「リーフ兄さん助けて!」
アルが俺に助けを求めてくる。隣にいるのはエドワードの弟のエリック君だろうか。
「アル…今度はどこの貴族様に喧嘩を売ったんだ?」
俺は頭を抱えながら言った。
「今回は喧嘩は売ってないよ!向こうから仕掛けてきたんだ!そうだよな、エリック?」
アルはエリックに同意を求めた。
「まぁ下着を見てしまったせいだがな」
エリック君は言う。
「はぁ…なら逃げてないで素直に謝りなよ。そしたら許してくれるか「見つけたわよ!」」
俺が言い切る前にどこからか声が聞こえた。よく見るとアルぐらいの歳の女の子がこちらに向かって走ってきた。
「もう追いついたのか!?」
エリック君が声をあげる。
「リーフ兄さんなんとかして!!」アルが懇願する。
「なんとかって…めっちゃ怒ってるよ?まるで今にも魔法を打ってきそうな…」
うん。なんだろうか、嫌な予感がする。そしてこの予感は多分当たる。
「我は求める…燃えさかる真紅で鋭利な炎よ!」
女の子は火魔法を唱えた。
「ええっ!?あの子魔法唱えてきたよ?しかも威力高そう!!てかここには人もいるんだぞ!?」
「リーフ兄さんもシールドで防ぎながら逃げよう!」
アルが提案してくる。
「シールドって馬車で教えてもらった無属性魔法か?俺に使えるのかよ」
「やってみないと燃やされるよ?」
俺何にも関係ないのに…
「今はとりあえず逃げるぞ!2人とも」
俺は2人を先に逃し殿を務める。
逃げるという選択肢をとって正解だった…なぜなら数秒前に俺がいた場所から煙が上がっていたからだ。
「我は求める…」彼女は再び魔法を唱えようとする。
「アル…女の子って下着見ただけであんなに怒るものなのか?」
「わからない…多分シェルカの趣味に気づいてしまったことかも」
「趣味?」
俺が聞く。
「うん。受け、攻めって「アルフリートォ!!」言ってた」
会話の途中に女の子が叫ぶ。よほど聞かれたくない内容なのか…
受け?攻め?………あぁ、なるほど理解した。
「…豪○寺×円○のみたいな感じか」
「ふふっ…そ、そんな感じだよ」アルが笑いを堪えながら言った。
「受け、攻め?とは一体なんなんだ?」
エリック君は首を傾げる。まだ知らない方がいいよ。
てか、この世界にもそんな趣向があるんだな、意外だったわ。
「アルフリート!あんただけは燃やしてやるわ!覚悟しなさい!」
おお!怖い…ブチギレていますね。
「2人は先に逃げなさい…ここは俺がなんとかする」
「さっすが!リーフ兄さん頼もしいね!」
うるさいわ。
「リーフ殿…よろしくお願いします」
礼儀正しいエリック君。
めんどくさい…本当にめんどくさいがあの子を止めないともっとめんどくさいことになりそうだ。
「アルフリートの兄としてここを通すわけにはいかない!」
俺は女の子の前に立ち塞がる。
「アルフリートの兄…ということはリーフ様!?いえ、リーフさん?」
ん?様?俺ってそんな偉かったっけ?
「私の邪魔をするのであればたとえリーフ…さんでも容赦はしない!」
そう言って詠唱を始めようとする女の子。だから俺も、
「…弟に恩を売っておくのも悪くないかもな」
俺はそう呟き、詠唱を始める。
『我は求める!』
2人の詠唱が重なり魔法と魔法のぶつかり合いが今始まろうとしていた!!
昔、妹に頼まれコミケで豪○寺×円○の本を買ったと思ったら、間違って円○×豪○寺を買ってしまい殴られたことを思い出しました。