厄災がそろそろ目覚めるらしいと、村の者から言伝に聞いた。
何でも著名な占い師の占いで厄災復活の兆しあり、と出たらしい。
まあ、このウオトリー村からハイラル城まではかなり距離があるし、流石にこの村で被害は出ないとは思うが…。
とは言え、だから傍観していようとは思わない。
私はこの平和な村では珍しく、戦いの才があったようで、剣、槍、そしてハンマーのような武具だって昔から扱えた。弓の腕も村1番だと自負している。
まあ、この村で村1番と言っても大した自慢にもならないのだが…。
最近はウオトリー村の近くでも妙に魔物を見かけるようになった。村に入って来られても困るし、私は外に駆り出して魔物を狩り、奴らが落とした牙や角を売って小銭を稼いでいた。
…これも言伝に聞いた話だが、厄災復活に備えて、ハイラル城で即戦力になり得る騎士を数名募集しているらしい。
もし、私のこの戦いの才が役に立つのなら…厄災復活を阻止するための僅かな欠片になれるのならば。
私は旅立とうと思う。村の者からは反対された…当然だ。このウオトリー村は多分安全なのだから。
反対を押し切り、私は武器になりそうな物と食料を持って村を出た。
道中、雨の中魔物に襲われている人を助けると料理をくれた。
武器も手に入り一石二鳥だった。有難い。
見間違いだろうか。眩い光を放つ龍が空をうねうねと飛んでいた。
きっと疲れているのだろう。今日はレイクサイド馬宿に泊まろう。
しかし漁ばかりしていて初めて村を離れたが、この大自然、心地よい風。私は海よりも山の方が好きなようだ。
ちょっと贅沢をして、ふかふかなベッドで眠りについた。
朝の5時に起床。馬宿の主に横で飼っている馬を貸してくれないかと頼み込んだが、ダメだった。仕方ないから今日も歩こう。
ここら辺は雷が多い…慎重に歩こう。
キノコ狩りをしている2人組が魔物に襲われていたので助けた。
危ないので宿に行けと言ったのだが、懲りずに探すらしい…また襲われないと良いのだが。
龍の口と呼ばれる湖がある事を道中で旅人に聞いた。
…うう、全てが終わった暁には見に行こう。
森に入ると、見たことの無い魔物に2体同時に出会ってしまった。
トカゲが巨大になったような見た目をしていて、手には槍を持ち、時に長い舌で攻撃してくる。
槍の突きをとっさに躱し、反撃を入れてなんとか勝てたものの…危なかった。世界は広い。
今日は色々な事があり、道も上り坂で疲れてしまった。
少し早いけど高原の馬宿で眠ることにしよう。
今日はハイリア大橋を渡る。少しづつではあるが、目的地に近づきつつある。相変わらず馬は貸してくれないらしい。野生の馬が道中居ると良いのだけど。
居た。橋の手前で馬を見つけた。黒い馬は手懐けるのに中々手間取ったが、何とか乗せてくれるみたいだ。
それと初日に見た龍だが、どうやら見間違いではないらしい。
橋の上を今日もうねうねと飛んでいた。
これで一気に移動時間を短縮できる。私は相棒とともに橋を駆ける。
しかし、愛馬はすぐに止まってしまった。眼前に魔物が居たのだ。
昨日見た魔物だ。名前はリザルフォスと言うらしい。
私はリザルフォスの攻撃を見切り、後ろに翻った。
何だか、リザルフォスの動きが遅く見えた。
隙だらけで何発も攻撃を当てることが出来た為か、魔物は呆気なく倒れた。彼らは良い武器を持っていた。
この旅で、私は強くなったのかもしれない。
馬に飛び乗り、私達はハイラル大橋を越え、宿場町を駆け抜けて、リバーサイド馬宿まで辿り着いた。
馬宿では野生馬を登録できるという。…20ルピーで。
名前は…私と城を繋いでくれる馬。という事でリンクにした。彼も喜んでくれていることだろう。
今日はここでリンクと眠ることにしよう。明日は城まで一気に行く。
リンクと共に駆けて、駆けて、駆け抜けて、偶に降りて魔物を狩って。
遂にハイラル城に辿り着いた。
入団試験があったものの、ウオトリー村からここまで辿り着いたからと形式上の試験にしていただけた。
今日から私はハイラル城の騎士になった。
3回か4回くらいで終わります
結末は…変わるかもしれないし変わらないかもしれない