魔法少女リリカルなのはViVid キャリバーオブデザイア   作:エステバリス

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テスト!それは日常を満喫する学生に与えられた、苦行とも言える鬼畜の如くの諸行である!←更新遅れてよくわからん文になった言い訳

はい、今週のドライブも予算が不安です。

そしてやはり表情豊かなベルトさん……萌えキャラだ!さすがベルトさん!イケメソな声もいい味出してる!

今回はシフトカーズの可愛さがあんまり……ねえ?スピードたんからベルトさんの声がした程度じゃないか!先週もそのシーンあったけど!

ま、まあ前半とは伸び悩むもの。俳優だって高岩さんだってキャラクターをつかむのに時間がかかるものさ。高岩さんも渡部さんも「はい変わったー」でオーズのキャラを掴んだんだからね!




十五話 オーズとミカ姐さんと抜刀居合

主人公とは、不幸な生き物だ。

 

誰が言ったのかはわからない。だが、主人公とは不幸が着く生き物なのだ。

 

例えば、ロボット。大昔は地球人に地球から追い出された一家が戦い、主人公ただ一人でその地球に帰るというらものもある。少し前で言うなら、監督が色々やらかしたせいで主人公扱いされなくなり、タイトルバックとエンディングのキャストの一番上を乗っ取られた者もいる。つい最近で言えば、守るために自ら人間をやめたのにその守る人に迫害されて、それでもその人達のために戦い続けて廃人となって死んだ者もいる。

 

まあ、なにが言いたいのかと言うと……彼、エイジ・コウガミはメタ的な話、この作品の主人公である。

 

ならば彼は不幸な生き物なのである。

 

「んなっ……!?」

 

「お、おま、エイジ!?その姿はまさかっ……!」

 

「どうしたんだ、ノーヴェちゃん。そこの仮面の者と驚き会って。それより、エイジとはまさか」

 

そう、彼は人々を危険から逃すために逃げたはずなのに、逃げた先に人がいたのだ。しかも知人がいる。

 

「なんつー阿保な事態だ……って、もう来やがったのか……!ノーヴェさん下がってろ!」

 

「お、おう!行くぞミカヤちゃん!」

 

「おい、ノーヴェちゃん?これは一体なんなんだ?説明してくれ。これから新しい刀を作るために今の刀の切れ味をチェックしたかったんだけど」

 

ミカヤ、そう呼ばれた女性はノーヴェに連れられるカタチでどこかに行った。ともかく、近くに人、それも知人がいるのはエイジとしてかなりやり辛いことだったが、今回はそれがプラスに働いたようだ。オーズはほっと一息ついて追いかけてきたヤミーとこの場所を見やる。

 

強化された視力がざっと確認したところ、敵の数は変わっていない。しっかり全員おびきだせたようだ。

 

そして戦場。ここはスクラップ置き場だ。そこいらに使えなくなった車が捨ててあり、少し油臭い。

 

「おいでなすった……さあ来い!ここがお前らの死に場所だぁ!」

 

エイジはメダジャリバーを右手に持ち、左のトラクローだけ展開する。

 

「カモォン……カモォン……プリーズ、ミィ……」

 

オーズがゴリラヤミーとサメヤミーをねっとりとしたいやらしい声で挑発する。すると、効果覿面だったのか、ゴリラヤミーとサメヤミー軍団は一斉にオーズに向かって襲い掛かってきた。

 

そんな姿を見たエイジはやれやれと首を振る。

 

「ダメダメだなカントリーボーイども!シティボーイはもっと優雅にエレガントに接するもんだぜ!?」

 

オーズはゴリラヤミーの腕をメダジャリバーの腹で受け止め、サメヤミーの一体の背ビレをトラクローで受け止める。

 

オーズはそのまま力押しでサメヤミーをクローで貫通、そのままクローにこべりついたヤミーをゴリラヤミーに向けて振り回す。

 

「おらおらどうしたどうした!」

 

オーズがサメヤミーをブンブン振り回していると、とうとうゴリラヤミーが痺れを切らしたのかアームハンマーでメダジャリバーを吹っ飛ばした。

 

「いぃっ!?」

 

オーズは間一髪でバッタレッグを展開、得意の跳躍でバク転してゴリラヤミーの追撃を躱す。

 

「あっぶね……レッグサマサマだな……」

 

オーズが静かに呟くとサメヤミーの軍勢がオーズに迫って来た。オーズは左腕で串刺しにしているサメヤミーを軍団に向けてぶん投げ、それが原因で軍団の真ん中に空いた穴に向かって走り抜ける。

 

「アンク!クワガタとウナギだ!」

 

「OK!受け取れエージ!」

 

エイジの判断に任せたアンクはエイジの言葉にすぐさま反応した。二枚のメダルをオーズに向かって投げつけ、代わりにタカとトラが帰ってくる。

 

そしてオーズは走りながらメダルをセットしてスキャン、その姿を変える。

 

『クワガタ!ウナギ!バッタ!』

 

オーズは姿をいつものタトバコンボからガタウバへと変え、空いた穴にたどり着くと、クワガタヘッドの力で強烈な電撃を放つ。電撃はヤミーの群れに対してかなりの効き目を出し、サメヤミーの軍勢を一瞬で怯ませる。

 

「そらよ!ダンスでも踊るか!?」

 

そして続けてウナギアームについた武器、ウナギウィップで怯んだサメヤミーを一掃する。ヤミーからこぼれ落ちたメダルも同時に回収するので一石二鳥とはこのことか。

 

「おらよゴリラ!テメェには直接殴り合いしてやんぜ!」

 

エイジは落ちていたメダジャリバーを拾い、左手のウィップを展開して擬似的な二刀流となる。

 

そしてゴリラヤミーが振るってきた剛腕をウナギウィップで絡め取り、胸部を一突き。そして剣を持つ手を離し、右脚のレッグを展開して強烈なハイキックを剣に当て、ゴリラヤミーの筋肉を突き破る。

 

「トドメだ!」

 

そしてウィップに電流を流し込み、剣を避雷針にしてゴリラヤミーの心臓部を感電させる。心臓があるかはわからないが。

 

これでゴリラヤミーも倒れ、メダルの塊となる。それをウナギウィップで纏めて取ろうとした、その時───

 

「はぁっ!」

 

「っ!くらうかよ!」

 

オーズは近づいてくる足音に攻撃される直前に気づき、胴体を大きく揺らして躱す。予想外の不意打ちを受けたオーズはその体勢を崩してしまった。

 

「くら、ぇえ!!」

 

「んぎっ!?」

 

さらにその隙にオーズの頭部にアームハンマーをくらわされた。その衝撃でオーズ……エイジが溜め込んでいたメダルが一気に零れ落ちる。

 

「流石よガメル。いい子ね」

 

「メズール!おれ、オーズやっつけた!」

 

オーズが目の前に立つ二人を見ると、一人は女性型の怪物だった。細くしなやかと言っても過言ではない肢体を持ち、頭部にはシャチを模したものがついている。

 

そしてもう一人はその女性型の怪物とは対照的に巌窟という言葉が似合う。不完全な上半身がどうもみっともなさを漂わせるが、恐らくオーズを殴ったのはこいつであろう。

 

「っ……メズールとガメル……やっぱり今回の騒ぎはテメェらの仕業か……!」

 

「あら、失礼なことを言うわ。これは私達にとっての死活問題。貴方達ニンゲンがエサを取って食べるのとなんら変わりはないわ」

 

「っ……確かにそーだな。うん、それどころか自然破壊して生物絶滅する始末だしな。サイテーだな人間」

 

メズールの言葉を聞いたエイジは反論することなく立ち上がる。その顔は同意はしたが、認めはしないと言った風だ。

 

「けどよ……テメェグリードらと人間は全然違うからな。人間は馬鹿な生き物だが、欲望のはけ口が世界の滅亡しかないテメェらはハッキリ言って人間以上の害悪だからな……」

 

オーズはウィップでメダジャリバーを拾い、改めて構え直す。

 

「駆除させてもらうぜ!それがオーズの役目で、クソジジイのやらかしたことへの償いだ!」

 

「減らず口を!」

 

メズールが手から水流を噴き出し、オーズに強襲する。それをオーズはスライディングで避け、そのままメズールに蹴りを浴びせる。

 

「くらえクソビッチ!」

 

「オーズ、メズールにさわるな!」

 

しかし、その攻撃をガメルが殴って止めようとする。ならばとガメルの腕に触れた足を展開、そして跳ねた勢いで宙返りをすると、ガメルをウィップでからめとり電流を流す。

 

「きか……ない!」

 

しかし、ガメルはそんなもの通用せず、オーズに掴みかかる。

 

「ドンくせえお前が電流なんざ効かねえことは百も承知だっつの!」

 

オーズはウィップを縮め、ムチとガメルの腕に引っ張られた身体はガメルの掴みを躱し、すれ違いざまにメダジャリバーで斬り伏せる。

 

「いたい!」

 

「痛くしたんだから当然だろーが幼児デカ怪人!」

 

ウィップをガメルから離したオーズはそのまま着地と同時に側転してガメルとメズールから視線を離さない。一瞬でも気を抜いたら負ける勝負、目を離せばどうなるのかもわからないのだ。

 

「だいたいお前らもお前らだ!欲望があるならその本質的なはけ口がなんでメダル以外にない!?」

 

「メダル以外で欲望を満たすことのできない私達を作ったのはオーズだ!そのオーズを使うお前がそんな戯言を言うな!」

 

メズールの水流を躱して右ストレート。それをメズールは肘に打撃を与えることで軌道をずらし、左腕の裏拳でオーズを殴り飛ばす。

 

「違う!お前達は満たす欲が見つからないのをないと諦めているだけだ!見つからなければ探せばいい!なければ作ればいい!そんな簡単なこと、なんでしようとしない!?」

 

「見つかるわけがない!オーズは数百年前、私達グリードにそう言ったんだ!」

 

「それが諦めっていうんだ!クソジジイにたった一度言われただけで諦めて、それで世界を滅ぼされるなんて迷惑以外のなんでもない!」

 

オーズの剣と水流が重なり、動きが制止させられている隙にガメルが強烈なヘッドバッドを浴びせんとする。

 

「ニンゲン、みんなそういう!おれたち、それあきた!」

 

「人生なんて飽きてナンボなんだよ!文句を言うなら変わる努力をしろ!お前達グリードには感情があるんだ!騙し合って、殺し合って、その先にあるものなんて喪失感だけだ!憎たらしいけど、クソジジイの記憶のおかげでこれだけは確信と自信を持って言える!」

 

ガメルのヘッドバッドが当たる寸前、オーズはメダジャリバーに三枚のセルメダルを突っ込み、水流が流れる空間を切断する。そしてヘッドバッドを剣の腹で受け止め、不完全な箇所にヘッドバッドを逆にお見舞いする。

 

「死んだらなにもないんだよ!それを与えるのも、与えられるのも俺は嫌だ!だから俺は……殺さないし殺されない!大事なヤツも守る!そのためなら、どんな手を使ってでもやってやる!

それは、人間にだってクソジジイみたいなどうしようもないことをしたヤツはいる。だけど、人間はそれだけじゃないんだ!俺はうざったくて、目障りで、それでもほっとけなくて優しくて、そんなヤツも知ってる!」

 

らしくない、そんな風にエイジは思っていた。もしかしたらアイツに感化されたのだろうかとさえ思う。

 

バカみたいに一直線、バカみたいに正直、バカ。

 

そんなアイツに感化されたんだろう。いや、もしかしたら心の奥底では元々そう思っていたのかもしれない。

 

俺はお前らと違って殺すか殺されるかをしている……エイジは少し前にそう言った。

 

理解はしているのだ。こんな甘さは、殺し合いの中では不便すぎる。だからこそ彼は管理局の犯罪者にも非殺傷で戦うというやり方を非難している。

 

だが、これはどうだ。殺したくない、殺されたくない。そして守りたい。ワガママだ。ワガママもいいところだ。

 

勝つにはなにをしてでも、これは嘘ではない。殺すのではなく、勝つのだ。

 

「だけど俺はこうもワガママばっかりで……あーもう考えるのヤメだ!とにかく、俺が言いたいのはこの場は引け!それでダメならメダルかっぱらって撃退する!戦力は奪えるだけ奪う!」

 

これが、エイジ・コウガミの本音。グリードと戦う理由もクソジジイの尻拭いでも世界平和でもなく、殺したくないし殺されたくないし、グリードにも人殺しをしてほしくない。

 

これが彼の欲望。あまりにも大きく、自分に何一つ見返りのない、無欲と言う名の強欲。

 

だが、当然エイジの弁はグリードに通じるわけもなくガメルとメズールはオーズに向かって来る。

 

「バカ野郎共が……!アンク!サイとトラだ!」

 

「使えエージ!この強欲ヤロウが!」

 

アンクの嫌味は二枚の灰色と黄色のメダルと共に飛んできた。エイジはその二枚のメダルを受け取り手早く交換する。

 

『サイ!トラ!バッタ!』

 

オーズの身体はいつものように変わり、胴体をトラに戻し、頭部はサイの一本角を模した灰色のマスクとなる。

 

オーズサトラバ、サイの特殊能力は───重力操作。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

オーズの吼えによって発生した強大な重力はメズールを抑え、ガメルを孤立させる。

 

「オーズ、メズールはなせ!」

 

「テメェらが話し聞かねえのが悪いんだよ!」

 

オーズはガメルを迎撃するべくメダジャリバーを左腰に構え、刃の腹の辺りを抑えて右手は柄を握る。

 

そして、オーズの足下から外側から赤、黄色、緑の三色のベルカ式魔法陣が展開される。

 

そう、魔法。これはエイジがおれまで一度として実戦投入をすることがなかった技。殺し合いという実戦に魔法は使うものではないと判断していたが、ここ数日で何度も度重なる疲労が原因でこれ以上長引けば不利になると悟った彼はついにそれを抜いたのだ。

 

「天瞳流抜刀居合───」

 

ガメルの拳が繰り出される寸前、オーズの力と魔法によるブーストがかけられた身体が光速の居合斬りをガメルに繰り出す。

 

「月輪!」

 

ガメルの胴を横一文字に斬りつけ、そのまま強化された腕力でガメルの巨体を浮き上げる。

 

「水月・二連!!」

 

そしてそのまま幹竹割を決める。余りの威力にガメルは多量のセルメダルとともに一枚のコアメダルを落とした。

 

「ぁ……あぁ〜!いたぁ〜い!メズール!いたい!」

 

「ガメル!?」

 

あまりの痛みに耐え兼ねたガメルは大声を上げて倒れ、メズールは驚愕の声を上げる。無理もない。グリードの中でも一番と言ってもいい素の頑丈さを持つガメルがたった二度の斬撃で倒れたのだ。

 

「お前のメダルも貰っとく!」

 

「っぐ!?」

 

そしてオーズは左手のトラクローでメズールの体内にあるコアメダルをぶっこぬく。しかし、上手くいかなかったのか抜けたのは一枚だけであった。

 

「くっ……覚えてなさい、オーズ!ガメルを助けなきゃ……!」

 

メズールはオーズに憎悪の一言を飛ばすと、ガメルを抱えてどこかに行ってしまった。

 

「……終わった、か」

 

エイジは気が緩み、変身を解く。

 

しかし、彼は忘れていた。今まで外で変身を解いた時はたいてい誰か事情を知っている人しかいない時だった。

 

だが、いるではないか。事情を知らぬ人が一人。

 

「……エイジ、くん?」

 

「……あっ、………………………………………………お、オッス、ミカ姐さん」

 

仮面ライダーオーズの明日はどっちだ……?

 

 

 

 

 

カウント ザ メダルズ

 

現在オーズが使えるメダルは?

 

赤 タカ×1

緑 クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1

黄色 トラ×1

灰色 サイ×1、ゾウ×1

青 シャチ×1、ウナギ×1

紫 なし

橙 カメ×1

特殊系 イマジン、ショッカー

 




なんだか前書きと後書きは埋めたくなる。これはもう病気だ。私はもうダメかもしれない。

更新する時間が短くなったせいでエイジくんが予想外の熱血をしたのもそのせいだ。

そうだそのせいだ。

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