「昨日はお父様と何をお話されたのですか?」
アレイシア様が聞いてきた。
こ…怖い!心の中を見透かされているようだ。さすが公爵様のご令嬢!昨日アルに名前を聞いといてよかった。ちなみに12歳らしい。
「昨日は公爵様とお酒についてお話しました。この世界にはまだまだ沢山のお酒があるからお前に合うお酒も見つかるだろうと言っていただきました」
俺は素直に答える。変に嘘をついてボロを出すわけにはいかない。
「俺はこれをエールだとは認めない…でしたっけ?沈黙の騎士と言われたらリーフさんがいきなり大声をあげたって王都中でも噂になっていますわよ」
アレイシア様はそう言ってくすくす笑う。
「あはは…お恥ずかしいかぎりです」
広まるのはやすぎるだろ!
「俺はこれをエールだとは認めないと言う言葉…もしかしてリーフさんはエールをどこかで既に飲んでいるのではないのかしら?」
アレイシア様が目を細めてこっちを見つめてくる。
「!?」
驚いた!この子本当に12歳か!?普通そこまで考えないよ!
「エール自体初めて飲んだのは2日前です。ただ想像した味と全く違ったためあのような声を出してしまったのだと思います」
前世で飲んだビールと味が全然違いました。なんて言っても信じてもらえるわけないからね。
「そう?なら、私の気のせいということにしておきましょう」
ふふふと笑うアレイシア様。
公爵様といい何か含みがあるのは気のせいではないだろう。
「ところで、リーフさんは、この遊具をご存知かしら?」
アレイシア様はそう言うと厚紙に串を刺したものを出した。そうコマだ。
「コマ…ですね」俺は素直に答える。
しかし…コマ自体アルが開発してから日が浅い、それなのにもう出回っているのか?
「そう、リーフさんの弟…アルが考えた、厚紙に串を刺しただけの単純なモノなのにすごく面白いわ。そう思わない?」
そう言いながらコマを回すアレイシア様。
「アルフリートはリバーシ、将棋、そしてコマと彼の考えるモノはどれも素晴らしいものだと思いますよ」
これは本当のことだ。リバーシ、将棋、どれも前世の記憶からだとしても作り出すのは中々難しいと思う。だかアルはそれをやってさらに国中に広めたのだ。素直に凄いことだと俺は思う。
「アルもすごいけど、リーフさん貴方も「面白いモノ」を持っているのではなくて?」
アレイシア様そう言うと目を輝かせる。
さすがは公爵家。俺がアレを開発したことも知っているのか。
「面白いかどうかは保証出来ませんが今ここに持ってきてますよ。ご覧になられますか?」
俺はそう言ってバックからフリスビーを取り出す。
「では、このフリスビーというモノで少し遊びましょうか」
公爵家がこのフリスビーを気に入ってくれれば、エールを作るためのお金が手に入る!このチャンス絶対ものにしてやる!
俺はそう思い気合を入れた。
ー数十分後ー
「ちっとも面白くないじゃない!」
そう言ってフリスビーを地面に叩きつけるアレイシア様。
まじか…この子…
センスが絶望的だ!!
オリジナル回は書くのが難しいですね。アレイシア様の口調が難しいです。