めんどくさ男の再興娯楽   作:冷やしコーヒー始めました。

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8話 魔力特化と【銀翼】

 

 

雪山エリア>>>>>氷の洞窟

 

 

3人は魔法陣で移動した後周りを確認すると大きな鳥の巣が目についた。

 

「あー…オッケー、鳥型のボスが来るね」

「じゃあ【凍てつく大地】で縛るのは無理そうだな」

「でも誰もいないよ?」

「「っ!メイプル、避けて(避けろ)!」」

 

すると先程いた場所に上空から巨大な氷柱が落下してきた。

サリーが手を引っ張りメイプルを逃した。

3人は氷柱が飛んできた先を見てみると銀翼の大鷲がこちらを見下していた。

 

「かなり強敵っぽいね…でも負けられない!」

 

サリーがそう言ってると大鷲が3人に向けて氷柱を大量に発射してくる。

するとメイプルは大盾をサリーに投げ渡し、その身で氷柱を受ける。

 

「【カバー】!」

「「メイプル⁈」」

「大丈夫!【貫通】じゃない!ここで【悪食】使い切っちゃう訳にはいかないよ!」

 

大鷲の攻撃が終わると同時にアイスも動き出す。

 

「お返しだ【氷槍】×10!……え、効いてない?」

 

いくらボスと言ってもこれだけ当てれば減るはずだと思ったアイス…しかし相手のHPバーは全く動いていなかった。

 

「なんで………って!まさか【氷結無効】?だったらマズイぞ…俺じゃコイツを倒せない」

「アイス!下がって!メイプル!」

「【カバームーブ】!」

 

サリーはアイスの元に移動し、メイプルは瞬時に2人の前に立つ。

すると大鷲は先ほどよりも巨大な氷柱をこちらに放ってきた。

 

「パターン変えた⁈」

 

流石のメイプルも当たったらやばいと感じ、大盾を構え、【悪食】で攻撃を無力化した。

 

「よし!反撃だよ!」

 

攻撃が止んだのを確認したサリーは大鷲に向けて走り出した。

すると地面から氷の棘が大量に隆起してくる。

 

「ヤバッ」

「【氷壁】!」

 

それをアイスはさせまいと強化した魔法で大鷲の攻撃を受け止める。

 

「ナイスタイミング!」

 

そう言ってサリーは大鷲の氷柱を踏み台にして飛び込んだ。

大鷲もサリーを狙ってくるが。

 

「【カバームーブ】!うぅ、くっ、ええい!」

 

メイプルがサリーの元へ移動しており【悪食】による迎撃と【毒竜】で追い打ちをかけるも大鷲の反撃に吹き飛ばされてしまう。

 

「どうだ!」

 

だが大鷲のHPは1割も減っていなかった。

 

「全然減ってない!」

「うそっ…」

「これはキツイな」

 

更に大鷲の行動が変わり、周りの氷を操りだす。先ほどよりも倍以上の量の氷柱が3人を襲ってくる。

 

「【カバームーブ】!しまった⁈【悪食】が」

 

大量の氷柱攻撃にメイプルは【悪食】の消耗を避けるためにまた身をもって守ろうとするがダメージを受けていた。

 

「コレって貫通っ!うぅ【瞑想】」

「【ヒール】!」

 

貫通攻撃によりHPが減ったり増えたりしている。このままではヒールより先にメイプルのHPが全損してしまう恐れがある。

そう思いアイスは行動に移した。

 

「サリー!そのままメイプルを回復させろ!メイプルは大盾を構えてその場にいるんだ!」

 

そう言ってアイスはメイプルの前に立つ。

 

「「アイス(くん)‼︎」」

「ふぅー……【赤薔薇】!」

 

息を吐き、集中力を高めていくアイス。

スキルを発動するとHPが半分になりアイスの持つ十字の杖が美しい青薔薇から血に染まった様な赤薔薇の状態へと変化する。

そして大鷲の魔法陣から大量の氷柱がこちらに向かって飛来してきた。

 

〈氷柱の速度はさっきと変わらない…それに魔法陣から出てる以上あれも魔法……だったら【破魔】で壊せる〉

 

アイスは飛んでくる氷柱を槍のように取り回して当たりそうなものだけ迎撃し、残りは【氷霜の支配者】の遠隔操作で相手の氷柱の弾道を操り…外側にいなした。

 

「いまだ行け、サリー!」

 

氷柱攻撃が止み、アイスが合図を出すとサリーは大鷲に向けて走り出した。

大鷲は標的を変え、サリーに向けて氷柱を放つ。

 

「サリー!そのまま真っ直ぐ走れ‼︎」

「っ!わかった!」

 

サリーはアイスを信じ、減速せずに加速していく。するとサリーに向けて飛来するが氷柱が軌道を変えてサリーを避けて行く。

そしてサリーの行先に道ができた。

 

「簡単なことだ、大量の氷柱を一気に操作できないならほんの少し弾道をずらしてやれば良いだけ」

 

アイスは視線を大鷲に向けてそう独りごちた。

 

「確かに俺の【氷帝】ではダメージは与えられない…だが【氷結無効】?舐めるなよ俺たちはパーティだ…いくらでも戦いようはある」

「【跳躍】!」

 

サリーは相手の氷柱を踏み台にして高く飛び上がる。

それを見た大鷲はサリーに向かって強襲する。

 

「あまり俺を舐めるなよ…鳥野郎【氷柱】!」

 

サリーに向けて爪で攻撃しようとしたところを【氷柱】のスキルで突進してくる銀翼の進行先でぶつかるように妨害した。

銀翼はサリーとの間に出来た氷柱を回避できずに激突する。

 

「更に【氷柱】!今だ!サリー!メイプル!」

 

アイスは衝突の瞬間を狙って残り4本の氷柱を出現させ銀翼を5本の氷柱で抑え込んだ。

 

「ありがとう!【超加速】【跳躍】!」

 

そしてサリーはその隙にアイスの氷柱を踏み、更に大鷲に向けて走り跳ぶ。

 

大鷲の背に着地したサリーは大技を放つ。

メイプルも負けじと大魔法を放つ。

 

「【大海】!」

「【毒竜】!」

 

おかげでHPが大分減り…大きく怯んだが大鷲の悪あがきのブレスがサリーを捉える。

 

「サリー!ブレス来るぞ」

「【カバームーブ】【カバー】!くうぅーー!!」

 

大鷲の強力なブレス攻撃をメイプルが庇い受け攻撃を無力化した。

 

「【悪食】は後一回」

「うん、わかってる」

「ここからが勝負どころだな」

「2人とも来るよ!」

 

大鷲も弱っているのかHPが減って更にパターンが変わり黒いもやを全身に纏い暴走状態になった。

大鷲はとんでもない速度で上空を旋回し、体当たりをしてきた。

 

「【カバー】!」

 

メイプルが2人を庇う。

最後の【悪食】…だが暴走状態の大鷲の突進に闇夜ノ写が耐えきれなくなりメイプルは吹き飛ばされてしまう。

さらに大鷲はトドメを刺そうと上空へ高く飛びメイプルに狙いを定め光線を放つ。

 

「メイプル!こっち!」

「かっ、【カバームーブ】!」

 

サリーの呼びかけに反応して大鷲の攻撃を回避した。

だが大鷲の突進が速く、避けるのが間に合わない。とっさにアイスはメイプルを魔法で庇おうとするが…。

 

「くっ、【氷壁】×10!なっ!しまった!」

 

【氷結無効】である大鷲に壁は容易く突破されメイプルを襲う。

 

「か…【カバー】!」

 

メイプルはボロボロになりながらも2人を庇った。

だが【悪食】を使い切り、ただの大盾状態の為、先ほどよりも受けきれずに吹き飛ばされてしまう。大鷲もメイプルの高い防御力により逆にダメージを受けて地面に転倒した。

 

「「メイプル!」」

「大丈夫!やって!」

「メイプルが作ってくれたチャンス…絶対に無駄にしない!【跳躍】!」

 

サリーは上空へ高く跳び、大鷲へ向けて攻撃を仕掛けようとする。

それを大鷲は氷柱で迎撃しようとした。

 

「好きにさせると思うか?【氷槍】」

 

だが飛来する全て氷柱をアイスの【氷槍】が横から全てを的確に砕き落とした。

さらに諦めの悪い大鷲は光線でサリーを焼き尽くすが…それはぐにゃりと姿を消した。

 

「【蜃気楼】…私のとっておきはどうだった?」

「メイプル!今だやれ!」

「【毒竜】ーー!」

 

三つ首の竜が大鷲を噛み砕き、毒ブレスでトドメを刺した。

 

「やった〜勝ったぁ」

「「疲れた〜〜〜」」

 

メイプルとサリーは背中合わせに座り込む。

アイスもその場に座り込み、息を整えてた。

しばらく休憩してから辺りを散策し始めた。

メイプルは毒の沼に落ちているドロップ品の回収に行き、サリーとアイスは鳥の巣を確認しに行った。

「メイプル!ちょっと来て!」

「はーい!【カバームーブ】!」

 

メイプルが瞬間移動で鳥の巣に向かうと怪鳥を倒した戦利品があった。

 

「うわぁ、メダルが5枚も!と、卵?」

「うん、でも怪鳥のじゃないっぽいね」

「色も形も3つとも違うな…持って帰れるなこの卵」

 

とりあえず3人は1つずつ卵を持ち帰る事にした。

メイプルが緑の亀甲模様、サリーは白に紅白のしめ縄付き、そしてアイスは。水色の麻の葉模様だった。

 

その後、帰還の魔法陣が3つ現れ、3人は戦闘が無さそうなエリアに向かう事にしたのだった。

 

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