転生して田舎でエールが飲みたい   作:高校ジャージ10年目

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18話目です!


決闘します!

レスト団長が手をあげる。

 

「では、はじめ!」そして手をおろす。

 

戦いが始まった。

 

あんなかっこいいこと言ったけどそもそも剣術をまともに知らない俺はこの戦いに勝つビジョンが浮かばないんだけど…

 

「いくぞ!!」

 

エドワードが先手必勝かのように俺に突っ込んでくる。あっ!今気づいたけどお互い真剣じゃん!?怪我じゃすまないって!?

 

「危ない!」俺はギリギリで避ける。

 

「ほぉ…あの一撃をかわすとは!はははは!楽しい楽しいぞ!リーフ殿!」

 

エドワードが興奮気味に叫ぶ。

 

エリノラを見ているようだ…あの子は今頃シルヴィオをいじめているのだろうか。もし生きて帰れたらシルヴィオが好きそうな本を買っていってあげよう。

 

俺がそんなことを考えている間にも次の攻撃はやってきた。

 

「くっ!?」間一髪でかわす。リーフ君の身体のおかげでエドワードの攻撃を見切る。だか…

 

「攻撃の仕方がさっぱりなんだよ!」と呟く。

 

「くそ!なぜだ!なぜ当たらない?」

 

エドワードが苦しそうな顔をする。そして一方的に攻撃をしていたため息もあがっている。反撃するなら今なのだろうけど…

 

仕方がない。怪我覚悟であれを使うか。

 

俺は、エドワードから距離を取り剣をしまう。

 

「何をするつもりだ?俺を馬鹿にしているのか?」

 

エドワードは顔を真っ赤にして言う。

 

「違う。これから俺は本気を出す。お前はこれを避けろ。受ければ最後本当に命を落とすぞ!」

 

お願いします。お願いします。どうかこのハッタリを真に受けてください!

 

「面白い!そこまで言うのなら俺はその攻撃を見事に防いでみせよう!!さぁ!かかってこい」

 

このおバカ!なんで真に受けるかな。

 

「どうなっても知らないからな…」

 

俺はそう呟き魔力を身体中に循環させる。

 

「我は求める。魔力よ屈強な盾となり我を守護せよ!」

 

俺は王都に行くまでにアルから聞いた魔力強化の魔法を唱えた。

 

…身体中から力が溢れてくる、おまけに剣にも魔力が通っているのか?やはりリーフ君の潜在能力はかなり優れているのかもしれない。

 

「魔法が使えるようになっているとは!?神は何故、これほどまでに努力をしている俺ではなく、リーフ殿に力をあたえる?」

 

エドワードは苦悶の表情をする。劣等感を抱いているのだろうか。

 

「行くぞ!」

 

俺はエドワードに向かって走り出す!

 

魔力強化で剣術を知らないことをカモフラージュする作戦を俺は決行する。

 

「こい!俺はその攻撃を受け切ってみせる!」

 

エドワードは守りの体勢に入る。

 

この魔力強化がどこまでの力を持っているか分からないから出来れば避けて欲しいのだが…

 

「はああああ!!」俺は勢いよく剣を振る。狙うはエドワードの身体ではなく剣だ!

 

守りの体勢に入っていたエドワードの剣に見事命中する。

 

金属音が響き渡る。

 

「な……そんな馬鹿な!?」エドワードは言う。

 

俺の攻撃はエドワードの剣を折り、その衝撃でエドワードを後方に吹っ飛ばしていた。

 

魔力強化…想像以上だな。でも俺にこの力は必要ない。

 

俺はエドワードの元に行き喉元に剣を向け審判である団長に「オレの勝ちって事でいいですよね?」とアイコンタクトをする。

 

すると団長は意図を汲んでくれたのか手をあげる。

 

「勝者!リーフ=スロウレット!」

 

『おおおおおおお!』この戦いを観ていた騎士たちが声をあげる。

 

「なんとか…なった」俺はため息をつきながら剣をしまう。すると、

 

「なぜ、とどめをささない?」エドワードが言う。

 

まぁ…最後まで付き合いますよ。

 

「貴様は惜しい!!俺をもっと楽しませる素質が十分にある!だから生かす!いつかまた命を賭けた真剣な勝負をしよう!」

 

これは、今日の夜ベッドで悶えてるな…なんてことを考える。

 

俺は倒れているエドワードに手を差し伸べる。

 

「今回は俺の完敗だがいつか必ずお前を超えてみせる!」

 

エドワードはそう言うと差し伸べた俺の手を握り返す。

 

案外気持ちいい奴だな。俺は思った。

 

こうして、表彰、報奨金の受け取り、真剣勝負と怒涛のイベントが終わった。

 

 

夕方、やっと解放された俺は1人で家族が宿泊している宿に帰る。

 

団長やエドワードから騎士団に復帰しろと言われたが丁重にお断りした。悪いが俺にはやらなければならないことがある。

 

それにしても、今日はすごく恥ずかしかった…エドワードに合わせたとはいえ中学生の頃の自分をみているようだった。

 

幸い俺の中学時代なんて知っている奴はこの世界にいるわけないしいいんだけどね!

 

俺は開き直り宿に向かう。

 

 

「厨二病…」誰かがそう言った。

 

!?誰だその言葉を言った奴は?振り返るとそこには、

 

笑いを堪えているアルと一緒にいたミーナがいた。

 

「アルフリート様、厨二病?とはどういったものですか?」

 

ミーナが質問する。

 

「厨二病はね、リーフ兄さんぐらいの歳の男の子が発症するちょっと特殊な病気だよ!身体に害はないから気にしなくていいよ」

 

アルが説明する。

 

厨二病という言葉が出てきたということはコイツはあの場にいたのか?

 

「まさか…アルお前、あの場に…」俺はアルに聞こうとすると、

 

「リーフ様流石ですね!王都でもかなり有名なエドワード様に勝利するなんて!」

 

ミーナが口を挟んだ。

 

「王都見学の途中にすごく人が集まってたから何かなと思って行ってみたら、リーフ兄さんが戦ってたからね。そりゃ応援するしかないでしょ!」

 

アルが笑いながら言う。そうか。そう言うことだったのか。

 

「今日は面白いものも観れたしお腹すいたから早く帰ろうよ!」

 

アルがそう言い先頭を歩く。これは夕飯で俺をイジるパターンのやつだな。

 

「アル…俺さ、父さんに次ぐ実力の持ち主らしいんだよね」

 

「!?そっそうなの?すごいね!」

 

アルが何かを感じ取ったのだろう、警戒する。が、もう遅い。

 

俺は、アルの肩に手を置く。

 

「それでね、ついでにアルから教えてもらった魔力強化の魔法も出来るようになってね、おかげでエドワードに勝つことができたよ」

 

俺は淡々と言う。

 

「う…うん。それはよかったね。だから手を離して欲しいなぁなんて」

 

アルが怯える。それでも俺は手を離さない。

 

「エリノラのアイアンクローと俺のアイアンクローどっちが強いかなぁ?」

 

「リーフ兄さんにやられたら、本当に顔が変形しちゃうよー」

 

アルの悲鳴が王都に響き渡った。

 

その後夕飯で俺をイジったアルには渾身のアイアンクローを喰らわそうとしたが古代魔法と言われる「空間魔法」の転移を使い逃げられてしまった。

 

お前そんな魔法まで使えたのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




少し長くなりました。いつも読んでくださりありがとうございます。
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