魔法少女リリカルなのはViVid キャリバーオブデザイア   作:エステバリス

18 / 21

ハンドル剣て……泊ちゃんのネーミングセンスどーなってんのww

そんな今週の仮面ライダードライブ。親友のために頑張るベガスくんとハンドル剣の感想で素の声でてるベルトさんが可愛い。

ベガスくんの777はジミに痛そうですね。鉄の塊あんだけ投げると……

キャブっちはキャブっちで予算使ってんのか使ってないのかよくわかんねえ!上半身映してないから予算ジミに削減したなスタッフ!

って最後になんかデンドロビウムみたいなのキター!?

チェイスは……なんか普通のロイミュードとは違うっぽいですね。武器で変身してるっぽいんで。




十六話 エイジと過去と暴かれるパンドラ(危険ではない)

 

ミカヤ・シェベル。ミッドチルダにおいて彼女のことを知る者は数多い。

 

彼女はDSAAの都市本戦常連者で、天瞳流抜刀居合の達人。一時期は彼女に憧れた若者が抜刀居合の剣士を志した者が数多く現れたこともあった。

 

しかし、彼女の天瞳流を学ぶ者こそ数多くいたが、その後継者たる彼女が他人に抜刀居合を指南したという話はない。

 

まあともかく、ミッドチルダでも指折りの剣士である。重要なのはそこだ。

 

そのミカヤ・シェベルは実は、一人だけ直接剣を指南した人物がいた。それは丁度四年前のことだ。

 

J.S事件で市民が大混乱に陥っていた中、彼女は一人の少年を救うために剣を抜き、事件解決後に何度も何度も必死に頼み込まれて彼女が根負けしたのだ。

 

そう、それこそ目の前の少年、エイジ・コウガミである。

 

この男、エイジ・コウガミはヤミー狩りのためにノーヴェのすぐとなりにいた彼女に見向きもせず、存在にすら気づいていなかった。故に失態を犯した。

 

が、天瞳流の剣術を使った時点でその達人たるミカヤには剣筋ですぐに正体は看破されるだろう。どちらにせよバレることには変わりない。

 

「……なるほど、理解したよ。エイジくんの都合、あのヤミーとかグリードとかの怪物のこと、それと……オーズ」

 

「恐縮ですミカ姐さん」

 

「……だが、しかし」

 

ミカヤがうんうんと頷き、らしくもなくエイジがガクブルとなりながら礼を述べる。エイジにとって彼女はそれだけ偉大なのだろう。

 

「数ヶ月前の天瞳流の喧嘩目的での使用と私の同意も得ずに勝手に道場から出て行ったことを許したつもりはない」

 

「ハイ、オーセノ=トーリデス」

 

だが、彼が彼女と出会ってガチガチになっているのは恐らくこの説教についてだろう。

 

数ヶ月前、つまりエイジが停学処分をくらう理由となった大喧嘩に彼はあろうことか天瞳流を使ったのだ。

 

そして全てが終わった後、自身が喧嘩のためだけに師匠とも言うべき人に教えてもらった剣術を汚してしまったと責任を感じた彼はなにも言わずに道場を去った。

 

今思えば態々剣術なんて使わなくても充分だったと、喧嘩するんじゃなかったとは一切考えずにはいられないのだが……そんなもの後の祭りである。

 

「だいたい私が根負けするまで意地悪く頼みこんでいたのはキミの方だろう?そのキミが私が破門とも言っていないのに去るのはそれこそお門違いではないか」

 

「……へ?」

 

「キミには期待していたのだがな……」

 

「え、ちょ、ミカ姐さんそれって態々俺が道場出てく必要なかったってことっすか?」

 

「そうなるね」

 

えー、とエイジががっくりと項垂れていると丁度アインハルトがやって来る。

 

「コウガミさん……ヤミーの方は、終わったんです……あれ?」

 

そしてやって来た瞬間に正座で知らない女性の前に座って項垂れるエイジを見て困惑。アインハルトからすればなにがなにやら。

 

そして話の流れ的にノーヴェはエイジについて疑問に思っていたことを今なら聞けるのでは?と思い、思い切って聞くことにした。

 

「丁度いいタイミングだな……おらエイジ、お前が喧嘩なんざした理由キリキリ吐け。お前の性格からしてむしゃくしゃしてケンカとかはするわけねーだろ?」

 

「それは私も知りたいな。教えてもらおうかな」

 

「……はい、自白します」

 

こうしてエイジ・コウガミの青二才だった頃の過去がまた一つ暴かれていくのだった……

 

◆◇◆

 

「いい天気だねえ、こんな時は身体を動かすに限るよ!ね、コロナ、リオ、エイジくん!」

 

「そうだねヴィヴィオ!」

 

「特にテスト明けは動かしたくなるよね!」

 

「……そうだね。俺も久し振りに素手で動き回りたくなるな(ホントは家でBFXⅣのベータテストしたいんだけど……そんな空気読めないこと言えないよなぁ……)」

 

そう、それはエイジ・コウガミが三年生だった頃、一学期の中間テストが終わり、時間で言うところのエイジの両親が亡くなった頃だった。

 

エイジはしばらくショックとグリード絡みで学校に出る事もなかったが、ヴィヴィオ達のおかげで今はなんとか登校できている。

 

「そういえばエイジくんってなにかスポーツやってたっけ?」

 

「え!?い、いややってないけど、それがどうかしたの?」

 

一応、彼がミカヤに頼みこんで弟子入りしたことはこれがきっかけで彼女にドンドンと弟子入りしていく人が増えて彼女に負担をかけさせないため自主的に秘密にしてある。まぁ、自分が彼女の弟子独占ということもあったからこの頃からエイジは卑怯らっきょう大好きの嘘つきの兆候があったようだ。

 

「ホントにー?エージって家に行くと大抵ゲームやってるから、時々なにも言わずに家開けるけどホントはなんかやってるんじゃない?」

 

「やってないって……俺は三人に付き合ってカタチだけストライクアーツやってるだけだよ。勉強の方に向いてるコロナはともかく二人には勝てないって」

 

「ひどーい!それって私が一番弱いみたいじゃん!」

 

「あっ、ごめん。そういうつもりじゃなかったんだけど……」

 

エイジの一言がコロナにぐさっと刺さったように感じ、思わずエイジは頭を下げる。

 

謙虚なものだ。わずか一年後の彼を見せてみたい。

 

「っと、とにかく、今日は三人に付き合うよ。要望があれば可能な限り答えるしさ」

 

「じゃー練習帰りにアイス奢ってー!御曹司サマー!」

 

「それとこれは話が別でしょ……?まあいいけどさ」

 

しょーがないなー、とエイジが財布の中身を確認し、千円札と小銭があるのを確認して財布を仕舞う。

 

今の世の中はJ.S.事件を切っ掛けに管理局の体勢が崩れたせいで以前とくらべるとかなり物騒だ。エイジは一応学院に持ち込む用に一般人の子供ならおかしくない程度の金しか入れていないので、もし足りなかったら家に帰るという面倒な手順を踏まねばならない。

 

そもそも家に帰ったらそのままBFXⅣの魔の魅力に吸い込まれそうで怖い。

 

「それじゃ、ささっと練習場行こうか。俺、運動はできるかもだけど格闘技はからきしだからお手柔らかにね」

 

「おーエージ、それは私達への挑戦状?直撃する瞬間に首だけ動かして回避なんて変態機動するヤツがからきしなわけないでしょ!」

 

「この前なんて肘関節がヘビみたいに動いてたし!」

 

「うへぇ……あれは思い出すだけでも……」

 

「そんなの格闘技の繋がり薄いって……」

 

◆◇◆

 

そしてその日の帰り、エイジはヤミー騒ぎを聞いてヴィヴィオ達に悪いと思いながらもさっさとどこかへと行ってしまった。

 

思えば、それがエイジのねじ曲がった性格を作り上げた大きな分岐点だったのかもしれない。

 

そしてエイジがおかしいと思ったのは、一学期の期末テストが終わった頃だ。

 

「……三人とも、成績落ちてない?」

 

「……う、うん」

 

「ちょ、ちょっと調子悪いみたい……」

 

「大丈夫だってエージ、多少落ちるくらいならまだ取り返せるから!」

 

三人の成績が落ちていた。その時点ではエイジは三人とも少ししどろもどろとしていたが、異常らしいものは感じていなかった。

 

敢えて言うのであれば、エイジも下を巻くほど勉強はが得意と言ってもいいコロナも落ち込んでいるというのが意外だったくらいだろうか。

 

そしてその日以降、定期考査や抜き打ちテスト……日を追うごとに三人の成績は悪化していった。

 

エイジはエイジでその間ジジイこと祖父が亡くなった。

 

そして、その祖父が亡くなった期間の出来事はエイジの疑念を確信へと変えた。

 

自分はそんなに幸せ者だと自負しているわけではないが、祖父がいなくなってまた暫く塞ぎ込んでいたエイジに、リオやコロナはおろか、ヴィヴィオすら家に来ることはなかった。

 

お人好しな三人がこんなことにただの一度も来ないということにエイジは不安を拭いきれなかった。そしてエイジは暫く考え、学校を仮病で休み、三人の帰りを魔法でステルスしながら追って……見てしまった。

 

三人を引っ張って街に繰り出そうとしている、中学生の姿を。

 

三人は露骨に……とは言えないが嫌そうな顔をしていた。

 

エイジは思わずステルスを解除し、ヴィヴィオの手を掴んでいた。

 

「エイジ……くん?」

 

「お前ら……なにやってるんだ?」

 

「うわっ、なんだコイツ。突然出てきやがって」

 

ステルスを解いたのが手を掴んでからなので当然中学生からは驚いたような目で見られる。だがエイジはそんなことどうでもいいという風にリオとコロナの方に振り返る。

 

「なんだよ……コイツら。なんでお前らそんな嫌そうな顔してるんだよ。なんで……なんで」

 

「………」

 

この時のエイジは今でも信じられないくらいに錯乱していた。

 

わけがわからなかったのだ。普通に中学生と街を遊び歩くならいい。彼女達にだってエイジの知らない友人がいてもおかしくない。

 

だが、彼女達の顔は明らかにそんな友人に見せるようなそれではないのだ。

 

「なんだよお前……急に出てきたと思ったら、この三人の知り合いかよ」

 

「なんとか言えよ、リオ。なにか言えよ、コロナ。黙ってないで答えてくれよヴィヴィオ。なんなんだこれ。お前ら、なんでそんな顔して───」

 

直後、エイジは中学生に殴り飛ばされた。無視されたのがイラついたのだろう。

 

「質問してんのはこっちだ小坊!お前はリオ達の知り合いなのかって聞いてんだよ!」

 

「……なにも言わないのか?なにも、言えないのか?」

 

エイジは中学生の言葉なんて耳に入って来ないかのように無視している。そんなことをされれば腹が立つのは仕方なく、エイジは何度も何度も殴られ、蹴られる。

 

だが、エイジは彼らに見向きもしなかった。

 

……結果として、エイジは動くことも喋る事もできなくなるまで殴られた。それでもヴィヴィオ達に手を伸ばし続けていたエイジが最後に聞いた声は、ヴィヴィオの「ごめんね」という言葉だけだった。

 

◆◇◆

 

その日、エイジは自分でもよくわからない喪失感に苛まれたまま帰ってきた。

 

「おかえり若様……ってどうしたんだその怪我は!?」

 

エイジの帰りをここぞとばかりに待っていた後藤はエイジの姿に驚愕し、すぐに医療キットを持ち込んでエイジの身体に包帯やらを巻いて治療魔法もかける。

 

「……ありがと、後藤さん」

 

「いいんだよ。これくらいは俺の務めだよ。むしろそんな怪我をするようなことになるなんて大失態だ……亡くなられた御両親と会長になんて顔向すれば……」

 

「……ねえ、後藤さん」

 

後藤が自分の食の安否について真面目に考え始めると、後藤のそんな心配事を忘れさせるようにエイジが突然質問をしてきた。

 

「友達の知らない一面を見せられて、後藤さんはそれが許せる?」

 

「……わかんないな。隠し事の度合いによりけりだよ」

 

「……そう、か。後藤さん、もしかしたら、俺は向こう暫く停学処分くらうかもしれないからよろしく」

 

「は!?ちょ、若様!?なに言ってんの!?ねえ!」

 

エイジは後藤に背を向けて二階へと昇って行った。その瞳にはなにかを決心したかのように見えて、その夜エイジは一睡もしなかった。

 

◆◇◆

 

そして翌日のことだ。エイジは暴力事件を引き起こした。

 

中学生複数に対して竹刀一本で全滅させ、警察に補導されて教師に問い詰められたが、反省の色は見えなかったという。

 

……だが、大人はコウガミファウンデーションの人間と、エイジに救われた三人の少女の親以外誰もその事件の真相を知らない。

 

エイジは完全に"不良"というレッテルを貼り付けられ、そんな不良をDSAAの有名人が育てているとなにかの弾みで知り渡れば、今度はなんの関係のないミカヤにまで危害が及ぶと思ったエイジは。天瞳流からなにも言わずに身を引いた。

 

それがエイジ・コウガミの引き起こした暴力事件の真相。今思い出すとエイジ本人は他に方法あったんじゃないかと頭を抱えるような、恥ずかしいことである。

 

◆◇◆

 

「……以上っすよ、文句と苦情は受け付けません」

 

「……はー、お前、どんだけヴィヴィオ達好きなんだよ」

 

「しゃーねーっすよ!あのままだったらアイツらの今後に関わってくるし、なによりなのはさん達に心配かけさせたくなかったんすよ!」

 

そして結局エイジの暴力事件以降なのは達はエイジを心配したという。

 

「……コウガミさんはヴィヴィオさん達が大好きなんですね」

 

「わりーっすかセンパイ」

 

「いえ、とても素敵だと思いました。それに、その叩きのめした中学生の方に対しても"他にもっと穏便にやれる方法はなかったのか"なんて心配なさっていたなんて……」

 

「センパイ、そーじゃないんすけど」

 

正確には正体バレバレで天瞳流なんて使わずに変装して殴り倒せばよかったという心配である。

 

「エイジくん、私はとても感動した!キミさえ良ければ私はいつでもキミをもう一度弟子にしよう!さあ!言ってくれ!もう一度弟子にしてほしいと!」

 

「なんでミカ姐さんはそんな感動してキャラ崩壊するくらい涙ダバダバ流してんすか!?こんなくっさい話でここまで感動する人初めて見たんすけど!?」

 

「そう言うな!さあ早く道場に行こう!アインハルトちゃんも、実はさっきノーヴェちゃんにキミの練習相手を頼まれてな!」

 

「えぇ!?DSAA都市本戦の常連を相手にですか!?」

 

「てか拒否権ないんすか!?俺弟子にしてほしいなんて一言も言ってないんすけど!?」

 

「そう言うな若様」

 

エイジが超狼狽えていると、突然後ろから声が聞こえた。ライドベンダーに跨っていた青年、後藤慎之介はヘルメットを外して四人の元に近づいてくる。

 

「後藤さん……アンタ、暫く出番がなかったからってここぞとばかりに……」

 

「その辺は気にしないでほしいんだけど。それより、若様は道場やめたなんて一言も言ってないから俺は毎月道場にお金振り込んでたけど?行った方がいいんじゃない?」

 

「え゛」

 

「そういうことだ」

 

「エージはやめるなんて一言も言ってなかったからな。久しぶりに師匠の特別メニュー受けてこい」

 

「アンクまで……」

 

完全に外堀は埋められた。アインハルトを見ると彼女は強い人と戦えると目を輝かせていた。

 

「もうダメだぁ……おしまいだぁ……」

 

エイジは両手と膝を地に着け、がっくりと項垂れる。

 

かくして、エイジは再び天瞳流に強制入門することとなったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?ヤミー騒ぎでエイジくんもアインハルトさんもどこか行っちゃったね」

 

「あの二人仲良さそうにしてたのに……空気読めないなヤミーは」

 

「でもヤミー騒ぎの対処はコウガミくんの仕事だから、仕方ないよね」

 

「あーでも二人がどこ行ったのかすごい気になるー!」

 

……あ。

 

 

 

 

 

カウント ザ メダルズ

 

現在オーズが使えるメダルは?

 

赤 タカ×1

緑 クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1

黄色 トラ×1

灰色 サイ×1、ゾウ×1

青 シャチ×1、ウナギ×1

紫 なし

橙 カメ×1

特殊系 イマジン、ショッカー

 





というわけでエイジくんの暴力事件の真相でした!

これでまたエイジくんのヤンデレっぷりと株が上がるな(棒)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。