイルの嵐が発射される。正直ミサイルはどうかとエイジは思ったが、そんなもの気にしているヒマなんてない。
「「がっ!?」」
ミサイルの雨あられに二人のグリードは身動きが取れなくなる。その時オーズは走り出し、肩の角でグリードを二人纏めて突き刺そうとする。
「喰らえ!このなんか痛そうな角……って、折れたぁー!?」
オーズが突進してすぐさまぽっきりと折れた角を見て思わず叫ばずにはいられない。なんせモモタロスがあれほど推していた自慢のオレノツノとやらが一瞬でぽっきり逝ったのだから。
「おいコラモモ!テメェの自慢の角とやらがあっさりぽっきり逝ったぞ!?」
「『バカヤローエージ!そいつはそんな乱暴に使うな!カッコよさが半減だろうが!』」
「はぁ!?まさかこの角ただの飾りだったのかよ!?最初に言っとけんなもん!」
「『すまん!だが、今言っておくが、肩の角は飾りだ!』」
「今じゃおせーんだよ!アホか!……ってか、この角ただの飾りだったら、マジでこんな装備で大丈夫なのかよ……」
エイジが最近やたらと多いため息ひとつ。別に束ねてブーケにはしないが、折れたものは仕方がない。
使えるものは最大限に。それがエイジのモットーだが、使えないものを使えるようにするのもまた彼のモットーだ。
「折れたもんはしゃーねぇ。だが、折れた分飛び道具が増えたってもんだ!」
オーズは折れた角二つを持って肩の辺りまで手を引き、スナップを効かせて二人に向かって投げる。タカヘッドの強力な視力が影響し、ミサイルの雨の中でも正確に突き進んで行く。
「うっ!?」
「私のビッツの猿真似か!?」
「チョーイイネ!飛び道具サイコー!」
エイジがらしくないハイテンションで叫びながら角に込められた魔力の影響でオーズの手元に戻ってくる角をミサイルの雨と共に投げまくる。
「なっはははは!これもドラグーンシステムのちょっとした応用だ!」
「バカやってんじゃねえぞエージ!さっさとトドメさせ!」
バカ笑いしているエイジを叱咤するアンク。どうやらモモと性格が似ているせいで出番が減ったのを疎ましく思っているらしいが、ようやく言いたいことを言えたようでスッキリしたような顔をしているのでイマイチ説得力に欠ける。
顔なんてないが。
まあ、エイジの持つ魔力自体はこの年齢の人間の中でも平均を下回るものなのでそう無駄遣いもできない。
「へっ、あいよ。んじゃあお次は……元軍人パティシエ手作りの小型爆弾でもくらっとけぇ!」
エイジが旅行に出かけるときに密かに持っていた小さな爆弾をグリードに向かって投げつける。というかよくこんなものを次元船にまで持ち込めたものだ。
「そこはファウンデーションの力で揉み消した!」
「誰に向かって言ってんだエージ。ってかんなもん積んでたのかよ!俺と一緒に!」
「申し訳ございません。このような爆弾で(^U^)」
ふざけているかのようにみえるが、結構真面目にやってる。でなきゃ爆弾なんて投げない。
「それにしても、爆弾か……落とし穴に落ちたウヴァに投げつけてみたいな」
「やめとけエージ。ウヴァは爆弾程度じゃ死なねえしつこさだ」
「……それもそうだな」
元々ミサイル連射で見えにくかったがオーズがぶん投げた爆弾の爆発で視界が完全になくなってしまう。電王もミサイルを撃ち終わり、少しだけリラックスした体勢になる。
「『やったか!?』」
「おいバカそれはやってないフラグだ」
しかし、煙が晴れると、その場にはホントになにもなかった。
「は!?マジでやったのか!?」
「『やったぜ!』」
「……マジかよ」
そこから暫くしてもなんの変化もなかったので、改めて二人は変身を解いた。あのカザリのことだから解除した瞬間に襲ってくるかと思って警戒したが、どうやらそれもないようだ。
「……良太郎、サン」
「うん?なにかな、エイジくん」
「……いや、サンキュ。アンタがいなかったら多分、俺の物語終了だったよ。アホのモモのせいでさ」
「んだとテメェコラエージ!」
エイジがそう呟くと、地面から上半身と下半身の配置が真逆で砂の塊という気持ち悪い以外に形容できない格好をしたモモタロスが現れる。
「うわキモ」
「んだとぉ!」
「やめなよモモタロス。エイジくんも」
「「……はい」」
良太郎から出てくる謎の人斬りオーラに気圧された二人は大人しく下がる。本当にこの外見からは想像もできないほどに数々の修羅場をくぐり抜けたかのようだ。江戸の頃から。
「江戸なら実際に行ったことあるけどね」
「……マジっすか」
詳しくはさらば電王をチェック。さりげない宣伝。
「……じゃあ、そろそろ僕達は行かなきゃ。あんまりここの時間に干渉しすぎてもいけないし」
「……そっすか。んじゃあ、また会えたらそん時もよろしく頼むっす」
その言葉を最後に、良太郎とエイジの間に一つの電車が入り、その電車が通り過ぎた頃には良太郎とモモタロスの姿はなかった。
「……仮面ライダー、か」
エイジのつぶやきは小さく、虚構に消える。
「……戻るか。アンク」
「ああ、エージ。ここからは俺達のストーリーだ。とにかく突っ走ろうぜ」
「……Anything goes。だったな」
◆◇◆
「……くっ、オーズめ……あいも変わらずメチャクチャなことをしてくれる……!」
「……礼を言うのは釈だけど、助かったわカザリ」
某世界の某所。そこには互いに肩を借りあっている青年と少女がいた。
「あら、カザリ……その様子だとまたオーズにコテンパンにされたようね」
「うるさいよメズール……目的の橙のグリードを連れてくることは完了したんだ。むしろ感謝してほしいくらいだね……」
「感謝はするけど、セルメダルはあげられないわよ?私も枚数が足りなくなってきてるからね……どこかの虫ケラとは違って」
メズールはクスクスと笑いながら隅にいるウヴァに目をやる。するとウヴァは鬱陶しそうに目を背ける。
「だったらお前達も働いたらどうだ……メズール、ガメル」
「言われなくても、ウヴァ、カザリと来たら次は私達の番よ……そうよね?ガメル」
「ん、わかった!おれ、メズールについてく!」
「そうよガメル……早く完全体に戻って、オーズを蹴散らしてやらないとね……」
◆◇◆
今回の、オチ。
「くっそ……あのクソモモが……人の身体で好き勝手やってくれたせいでまた疲労困憊じゃねえか……」
「どっちかってーと、アホみたいに魔力からっぽになるまて角投げまくったお前にも責任はあるぞエージ」
「ぐっ……否定できねぇ……」
やっぱりヴィヴィオ達と一緒に魔力底上げの訓練をした方がいいんじゃないか?と思った一同であった。
「……また、エイジくんが疲れてる……一人じゃきっとああなるよね……早く、私ももっとつよくならないと……」
チャンチャン。
カウント ザ メダルズ
現在オーズが使えるメダルは?
赤 タカ×1
緑 クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
黄色 トラ×1
灰色 サイ×1
青 ウナギ×1
紫 なし
橙 カメ×1
特殊系 イマジン、ショッカー
……はい。なんか自虐ネタやってると逆に楽しくなってきます。もっとやりたい。
キャリバーオブデザイアの三大常識!
一つ!アンクは鞄に詰めるもの。
二つ!ライダーパロディや時事ネタは当たり前。
三つ!戦闘後のエイジはぶっ倒れるもの。