コリアット村を出発して7日後、ようやく王都に到着した。
「ここが王都かぁー」
アルが声をあげる。
「あはは、アルってば子供っぽいね」
「まだ子供だよ!?」
アルがツッコミをいれる。
そうでした。彼はまだ6歳でした。 いや、精神は大人だろ?
「ここが、王都ですかー!」
メイドのミーナも王都が初めてらしくかなり喜んでいた。
「貴族章を見せてくるよ」
「あっ!俺もいく」
父さんとアルが外に出る。王都の入国審査みたいなものかな?
数分後、2人は馬車に戻ってきた。
ん?なんか疲れてる?
何があったか分からないがとりあえず審査は終わったようだ。
「おい!あれ見ろよ!ドラゴンの紋章だぞ!」
「えっ!?ということはあの馬車の中には…」
『ドラゴンスレイヤー様がいる!?』
王都に入った途端そのような声が辺りに響いた。
「…………」
父さんが恥ずかしそうにしている。アルは笑うのを堪えている。
「王都の住民たちも僕たちのことを歓迎してくれてるみたいですよ!よかったですね!ドラゴンスレイヤー様!」 と俺は言った。
言ってから気づく。何故こんなことを言ってしまったのだろうと。
「ぶふぁ!!」
アルが吹き出す。
ああっ!父さんの笑顔がすごいことに……
「待て!ドラゴンスレイヤー様がいるということは…あの沈黙の騎士様も一緒にいるのではないか?」
外で誰かがそう言った。
俺の身体がピクンとはねる…なんだろうか嫌な予感がする。
「沈黙の騎士様!いらっしゃったらお顔をお出しください!!」
住民が何かふざけたことを言っている。そして何より恥ずかしい!!!
俺は手で顔を覆う。
「この話はここで終わりにしましょう。これ以上言い争ってもお互い傷を負うだけです」
「僕何も言ってないけどね」
父さんがため息をつきながら言う。
マジで誰だよ!変なあだ名考えたやつ!!
そうこうしているうちに馬車は宿に着く。
「すごい豪華だなぁ…さすが貴族」
ベットやお風呂まである!それに外には警備兵までいる。1泊いくらなのだろう…
「アルたちは街の様子でもみてらっしゃい」
母さんがそう言う。俺も行こう!
「じゃあアル一緒に行こうか!」
「何言ってるの?リーフはこれから騎士団の宿舎に行くのよ?」
「はい?」
なんで?俺も王都を探検したいのに…
「リーフは報奨金の受け取りとかがあるからそのまま騎士団の方に行った方がいいね」
父さんが言う。
「いや!?でも、今日王都に着いたばっかでいきなり行くのは失礼ですし!」
俺はなんとかして騎士団行きを拒もうとする。何故ならめんどくさいから。
するとサーラが部屋に入ってきた。
「失礼します。王都近衛騎士団長がリーフ様のお迎えに来られました」
「あら、結構早いわね。ほらリーフ行ってきなさい」
母さんが手で俺を追い払うように言ってくる。
近衛騎士団長ってなんだよ?すごく強そうだし。
「追い返してください!」
俺は真剣な目でサーラに言う。
「出来ると思いますか?」
サーラは笑いながら言う。出来るわけないよね。
「!!そうだ!アル!一緒に行こう!」
俺は生贄じゃなくて弟を誘う。
「アルフリート様とミーナはもう王都見学に行かれましたよ」
サーラが言う。
えっ!?もう?もしかして…
「あいつ!逃げやがったな!?」
次回はオリキャラが出ると思います。