「さて、どうしたものか…」
俺はベットに座り考える。
ダイニングルームはいったいどこにあるんだ?さっきの次男について行けばよかった…
しかしここで俺は閃く。
「やってみる価値はありそうだ!」
俺は1人でニヤリと笑う。
しばらくすると部屋をノックする人が来た。
「ミーナです。夕食の準備が出来ましたのでお迎えにあがりました」
計画通り!
そう!俺の考えは闇雲に屋敷を歩き回るより部屋に留まっていればいずれ迎えが来るのではと考えたのだ!
「今行きます」
ベットから起き上がり扉を開ける、するとそこには先程悲鳴をあげて両親に伝えに行ったメイドがいた。
やっぱりメイドだ…屋敷に仕えているということは本当に神の言うとおり貴族の屋敷なのだろう。
「あの…私たちメイドに敬語は使わなくて大丈夫ですよ?」
ミーナが言う。
「いえ、正直まだ喋り慣れていないのでもう少しこのままでお願いします。すみません」
俺は頭を下げる。いきなりタメ口なんて無理なんです。すこしずつ慣れていきますので…本当にすみません。
俺は心の中でも謝る。
「!?、頭をお上げください!分かりましたから!」
ミーナが慌てる。
「とりあえずダイニングルームまで行きましょうか」
「はい!」
ミーナが返事をする。
まずは部屋から出て部屋の場所を覚えないとな。帰って来られなくなるからね。
「リーフ様?スリッパはお履きになられないのですか?」
「えっ?スリッパ?」
俺は下に目を落とす、すると青色のスリッパが置いてあった。
ミーナも履いているのか、ん?この形ドーナツ?まさかこれも…
「今、履きますよ」
俺は青のスリッパを履いた。
……俺は前世では、塾講師だった。だから分かる。スリッパは日本発祥なのだと。本来靴を脱がない西洋人のために日本人が考えた履き物だと。だから聞いてみる。
「ミーナさんのスリッパには美味しそうな物がついていますね」
俺が聞く。
「リーフ様こんなに喋れるんですね…そうなんですよーこれ絶対お菓子ですよお菓子!アルフリート様がつくってくれたんです!」
とミーナは答える。
「あはは、お菓子だといいですね」
少しずつ確信に近づいている…俺はそう感じた。
そうしているうちにミーナの後ろについて行った俺はダイニングルームに到着した。席には両親、兄妹たちがすでに座っていた。
俺は辺りを見渡し多分俺の席であろう所に座る。多分礼儀作法などがあるのだろうが「病み上がりなもので…」と答えることにする。正直それ以外に方法が考えられない…
すると母さんが手を叩き「料理を持ってきてちょうだい」そう言った。
すると3人のメイドが料理を持って現れた。ミーナとあと2人は初めてみるな…
すると1人のメイドが「今日はスパゲッティです」と言ってテーブルに料理を置く。
スパゲッティか…まさか異世界でも食べられるとは。勿論味も食感も違うのだろうが…
料理が行き渡った所で父さんが言う。
「それでは、いただこうか」
父さんか食べ始める。すると他の全員が食べ始めた。
俺は他の人の後に続き見様見真似で食べ始める。
「美味い…」
俺は呟く。
コンビニや冷凍食品でいくつものスパゲッティを食べてきたがそれを遥かに凌駕するぐらい美味しい。
「リーフ貴方…泣いているの?」
母さんが喋る。
「えっ?」
どうやら俺は美味しくて涙を流していたらしい。
異世界食堂のアニメを観ながら夕飯を食べると心も満たされますね。