会話のところどころにアイスの様子を入れた構成となってます。
「ふぁーー、眠い…さすがに昨日は疲れた」
目をショボショボさせながら学校へと向かう凪斗
「おっはよー凪斗!相変わらず眠そうね」
「おはよう凪斗くん」
「ん、おはよ、理沙、楓」
いつもの交差点で合流するいつもの3人組。
3人は歩きながら昨日のイベントについて話あっていた。
「で?どうだったの?イベント」
「うん、3位だったよ」
「え?3位⁈マジで?」
「うん、自分でもびっくり〜、あ、そういえば凪斗くんもいたよ10位だって」
「え?そうなの?」
「うそ⁈てかなんで自分の順位知らないのよ!」
理沙から鋭いツッコミがはいる。
「イベント終わった後、すぐログアウトしちゃったし」
「楽しかったよねー」
「俺は大変だったよ」
2人の対照的な反応に理沙は疑問を問いかけた。
「いやいや、ちょっと待って?2人とも今、レベルいくつ?」
「レベルは20だよ」
「25くらい?」
「それで3位と10位?2人ともキャラの方針とかどうなってるの?」
「防御特化の大盾使いだよ〜」
「MP特化で杖使ってる…」
唖然とする理沙に、のほほんと返す楓、眠そうにするも返事はしている凪斗。
「それでねー2人なら話しても良いかなって…」
そうしてる間に学校に着き、話の続きは教室でした。
「え、なにその化け物キャラ、さすが楓…やることが天然すぎ、あと凪斗はめんどくさがり過ぎ」
「でもうまくいってるならいいじゃん」
衝撃の事実に少し頭が痛くなる理沙。
「でもそっか〜凪斗が杖で、楓が大盾だから、バランスを考えるなら私はアタッカーかなぁ、でもそれだと普通過ぎるし」
自分はどうしようかと少し考え込んでいると楓が理沙に提案する。
「だったら理沙も私と同じようなことすれば」
「ぶぶー、楓は楓、私は私、楓の見つけたスキルを掠め取る気はないよ、まぁスキルを手に入れるヒントは貰っちゃったけどね」
「そっか、じゃあ理沙はどうするの?」
「うーーん、よし、私は回避盾になる!」
理沙は椅子から立ち上がって意思を表明した。楓は聞きなれないキーワードに首を傾げる。
「回避盾?」
「うん、敵の攻撃を引きつけてどんな攻撃も無力化するんだよ」
「おおー、カッコいい」
「めんどそー」
「あれ?でも盾なら私がやるよ?2人も盾は要らないんじゃ。」
「あたしと楓はどんな時でもノーダメージ、2枚の盾で凪斗を守り、凪斗が魔法で敵を殲滅していく、どう?カッコよくない?」
凪斗と楓は互いにパーティになった時の妄想を膨らませる。
楓の場合
「よーし、守るよー」
「よーし、躱すよー」
「よーし、撃つぞー」
メイプルがその場で盾を構え、サリーが周りを駆け回り、アイスはプカプカ浮いた。
凪斗の場合
「頑張れ〜、2人とも」
「よいしょよいしょ守るよー」
「よいしょよいしょ躱すよー」
アイスを駕籠で運んでいくサリーとメイプル。
「いい!すっごくいい!」
「楽そーだしいいね」
「ナギは一体どんな想像したのよ…」
相変わらずのダラダラ思考である凪斗に、苦笑の笑みを浮かべる理沙。
「まぁとにかくそうゆうコンセプトでパーティを組みたいから回避盾を目指すの」
「じゃあ私はもっと防御力を上げないとね痛いのは嫌だし」
「俺もめんどくなければそれでいいやー」
「そういえば理沙、お母さんからゲームの許可出たの?」
理沙が成績落としてゲーム禁止になっていた事を思い出した楓は理沙に確認する。
「ふっふっふ〜」
理沙は嬉しそうな笑顔を向けた。
「やったーじゃあ今日から3人で一緒にプレイできるね」
そうして3人は今日を滞りなく終えてNWOにダイブするのだった。
「おー、こんな感じなんだー」
「スゴいよねわたしも最初びっくりしたもん」
「異世界って感じするよな」
今日はアイスとメイプルは初心者の服装で第1層にいる、さすがに2人がいつもの装備でいたらサリーが悪目立ちしてしまうためだ。
「やっぱり楓も?ってヤバ」
一瞬サリーは周りの様子を警戒した。どうかしたの?とメイプルは問う。
「どうしたの?モンスター?」
「いや、本名はまずいって事だろ」
「そうそうここでの私のは本名をひっくり返してサリー」
「サリーだね、うん覚えた」
「わかりやすくていいな」
「じゃあまず宿屋に向かおっかワタシもステータスを確認しておきたいし」
「さんせーい」
「ん…了解」
第1層広場 >>>>>宿屋
「へー、ポイント色んなステータスに振ってるんだね」
「コレが普通だから!」
「まぁサリーは回避専門だしHPとVITは要らないだろ」
「そうねSTRも武器で補えるし魔法を使うかはわからないから振らずに速さは欲しいからAGIは高めに設定したの」
「こないだ生産職のイズさんに相談したのそしたら……」
どうやらイズから新たな大盾を作る為の素材の場所を教えてもらってたらしく手伝って欲しいようだった。
「じゃあとりあえず南の地底湖に行ってみようか」
「え?いいの?」
「もちろん!でもそのまえに釣り竿買っていかないとね」
そう言ってサリーは部屋を出ていくがAGI0のメイプルとアイスには早過ぎたらしく追いつくのも一苦労だった。
「ちょっと待って〜!早いよー」
「サリー、AGI0を舐めるなよ」
「なんで偉そうなのよ…うーんコレでも早いかー、それじゃー」
宿屋 >>>>>地底湖の洞窟
「うわぁ、スッゴイ速かったー!」
「フフン、崇めたまえー」
「ははー、サリー様ー」
「それにしても話に聞いてたけどほんとすごいねアイスの装備」
サリーは杖に乗って後を着いてきたアイスに目を向ける。
「ああ良いだろ?この装備の特殊能力なんだ…」
「それ使えば、空中からの奇襲もできるね」
「すっご〜い本物の魔法使いみたい!」
2人は軽い茶番劇し、更にアイスが杖に乗って飛ぶのは初めてみたらしくサリーは装備の性能に感心し、メイプルは目を輝かせていた。
そして3人は洞窟に入り、素材集めの為の釣りを始める。
〜2時間後〜
「ふー、やっと3匹目かー」
「こっちも3匹かな……だる〜」
さすがに長時間釣りを続けて疲れたのか
寝転びながら釣り糸を垂らすアイス。
「お、またかかった〜」
「うう、ワタシはまだ3匹なのにサリーはもう12匹って」
「DEXが0なんだからしかたないよ…あとアイスは普通に釣りなさいよ」
〜更に1時間後〜
全部で30枚ほど集まったがまだ足りなかったらしくメイプルはもう一時間後だけと言って懇願する。
アイスとサリーも親友の頼みならと断ることはせずに了承した。
そしてサリーも地底湖に潜って行きしばらく散策していた。すると………。
「実は地底湖の底に小さな横穴があったの」
「え?それって」
「隠しダンジョンか…」
「でも私とアイスくんはAGIが0だから着いていけないよ」
「うーん、私1人でやるしかないかぁ」
サリーは今の自分のステータスでは心もとないと思い、自身の強化を図ろうとする。
その旨をメイプルに説明すると。
「わかった、明日から毎日ここに通おう?仮は即返すって」
「まぁ乗りかかった船だし…付き合うよ」
「さっすがメイプル!そう言ってくれると思ってた!アイスもありがと!」
サリーはメイプルにハグをし、アイスに笑顔を向けてお礼をした。
そして3日が経ち………。
「スゴい!40分も潜ってたよ!」
「コレで【潜水】と【水泳】はⅩになった…取れるスキルはあるだけ取った、後は全部躱すと」
「潜水時間を考えると20分でボスを倒さないといけないのか」
「そう、じゃあ行ってくるねメイプル、アイス」
「気をつけてねサリー」
「いってら…」
そうしてボス戦に向けて地底湖に潜るサリーを2人は送り出した。
「大丈夫かな?サリー…」
心配そうにサリーを見送るメイプル。
「まぁなんとかするだろ…アイツああ見えて最強のゲーマーだし」
「うん、そうだよね」
アイスの言葉にメイプルは気を持ち直した。
〜四十分後〜
「ふおぉー、カッコいいーー!
青色のコートやマフラーを纏ったサリーを見て興奮するメイプル。
「何か感想はないかしら?アイス」
「んー…お腹冷えそうな格好だね」
全身をぐるっと見てアイスはそう述べた。
サリーは少し赤面しアイスを叱る。
「どっ///どこ見てんのよ!変態!」
「えぇ、感想言えって言ったのサリーじゃん」
「アイスくん……」
メイプルにジト目で抗議され、いたたまれなくなったアイスは話題を変えた。
「それよりも靴がないみたいだしショップで買い足しに行かない?」
「はぁ、そうねじゃあ街に戻るよー!」
「うわわぁー、はや〜い!」
そう言ってメイプルをおんぶし、サリーは街へ走って行き、アイスは杖で2人について行く。