転生して田舎でエールが飲みたい   作:高校ジャージ10年目

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お久しぶりです。

71話目です。よろしくお願いします。


リーフ=スロウレットは多分チョロい

イリヤさんと共に海岸に向かった俺が見たものは正座をしているモルトさんとアーバインさんだった。

 

まぁ、そりゃ怒られるわな。一応子供といっても貴族の子供なわけだし。

 

とりあえず、二人に向かって怒っているアリューシャさんの所へ向かうことにしよう。

 

「あ、リーフ兄さん!」

 

アリューシャさんよりも先にアルが俺に気付いたようだ。というか元気いいな。こいつ。

 

「あ!リーフ様。ちょうどいいところに!」

 

お、アリューシャさんも俺に気づいたようだ。

 

「聞いてください、こいつらアルフリート様に海水を飲ませようとしたんですよ!?」

 

海水…海水かぁ。またヘビーなことをしてるなぁ。

 

「えーと、飲ませようとしたってことは飲んでないってことなんですよね?」

 

未遂ならまだ俺が庇うことが出来るかもしれない…まぁ庇うというか加担する気満々だったのだけれども。

 

「いえ、アルフリート様はマジックと言って樽一杯の海水を飲んだみたいです」

 

えぇ、何それすごい…もうそのマジックだけで食っていけるよ。

 

「マジックなら心配無いですね。それに仮に海水を飲んでいたら普通こんなピンピンしてませんよ」

 

俺はバシバシとアルの頭を叩く。

 

「ちょ、リーフ兄さん痛いって!」

 

「うるさい、黙って叩かれろ」

 

こっちは一泡吹かせられると思ってウキウキだったんだ。これぐらいはいいだろう。

 

さて、一通り話は聞いたので次は首謀者たちに話を聞いてみよう。

 

「リーフ様すみません!作戦が失敗してしまいました」

 

「は?え?」

 

開口一番どんな言い訳が飛び出でくるのかと思ったら…俺を巻き込むつもりのようだ。

 

「おい、アーバイン何を謝っているんだ?」

 

「ここでリーフ様を巻き込めば、リーフ様からの命令で逆らえなかった…となりアリューシャからの怒りの矛先が変わるという算段だ!」

 

「なるほど!」

 

なるほど!…じゃねえ!!しかも一語一句聞こえてるんだけど?

 

「な、何ふざけたこと言っているんですか?アーバインさん?俺は弟をいじめる気なんてまったく…」

 

罪をなすりつけるなんて困った人だな、アリューシャさんに聞かれなくて本当によか「リーフ様?」

 

どうやら聞こえてしまっていたようだ。

 

「どういうことか説明してもらえますか?」

 

怖い、怖いよアリューシャさん。そんな目で見つめないで。

 

 

 

「まず、俺はアルをいじめたいと思ったことはあっても今回は一切手出ししていません」

 

「いじめたいと告白するのはどうかと思いますけど…」

 

「だいたい、海の水がしょっぱいなんて常識…いや、母から教えられているのでそんな低レベルなことわざわざ命令しませんよ」

 

『て…低レベル』

 

低レベルと言った瞬間二人が落ち込んだように見えたがまぁ気にしないでおこう。

 

「確かにそうですよね」

 

これは、後一息で怒りの矛先が変わるかな?

 

「俺だったら、こんな杜撰なやり方じゃなくてしっかり計画を「ということは宿屋のあれも綿密に練られた作戦ってわけだったのか!!」

 

突如アーバインさんが口をだしてきた。

 

何か嫌な予感がする…

 

「宿屋のあれ?そういえばキッカで従業員さんたちの目線が冷たかった気がしますが…まさか」

 

再びアリューシャさんに睨まれる俺。宿屋のことに関しては俺も加担しているので逃げ道はない。

 

ということは…

 

「説明…していただけますよね?リーフ様」

 

 

 

 

 

 

「こ…殺されるかと思った」

 

俺はアリューシャさんから怒られた後、海を見ながら黄昏ていた。

 

てか、なんで怒られているんだ?俺貴族だぞ?カースト上位の存在なんじゃないのか?

 

身分なんて気にしないで生きていこうと思っていたがふと自分が貴族だと自覚してしまった。

 

「リーフ様、大丈夫か?」

 

「えっ?ああ、すみませんちょっと考え事をしていまして」

 

肩をたたかれ見上げるとモルトさんとアーバインさんがいた。

 

なんというか、この二人のせいで今日は大変な目にあったんだよな…よし。

 

「冒険者風情が貴族を生贄にしてどうなるかわかっているんだろうな?」

 

ちょっと声低めで圧をかけてみよう。

 

「あはは、リーフ様なんですか?今の。全然威圧になっていませんよ?」

 

「リーフ様にそういうの似合わないぞ」

 

二人に笑われてしまった…結構本気だったんだけど。

 

「はぁ…で何か用ですか?俺は今海を見ていて忙しいんですが」

 

「忙しそうにはみえないですけど…これから一足先に海鮮バーベキュー場に行こうと思っているのですが、リーフ様もご一緒にどうですか?」

 

「エールも飲めるぞ」

 

モルトさんとアーバインさんに海鮮バーベキューへ誘われるが、ここでほいほい行くほど俺はチョロくない。あと、なんでアーバインさんは俺にタメ口なの?別にいいけど。

 

「今回、俺は何もしていないのに主犯みたいに扱われたんですよ?エールが飲めるってだけでついていくわけないじゃないですか」

 

そう。俺とこの二人の間にできた溝はエールでも埋められない。

 

「そうですよね。しょっぱいエールが飲めるらしいんですが「ん?」今のリーフ様には響かないですよね」

 

「今なんて言いました?」

 

「そうですよねって言いましたが…」

 

「しょっぱいエールって言いましたよね!?」

 

「聞こえてましたよね?」

 

しょっぱいエールだと?俺のイメージしていたエールが既にこの世界にあるのか!?だとしたらすぐにでも飲みに行かなくては!

 

俺はすぐに立ち上がった。が、

 

そこにはニヤニヤしながらこっちを見てくる二人がいた。

 

「リーフ様、エールでそんなんなるってちょっとチョロすぎませんか?」

 

「この先の旅が思いやられるぜ」

 

二人のヒソヒソ話が聞こえてきたが気にしないことにしよう。

 

しょっぱいエールが飲めるとなれば人間誰しもこうなるはずだ。

 

だから俺は…決してチョロいわけではない!

 

俺はそう自分に言い聞かせて三人でバーベキュー場に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 




大好きだったビールが終売しました。悲しいですがこれもまた人生、また美味しいビールに出会えますように。


というか、三ヶ月も更新してなかったんですね。頭ではストーリーが浮かんでいるのに真っ白な画面を見ると一気に書こうとしていた内容が飛ぶんですよね

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