「アルフリートくーん?」
俺は苛立ちを抑えながらアルの所に行った。
「リーフ兄さん!来てくれたんだね。いきなり決闘を申し込まれて困っていたんだよ!」
アルが俺に助けを求めてきた。
「いや、だからといって兄になすりつけるのはどうなんだよ?どうせアルがまた何かしたんだろう?大人しく決闘を受け入れなよ」
「今回ばかりは、何も知らないんだって!いきなり決闘を申し込まれて困っているんだ!」
とアルは本当に困っているように言ってきた。
とりあえず長男として仲裁に入るしかないようだ、めんどくさいが。
「えーと、なぜ弟のアルフリートと決闘を?」
俺は決闘を申し込んできた貴族に質問する。
「俺の名はブラム=バームラル、エリノラと再戦するために弟であるアルフリートと決闘をしたくこうして来た!」
バームラル家といえば、伯爵家だったかな?挨拶をした気がする。
「決闘ならリーフ兄さんとすればいいじゃないですか?なんで俺となんですか!」
「お前ってやつは、厄介ごとに兄を巻き込むんじゃない!それに伯爵家のご子息が直々に決闘を申し込んでいるんだぞ?素直に受け入れろ!」
アルと俺は言い合う。すると、
「俺がリーフ殿にかなうわけ無いだろう。それにこのエリノラからの手紙には弟のアルフリートに勝てば再戦すると書かれている」
ブラムは自信満々に言った。よし!これで俺と闘うルートは無くなったな!だけど、アルも災難だな。
「お断りします!だって俺は知らないですもの!」
アルが決闘を断ろうとする。
「だが、手紙にはお前の名前が記されているぞ?」
と言ってブラムは手紙をみせてきた。そこにはアルフリート=スロウレットとしっかり名前が記されていた。それにしても…
「なぁ…俺が言えたことじゃないけど、字汚くない?一応正式な手紙でしょ、もう少し綺麗に書きなよ」俺はアルに言う。
「お、俺これ書いてないよ!エリノラ姉さんが勝手に書いたんだよ。信じてリーフ兄さん」
「でも、正式な手紙っぽいものにアルの名前まで書いてあるんじゃ…決闘は避けられないんじゃない?」
「確かにお兄さんの言うとおりこれなら決闘は避けられないわね。でも今日は王女もご出席して頂いている貴族の交流会ですわ、決闘は明日の朝にここの庭園でしてはどうかしら」
誰だろうか…知らない子が仲裁に入ってくれた。ん?あの目つきどこかで…
あっ!リーングランデ公爵様の娘さんか!?さっき挨拶してた気がする。
「俺はそれで構わない」
ブラムは頷く。
「アル、めんどくさいことになったな。頑張ってね」
俺はそう言いアルの肩を叩く。
「リーフ兄さん…他人事みたいに言わないでよ」
だって他人事だもん。
「リーフ殿、少しいいか?」ブラムが俺に聞いてくる。
「なんですか?」
「是非リーフ殿には明日審判をやっていただきたい、お願いできるか?」
ブラムがそう言ってくる。
「私には明日、重要な使命(エールを飲む)があります「あら、いいじゃない。私からも是非お願いしたいわ」ので…」
公爵様の娘さんが口を挟んできた。
「分かりました…」公爵家にはさすがに逆らえない、俺とアルは問題を起こしすぎたから!!
「えー、ほんとにするの?」
アルが嫌そうに言う。
「お前は!俺には重要な使命があるのに、なんで巻き込むんだよ!」
「リーフ兄さんの使命なんてどうせエールの飲み歩きとかそんなくだらないことでしょ?だったらいいかなぁと」
「くだらなくて悪かったな!!宿に戻ったら覚えてろよ!」
こうして貴族交流会2日目は終わった。
ー次の日ーリーングランデ庭園
「………」
「………」
「ぷっ…あははは」
俺とブラムは無言で、大笑いをするアレイシア様。
「リーフ殿…?」
ブラムが怒りを滲ませながら聞いてくる。
「これにはきっとわけが…」
俺は焦りながら弁明する。なんで?なんで?
「なんであいつ来ないんだよ!?」
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