野母崎秋葉の日常   作:フォムト

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プロローグ

 

 

2024年4月某日。北海道札幌市内、円山動物園。

 

俺が『彼女』を見つけたのは全てが終わってJTF(統合任務部隊。この場合は市内の生き残り部隊を指す)と今更になってやってきた自衛隊と国連軍の本隊が死傷者の収容と残党狩りをしている真っただ中だった。その辺に立っているJTFの隊員に居場所を尋ねてその場所に向かうと、『彼女』は副官の熊木亮というCIAの生き残りを控えさせたまま臨時の死体安置所になっていた広場でうずくまっていた。

染めたのではないナチュラルな金髪だったから見つけるのは容易だったが、その後ろ姿は悲壮感しかない。警察の出動服の上から『POLICE』と背中に書かれた紺色のジャケットを着た『彼女』は微動だにしない。他のJTF隊員も遠巻きに見ているしかしない。だが、俺はしなければいけないことがあったから声をかけた。

「純香」

『彼女』こと大宮純香はこの地獄を生き抜いたJTFの指揮官で俺の姪っ子だ。元々は北海道警察の警備部爆発物処理班の一警部補に過ぎない彼女がこんな重責を背負っているのには理由がある。それは4か月前からこの札幌の街が地獄に変わったからだった。

4か月前のある日、世界の3か所にフェニックスウィルスと呼ばれる生物化学兵器を仕込んだ爆弾が置かれていた。一つはサンフランシスコのダウンタウン。一つはロンドンのヒースロー空港のロビー。そして最後の一つは札幌の大通公園だった。サンフランシスコとロンドンは見つけられずに起爆。まき散らされたウィルスはその場にいた人間を片っ端から食人鬼、ゾンビに変えてしまった。地元警察は対応しきれず、対応はそれぞれアメリカ軍とイギリス軍、自衛隊、そして前のテロ事件を契機に急速に規模を拡大させた国連軍が引き継いだ。おかげで二か所のバイオテロに関しては多大な犠牲を払いながらも2週間でケリがついた。だが、問題は最後の一つだった。札幌に置かれた爆弾は運よく不審物として公園管理人が見つけて警察に通報、駆け付けた爆発物処理班が無力化に成功していた。それをしたのが純香だった。爆発は起こらないはずだった。だが、犯人側は札幌にはなぜかもう二つ爆弾を仕込んでいた。それが白昼の中心街で起爆した。爆発はすすきの歓楽街と北大構内で一番大きなのを無力化していたとはいえ数か所同時に起爆されたら手の打ちようがない。運がよかったのは大通公園のが無力化されていたおかげで北へと逃げることができたことだった。事前に規制線が張られていて大通公園は真空状態だったが、その規制線の南北どちらにいたかで生死が分かれた。純香たちは爆発を目の当たりにした瞬間に輸送車に乗せられるだけの人間を乗せて札幌駅へと向かった。道警本部は同じころに正体不明のテロリストの襲撃を受けて危険すぎた。おまけに札幌駅から北は危険すぎて向かえない。南北から感染して人間でなくなった連中が向かってくる中で彼女が下した決断は札幌駅に籠城することだった。輸送車で駅に乗り込むと混乱する防災センターに向かい、駅の警官と警備員たちに押し寄せる避難民を可能な限り収容させてからすべての防火シャッターを下ろし、地下鉄出入り口もすべて封鎖したのだ。結果論になるがこの行動は正しかった。救援が期待できない以上籠城しかない。そして地下も封鎖したことも籠城を確実なものにした。この時まだわかっていなかったが起爆時にまき散らされたウィルスの一部が地下鉄すすきの駅に流れ込んで、その場で感染した人間が線路伝いに移動していたのだ。おかげで感染は街中に拡大していくことになった。そして、その真っただ中で籠城している純香達警察官の中で最も階級が高かったのが純香であり、暫定的な指揮官となった。

札幌の状況が絶望的になりつつある中でこの国の政府は愚かだった。元々この国にはそういう超自然災害に対応する特殊部隊が存在しており、当然彼らには出動命令が下った。さらに自衛隊の各部隊にも射殺許可が出されたうえで出動した。慣れというのは恐ろしいもので彼らの存在に自信を持っていた政府は国連の介入を拒んだ。サンフランシスコもロンドンも国連軍緊急対応部隊の指揮下でアメリカ軍もイギリス軍も行動していた。それは両国の政府が合意したからだった。国連軍地位協定の中にある第587条には『国連軍の出動は各国政府の合意の上』と記載がある。あろうことか国連の提案を愚かな政府は蹴ったのだ。だが、感染が爆発的に増え続け、市内が地獄に様変わりする中で彼らは防衛線を敷くので精いっぱいだった。地下から現れる感染者のおかげで撤退路を寸断され孤立した部隊が続発。全滅していく部隊も現れて、それが新たな敵となる。そしてこの国の愚かな政府は最悪の決断を下した。戦闘部隊が決死の戦闘を繰り広げながら市民を助けている中で防衛線に沿うように極地防衛用に作られた防護壁を設置したのだ。おかげで感染は止まったが、北は茨戸、南は平岸までの中にいた生存者は全て見捨てられたも同然だった。

市内は送電設備や上下水道が機能しなくなってライフラインが壊滅し、冬場ということもあって凍死者も出始める。感染者たちはエサがなくなると勝手に餓死し始めたが、問題はその感染者の中に自我を持ったまま感染している者たちがいたことだ。『マシン』と呼ばれた彼らは感染しているということで避難所に入れず、追い出され、やがて徒党を組んで感染していない人間たちを襲って感染させることになった。そしてそれを飼いならす。マシンとそのペットどもとの戦闘で疲弊していた残存部隊はさらに数を減らしていく。そして物資が尽きた市内ではもう治安など期待できるわけがない。市民たちが生きるために徒党を組みはじめる。そしてその一部が暴徒と化した。その中には部隊が壊滅した自衛隊や警察、スペックオプスも加わり、階級章を捨てたやつらの指揮下で武装化に成功した『自衛軍』と名乗り始めるその連中は空中投下される補給物資をマシンどもと抗争を繰り広げながら奪っていく。そして、どちらでもないただの市民に待っているのは餓死か凍死か殺されるかのどれかしかなかった。

事態が最悪の方向へ驀進していく中でようやく政府は国連の勧告(主にアメリカ)を聞き入れて千歳に前進待機していた国連緊急展開軍の出動を承認した。だが、指揮権は手放さなかったため国連軍も大規模投入とはいかなかった。そして、先遣隊として輸送機から空挺投下されたロシア軍から借りた空挺戦車で俺たちはこの街に来た。姪が札幌駅に籠城していることは助けを求める無線で知っていた。なおかつ身内ということを差し引いても市内の状況を把握している彼女たちの助けは必要だった。そしてたどり着いてからはニューヨークやワシントンでの戦いがマシに見えるほどの地獄の連続だった。増援の国連軍は政府が渋っているせいと防衛線にマシンや自衛軍が押し寄せていることもあって来られず、やっと来た空挺部隊も乗っていた輸送機を地対空ミサイルで撃ち落とされて生き残ったのはたった4人のみ。やっと追加が来たと思ったらミサイルのおかげで超低空でビルの間をすり抜けてきたブラックホークに乗った1個小隊。それでもやるしかなかった。生き残った警官、消防士、自衛隊員、スペックオプス隊員、国連軍緊急展開部隊、道庁および市職員で臨時編成のジョイントタスクフォース、通称JTFを同じく生き残った道知事の指揮下で組織して市内の治安回復と暴徒たちの排除にかかった。

道警本部の奪還。

札幌駐屯地の制圧。

北大病院のウィルス研究者の救出。

丘珠空港付近で孤立した生存者とCIA戦闘工作隊の救出、空港の確保。

マシン壊滅作戦。

そして自衛軍の殲滅。

俺たちの奮戦のおかげでウィルスワクチンの試作品が出来上がり、マシンどもは駆逐され、警察や消防、CIA、スペックオプス、自衛隊の残存部隊を取り込んで数がそろい始めてようやく駅周辺から徐々に治安が回復し始めた。ろくな装備を持たない俺たちにとってラッキーな出来事があったとすれば、札幌駐屯地を制圧した際に駐屯地で行われるイベント用にレストアされていた第二次大戦時のM5軽戦車を手に入れることができたことだ。元々は海外の愛好家がイベントのために持ち込んだらしいが、テロの影響で放置されて燃料は抜かれて、もちろん武装はダミーだから使い道がなく自衛軍も使わなかったが、まともな装甲車両を持たない俺たちにとってはお宝だった。幸いにも籠城している人間の中にレストアした張本人がいて、さらに陸自の武器科に所属していた隊員の手伝いと知り合いの武器商人に掛け合ってベネズエラ軍の保管倉庫からちょろまかしたらしい同口径の砲と弾をその他補給品と共に直接空中投下してもらい、なんと復活させたのだ。敵は対戦車火器を持っているとはいえ、基本的に序盤の戦闘で使い切っていた。装甲車の類は防衛線の内側に撤退するときに引き上げられ、他も破壊されて使用不能だったおかげで機関銃程度なら余裕で跳ね返す第二次大戦の古強者は最後の戦いでIEDに履帯を破壊されるまで第一線にいた。さらに丘珠空港を確保したことでとりあえず外部との補給路ができた。補給品を載せた空自の輸送機が飛来し、さらに丘珠空港にあった破壊されていない双発プロペラの民間機にミニガンを積んで簡易ガンシップとすることでさらに作戦の効率化がされた。何よりも道知事の必死の呼びかけにもかかわらず、だんまり決め込んでいた政府に見切りをつけて免職上等で習志野の第一空挺団一個中隊が駆け付けたのは感動ものだった。いや、習志野だけじゃない。日本中どころか世界中から展開可能な自衛隊やスペックオプス、警察部隊、さらには在日米軍や極東ロシア軍、ドイツ軍に中国軍や韓国軍、PMCの一部が撃墜のリスクを顧みずに手持ちの装備や車両を持って(陸自第11旅団のある部隊は国連軍の協力もあって再整備した74式戦車まで持ってきた)輸送機やヘリで丘珠に駆け付けたのだ。それもあってJTFは規模を拡大し、市内の治安には目途がついた。そして最後の山場である円山公園の野戦病院を占拠している自衛軍の中心的部隊を壊滅させるため俺たちJTFは円山への進撃の準備を始めた。その段になってようやく愚かな政府は壁の向こうから富士教導団のようなまともな部隊をよこしやがった。激戦の末に俺たちは戦いに勝利した。あとは各組織の残党を掃討するだけ。だが、その戦いを指揮し続け、多くの助けを求める声を選ぶ立場だった純香はその犠牲者の前でうずくまっている。

「いつからこうなんだ?」

熊木に聞くとかれこれ十数分前かららしい。そして、ようやく俺の存在に気が付いたらしい純香は立ち上がるとやつれ果てた顔を俺に向けて言った。

「ここにいるだれもかれもが私たちが助けるべき人たちだった。敵も味方もここにはいない。みんな被害者だったのに…どうしてこんな結末しか…」

「自分がしてきたことは間違いだったとでも思っているのか?」

「そんなことは!!」

「ならそういうことだ。お前はやれる限りでやった。救える限りで救ったんだ。お前がいなかったら死んでいた人間も大勢いる。あとはもっとえらい奴らが収拾するだけだ」

純香はうつむいたまま何も言わなかった。そして熊木を連れて指揮所がある駅へと戻っていったが、他のJTFの隊員たちはその後ろ姿に全員が敬礼していた。彼らにとって純香は誰からも見捨てられたこの街の唯一の希望だったのだ。それは間違いない。俺もその小さな背中に最大級の敬意をこめて敬礼した。

 

2年後。2026年3月某日。神奈川県横須賀市、国連極東方面軍司令部。

 

「少佐、君はこの動きをどう思う?」

「どう思うかと聞かれても見た通りですよジャクソン司令」

あれから2年が経った。その間にも世界は動き続けた。

『世界同時多発バイオテロ』と名付けられたあの事件は世界にバイオテロリズムという新たな脅威を再認識させた。元々バイオテロというのは炭疽菌や天然痘をはじめとした目に見えない脅威を指していた。だが、あの事件で使われたのは感染した人間を片っ端からゾンビへと変えてしまうとんでもない物だった。俺も存在自体は知っていたし、過去には極秘裏に使用、あるいは漏れ出して事故を起こしたのを処理しに行ったこともあった。しかし、かつての物は政府あるいは政府がバックについたテロリストが起こしたものだった。だが、あの時は違った。政府に後ろ盾があったテロリストが事件の十年近く前に壊滅し、連中が持っていた有機生命体兵器、つまりBOWは大国が嫌いなテロリストどもにブラックマーケットで流出していき、国連やインターポールが血眼になって探し続けて芽を事が起こる前につぶしていた。だが、あの時はそれが間に合わなかった。犯行声明は事件の5時間後に中東のイスラム過激派から出され、その声明から僅か二日でイラク山岳地帯にいたところをイラク軍特殊部隊に急襲されて皆殺しにされてしまった。おかげでどこから仕入れたのかわからなくなった。

そして、世界は変わった。

国境を越えてテロを行う武装テロリストや軍事独裁国家がブラックマーケットを通じて同じウィルスやBOWを仕入れてテロや紛争に使い始めた。各国はその凄惨な結末しか生まない脅威に対抗するべく国境を超えて活動する国連緊急展開軍を発展解消させて国連安保理指揮下の正規の国連軍として各国に駐留させた。人員装備は国連が各国から『軍縮とテロの脅威に対抗するため』と呼びかけ、軍拡が進むアメリカや中国やロシアを抑える効果も狙って加盟各国が賛成し、当のその国々もお互いにけん制する目的で合意した結果、アメリカ軍と同規模の軍隊が出来上がった。なお、この時の国連総会では初めて五大国の拒否権は適用されなかったという。それほどバイオテロの脅威は世界に蔓延していた。さらにその軍拡が進んでいた中国国内で民主化を訴える大規模暴動が発生し、中華バブルが弾けた影響もあってか民主化を支援する南部の省や特別行政区が独立を宣言し、これに台湾も加わって中国が南北に分断される第三次国共内戦が勃発してしまい、それに乗じて少数民族内の過激派がバイオテロを上海で起こすという事態も起きて東アジアの情勢は混迷を極めて今は深圳の非武装地帯を挟んでお互いににらみ合っている。国連の議席は香港宣言の結果として北の人民共和国が持つが、オブザーバーとしてパレスチナ自治区と同じように南の中華連邦が加わった。

一方で俺の立場も変わった。俺はあの事件以降、国連緊急展開軍が国連軍となった後は軍を離れてオブザーバーとして作戦部隊の指導に当たった。規模こそ拡大しても所詮は生身の人間を相手にしてきた連中だからそれ以外と戦う術は知らない。それを教えるのが俺の仕事だった。そして、その傍らであることをしていた。それが今俺がジャクソンという腐れ縁の元アメリカ海軍提督と面と向かって話していることだった。

「部下から届くあの子の報告書や要望書はすごいものだ。ただの民間防衛組織とは思えないほどの情報量だ」

「そりゃそうでしょ。あいつのバックにはあの事件で政府に不信感を募らせた防衛省やスペックオプス、警察庁の連中がいますから。おまけにホームグラウンドが北海道なら道庁もその行動を黙認するでしょう。人員は腕利きで元CIAやスペックオプス、自衛官、フリーのやつも協力している。流し元はおそらくロシアの妖怪ババアでしょうが、自前で旧式とはいえLAV25やアパッチロングボウ、ブラックホークにUAVまで持ってやがる。最早防衛組織というよりもPMCだ。それに最近になって千歳基地に進出した国連海軍の戦術飛行隊が実は名前だけの幽霊部隊で実際は安保理の軍事参謀委員会にも顔が利くザハロフのつてで作られたあいつら専用の部隊だって話を横須賀はご存じで?」

「極東海軍司令長官である僕が知らないわけないだろ。軍事参謀委員会から黙認しろと言われているよ。でも、GRUのザハロフ中佐は情報までは流していないと言っている。君の古巣も僕の古巣もどこもだ。なら情報の出どころは君しかいないだろ霧島大介少佐。いや、大宮龍彦」

「俺もあの日、あいつのおかげで生き残った一人だからな。『純香についていけば生き残れる』というのはあの日地獄を生き残った者たちの共通意見だ」

「実績は十分、装備も人員も申し分なし。コネも十分ならこれ以上ない人材だな」

「決めるのはニューヨークの軍事参謀委員会でしょ?」

「国連極東軍司令のお墨付きなら連中も嫌とは言わない。それに担当官のローゼンバーグはあの子のことを買っている。あとはあの子次第だな」

「そうですね。あいつは政府とかそういうのが嫌いだから受けるかどうかだけ」

俺がしていたことは純香が立ち上げた民間防衛組織である『千良警備保障』、別名『プライベーティア』の情報支援だった。純香はあの事件の後、本来なら勲章をもらってもおかしくないほどのことをしたのに愚かなこの国は責任を彼女にかぶせようとしてきたのだ。それで頭にきた彼女は警察手帳を政府の役人に投げ捨て、彼女についていくことを決めた人々の支援を受けて民間人として人々をバイオテロから守るべく動き始めた。俺も姪っ子のその動きに賛同して支援した一人だったということだ。事故物件の警備や処理、大学研究施設と連携した怪奇現象の調査と研究をしてきた彼女たちは道内で起きた怪奇事件を解決していき、道庁主導で作られた緊急事態統合任務部隊の一翼を担っている。国連軍の介入前に収拾させたものも存在していた。そんな折に国連軍内部では対バイオテロの特殊部隊を作る動きが出ていた。既存の部隊ではさすがに荷が重いと踏んだのだ。すでにバチカンの実力部隊である武装神父隊を実験部隊として西ヨーロッパ方面軍の独立コマンドにすることが決定していたが、連中は宗教的思惑もある組織だったからイギリスなどプロテスタント系国家やイスラム国家が不安視し、そういうしがらみがない組織を作ることが迫られていたところに純香を推薦しようとしている。でも、俺はあることをジャクソンに話しておかなければならなかった。

「純香たちはたとえ国連軍になってもそのままですよ」

だが、ジャクソンはすでに分かっていた。

「そういう条件じゃないとあの子は加わらないだろ。国連独立コマンドの肩書をつけたまま民間の仕事をしてもらわないと身動きが取れなくなる」

なら大丈夫だろ。純香の『対価さえ払えばだれでも助ける』は俺が教えたことだったが、純香はそれをプライベーティアで実践している。すなわち、だれに対しても平等なのだ。そこがバチカンとの決定的な違いだろ。

ジャクソンと話し終えた俺は司令部庁舎を出ると昔馴染みがいる基地の一角へ足を延ばした。そこは横須賀海軍基地の埠頭の一角でアメリカ海軍の原子力空母『ジェラルド・R・フォード』がその巨体を休めている向かいにある。最近になっての国連軍規模拡大に伴って海自の横須賀基地と米軍横須賀基地を一つの巨大な海軍基地にすることが決定し、自衛隊と米軍の基地内での垣根はなくなった。加えてこの巨大な海軍基地には自衛隊と米軍のほかに国連海軍が同居し、国連加盟国から持て余された余剰艦を押し付けられる先ともなった。それが俺が今いるところだ。

「こんなところで毎日釣り糸垂らしているけど、釣れてるのか?」

声をかけた相手はフードを被った小柄な少女。ダウナーな雰囲気を隠そうともしないそいつは俺の旧友でもある。

「釣れるわけないじゃん」

そう言うと少女は視線を釣り糸から向かいの空母へと向けた。

「これでもかというほどでかい図体だよね、あれ」

「まあな」

「私の時代にはあんなものなかったから羨ましいよ」

海軍基地で釣り糸垂れているのが普通の少女なわけがない。こいつは姿かたちは人間だが、実際は違う。付喪神で船神だ。名前は日笠渚。今の肩書は国連海軍特務少将で特に部隊に所属しているというわけではない。いや、さっき話した千歳の幽霊部隊の指揮官ということにはなっている。そしてかつて彼女が宿っていたのは旧日本海軍の航空母艦『飛龍』だった。あのミッドウェーから生き延びた彼女は帝国海軍航空隊の再建を目指して奮戦するも飛ばす飛行機も搭乗員もついにはいなくなり、終戦時はこの横須賀の埠頭で今と同じように釣りをしていたらしい。戦後は元飛龍乗組員の養女となって航空自衛隊や海上自衛隊、アメリカ海軍のパイロット育成をしていた。さらにかつての自衛隊F-X計画でロッキードF104を導入した際の使節団に加わって昔馴染みの源田実と同じく実機を操縦して参考にしたらしい。ただ、本人曰く『一撃離脱型の戦闘機だから撃ち落とすソ連の爆撃機がいる間はいいけど、いなくなったら航続距離の短いただの鉛筆』とのこと。そして月日が流れて国連軍が太平洋と大西洋に巨大な艦隊を創る中で各国のしがらみに捕らわれない対BOW戦即応部隊の編成が行われ、今ニューヨークではその選定をしているらしく、その初代司令官に航空艦隊での経験実績が豊富な彼女が据えられるらしい。

「で、国連はあれからなんだって?」

「ロートルの艦を回すってさ」

「その結果があれか?」

「ロートルどころかスクラップ寸前だって」

そう言って糸を引き上げて釣竿をしまうと視線をそれらに向けた。

そこにあるのは各国でモスボールされていた艦たち。どれもこれも艦齢30オーバーは当たり前。国籍も規格もバラバラ。この中から使える艦を選んで戦力化するめどをつけろというのが海軍からの命令だったらしい。

「あそこにいるペリー級はまだいいほう。ロシアが寄こしてきたスラヴァ級なんか着いた瞬間にタービンがいかれた。極めつけはあれだよ」

まだ20世紀の遺物はあったらしい。彼女が言う先にあったのは元アメリカ海軍の物らしい大型戦艦だった。

「戦艦サウスダコタ。元は記念艦だったらしいけど、運営先が運営しきれくなってアメリカに返還して、行く先がなくなっていたから国連に押し付けたんだと。近代化改装するのにいくらかかると思ってるのさ」

「それよりも肝心なのは空母じゃないのか?」

そう聞くと彼女は初めて俺の顔をまともに見た。

「そう言われると思ったよ。ロシアの結果今日着いた」

「空母をくれる国があるんだな」

「金食い虫だから。でも、私が期待したのとはまるで違ったよ」

そして俺たちは彼女を迎えに来たらしいハンヴィーに乗ってそれがある場所へと向かった。あったのは空母だった。だが、さっき見たスーパーキャリアなどでは決してなかった。

「退役した空母アドミラル・クズネツォフを国連が買ったんだと。まだましな部類か」

 かつてのロシア海軍の顔であるアドミラル・クズネツォフ級重航空巡洋艦。ロシア海軍が行った懸命の近代化改修も虚しく遂にお役御免となっていたのがここにいた。

「艦載機は?」

「調整中。搭載機をそのままくれるって話だけどかなり怪しいからアメリカと掛け合って中古のスーパーホーネットも準備してもらってる。ヘリに関してはアメリカやロシアが中古品のバーゲンセールをしてくれるおかげでスーパーコブラ(AH1W)からヘリックス(Ka27)、シーホーク(SH60)、果てはペイブロウ(MH53)まで半値以下でくれるって」

「F35Bは回してくれなかったみたいだな」

「いつ沈むかわからない空母に軍事機密の塊を載せられないって断られた」

「フランカーが使えるならちょうどいいじゃないか。千歳の幽霊部隊にはロシア製戦闘機が目白押しだから」

「それもあって千歳にめぼしいのを行かせたんだけどね。でも、あんなたくさんの戦闘機をどうやって手に入れたのさ?」

「ロシア人にそういうのに聡いのがいて、そいつが最近の軍縮のどさくさに紛れて余剰になったのを特売セールしてくれたんだ」

「ロシアっていつもそうだよね」

実際ソ連崩壊時にもあの妖怪ババアは同じことをして小遣い稼ぎをしていた。奴に頼めばおそらくだがSu33かJ15(Su27の中国製艦載型コピー)あたりを調達するだろう。

「ま、とりあえず千歳にいる連中はこっちに来ることが決まったらしごき倒すから、千歳に寄ったら言っておいて」

そう言って俺たちは別れた。あの船神にかかればどんなパイロットでも凄腕に変わるだろう。なにせあの多門丸の片腕でもあった鬼の訓練教官で、航空自衛隊三沢基地の連中を対艦攻撃の鬼に変えた張本人だったから。

 

3 北海道千歳市。国連海軍千歳航空基地。

 

『私』は久々に電話をかけてきた叔父のその言葉に思わず口元をほころばせた。横須賀でいつも釣り糸を垂れているあの後ろ姿を見せている彼女もああ見えて内に熱いものを秘めた強い人だった。初めて会ったのはうちの会社が軌道に乗って、海軍航空隊を幽霊部隊として『私』こと大宮純香に預けると横須賀司令部から伝えられた時だった。横須賀に呼び出されてそれを聞いた後、偶然庁舎の前で出会った時にいろいろ話を聞いた。私の境遇、彼女の境遇、これからどうするべきかなど。私はあの事件の後に会社を立ち上げて多くの人たちから支援を受けながら仕事を続けていく中で私たちは旭川近郊でビル内に群がった怪異を除霊する仕事を請け負った。だが、これはかなり骨が折れた。ビル内は魍魎の巣で結論から言えばビルそのものが怪異だった。最終的には内部は片づけたが本体を解体しなければまた増えるということを請け負い元に報告し、解体工事をするには危険すぎるため護衛をつけた特殊工作部隊がビルを破壊して解決した。さらにその少し後に留萌の片田舎で最終的に空自の戦闘機にJDAMを落としてもらうほどでかい怪異が現れたこともあった。私たちの部隊には戦闘装甲車や武装ヘリがあるのである程度の火力を持っているが、さすがにビルごと破壊しなければならなかったり、爆弾落とさなければ倒せない怪異には歯が立たない。そういうのは自衛隊やスペックオプスの仕事なのだが、連中は制約が多すぎてすぐには来れない。そこで私はダメもとでロシアにいる知り合いに頼んで彼女経由で政府と国連に戦闘爆撃機の配備を申請したら、なぜか許可が下りた。だが、私は飛行機についてはからっきしだし、パイロットの調達も自分でしなければならなかった。幸いつてはあったが、教育となると話は別。それを彼女に話したら、その翌日には人事不詳だった航空隊司令に彼女が現れ、その日から毎日パイロットたちをしごき倒していた。私はたまにしか来られなかったが、彼女が来てから最初に航空隊のところへ行った時には空自の演習場で水平爆撃から急降下爆撃まで地上攻撃の猛訓練をしながら彼女自身がアグレッサーとなって空対空戦闘訓練までしていた。話を聞く機会があった三沢基地から来た空自の隊員曰く『俺たちの時より優しい』らしい。それからしばらくして彼女たちの初陣が来た。稚内沖でロシアのタンカーから救難信号が出されて海保が向かったところ、船内にBOWが多数徘徊しており、出動した巡視船の乗組員が殺傷され、巡視船自体も大破する事件が起きた。相手がロシア船で生存者がいるかわからず、さらにタンカーが日本とロシアの境界線ぎりぎりのところを漂流しており、互いの政府がしり込みしている状況だった。そこで私たちが行くことになり、生存者を探し回って救出した僅か2人の乗組員をヘリに乗せた後、彼女に鍛えられたパイロットが乗った空対艦ミサイルを積んだファルクラム(Mig29ファルクラム。元ロシア空軍機)が攻撃してBOWごと海の藻屑にしたのだ。表向きただのタンカー事故として処理されることが決まっていたため出撃前に所属を示すものは全て隠されての出撃だったし、道が提供してくれた音威子府にある野戦飛行場からの出撃だったから誰も彼女たちの活躍を知らない。知っているのは現場にいた私たちだけ。そして、今や彼女たちは私たちにとってなくてはならない存在となっている。制空戦闘に出ることは今のところないが、精密誘導爆撃や対艦攻撃、近接航空支援は意外にも多い。アパッチ(AH64Dアパッチ攻撃ヘリ)を買ったがヘリの火力で倒せない怪異が現れた時や船に怪異が徘徊している状態でスペックオプスや空自が出られない状況で重宝されている。さらに自前の戦闘機を持たないスペックオプスや警察特殊部隊の要請で出動することもあり、幽霊部隊の割には以外にも忙しいのだ。そして彼女らとともに私たちも変わろうとしている。叔父からの電話ではじきに横須賀の司令部から正式に国連独立コマンドとして雇いたいという話が来るらしい。叔父は察しがいいので事前に司令官に私たちの理念を伝えてもらっていて、司令官も了承している。内内でニューヨークのローゼンバーグ担当官からも同じ趣旨の話を聞かされていたから彼にも伝えている。彼の返事はOKだった。私たちの会社に国連独立コマンドという肩書が付いたら、この航空隊も海軍特殊飛行連隊になって私たちの支援につくらしい。

私は搭乗員控室でパイロットたちや一緒に連れてきた隊員たちと作戦研究をした後に格納庫へ足を進めた。殺風景な格納庫には数機の戦闘機が駐機してあり、別の機体は訓練なのか二機編隊のファルクラムが機関砲を空に向けて警戒配置についている87式自走高射砲の脇を通り過ぎて同時に飛び立った。この隊にいるのはほとんどがロシア製だ。最近の世界的な軍縮で余剰になった機体を知り合いのつてで買い、集められたのは一個飛行中隊8機。機種もMig27フロッガーD(元スリランカ空軍)やMig29ファルクラム、Su34フルバック(元ロシア海軍)、Su33フランカーD(なぜかメーカーが直接タダでくれた)そして唯一のアメリカ製であるF15Eストライクイーグル(元アメリカ空軍)。最後以外は叩き売り状態だからだいぶ安く仕入れたが、それでもデリケートな航空機だから維持費が普通ならなくなる。だけど私には支援してくれる人々が大勢いた。ロシア空軍の整備中隊を指揮していた人とその部下たちを雇って、千歳空港の隅にある国連軍管理地区に指定された空自の元施設で仕事をしている。ちなみにこれはタイミングよく空自の基地が空港の拡張工事で空港内の別のところに移転して、その跡地に国連が来たということだった。他にも会社の近くにある丘珠空港に札幌市に施設利用料払って置かせてもらっているリトルバード(MH6リトルバード多用途ヘリ)、ブラックホーク(MH60ブラックホーク特殊作戦支援ヘリ)やアパッチを、会社裏の立体パーキングのオーナーの好意と道警や道庁の許可で地下の関係者専用駐車場に移動用SUVやLAV、自衛隊が好意で譲ってくれたブッシュマスターを置かせてもらっている。ちなみにどうしても気になるであろう一般市民から見た私たちの立場だが、以外にも好評だ。あの事件のすぐ後に会社を立ち上げ、最初は小さな仕事からこなし、たった2年でここまで軌道に乗せた。その背後にあるのはあの事件の後から札幌を中心とした道内各地で起きる怪奇事件の発生件数だろう。2年前から今日までで201件もの通報が警察や道庁、そして私たちに寄せられる。3年前までだったらこれが年間で20件程度だったのが今やこれである。政府はその前に起きた私の別の叔父が関わった札幌での騒動で怪異の存在を隠しきれなくなって存在を公表したが、大多数はそんなもの見えないから半信半疑。まあ、もっともだ。でも、あの2年前の事件で街にたまっていた良くないものもウィルスとともにばら撒かれた。おそらくそれが原因なんだろう。あの事件で全国の霊脈にかなりの負荷がかかったと政府の研究チームから報告があったくらいだから。そういうのは以前はスペックオプスや警察の仕事だった。もちろん民間の退魔師も活動していたが、基本彼らは表に出ない。昔よくいたテレビのバラエティーに出てくる霊能力者のほとんどは実際嘘っぱちだ。本物ももちろんいたが、彼ら彼女らは政府から話す許可を得て話せる範囲で話したりしている。何よりも本物かどうかは政府が発行している『特定生物対処免許』つまり『退魔師免許』があるかないかでわかる。国の法律でそういうのができたから、退魔師やそれにかかわる人たちは今やみんな持っている。だから今のテレビ番組に出る連中はその免許を持っていることを番組内で明かしている。だけど彼らにできるのは基本は調査以外は浄霊しかできない。除霊となると霊を強制的に消し去るので強力な霊力が必要になる。生身でそれができる退魔師はそう多くはない。ほとんどは霊力が宿った武器に頼る。幸いにも長年この国を含めた世界各国の霊能者たちが積み上げてきた知恵のおかげで人知れず対抗武器は開発され続けていた。剣や槍、弓から始まって銃へ流れ、今やミサイルの弾頭まで除霊専用に作られたのが生産されている。幽霊まで倒すとは科学とは恐ろしいものだ。つまり、映画に出てくる拝み屋は除霊に限ってはほぼ存在しない。唯一の例外は比叡山や高野山に属する高僧の一部と一部退魔家系、バチカンやモスクワ、ロンドンの宗教的組織くらいだろう。すでに警察やスペックオプスの対処能力を超えて増え続ける怪奇事件に頭を抱えていた道庁は政府が手をこまねているのをよそに民間に頼ることにした。つまり、私たちだ。幸か不幸か私は道知事以下、道の幹部に顔を知られていた。あの4か月もの間に札幌駅に籠城していた中には道知事もいたからだ。これに関してはついているが知事は人間的にできたお方だった。あの混乱の中でも行政執行者として行政の面でリーダーシップをとり、作戦面を私たちJTFに一任してくれた。知事は事件終結後の記者会見で政府の対応を痛烈に批判し、さらに責任全てを私に押し付けた政府首脳を『無能者』と斬り捨てた。当然政府は怒り狂ったが、世論も同情的だったのでかえって政府の方の心証が悪くなった。ちなみに当時の政権はそれが響いたのか支持率低下を招いて責任を取らされる形で総辞職に追い込まれた。ま、今の政府も似たようなものだが。そして北海道は政府にあまり頼ることなく自衛する道を選んだ。手始めにJTFの内、政府直轄であるスペックオプスを除いた警察、自衛隊、消防、救急、指定民間警備会社を道庁直轄にして非常事態に備えた。これらは緊急事態が起きた際には初期対応として官邸対策室が立ち上がるまでの間、道庁直轄として市民の避難、敵との交戦、避難施設や手段の確保、物資の輸送を行うことになっている。そして、平時も常にこれら組織の担当官が道庁に詰めていて、素早い対応を可能にしていた。ちなみに私たちはJTFの指定民間警備会社に当たる。だから武装していても警官に文句言われることはない。それどころか札幌の街中を装甲車で一応緊急指定車両なのでサイレン鳴らしながら走っていても文句は出ないし、道も明けてくれる。街中で自動小銃片手に立っていても誰も不思議がらず、逆にあの日々で私や当時の隊員を知っている人からは声援を送られることもある。ただ、今の最大の悩みは人員だ。各種装備や支援についてはうまくやっているが、いかんせん人員については少数精鋭でやるしかない。今の中核はあの時副官だった熊木亮や松本剛といった元JTF隊員やその関係者たち。事務仕事は道庁からスカウトした事務員や財務省の特別執行部隊から厄介払いされてきたという富田優樹菜という財務の鬼に任せてはいる。あとは必要な時に手伝ってもらうアルバイトたち。といっても数はそう多くはない。アルバイトは面接の後実技試験でどれだけやれるかテストしてから採用しているが、ものになるのはあまり多くはない。触れ込みだけは立派だが中身がないのも多くいる。なので現在の中核は熊木亮以下自衛隊やスペックオプス、警察、そして民間から来たフリーの総勢15名だ。まだまだ足りない。次から次とくる仕事、特に警察の所轄が対処できず、緊急出動しなくてはいけないときに出る緊急対応要員が欲しい。そう考えながら千歳での仕事が終わり、部下の運転する車で札幌に帰る途中、車載の道庁緊急無線がしゃべり始めた。

『JTF-HQよりJTF各部隊へ連絡。千歳市新富町8-3、北海信用金庫千歳支店前にて怪異生物による強盗未遂事件発生。現在所轄警察が現場を封鎖中。近い部隊は現場に迎え』

ちょうど千歳インターに入る前だった。部下に反転するように指示すると回転灯をルーフに上げてサイレンを鳴らし、無線機を手に取った。

「こちらプライベーティア隊の大宮純香。現在部下3名と千歳インターから新富に向かっている。装備は持っているから対応可能だ」

『HQ了解。犯人は頭頂部から角を生やした鬼種との報告あり。現金輸送の警備員が2名負傷、現在は店舗前にて女性と睨み合っていると報告あり』

睨み合い中って鬼も鬼だがその相手もすごい根性だな。普通なら悲鳴を上げて逃げ出すか失神が相場なのに。まあ、とりあえず現場だ。

 

国連安保理決議1487号。

国連極東方面軍内に設置予定の独立作戦コマンド(UNSOIC)の設置を正式に承認。部隊指揮官は元日本北海道警察警部補の大宮純香を特務任官の中佐とし、その任に充てる。その隷下に現在大宮元警部補が運営している民間警備会社の社員たちを充てることとする。なお、独立作戦コマンド隷下に日本、北海道千歳の国連海軍千歳航空基地に属する海軍第708特殊飛行隊を第120海軍特殊航空連隊として配置することを決定。連隊長および基地司令に海軍太平洋艦隊空母『オーティシャス』前艦長の赤坂直樹大佐を充てるものとする。

各部隊運用開始は2026年6月18日とする。なお、重要機密指定通達のため各部隊指揮官および方面司令官を除く一切の口外を禁止とする。

 

 添付資料 国連極東方面軍特殊作戦コマンド『プライベーティア』人員及び装備。

 

 人員;大宮純香社長以下戦闘要員15名。輸送車両および各種航空機運用人員35名。

 

 装備:アサルトライフルはM4カービン及びHK416または417、89式を使用。弾薬が共通するAK101も使用者あり。サブマシンガンとしてH&K製UMP45を使用。分隊支援火器および対戦車装備はM249ミニミおよびM60、RPG7を装備。狙撃銃はM700を装備。散弾銃はレミントンM870、拳銃は弾薬を9ミリ弾で統一している以外は個人に任せている模様。

 車両および航空機:トヨタランドクルーザー3台。ブッシュマスター装甲輸送車2台。

          16式機動戦闘車1両。LAV25歩兵戦闘車1両。MH60汎用ヘリ

          2機。AH64Dアパッチロングボウ攻撃ヘリ2機。MH6リトルバード汎用ヘリ2機。MQ9リーパー多用途無人機3機。

          

 




ということでスタートです。まあ、ツッコミどころ満載ですが温かい目で見てやってください。
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