転生して田舎でエールが飲みたい   作:高校ジャージ10年目

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31話です。よろしくお願いします


アレイシア様とフリスビーです

さて、大変なことになったぞ。

 

俺は腕を組みどうしようかと思考する。

 

側から見れば腕を組み仁王立ちする俺はさぞ映えるであろうが俺の内心はこの場から逃げ出したい一心だった。

 

「おお!リーフ殿フリスビーとやらは面白いな!これは売れるぞ!だがやはり硬いのが欠点だな。柔らかい素材に変えれば爆発的に売れるぞ!」

 

ブラムが空気を読まず嬉しいことを言う。素直に褒められて嬉しい…嬉しいのだけれども!!後ろ見て!アレイシア様がすごい顔をしているから!

 

1人でアルフリートととの決闘に備えてるブラムが可哀想だと思いフリスビーに誘ったが、逆効果だったかな。

 

「ア、アレイシア様!もう一度基本からゆっくりやってみましょう!」

 

「え…ええ。分かったわ」

 

アレイシア様は落ち着きを取り戻し再びフリスビーを手に持つ。

 

「アレイシア様は力でフリスビーを投げているように見えます。まずは力を抜いて投げてみましょう」

 

先程からフリスビーの基本の投げ方であるバックハンドを教えているが中々上達しない。

 

「リーフ殿!リーフ殿が教えてくれたサイドアームとやらも出来るようになったぞ!次の投げ方はないのか!」

 

と言ってくるブラム。上達スピードはやすぎじゃないですかね?

 

「くっ…ブラムに出来て私に出来ないなんて…」

 

と悔しがるアレイシア様。

 

なんだろうか、アレイシア様も年相応なんだなと。

 

「ふふっ」俺は笑う。

 

「あら?何を笑っているの?そんなに私の投げ方がおかしいのかしら」

 

目が怖いですよ…

 

「いえ、楽しそうだなぁと思いまして」

 

「…確かに暇つぶしにはなっているけれども面白いとは全然思わないわ!」

 

悔しそうに言うアレイシア様。まぁ真っ直ぐフリスビーを飛ばせていないですものね。それに…

 

「リーフ殿!この投げ方は新しいのではないか!?これに名前をつけてもいいだろうか!?」

 

と言って俺も知らない投げ方をするブラム。お前は少しは空気を読め!まずは公爵令嬢を楽しませろ!

 

こうして、フリスビーを楽しむブラム、フリスビーに苦戦するアレイシア様、その2人に頭を抱える俺たちは時間を忘れてフリスビーに興じた。

 

 

 

 

 

 

 

「アルフリートが来ない!」

 

と言ってフリスビーを地面に叩きつけるブラム。物に当たらないで…

 

「リーフ殿これはどういうことなのか!?」

 

「どういうことなのでしょうね」

 

正直俺にも分からん。

 

「お嬢様」

 

ふと誰かが姿を現した。

 

『おわっ』俺とブラムが声をあげる。

 

「彼は今何をしているの?」

 

アレイシア様はいきなり現れた人に聞く。

 

お嬢様と言っていたあたり側近の人か何かなのかな?

 

「エリック=シルフォードと共に南のメインストリートを散策しております」

 

えっ?

 

「彼は決闘を放棄したように思われます」

 

まじかあいつ…やりやがった!

 

「神聖な決闘の約束を反故にするとは!あいつはいったい何を考えているのだ!」

 

怒りを露わにするブラム、そりゃそうだよね。

 

「南のメインストリートを散策しているみたいだから行ってみれば会えるかもしれないわよ」

 

と笑いながら言うアレイシア様。

 

「それもそうですね!ではこれで失礼します!行くぞ!リーフ殿」

 

「えっ俺も行くんですか?」

 

「審判なのだから当たり前だろう!では先に行ってるぞ」

 

と言って走り出したブラム。

 

「リバーシや将棋、スパゲッティだって本当に彼は面白い子ね」

 

アレイシアはコマを回しながら笑う。

 

「色々迷惑をかけたりしますけどね。それでもすごいやつですよ。あいつは」

 

「私はね、今とても暇なのよ」

 

と言うアレイシア様。

 

「だからリバーシや将棋は私の暇を壊してくれる武器になっているわ。そして武器は多ければ多いほどいいわ。リーフさんのフリスビーだって強力な武器だわ。全然上達しないけれども」

 

「そう言ってもらえて嬉しいです。是非また時間ができたら一緒に遊びましょう。今度は違う投げ方も教えますよ」

 

「それは楽しみね」

 

ふふふと笑うアレイシア様。

 

「では俺もブラム様を追います。俺もアルフリートに用事が出来たので」

 

指をポキポキ鳴らしながら俺は言う。

 

「お手柔らかにね。アルにはまだまだ色々な武器を作ってもらうのだから」

 

「承知しました。ではこれにて失礼します」

 

俺はそう言ってブラムを追うために走り出した。

 

 

 

 

 

 

「こんなに笑ったのはいつぶりかしら。これからも私を楽しませて欲しいものだわ」

 

そう言って微笑むアレイシア。

 

「そのためにも次会うまでにフリスビーは上達しなければならないわね。リム!早速フリスビーをするわよ!」

 

「お嬢様?フリスビーとは一体なんなのですか?」

 

困惑するリム。

 

「ええ…もちろん教えてあげるわ。だってリムよりも私の方が上手なのだから!」

 

 

 

数十分後、上達したリムをみて再びフリスビーを地面にたたきつけるアレイシアであった。

 

 

 

 

 

 




いつも読んでくださってありがとうごさいます。
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