「なんでここに…将棋盤があるんだ?」
俺は驚く。
いや、将棋盤に似てる別の物かもしれない…そうだ!そうだよ!
俺は自分に言い聞かせる、今日1日だけ情報量が多すぎる…
「うん。そうだ、これはきっと将棋に似たこの世界の遊び道具だよね。そうであってください!」
すると扉を叩く音が聞こえた。
俺が言葉を発することは、多分家中に知れ渡っていると思うから普通に喋っても大丈夫だろう。
「どうぞ」
俺は呟く
「お…お邪魔します」
扉の外から出てきたのは、おそらく次男であろう父さん似の美少年が顔を出した。
やばい名前わかんねぇ…
「どうかした?」
俺が呟くと次男はびくりとして喋り出す。
「忘れ物をしてしまって…」
「何を忘れたんだ?取ってくるよ」俺は呟く
「あ…ありがとうございます。そこにある将棋盤なんですけど…」
「ああ…将棋盤ね。それならちょうど……将棋盤だって!?」
俺は驚く。
「将棋盤がどうかしたの?リーフ兄さん」
次男が聞いてくる。
将棋盤って言ったな…やっぱりあの将棋なのか?この世界に将棋があるということは…!?
「い…いやなんでもない。ちょっと疲れちゃってな。ほら将棋盤」
「ありがとうございます」
次男はお礼を言う。
「将棋をしている途中だったのか?」
俺は次男に質問してみる。
「そうです!アルと一緒に将棋をしていたところでリーフ兄さんが目覚めたんです!」
次男はそう言うと続け様に喋り出した。
「やっぱりアルってすごいですよね!将棋もそうですし、リバーシも作っちゃうんですから!」
ん?ん?待って待って待って!情報が多すぎる!?
将棋をアルが作った?リバーシも?リバーシってあのリバーシ?てか、あの目が死んでるあの子が作ったの?まじか?
頭が痛い…ならアルが転生者だというのか?可能性は高いが断定するのはまだ早いかな。とにかく話を合わせるか。
「確かにアルはすごいよね。でもそうやって素直に弟を褒められることもすごいと思うよ。その気持ちをずっと大切にね」
そう…人をましてや身内を褒めることは意外に難しい。ましてや、自分より年下の弟なのだから余計にだ。でも褒めるとこを見るに本気で尊敬しているのだろう。いい子だな。
「!?はっ、はい!ありがとうございます」
褒められることが少ないのか、それとも喋る俺が珍しいのか驚く次男、リーフ君は本当に無口だったんだなと感じる。
「あ!そうだ。もうすぐ夕食ですので、ダイニングルームに来なさい。と母さんが言ってました」
「ああ。ありがとう。すぐ行くよ」
俺は次男を見送り部屋で1人思考する。
考えることが多すぎる!!そしてなにより…
「ダイニングルームってどこ?」
本当に前途多難過ぎて笑える…
話が進まなくて申し訳ないです。