俺は土魔法を唱えフリスビーを制作しようとする。
俺の魔力で土が形成されそれが円形に集まりフリスビーが出来上がる。
「おお!意外にイメージ通りに行けるもんだな!」
フリスビーのイメージそのままに出来上がる物を見てさすが魔法と思う俺。
高校時代、フリスビーを使った競技であるアルティメットという選択授業があり名前がかっこいいからという安易な考えで取って死ぬほど走らされた甲斐があったよ。
俺は、土魔法で作ったフリスビー(仮)を手に取り出来をみる。しかし、土で作られているから持ち上げると土がポロポロと崩れ落ちる。
土で作っているからかな?でもこの世界にプラスチックなんてないだろうし…俺はどうしたものかと思考する。
「リーフ兄さん。何作ってるの?」お爺ちゃんとの話が終わったのであろうアルがやってきた。
「もしかして、フリスビー?」
「その通り。フリスビーだよ。まだ(仮)だけどね」
「土魔法で作ってみたはいいんだけど、持ち上げると崩れちゃうんだ」
俺はアルに相談する。
「だったらフリスビーを魔力でコーティングしたらいいと思うよ」
「魔力でコーティング?ああ!騎士団でやった魔力強化をフリスビーにかければいいのか!」
アルのアドバイスに納得する俺。
「試しに俺がやってみるよ!」
そう言ってアルは魔力強化をフリスビーにかける。無詠唱で。
「詠唱なし…無詠唱ってとこかな。努力したんだね」俺は言う。
「全てはスローライフを送るためだからね。赤ん坊の頃から練習したよ!」
やっぱり凄いなぁ…無詠唱か。俺も練習してみようかな?
「出来たよ!どうぞ!」と言ってフリスビーを俺に渡してくる。
「ありがとう。どれどれ…硬!硬すぎだろ!これ」
土で作ったからそこそこ硬いとは思っていたけど魔力を込めるだけでこれほどになるとは!
「プラスチックとかこの世界に無いからね。柔らかい素材で作るしかないよね。」アルが言う。
「と…とりあえず遊んでみる?」俺がアルを誘う。
「いいよ!」
アルが元気よく答え距離を置く。
俺も距離を置く。
「行くぞー」俺はそう言ってフリスビーを投げる。綺麗に一直線にアルの胸元にフリスビーは行く。
「よっと…痛ぇ!」アルが悲鳴を上げる。
「リーフ兄さん強く投げすぎだよ!もっと弱く!」
そう言ってアルはフリスビーを投げ返す。
そんなに力は入れてるつもりはないけどな…素材が硬すぎるんだよ!
そう思いながら俺もキャッチの体勢に入る。そして、
「よし!取れたっ…いったぁぁ!?」手に激痛が走る。
「おい!アル!無属性の魔法使っただろ!そういうのよくないよ!」
俺はアルに怒る。
「魔法なんて使ってないよ!やっぱり素材と魔力強化が原因だって!」
アルに言われて再びフリスビーを見る。うん。やっぱり硬い…素手だと普通に怪我するしもう少し改良が必要だな。
「グローブとか作ってみるかな…」俺は呟く。
「いいね!グローブ!それならもっと取りやすくなるよ!」アルが同調する。
「それじゃあ、今から王都で革とか見に行く?」
「そうだな!安価で作れそうならいい娯楽道具になりそうだな!」
俺はそう言ってアルと一緒に外に出ようとする。
「2人だけで何を話しているんだい?」
俺とアルは身体が硬直する。
『ちょっとトイレに行こうと…』俺とアルがハモる。
「何か思いついたら僕に相談してって言ったよね?」
父さんはそう言ってアルの肩を掴む。
「リーフ…兄さん…助けて…」アルは懇願する。だから俺は…
「アル、ごめん!」と言って全力で駆け出した!
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