めんどくさ男の再興娯楽   作:冷やしコーヒー始めました。

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1話 魔力特化とはじまりの1日目

 

「というわけでやろ?凪斗【NWO】」

「え〜めんどいからパス」

 

親友の1人、白峰理沙からのビデオチャットのコールに出てみたが急すぎる内容の話だった。

 

「楓も誘ってさ、凪斗もやるよ〜って言っちゃったんだよ〜だからお願い!私を助けると思って…ね?」

 

話が性急すぎたのか理沙はちょっと申し訳なさそうにしながら懇願する。

 

「はぁ〜わかった、これで断ったらもっとめんどいことになりそうだ、理沙の唐突な頼み事はいつものことだし」

「ほんとありがと〜、でも珍しいね?めんどくさがりな凪斗がゲーム持ってるなんて」

「親戚からのプレゼントでソフト込みで送られてきた、使わずに棚の中だが」

 

チラッと棚の方に意識を向ける凪斗。

 

「そうだったんだ、あ、そろそろ私は宿題やるから今度学校で感想聞かせてね、じゃあね」

 

そう言ってビデオチャットを終了した。

凪斗はフゥと一息ついて椅子から立ち上がる。

 

「ゲームか…試しに少しやってみるか」

 

そして棚の中から埃まみれの箱を取り出して、VRヘッドギアとグローブを装着しベッドに寝転ぶ。

 

「えっと確か開始キーがスタートオンだっけ?うわっ、ここは…」

 

すると真っ暗な視界が切り替わり、数字まみれの電脳空間に居た。

キョロキョロしてると目の前に液晶が投影された。

 

「設定か〜、もうすでにめんどそうなんだが」

 

もはやすでに帰りたい心境であるが諦めるの精神で持ち直す。

 

「名前か…本名はマズいから、苗字からひねって【アイス】にするか好きだし…で、武器は…迷うな、うーん、もう選択肢が一周するし回して止まったやつにしよう」

 

そういって選択肢を思いっきり右に回して止まった初期武器は。

 

「【杖】か〜、うん、前は考える事が多そうだし後ろからバンバン打ってた方が楽そうだこれに決定と、次はステータス…これも魔法使うならMPがいるよな全部コレにしよう考えるの疲れた」

 

興味がないことには大抵テキトーである。

結果、アイスのステータスは以下の様になった。

 

 

アイス

Lv1 HP35/35 MP2000/2000

【STR 0】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0〈+15〉】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の杖】

左手【空欄】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品

【空欄】【空欄】【空欄】

 

スキル

【空欄】

 

 

〈それではニューワールドオンラインをお楽しみください〉

 

設定が完了したアイスはアナウンスの音声を最後に視界が切り替わる。

 

「おおー、石造りの街か、異世界っぽいな」

「あれ?もしかして凪斗くん⁈」

「楓?」

周りの風景に感心していると聞き覚えのある声。

声がするほうを振り向くともう1人の親友である少女の本条楓その人だった。

彼女はすでに1日早く【NWO】にログインしていたようだ。

 

「俺も理沙に誘われて試しにやってみようと思ってな」

「そうなんだ、話には聞いてたけど今日からなんだぁ〜、そうだ私の方が1日先輩だから教えてあげるよ!あとここじゃメイプルって呼んでね」

「うん、じゃあお願いメイプル、こっちはアイスだよ」

「わかった!じゃあ早速フレンドになろ!えっと…確かここを、あった!OKを押すとフレンドになれるよ」

 

メイプルが画面をぎこちなく操作しているとアイスの前にフレンド申請の表示が出現した。

 

「ん、了解、申請受諾っと」

「じゃあ行こ、このゲームに詳しい人のところに案内してあげるよ」

 

そう言ってメイプルはアイスの手を引きテコテコと牛歩で進んでいった。

 

「なんか遅くね?俺ら」

「あー、それはね…」

 

 

移動中>>>>>>>>>>イズ工房

 

 

「やっと着いた、ここは?」

「私のフレンドが経営してるお店だよ、ごめんくださーいイズさーん」

 

カラカランと鈴の小気味いいと共に中へ入る2人。

すると大柄の男と青髪の女性がなにやら話してる途中だった。

鈴の音に気づいた2人がこちらを向く。

 

「あら、メイプルちゃんさっきぶりね」

「おお、どうした?忘れ物か?」

「こんにちは、イズさん、クロムさん 実は友達が今日始めたばかりなので紹介しにきました!」

「どうもアイスって言います」

「ああ、俺の名前はクロム、見ての通り大盾使いだ、そしてこっちがこの店の主人で」

「はじめましてイズよ、この店の経営してる生産職で武器や防具、アイテムなどを作っているの、よろしくね」

 

自己紹介が終わり、ある程度の説明を聞くとやってしまった事に気づいたアイス。

まぁいいかと過ぎたことは気にしない事にした。

 

「そういえばアイスくんこの後どうするの?私は別の用事で森に向かうけど」

「そうだな今、魔法も何もない状態だからクロムさんに教えてもらったお店に寄ってから一旦1人でフィールドに出てみるよ」

「わかった!じゃあまた後で連絡するね」

 

そう言ってメイプルは店を出て行った。

アイスもスキルショップへ向かった。

 

 

イズ工房>>>>>スキルショップ

 

 

「魔法使いだからとりあえず魔法スキルは欲しいよね、お、【氷魔法Ⅰ】か名前と同じだしコレにしよう」

 

【氷魔法Ⅰ】のスキルを購入してフィールドに向かうアイス。

 

 

スキルショップ>>>>>森のフィールド

 

 

「【アイスボール】【アイスボール】よし倒した」

 

 

レベル Lvが2に上がりました

スキル【魔法の心得Ⅰ】を取得しました

スキル【氷魔法Ⅱ】にレベルアップしました

スキル【アイスショット】を習得しました

 

 

「うわ、沢山きたな…めんど」

 

前方から10体以上のモンスターがせまってきた。

アイスは少しずつ距離を取りながら魔法を連射していく。

 

「【アイスボール】【アイスショット】【アイスボール】【アイスショット】」

 

初期の魔法はクールタイムが短いのか思った以上に早く連続で魔法を放つ事ができた。

 

 

レベル Lvが8に上がりました

スキル【魔法の心得Ⅱ】にレベルアップしました

スキル【氷魔法Ⅲ】にレベルアップしました

スキル【アイスウォール】を取得しました

スキル【挑発】を取得しました

スキル【大物喰らい】を取得しました

 

 

    ・・

「はぁ、超暑っ、は?え?…嘘だろ〜……」

 

なんと迂闊な発言が【挑発】スキルを誤爆してしまったようだ。

森の中から先ほどよりも3倍近くのモンスターが向かってきた。

 

「あ〜くそ、やってやるよ【アイスショット】!」

〈あー、暑い、アイス食べたい、クーラーで涼みたい、でも負けるのは嫌だ、だから少し本気だす〉

次の瞬間、アイスの思考がクリアになり空間全体が見回せるようなった。

アイスは冷静に戦況を見極め一体一体を確実に仕留めていく。

 

 

〜1時間後〜

 

 

「これでおしまい【アイスショット】」

 

最後のモンスターを倒し、戦闘が終わった事を確認すると目の前に画面が現れた。

 

レベル Lv15に上がりました

スキル【魔法の心得Ⅳ】にレベルアップしました

スキル【氷魔法Ⅵ】にレベルアップしました

スキル【アイスランス】を取得しました

スキル【アイスレイン】を取得しました

スキル【MP強化・小】を取得しました

スキル【MPカット・小】を取得しました

スキル【MP回復速度強化・小】を取得しました

スキル【魔術王】を取得しました。

スキル【チェーンコンボ】を取得しました。

 

 

スキル【魔術王】

このスキルの所有者のMPを2倍にする。

【STR】【AGI】【VIT】【INT】のステータスを上げるために必要なポイントが3倍になる。

取得条件

1時間の間、魔法で敵を倒し続けること。

その間、ダメージを受けないこと。

MPが2000以上であること。

 

スキル【チェーンコンボ】

攻撃を連続で当て続けるほどダメージ量が上昇。

取得条件

攻撃を2秒以上途切れさせずに与え、50体の敵を連続で倒す。

 

「こりゃ方針が決まったかな?ポイント振らずに戦ってたからな全部MPに振ってと」

 

自身のステータスと新しいスキルの内容を見て、内心楽しそうな自分がいた。

 

 

アイス

Lv15 HP35/35 MP5800/5800

【STR 0】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX 0】

【INT 0〈+15〉×2】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の杖】

左手【空欄】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品

【空欄】【空欄】【空欄】

 

スキル

【氷魔法Ⅵ】【魔術王】【魔法の心得Ⅳ】

【チェーンコンボ】【挑発】【大物喰らい】

【MP強化・小】【MPカット・小】

【MP回復速度強化・小】

【アイスボール】【アイスショット】

【アイスウォール】【アイスランス】

【アイスレイン】

 

 

「もうログアウトしよう、風呂でアイス食って寝よ」

 

ログアウトをタップし現実世界に帰還する。

 

「はぁ、久しぶりだな、こんなに何かに熱中するのって…少しだけ本気で楽しんでみるのもありかもな」

 

VR機器一式を机においてこれからの日常に楽しみが増えたのを感じた凪斗だった。

 

 

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