魔法少女リリカルなのはViVid キャリバーオブデザイア 作:エステバリス
というわけで今週のドライブ、なんかドリルでしたね。来週はきっと天元突破するはず。
ってあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!フレアちゃんがぁぉぁあああああ!!チェイスのアンチクショーにNTRれたぁぁぁぁあああああ!!!死ねええええええ!!!チェイス死ねえええ!死神とか知らねえけど死ねえええ!!
「さて……いよいよ明日からインターミドルの予選が始まるわけだが……と、エイジはどうした?」
「知りません」
エイジとヴィヴィオの喧嘩から一ヶ月ほど、インターミドル予選の前日となる日。その日、エイジはノーヴェらの元に顔を出すことはなかった。
ここしばらくの間、なんだかんだと色々手伝ってくれたエイジが、いや、手伝ってくれたからこそエイジがこんな日に姿がないというのはノーヴェにとって意外なことだった。
「すみません、ノーヴェさん……どうやらエイジさんとヴィヴィオさん、先日少し意見の食い違いがあったようで……」
「で、喧嘩か……ま、どこまで達観してても、どんだけ殺しに慣れてようがそこは子供と変わらねぇんだな、アイツも。
……だったらいいだろ。むしろそういう子供っぽいところがあって安心したくらいだ」
あまりに子供故の我儘を繰り返すとあまりいい印象は与えられない。だが、それがエイジのように年齢不相応なほど大人びている子供は逆にそういうことをたまにはしてほしいと思われるものだ。
わかりやすく例えるなら、今まで他人との交流を自分から断っていた子供がある日突然誰かと遊ぶと言った時の親の気持ちだろうか。ともかく、エイジはそういう心配をされるくらいには無理無茶が目立つ人物と見られているのだ。
「それでも子供のケンカなんていつまで長続きするかわからないからな。こういうのは大人が一役買うってのが一番なんだろうけど、こんな時にエイジの性格が厄介になるなぁ」
エイジの性格は一言で言えば皮肉屋。以前聞いた暴力事件の真相から捉えるに、エイジはその一件以降隠してきた本音をズケズケと言えるようになったのだろう。
その皮肉屋な性格が災いし、エイジとの会話は彼自身の口の悪さも相まって会話で勝つことはかなり難しい。そもそもヴィヴィオがケンカの原因を喋らない以上エイジを説得するなんて無理なものだろう。
で、本格的にケンカをした二人は互いに顔を合わせる気もなく日が沈んで登り……今日にまで来たのだ。
「ごめんなさい……一応呼びには行ったんですけど、その時にはもう家はもぬけの殻で……」
コロナがノーヴェに対して申し訳なさそうに告げる。彼の家にはアンクも後藤もおらず、完全に誰もいなかったのだ。
「はぁ〜……どこ行ったんだよアイツ……まさかここ一ヶ月ずっと家空けてるんじゃないだろうな……」
ノーヴェは頭を抱え、姿を見せぬ我儘小僧を心配する。
その姿はまさしく保護者であり、彼女という人間の人柄を示しているのだった。
◆◇◆
「おいエージ……いくらなんでも流石にこんなとこまで家出するこたぁねえだろ……」
「うるさいな。とにかく俺はしばらくあの家……いや、クラナガンに帰るつもりはないんだからどこに行こうが俺の勝手だろ」
そして場所は移り、エイジとアンク。二人はミッドチルダからかなり外れた西方角の乾燥地帯にいた。
「しかし参ったな……まさかたまたま立ち寄った街が遊戯皇に使うレアメタル採掘場のための街だったとは……もう少しで鉱山送りにされるところだったぞ……」
エイジの足は震えることをせずに歩を続ける。歩と言ってもライドベンダーなのだが。自宅に置いてある彼好みのカスタマイズをしたライドベンダーを変身魔法でクラナガンから持って来たのだ。
まあ、ライドベンダーを持って来たせいでそこからコウガミ・ファウンデーションの人間に連れ戻されかけたが普通に却下した。それこそ正に権力。誰かが求めていた力である。
「だけどまあ、こんな遠いところにいたらライドベンダーのエンジンのセルメダルも節約しないといけねぇし……なによりこういう走りにくい場所じゃ手押しになっちまう……ったく、こんなクソ暑いことになるんならオーズに温度調節機能でもつけとけってのクソジジイ」
エイジはライドベンダーを押しながら理不尽なこと呟くとアンクはやれやれと呟く。灰色の荒野の中ひたすらバイクを押す10歳の子供と浮いてる右腕はかなりシュールだった。
「あー重てぇ。バイクだからまだいいけど、これが車だったらめっちゃ運ぶの面倒なんだろうな……」
「そもそも車は素手で運べねーって」
めんどーだめんどーだ……とひたすら持って来たことに後悔しながらライドベンダーを押して進む。もうこの作業を4kmくらい続けているエイジは大した腕力と体力を持っている。ニートのくせに。
ただ、いくらそんな大した腕力と体力だろうが所詮は10歳の子供。限界は大人よりも早く来るわけで……
「……一休み」
エイジはやがてバイクの上に跨って仰向けになる。しばらく休んでまたバイクを押して休んで押して……そうしているとやがて疲労の回復が疲れに追いつけなくなった頃、エイジの元に救いの手が差し伸べられた。
「おろろ、どないしたんちっちゃい子?なんでキミみたいな子がこんなでっかいバイク引っ張ってるん?」
「……あー、お構いなく。愛車なんで」
「法律違反やでそれ」
「法律が立ち塞がるならねじ曲げるっす」
黒いジャージを来た女性に対してエイジが自信満々とでも言うかのようにバイクを押し……押し返される。
「キミそのものがねじ曲がってんな……ま、ともかくそのバイク持ったるよ」
「いや、そんなことされる必要ないし、そもそもそんな手間とらせるわけには……」
「ええんよ。トレーニング中やからほら、子供は年上を頼るもんやで?」
女性の押しの強さにエイジは思わずライドベンダーを手渡してしまう。そして女性はそのままライドベンダーを持ったままエイジをバイクに乗せて押して歩き出す。
「……いや、これ恥ずいんすけど」
「おろ?ちっちゃい子はこういうの好きって番長に聞いとるんやけど……」
「とにかくおろしてほしいんすけど。俺こんなんで喜ぶほどガキじゃねーんす」
降りようにも女性は降ろしてくれず、結局エイジはしばらくの間女性にバイクの上に乗せられたままだった。
(……しかしまあ、偶にはこういう風に他人に任せてぼーっとするのもアリか……?)
エイジがそんな状況に流されるまま思考に耽っていると、突如記憶の奥底からなにかが込み上げてくる感覚がエイジを襲った。
『おーい、───。──────が呼んでる……って、また夜更かししたな……?起きろー、起きなさーい』
『ぬ……うるさいですよ───。もうすぐ──と私、ひいてはキミ達の悲願を叶えるためのモノが完成するというところだったと言うのに……』
『いいから起きなって。その──が呼んでるんだってば』
『……なんと。それは失礼をしました。───、助かりました』
『僕に感謝してよねー』
「……っ、今のは……?」
ほんの一瞬だけ、小さな少年と中性的な少年が互いに語り合っている映像が見えた。
その少年の姿、エイジの記憶に間違いがなければ───初代オーズ、すなわちクソジジイの面影をもっていた。
「……まさか、これはクソジジイがオーズになる前の記憶……?」
「おーい、どないしたん?」
エイジがぽそ、と呟くとそれを拾ったのか、女性はエイジに語りかけてくる。
「……いや、なんでもないっす」
なんでもない、とエイジは言った。恐らくエイジには今まで一切見たことのない平和だった頃のクソジジイの記憶が突然呼び起こされた理由になんとなく辿り着いているのだろう。
(多分もなにも……この人との接触が原因……だよな?じゃなきゃ今まで一切見たことのないクソジジイの日常の記憶が蘇るなんて……)
エイジは自分の考えに没頭していたせいか、思わず女性を睨んでしまう。
「な、なんや?別になんにも盗ってへんよ?」
女性は思わず両手を離して無実を証明しようと手を振って軽くニ、三回ジャンプする。エイジは不良のふりをしてはいるが不良ではないし、そもそも不良にも見えないので少し変な光景だった。
「ってちょっと手離さないでほしいんすけどぉ!?」
が、しかし女性が手を離してしまったせいでライドベンダーのバランスは崩れ、車体が倒れかけるというところでエイジは間一髪、変身魔法で大人になることで地面に足をつけてバランスをとる。
「はぁ、はぁっ……自分の愛車に潰されて死ぬところだった……」
「おお、ごめんな?大丈夫か?」
「なんとか……」
エイジは女性が再びハンドルを握ったのを見て再び元の姿に戻る。一応家出する時にノーヴェに渡された魔力負荷リストバンドも付けて来ているため、あまり長い間無駄に魔法を使うのはよろしくないと判断したのだろう。
「変身魔法……珍しい魔法使うんな」
「まあ、色々と都合がいいっすからね。年齢詐称とかそういうのに」
「おう、今のは聞かんかったことにしといたるからやめとき」
「嫌っす。バイクと疾風が俺を呼ぶ限りお断りっす」
そうしてエイジは女性に運ばれてゆっくりと荒野から離れていく……だが、エイジはこの時気づいていなかった。
女性の目的地が、そして今現在エイジが向かっている先が帰りたくないと言っていたクラナガンだったことに……
◆◇◆
イライラ。イライラ。ひたすらにイライラ。
後藤慎之介の脳内はイライラしかない。
「落ち着いたらどうですか、後藤くん」
「落ち着いていられるかドクター。若様が昨日からライドベンダー片手に家出してるんだぞ!?迎えに行っても送り返される始末!こんな大事な時期になにをやってるんだ!?
また今度停学食らったら最悪学院を退学させられかねないんだぞ!?」
「落ち着いてケーキでも食べたらどうです?甘いものでも食べて糖分を取るべきです」
「後藤さんも心配性ですね。別に若様みたいな御曹司なら引き取ってくれる学校も多数ですよ。後はこっちで情報操作するだけです」
「それは犯罪だサトナカさん。あとそれに関しては若様が賛成しかねないからやめてくれ」
「賛成すると思って提案したんですけど」
「尚更タチが悪い……」
後藤の溜息は静かに、確かに社内に響いていた。
「ったく……例のことに関してならもう終わってるってのに……」
そうして物語は一つの終結を見せ、新たな始まりを見せていく……
カウント ザ メダルズ
現在オーズが使えるメダルは?
赤 タカ×1
緑 クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1
黄色 トラ×1
灰色 サイ×1、ゾウ×1
青 シャチ×1、ウナギ×1
紫 なし
橙 カメ×1
特殊系 イマジン、ショッカー
はい、前書き暴走しすぎました。すんません。
でもシンちゃんとベルトさん、あとついでにキリコちゃんのシフトカーズは盗るな!あれはあの二人とついでに一人と、純粋にヒーローを応援する子供と俺らだけのもんだ!
……って、あれ?思ったより多いな。シフトカーズの所有者。