ポケットモンスター 『移動カフェ"安らぎ"』 作:sisid
あんまり主人公出ません。
ポケモングランドハイスクール!それは15歳になる年に入学出来るスクールである。
そしてここは、富豪名家に生まれ、将来国を背負うであろう者たちが大勢入学している。
そんな彼らを率い纏め上げる者が、凡人であるなど許される筈もない!
そこの生徒会長と、副生徒会長は、代々優秀な人材が務めていた。そして今現在も変わらず、スクール内では"理想の生徒会"と評価されているほどである。
「噂されているようですね」
リボンで髪をポニーテールに結っている副会長、カグヤ。シノミヤグループという四大財閥の一つの娘であり、その血筋の優秀さを語るが如く、芸事、音楽、武芸どの分野でも華々しい功績を残している『天才』
「そういうお年頃なのだろう。聞き流せばいい」
金髪で寝不足なのかクマが目立つ目つきの悪い青年、ミユキ!
質実剛健、聡明英知。スクール模試は不動の一位!全国の天才達と頂点を争うレベルの猛者!
多才であるカグヤとは対照的に、勉学一本で畏怖と敬意を集めた男。生徒会長に受け継がれる由緒ある純金飾緒の重みは、彼が背負っている!
「そういうものですか」
噂というのは、二人が付き合っているという噂。実際二人は付き合っているということはなく、ただの会長と副会長という関係である。
ーーふん。俺とシノミヤが付き合っているだと?くだらん色恋話に華を咲かせおって。愚かな連中だ。
が、まあ…
シノミヤがどうしても付き合ってくれというなら、考えてやらんこともないがな!!
ミユキは以前、『見逃しがちな女のラブサイン特集』という記事を読んだことがあり、そこには『自分たちが周囲に噂されている話をする』という内容が書かれてあった。
ーーまあ、向こうは俺に気があるだろうし、時間の問題か。くく…さっさとその完璧なお嬢様の仮面を外し、赤面しながら俺に告白をしてくるがいいさ。
不気味に笑うミユキの後ろではカグヤがトレイを片付けていた。
ーー全く。下世話な愚民ども。この私を誰だと思っているの?どうすれば私と平民が付き合うなんて発想に至るのかしら。
まぁ、
会長にギリのギリギリ可能性があるのは確かだけど。
向こうが跪き身も心も故郷も捧げるというのなら、この私に見合う男に鍛えてあげなくもないけれど…
まあこの私に恋焦がれない男なんていないわけだし?時間の問題かしら。
「くくく…」
「ふふふ…」
などとやっているうちに、
半年が過ぎた!!
その間、特に何もなかった!!
このなんもない期間の間に、二人の思考は『付き合ってやってもいい』から、『いかに相手に告白させるか』という思考にシフトしていた!!
------------------
生徒総会が終わり夏休みが始まる。しかし夏休みとは何もしなければそのまま終わる。
クラスの友達に会うことはもちろん、生徒会のメンバー…つまるところカグヤと会うこともない。
「生徒会のみんなで思い出作りたいですよねー」
しかしそれは書記担当の何気ない言葉に救われる。全員のスケジュールの確保を終え、さあ思い出作りへ…そう思っていたが。
「生徒会があまりに忙しく、ポケモンと戯れることもありませんでしたし、皆さんポケモンも連れてきてはどうですか」
カグヤの言葉がミユキを襲いかかる…!
「会長のポケモンは一度も見たことないですし…」
「俺のポケモンは珍しくてな、周りからそんな目で見られるのは好かん。ポケモンには申し訳ないが連れて行く気はない」
嘘である。この男、勉学一本でやってきた分、ポケモンを一匹も持っていないのである。
小さい頃からポケモンを持つことに憧れていたが、家庭的にポケモンを養うことが難しく、しかしそんなことは言えないため、バイトをしていない時代から珍しいポケモンを持っていると嘘と見栄を張り続けてきた。
そしてバイトが始まったら始まったでポケモンを捕まえに行く時間もなくなる。勉強&バイトでミユキの時間の大半は潰されていた!
ーーしかし、ポケモンを持っていないことがシノミヤにバレても見ろ!そんな事態になったら…
『あら、会長。珍しいポケモンを持っているというのは嘘だったんですか?あら、子供の頃から嘘を…?』
『お可愛いこと』
ーーってなるじゃないか!
だから拒否!断固拒否!
「でも、僕もせっかくなら会長と、そして会長のポケモンと僕のポケモンと遊びたいです…」
会計担当の男、片目が隠れてヘッドホンを首にかけているユウが、そう呟く。
「僕は一年で、会長達は二年ですし…来年は遊べるかどうか分かりませんから…」
ーーや、やめろイシガミ。そういうことを言われると断りにくいじゃないか…!!
「そうですよ会長。せっかくです。会長のポケモンさんも、皆さんと思い出を作りたいと思ってるんじゃないですか?」
カグヤによる畳み掛け。イシガミからの願いもあり、八方塞がり。
結局その場では行くと言う他なかった。
ーー今からすぐにポケモンを捕まえればいいだけの話。捕まえれば…
珍しいポケモンってそんなすぐに捕まえられるのか?
ミユキは森へ出てすぐにそこに気づいた。
ーーいや!色違いなら見つけることが出来る可能性がある!通常色とは違うポケモンは誰がどう見ても珍しいからな。なに、今日一日、いや、みんなと会うまでに捕まえることができれば問題ない。
「どうされました?」
森の中で声をかけられ、少し驚くミユキ。
「おや、驚かせてすみません。僕の名前はアンペル。あちらに止めてある移動カフェの店主です」
「移動…カフェ?」
「ええ。明日からそちらの道を出てすぐの街でしばらく滞在するので」
「そうですか。いや見苦しいところを見せてすみません。実はポケモンを探してまして」
「貴方のですか?」
「いえ、僕は持っていなくて。今から捕まえようと…」
「サァナ」
「!?色違いの…サーナイト!」
サナリスがヒョコッとアンペルの後ろから顔を出す。
腕輪をつけているということは、この人のポケモンか…野生ならと思ったがこの辺りにサーナイトはいないはずだし当然か…
他を探すしかあるまい…そうでないとシノミヤになんと言われるか…
「サナ、サナサナ」
「うーん…訳ありですか」
サナリスとアンペルが話をしているのを見て、少し驚くミユキ。
ポケモンと人が話をしている時は、可愛がっている時などだが、こんなに自然とまるで人同士で話しているところを見るのは初めてだからだ。
しばらくしてアンペルがミユキを見る。
「約束してください。サナリス…僕のサーナイトですが、必ず返すと」
「え?」
「それを守ってくれるのであれば、モンスターボールで捕まえても構いません」
「は!?」
「見せたい人がいるんでしょう?サナリスは珍しいですからね。さぞ喜んでいただけるかと」
まるで心の中を読んでいるかのようにアンペルはそう言った。
「いや、しかし…すでに捕まえられているポケモンを捕まえるなど…」
「僕のサナリスは、モンスターボールで捕まえていません。ですから、僕のではありますが、野生のポケモンですよ」
「えっ…」
「だから貴方が返してくれなかったらサナリスは一生貴方のまま。ですから約束をして欲しいのです」
「…どうして僕にそこまで」
「どうしてでしょうか。貴方なら信頼できるからでしょうかね。それと、好きな人に対しては見栄を張りたいというのも分かります」
「ぐっ」
俺…一言も好きな人とか言っていないのに…
やはり心が読まれている気がする。
「後…サナリスはこの手の話が大好物ですので」
「サナ!」
「は、はぁ…」
「どのみち、そう簡単に色違いなんて見つかりませんし、貴方が約束してくれるのであれば、構いませんよ。ただ…」
ずいっとミユキの顔に近づく。
「恥ずかしい一面を見せても、おそらく大丈夫でしょう。貴方のような努力家ならば」
「えっ、どうして…」
「見れば分かりますよ。手のタコに、目のクマ…。姿勢も綺麗ですし…それから…代々受け継がれているこれを身につけている方、ですからね」
そう言ってミユキの学ランの襟部分についてある純金を指差した。
「え、貴方はグランドハイスクールの…」
「卒業生です。生徒会には入ってませんがね。さて、貴方にサナリスをお貸ししてもいいですが、いつがいいですか?」
優しく微笑むアンペル。
ーーなんという、心を落ち着かせる人だ。そして後輩想い。これは先輩の気持ちをしっかりと受け取るべきだろう。
ミユキは決心し、サナリスを借りることにした。
「じゃあ…この日で」
「分かりました。ではその日に」
「約束は必ず守ります」
「ええ。わかっています」
「あと…」
▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣◙▣
「ふふっ…」
生徒会メンバーが集まる当日。その日は夏祭りがあった。それも大きな花火が撮れるという大規模な祭りである。
日中で、まだ始まるちょっと前ながらすでに沢山の人がポケモンを連れて祭りの雰囲気を楽しんでいる。
一人でに笑っていたのはカグヤだった。
ーー会長がポケモンを所持していないのはハヤサカの調べで把握済み。
そう、彼女はすでに知っていたのである!知っていてなお知らないふりをしていた理由、それは…ポケモンを渡すため!!
ーー会長が待ち合わせ時間になっても来ないのは、ポケモンを連れて来なかった理由を考えているのでしょう。
そこで!私がフォローをする!
『会長、こちらへ』
『シ、シノミヤ?』
『これを…』
『これは、まさか…』
『もしやと思い、会長の為にポケモンを用意しました。このことは秘密にしてあげます』
『シノミヤ…すまない。ずっと憧れだったんだ…』
『会長…』
『シノミヤ、お前は本当に俺の支えになってくれている。俺は、そんなシノミヤが…』
「ふふふふふ」
「なにあれ、怖いんですけど…」
イシガミがそんな不気味なカグヤを見て慄いている。
完璧なプランだわ!これで会長も思わず告白してくるに違いない!
「すまん、遅れた」
「会長、遅いですよ。集合時間の10分前には…」
「サナ」
ミユキの隣にはサナリスがいる。サナリスはモンスターボールから出ている…というのではなく、ミユキは結局モンスターボールを使わず、野生のまま連れていくことにしたのだ。
そんなことは知らないカグヤ。
ーーなんでポケモンを連れてきてるのよー!!
ご乱心だった!
ーーどうなってるのよハヤサカぁー!
「とか思われてるんでしょうね」
「とか思われてますね」
金髪の長い髪を横に束ねていて、カグヤが最も信頼し大好きな従者、ハヤサカが、ブレンドを頂きながらアンペルと話していた。
「私はポケモンを持っているか否かの確認をされただけなので、シロガネさんの『捕まえない』という選択肢は素晴らしかったです。捕まえてないということは、持っていないというのと同義ですし」
「モノはいいようですね」
「…それにしても、来てるなら連絡ぐらいくれても良かったじゃないですか」
「貴女こそ、僕が来ているのを確認するなんてことはせずに、お母様にあまーー」
「それ以上はいけません」
クールで淡々と話しているのにも関わらず、アンペルの口を両手で塞ぐ。少し顔を赤らめているその様子を見てアンペルはニコりとしながら頷いた。
「まあ何はともあれ、どうなるか楽しみですけどね」
何気ない普通の会話。祭りを楽しもうとしている彼らは心中穏やかではなかった。
書記とイシガミは別に楽しんでいるが。
ーーなんで会長はポケモンを持っているのよ!ハヤサカの調べだと持ってないんじゃなかったの!?これじゃあ作戦が台無しじゃない!
「か、会長、そちらのポケモンは…」
「サーナイトだ。俺のポケモンでな。見ての通り色違いだし、ギリギリまで迷っていたら遅れてしまった。本当にすまなかった」
「い、いえ」
サーナイト…サーナイトねえ。ここら辺では見かけることが無いはずですけど、いつどこで出会ったというのかしら。
それに、なんか、こう…
サナリスの両隣はミユキとカグヤ。カグヤにミユキの隣は行かせまいというように邪魔をしている。
ーーいいえ。気のせいよ。さすがにポケモンにそんな知性があるわけ…
サナリスはそのタイミングでミユキと恋人繋ぎをしてみせた。
ピシッーー
「サナ♪」
カグヤの心にヒビが入る。明らか狙っていることが分かったからだ。
ーー小悪魔。色違いだからって調子に乗る典型的なゴミ。家畜の方がお似合いよ。
サナリスはクスクスと笑う。ミユキは「どうした?」というが気にしないでというように首を振る。するとミユキも軽く微笑みながら「そうか」と呟く。
ーー何よデレデレしちゃって!!ポケモンに恋でもしてるの!?むぅううう!!これいつになったら…
ってああもう!これじゃあ私がまるで会長にポケモンをプレゼントしたいみたいじゃない!!
「サァナ」
「え?」
サナリスはカグヤがひっそりと持っていたモンスターボールをスッととって見せた。超能力を使ってぷかぷかと浮いている。
「ちょ、ちょっと!」
「ん?どうしたサーナイト」
「か、会長!これはですね、あの……」
「何かあったのか?」
ミユキはモンスターボールすら見えていなかった。…のではない!サナリスがミユキの視界には映らないように動いていたのだ!
ーーき、気づいていない?こんな近くにいて?そんなことはありえな…
サナリスがそこでウインクをする。そしてモンスターボールを開けた。
「ブイ!」
「イーブイ?…ちょ、うぉ、なんだこのイーブイ!」
「あれ、会長ー!会長その可愛いサーナイトちゃんの他にもポケモンを持ってたんですかー!?」
「へえ、肩の上に乗るなんて、すごい懐いてるじゃないですか」
「え!?あ、これはなあ!?」
先陣きって歩いていた二人も気づき、ミユキの手持ちと勘違いをしている。ミユキはそこで気づく。これはカグヤのポケモンだということに。
しかしカグヤはポーカーフェイスを保ったままだった。
「可愛いですね。そのイーブイも色違いじゃないですか」
「ん!?あ、ああ」
「サナサナ」
ーーこの子なんて健気なの!ほんと可愛いわねサーナイトちゃん!
カグヤは手のひら返しの天才だった。
ーーこのイーブイは野生…なのか!?まさか、俺の魅力に気づいて!?
※違う。
とにかくここはなんとか誤魔化さないとな。
「ああ。まあな、ついてきたみたいだなはっはっは!」
「ふふ、ダメですよ会長。せっかくのお祭りなんですから、隠すなんてこと」
「す、すまない」
罪悪感に押しつぶされそうになるミユキ。
「サナ」
「ブイ?」
サナリスとイーブイが話をしている。それも周りから見れば仲良しに見えるが…
イーブイがサナリスの声掛けに何やら了承した後、さっそく動き出した。
「イーブゥイ!」
「へっ!?あの!?」
「あれ、先輩の方にも…」
「きゃー!頬擦りしてるぅ!可愛いー!!」
「あ、あの、これはですね…」
ーーどうなってるの!?私は会長のことを知ってもらう為にずっとこの子に会長の魅力について語っていたのだけど!そんな私にも懐いてしまっていたというの!?イーブイのままなのに!?
「私にも触らせてくださいー!」
「!!ブイブイ!」
書記が近寄ると逃げる。
「ガーン!」
「ダメですよそんながっついちゃ。こういうのはゆっくりと…」
「ブーイ!」
「あれ、僕も…?」
「これもしかして…」
イシガミが二人にしか懐いていないことに気づいた。そしてある結論に至る。
「いやいやいや、ぐ、偶然!たまたま!ほら、私結構ポケモンに懐かれやすいし!?」
テンパるカグヤに対してイシガミはズーンといつものネガティブモードに入っていた。
「俺はフジワラ先輩と同類ってことですか…行きましょうフジワラ先輩……」
「同類!ってなんですか!私根暗じゃないです!後やっと今日名前呼ばれた気がするんですけど!」
そう言って先へと歩いていく二人をミユキ達は見ていた。
「どういうことだ?」
「な、なにがです?」
「シノミヤ、どうして色違いのイーブイがここにいるんだ。これは…もしかしてシノミヤのなのか?」
「!!」
ーーい、いけない!バレてしまったら…
『ほう、まさかシノミヤ。俺のことを想ってこんな回りくどい事をしたというのか』
『可愛い奴め!』
ってなるじゃない!ここはなんとか誤魔化さないと…
「い、いえ会長。私はそんな…」
その時ミユキの顔は至って真剣だった。冷かそうというわけもなく、馬鹿にしようとするようでもなく、ただ真実だけを知りたい顔。
「…ええ。そう、です。会長はああ言っていましたが、きっとポケモンは持っていないのだろうと。ならば、会長にピッタリなポケモンを…その、せっかくの思い出作りですし、用意しようと…思いまして…」
「シノミヤ…お前…」
「け、結局杞憂でしたけどね!可愛いサーナイトがいるとは知らなかったもので…」
「シノミヤ。少し寄りたいところがあるんだ。一緒に来てもらえないか」
「?…はい」
そうしてミユキはカグヤと共にアンペルの元へとやってきた。
「おや。もういいのですか?」
「はい」
「サァナ!」
「おかえりなさい。サナリス」
「おっと、私はこれで」
「はい。ハヤサカさん、またどこかで、巡り逢いましょう」
カグヤとハヤサカの目が合う。ニッコリとするカグヤに対し、しらーっとしながらそこから立ち去るハヤサカ。
「これは、どういうことですか」
「見ての通りだ。このサーナイトはこの人のもので、俺のじゃない。俺は、シノミヤの言う通りポケモンを持っていないんだ」
ミユキは肩の上に乗っているイーブイの下顎を撫でながらそう言った。
「持っていないと言うと、嘘をついているのがバレるだけ。恥ずかしいと思っていたが…シノミヤには、そんな完璧じゃない俺を見て欲しいってさっき思ったんだ」
「か、会長…それって」
「ああ」
ミユキはカグヤをしっかりと見る。カグヤは少し顔を赤く染めながら、ミユキを見る。
アンペルが反時計回りにカフェオレをかき混ぜる。それが終わると同時にミユキが発した。
「シノミヤ、お前俺がポケモン持ってないことを知ってて揶揄うつもりだったな?」
※違う
「ところが俺がポケモンを連れてきたから揶揄うことができなくなって、恥ずかしくて持ってきてたことが言えなかったんだろう」
※違う
「だからシノミヤが恥ずかしい思いをしたのに、俺が恥ずかしい思いをしてないのは変な話だからな。これでおあいこだ」
※違う
「……ふふ、さすが会長。よくお分かりで」
※便乗してるが違う。
そんな二人を見てぷくっと顔を膨らませるサナリス。
「サナー!」
「うわっ!」
「きゃっ!」
強引にカグヤとミユキの手を繋げる。
ーーか、かかかかか、会長の手が!そんな!まだつ、つつ付き合ってもないのに、こんなオトシドリが…
ーーシ、シノミヤの手が、女性の手ってこんなに柔らかっ…じゃなくてだな!
とか顔を紅潮させながら考えている二人を見て、サナリスは満足げになっていた。
本日の勝敗、サナリスの勝利。
「あれ、会長達は?」
「さっきまでいたんですけどね」
原作は好きなんですが、頭が固いせいでどうすれば原作に近い雰囲気に出来るか、頭脳戦に出来るかめちゃくちゃ苦戦しました。
そんな中書記の扱い方は簡単でした。