「せめて名前は変えてくれよおおお!」
俺は走りながら叫ぶ。
「別に人の趣味を否定する気はないよ?でもモデルと同じ名前はどうなのよ!これから先、リーフ様って呼ばれる度にどっちのリーフ様なのか詮索しちゃう気がするよ!」
「リーフ兄さん落ち着いて!そんなことより早くあのご腐人達を撒かなくちゃ!」
そんなことで流さないでくれよ。
「先程から何の話をしているのだ?」
エリック君は何も分かっていないようだ。
「エリックは何も知らなくていいよ」
うん。俺もそう思う。
「てか、なんで撒けないんだ?あっちこっちから湧いて出てくるぞ!?」
これがご腐人達のネットワークとでもいうのか?
「リーフ兄さん!逃げるよ!」
アルが俺の手を掴む。
「逃げるってどこに?このままじゃ囲まれるぞ?」
「そうだぞアルフリート、空にでも逃げるか?なんて…」
「そう!!空だよ!」
アルはにこやかに笑った。
「いや〜まさかシールドで空を飛ぶなんて考えもしなかったな」
俺はシールドの上に立ち王都の街並みを見ながら言う。
下にいる人達は誰も俺達のことに気づかない…魔法を使って空を飛ぶという考え方をこの世界の人は考えないのか?
それか、難易度が高すぎて実行に移せないのか…
「ひいいぃ、落ちたら死ぬぞ!?この透明な板は安全なんだろうな!」
エリック君はガタガタ震えながら怖がる。
「大丈夫だよ!それにしてもいい景色だね」
「確かにね。少し肌寒いけど気持ちいいな」
俺は両手を広げて風を感じる。前世で感じたことのない感覚だ。
「リーフ兄さん!あれ俺達の宿だよ!結構近いね」
「本当だな!」
案外近くてびっくりする。俺も周りを見渡す。
リーングランデ邸はやっぱ目立つなぁ…そして南のメインストリートまで走ったんだよな。結構走ったな!
「お…おい!アルフリート!足場…足場をなんとかしてくれないか!?滑ったら間違いなくあの世行きだぞ!」
エリック君は震えながらアルに懇願した。
「ええ?しょうがないな…ほら!」
と言ってアルは展開しているシールドを上下左右に拡大させた。
そんなことも出来るのか…
「あれが王様かな?」
アルが遠くにある城のような建物を見ながら言った。
「…お前には何が見えているんだ?」
「リーフ兄さんも魔力で視力を強化したら見えるようになるよ!」
アルがそう言ってくるのでものは試しと俺も魔法を唱える。
「我は求める……」
うーん…視力の強化ってどんなイメージだ?眼鏡かけるイメージか?とりあえずそれでいってみるか。
一通り魔法を唱え終え、俺は恐る恐る目を開ける。
すると正面にある建物の内部がくっきり分かるようになっていた。
「おお!すごく鮮明に見える!」
警備兵やメイドなどが建物中を歩き回っている。これは建物というより城だな。
俺は視力強化を継続して城全体を見始めた。
「ん?」
窓に誰かいる?偶然だろうか…
「あれ?今、目が合った?」
きっと偶然だろう…手を振っているのもきっと俺の見間違い…えっ?手を振っている?
そこで俺は気づく。
「おい!アル!向こう側から俺たちのこと捕捉されているぞ!?」
俺は急いでアルの方向に顔を向ける。すると、
向こうと同じく手を振り返しているアルがいた。
「お前が犯人かよ!?」
アサヒスーパードライとマルエフみなさんはどっちが好きですか?