なんかカードゲーム型eスポーツのある世界に転生したんだが 作:九十九もちもち
小説書くのクッソ難しくて草生えない。
一定以上のクオリティを定期的に出せる人達は普段何食ってるんだ……
【wiki見ても】今更聞けない基本情報聞くスレpart52【ようわからん】
1:名無しプレイヤー
『鬼殺隊』だの『トリガー使い』だの、カテゴリが現在進行系で増えていくから頭おかしなるで
2:名無しプレイヤー
それなら素直に、よく見るカテゴリの対策動画とか調べた方がいいぞ。意外と共通の弱点あったりするし
3:名無しプレイヤー
『鬼殺隊』なら毒ガス系だな。あいつらは独自の呼吸法が戦闘力の要だから、有害な空気を吸わされるという事態に滅法弱いんだよね。
4:名無しプレイヤー
『トリガー使い』は通常回復不能、かねぇ。戦闘時はトリオンという物質でできた肉体に変身?するから傷薬やケアルじゃ治療できないみたい。
5:名無しプレイヤー
おお、情報サンクスやで。あ、そういえばこないだ動画漁ってて気になったことあんだけど『トリガー使い』がたまにいきなり無敵になるのあれ何なん?
6:名無しプレイヤー
『特性開放』やね。そのユニットが本来持ってる能力や機能を開放するシステムやで。傍から見てると理不尽だけど、代償でコスト爆増するから、実際には使った側が追い詰められる場合が多いんよ。
7:名無しプレイヤー
そういや『トリガー使い』は元々、同じトリオン由来の攻撃しか効かないって性質だったな。そのままじゃバランス悪くなるからと、管理AIがコスト減少と引き換えにナーフしたんだっけ。
8:名無しプレイヤー
せやで、他にもそういう特徴持ってるカテゴリがいくつかあるから、無敵になったと思ったら同系統の攻撃当ててみればええで。
9:名無しプレイヤー
悪いけど『鬼殺隊』の弱点もう一つくらい教えてくんない? ここ最近そいつらにばっかボコられて滅入ってる。
10:名無しプレイヤー
しゃーない奴だな。弱点ってわけじゃないが名前に『柱』って付いてるやつの対策さえできればどうにかなるぞ。今んとこ10人くらいしか確認されてないから、基本的な攻撃手段くらいは目を通しとけ。
ーーーーーー
試合が始まり、まずは様子見を決める。
「どう思う? アレ」
「……多分初心者ですね、それも今回が初めて」
分析しつつも、警戒は崩さない。
いきなり飛び掛かってくる可能性も僅かながら考えられるからだ。
「ユニットとしてはどう?」
「見たことないから、どうともいえませんね。外見的特徴だけなら[飛蝗男]といくつか共通する点はありますけど」
「だろうな、けどそれよりも……」
何かある。あの動揺の仕方は単に初心者特有のものとは少し違う。
おそらくユニットが他の精神的問題を抱えているのだろう。
恐怖しているのか、何か急ぎの用事でもあるのか。
「まいいや、とりあえず射撃で牽制しながら攻めるぞ」
「了解」
様子見の継続を兼ねて、比較的安全な手段で仕掛けるとしよう。
ーーーーーー
「!」
早速[副万能手]が攻撃に出た。突撃銃型の武装を構え、フルオート射撃してくる。
(名前や服装からもしかしてと思ってたけど、やっぱこいつ『トリガー使い』か)
脳波操作で、走行や跳躍を織り交ぜ回避させつつ思考。
(『トリガー使い』は確か、弾道が曲がるエネルギー弾と、刀身が変わる剣をよく使ってたな。
こいつもそういった武器を持ってるのか……?)
名前は忘れたが、スタンダードな剣・銃タイプの武器の他に、割りと変則的なものもあった筈だ。
(それにしても……くそ、これじゃ近づけない!)
純粋にあの弾幕がまずい。[副万能手]の腕がいいのか、射線はブレることなくこちらに突き刺さり続ける。
クウガの身体能力は超人的ではあるが、目で追えないという程ではなく、何度か被弾もしている有様だ。
「頑丈ですね、
「そりゃ……どうも!」
返事にならない返事。
少しでも射線をずらすので精一杯ゆえ、まともな受け答えができない。
ありがたいが、それだけに自分の実力不測が露呈して焦ってしまう。
(てか、ホントに頑丈だな)
被弾し続けているものの、大したダメージにはなっていない。
単純な防御力もそうだが、タフネスもかなり高いようだ。
これならまだ正面から突っ込んで距離を詰めた方がマシに思える。
(……やってみるか!)
モノは試し。
即座にカードを使う。
ヤス残りコスト6700
ぎゅん、と弾かれたピンボールのように飛び出す。
五代さんの視界を移すホログラムモニター*3
で[副万能手]が一瞬の内に拡大。
光る刀のような武器を構えていた。
不味い、と思った瞬間には既に手遅れで、勢いのまま体を任せるしかない。
「ぐあっ!!!」
最早鮮やかなレベルの一太刀。
半月を描くが如き剣閃が胴体を裂く。
「うぅっ!!」
無様に転げ回る。
直ぐに起き上がれたので追撃に対応出来ているが、胴体の鎧部分に切れ込みが入り、生身と何ら変わりない血が滴っている。
「くっそ、甘かった……!」
各種カード使用時は基本的に各種プレイヤーの目の前に表示が出る上、ログなどにも残る。
が、まさかこれ程上手く対処されるとは。
せいぜい躱されるか防がれるくらいしか予想してなかったので、完全に虚を突かれた。
事後分析している間にも、クウガは剣技に晒され続けている。
「五代さん……」
「だ、大丈夫、平気……だから……」
見え透いた嘘。戦闘続行こそ可能だがあのカウンターは明らかに痛手であった。
どうする、状況を打開しようと札を切ってもまるで無駄、骨折り損の結果だ。
……強い。
純粋に相手の方が場数を踏んでいる。
少なくとも技量では圧倒的。
しかし収穫がないわけではない。クウガの動かし方が少しずつ分かってきた。
戦闘スタイルはやはり純粋な格闘型。
パワー、防御、タフネスに優れ粘り強く戦える。
弱点は手数の少なさとスピード面。
敏捷性そのものは低くないのだが、動体視力や反応速度が
自身の技量が低いことも相まって、どうしても後手に回りやすい。
(次はこっち、その次は……いやフェイント!)
光る刀での[副万能手]の斬撃を捌く。
当初はまるで見えなかった彼女の動きが、徐々に捉えられるようになってきた。
確かに素早くて優秀。
しかしそれだけだ。人知を超えたようなものではない。
ならば追えない道理はない。
ひたすら斬られ、鎧が傷つくばかりだったクウガの様子が変わっていく。
太刀筋に合わせ体を捻る、刀を横殴りに弾く、決まりこそしないが何度か反撃も行う。
「あれ? ちょっとマズくない?」
「……やり方を変えた方がいいかも知れません」
流石に自身の優勢を訝しむ社。
それに対し何ら動ずることなく提案する[副万能手]
(格ゲーの超反応CPUと比べれば、幾らかマシだ!)
中段判定も、理不尽に大きい当たり判定も持ち合わせていない。
……捕まえた。
一際大きく振り下ろしたところを、いなす。
「「!」」
二人して驚いた一瞬を見逃さず、
一撃。
漸く、
漸く攻撃が入った。
強烈なアッパーカットが直撃した[副万能手]はものの見事に転げ回り、仰向けに倒れる。
更には命中した部分が、抉れたように欠けている。
風穴が開く寸前といった状態だ。
「っげええぇ、マジかよ!!」
「よっしゃぁやっと入った!!」
お互い感傷に浸っている暇はない。
すかさず追撃をしようと駆け出すも、相手の方が早く動いた。
まるで痛みなど感じていないかのような動作で飛び起き、先程の突撃銃型の武器を撃ち放つ。
(これがトリオン体か……!)
動画などで知ってはいたが、やはりいざ直面すると厄介さが身に染みる。
トリオン体とは[トリガー使い]が共通して使っているものだ。
トリオンという物質?でもう一つの肉体とでもいうべき物を作り、それで戦闘を行う。
特徴は色々あり、今脅威となるのは、体が欠損しても激痛に晒されず活動を続けられる点。
頭か心臓辺りを破壊すれば終わるという情報もあるが、そんなことを容易に許してくれる程彼らは甘くないだろう。
「五代さん、怪我の方は?」
「うん、まだなんとか動けるよ」
いい加減弾道とかも読めてきた。
飛び跳ねたりジグザグ移動したりで被弾をなるべく減らす。
そしてさっきの焼き直しのように距離を詰めーー
サポートカード[エアロ]コスト200
社築残りコスト6800
「! しまっ……」
「うわあぁっ!!」
突如発生した強烈な風に吹き飛ばされる。
(くそ、風魔法か!)
使われたのはオーソドックスな風系魔法。
目の前で炸裂させることで、互いを引き離す形で距離を開けられたらしい。
「させるかよ!」
また鬼ごっこを延々とさせられるのは御免だ。
ここで勝負に出る。
アーツカード[かげうち]コスト20%
ヤス残りコスト6100