転生して田舎でエールが飲みたい   作:高校ジャージ10年目

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59話目です。よろしくお願いします


親を説得させろ!②

「僕とエールになんの関係があるのかな?」

 

いきなりドラゴンスレイヤーという単語が出てきて動揺が隠せないのか少し震えている父さん。

 

「関係あります!だって王都でエールを売る際の売り文句は「あのドラゴンスレイヤーの息子が造ったエール!」になると思うからです」

 

「ええ!?なんでそうなるんだい?」

 

心外だと言わんばかりに声を荒げる父さん、だがそれは必然なことなのだ。

 

「まず、王都での父さんの名声は凄まじいものだということは分かりますか?」

 

「なんだって劇があるくらいだからね!」

 

アルが笑いを堪えながら割り込んできた。

 

そういえば劇を観に行ってたな、そこまで面白かったのか。

 

「劇の題材にまでなるんですから相当ということですよ。あっもちろんいい意味でってことですよ」

 

「僕のことはもういいんじゃないかな?リーフ」

 

父さんがニコっと甘いマスクで笑いかけてきた。

 

こ…怖え。背中がゾクゾクしてきた。今にも逃げ出したいくらいだ。

 

「今回王都でエールを売っていただけるであろうトリエラ商会もただ闇雲に売るつもりはないと思うんです。「エールを最大限売るためにはどうしたらいいか」そう商会は考えるはずです。そうなると必然的に「ドラゴンスレイヤーの息子」という客寄せにもってこいな宣伝文句が誕生します」

 

「なら、僕がトリエラ紹介に僕たちの名前は出すなって釘をさしておくよ」

 

「リバーシ、スパゲッティ。全て王都では爆発的な人気を博しています。その二つともコリアット村…つまりはスロウレット領から生まれています。仮に宣伝無しの状態で売り始めてもコリアット村から来たエール=ドラゴンスレイヤーも飲んだことがあるんじゃないか?という噂は立つと思うんですよね」

 

「ん?リーフちょっと待ちなさい」

 

静かに話を聞いていた母さんが口を開いた。

 

「エールが売れること自体別に悪いことじゃないじゃない。あなただったら「ふはははこれで新作のエールが造り放題飲み放題だ!」とか言うでしょ?」

 

「えっ?俺そんなふうに思われていたの?」

 

「今のあなたはまるでエールが売れるのが困るみたいな言い方じゃない。リーフ本当のことを言いなさい」

 

確かにエールが売れることはいいことだ。少なくともその資金で新たなエールが開発出来る…だけど。

 

「俺は…「ドラゴンスレイヤーの息子」としてエールを売るより、ドラゴンスレイヤーなんて知らない外国で「リーフ=スロウレット個人」としてエールを売りたい!そして…この目で、この耳で直にエールの評価を感じて「おお!勢揃いだな」

 

ふいに言葉を遮られた。

 

ふとドアに目を向けると遊びに来たであろうルンバさんがそこにはいた。

 

 

 

 

 

 

その後は驚く程とんとん拍子に話が進んで行った。

 

カグラには、トリエラ商会が雇っているBランクの「銀の風」が護衛してくれるということ。

 

そしてその「銀の風」のパーティーメンバーとルンバさんが知り合いだということ。

 

さらには、カグラにルンバさんも同行するということ。

 

ルンバさんが一緒ということが決め手なのか分からないがようやく父さんからカグラに行く許可を得ることに成功したということ。

 

「リーフも迷惑をかけないようにね」

 

「…へ?俺も行っていいんすか?」

 

話が進み過ぎててっきりアルだけ行けるものだと思っていた。

 

「あら、行きたくないの?さっきの威勢の良い言葉は嘘だったのかしら?」

 

「ああ!嘘じゃないです。行きます行きます行かせてください。お母様」

 

「リーフからお母様なんて言葉を聞くとはね…あっ鳥肌が」

 

「ひどい!?」

 

いくら普段言わないからってあんまりだよ。それにしても…

 

「カグラかぁ」

 

海…魚…醤油、そして未知なる酒。非常に楽しみである。

 

あとは、持っていくエールも選ばないとな1ヶ月となるとラガーは厳しいかも

 

こうして俺は、当初の目的通りカグラに行けることになった。

 

「それはそうと、リーフがいない間の麦ジュースは今のうちに造っておきなさいよ」

 

「アッハイ」

 

「ん?いや、でも、代わりにロイヤルフィードとか「いいわね?」

 

「アッハイ、分かりました」




本家転スロの読者の年齢層っていくつぐらいなんでしょうね?
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