二ヶ月空けちゃったし二話くらい書いておかないとね
「ん~呼ばれたのはいいんですけど、食堂ってどこなんでしょうね?フランス語読めないんですけど」
アニーに誘われて食堂へ向かっているつもりの祐治はデュノア社の敷地内で迷子になっていた。
アニー達は日本語が出来るが案内表示はフランス語で書かれているため標識を頼りに、と言うわけにもいかない状態。
「ゆうくんて英語できたよね?」
「え、あー日常会話といいますか戦場会話?くらいなら」
実は祐治は英語がかなりできる。<プラネットフィールド> と言うゲームが英語なのとゲーム内のプレイヤーが世界中にいるのと、英語を話すプレイヤーが一番多かったため自然とプレイヤー達は英語を使うようになっていった。
そんななかで祐治も日本人だけでなくせっかくの機会なので世界中の色々な人と交流してみようとヴォイスチャットを聞きながら英語を勉強すると言う少し変わった方法で英語を習得した。
「急いでるんだよね?だったら私が道案内するよ」
「助かる」
そうしてシノンの道案内のもと祐治は食堂へと向かっていった。
「おう祐治、遅かったじゃねぇか」
食堂に着いた祐治だったがデュノア社無いでの自分の立場があやふや状態で勝手に入っていいのかと悩んでいると、それに気がついた良蔵が声をかけてきた。
「ほら、バイキング形式だからこっち来て好きなもん取って食え」
「は、はぁ。では遠慮なく」
良蔵に強引に食堂内へと引きずり込まれた祐治は並べられた料理に手を付け始めた。
「えーと、とりあえずサラダと、焼きたてのパンかな?美味しそうだからこれと、スクランブルエッグだなよね?これと、果物も置いてあるのか、これも食べよう。それから....ヨーグルトも良さそうだ....」
祐治は好きに取って良いといわれたとおり、大きなお盆を見つけたのでその上に取り皿に乗せた料理を次々と乗せていった。
「おいおい、そんなに食べるのかよ....」
「えぇ、食べないと痩せてしまうんですよ」
「すっげぇなおい」
そうこうしているうちにお盆が一杯になったので良蔵と共にアニーとセザールが待つ席へと向かっていった。
「どうもどうも」
「戦場太郎、やっと来たわね」
「君、それ一人で食べるのかい?」
「食べるらしいぜ、おっかねぇな」
お盆一杯に乗せられた料理の数々に流石の三人も動揺を隠せないでいた。
「いただきます」
祐治はそんな事などお構い無しに席に着くと山盛りのサラダを軽快に口へと運び始めた。
「しかしまぁ、あの射撃効率には驚いたわ」
「そうだね、特殊兵装を除けばIS乗りの中でもトップクラスだね。と言うかトップだね」
「そんなにすげぇのかよ。俺も見に行けばよかったなぁ」
「駄目よ、貴方には戦場太郎の武器を作り上げるって言う重要な使命があるんだから」
「そりゃぁそうだけどよ....ってそれは三人の使命だろうが、なに押し付けてくれてんだよ」
「う、それもそうね。でも思わぬ副産物だわ。このまま戦場太郎のデータを取っていれば単純な射撃能力だけならラファールで第三世代機に対抗できそうね」
「まじかよ、畜生さっさと仕上げて俺もそのずば抜けた射撃能力ってのを拝みたいぜ。あぁ相手はアニーでいいか」
「ちょっと、何勝手に決めてんのよ!!」
「勝手にておめぇシャルロットが動けないんだからお前しかいないだろ」
「それもそうね」
「あの二人仲いいですね」
祐治はサラダを食べながら隣に座っているセザールに少し声量を落として話しかける。
「確かにね。あの二人の関係ってどうなってるんだろうね?付き合ってるのかな?」
「あの感じですと、付き合っていてもなんらおかしくは無いですよ」
「そうだねぇ....ねぇ、前々から気になってたんだけど君達二人って付き合ってるの?」
「「は?」」
楽しそうに会話をしていたアニーと良蔵は、セザールの一言に気の抜けた返事を返し、そのまま会話が終わってしまう。
「なななな、何言ってんのよ、つつつつ付き合ってる訳....ないじゃない」
「お、おう何馬鹿な事言ってやがる」
「ふ~ん、付き合ってないんだ」
「そ、そうよ。わ、私と良蔵が....その、付き合うとか....」
「だってよ戦場太郎君」
「そうなんですか、とてもお似合いでいい雰囲気だと思ったのですが」
分かり易すぎる態度の変化に笑いを堪えながらワザとらしく落ち込んでみせる。
「な、なによ。付き合ってなきゃ駄目だとでも言いたいわけ?」
「いえ、そうでは無いんですよ。ただ失って気がついたのでは遅いかな~なんて」
ふと佑香の顔が頭によぎってしまい、大人の二人に対してつい意見をしまった事を喋っているうちに冷静に余計な事をしてしまったかもと思い始めた。
「そういえばじぃやから聞いたよ、妹さんの件」
気まずい雰囲気になってしまった三人を見かねてセザールが思い出したかのように口を開いた。
「あぁ、そういえば車の中で結構話し込んでましたからね。そうなんですよ、目の前でトラックと正面衝突ね。あれは本当に堪えましたよ」
「そ、そうか。それで失ってからじゃ遅いって訳か」
「お二人は大人ですから、考えてそうなっているのだと言いながら思ったので、その、若造が調子に乗ってすみませんでした」
そういって頭を下げようとしたが、それより前にセザールが口を開いた。
「いや、戦場太郎それは違う。あの二人の関係は完全に子供のそれだよ。この前も研究室でいい雰囲気になって一戦交えるのかと思ったら二人して俯いちゃってさ。このモヒカン頭の男がそんながから笑っちゃって。まったく初心な年ねじゃあるまいし」
「な、おめぇ見てたのかよ!!」
「それだけじゃない、それ以外にも何度もあった。もしかして君達まだ、やってないとか?付き合ってないなら本当にやった事ないのかも?」
「わ、わりぃかよ....」
「悪い....うん悪いね。見てるこっちは凄いイライラする。そんな中途半端な気持ちで最高の代物が作れると思ってるの?戦場太郎が帰った後でもいいからはっきりしてもらえないかな?」
あまり口数の多くないと思っていたセザールがここまで一方的に意見するのを見て祐治は驚きを隠せないでいた。
「しかしなぁ。子供のときからの付き合いだからなぁ....ん~む」
セザールの言葉に反撃をするかと思っていたら真面目に悩みこんでしまった良蔵と、顔を真っ赤にしておろおろしているアニーを見ていると、つい余計な事を言いたくなってしまう。
「私の自転車を組み上げてくれた人が妥協を許さない職人の中の職人って感じの人なんですけど。やはりそういった人に出会ってしまうと中途半端なものって許せなくなるんですよね。私は今週中に帰れればいいので、できればでいいのですが中途半端な気持ちじゃないときに作ってもらいたいなー、なんて」
「ん?それじゃ俺はまだ職人じゃないとでも言いたいわけか?」
「ん~」
(こういったシティサイクル、まぁママチャリってやつだけど。普通は完成車が来るだろ?でもこれを組み上げてる奴って言うのは一台組み上げていくら、って感じでやってるから速さだけを求めてるから雑なんだよ。
だから10年も経たずに駄目になる。そういった自転車でも一回ばらしてグリスアップしながら丁寧に組み上げれば30年40年経った今でも走ってるくらい長持ちするんだ。自転車乗ってて壊れたら危ないだろ?)
ふと自分のロードバイクを組み上げてくれた人との会話を思い浮かべる。
「そうですね、まだまだですね」
少し考えてからハッキリと笑顔でそういってのける。
「は!!そうかよ。おいアニーちょっと付き合え」
「え?え!?」
そういって良蔵はアニーの腕を掴んで立ち上がる。
「ここまで言われちゃ三十六代目三田銃砲店社長の名が泣くぜ。見てろよ祐治、最高の散弾銃を作ってやるからな」
「はい、お願いします!!」
「よし!!アニー行くぞ」
「え?どこ行くのよ、良蔵!!」
二人はあわただしく食堂を去っていった。
「やはり同じ国の人間同士だとこうも上手くいくものなんだね。今まで僕も散々煽ってきたけど後一手足りなかったんだよね」
「いえ、国は関係ないと思いますよ?職人として誇りを持っている人ほど中途半端とか、もっと凄い人がいるぞ。なんて言われたら嫌でもやる気が出ますよ」
「そういうものか」
「そういうものです」
「それなら君の使っていたコルティアはどうだった?」
「使ってみた感想ですか?」
「そうそう」
先程まで散々撃ちまくっていたコルティアの感覚を思い出す。
「そうですね。握った感じはラファールのメカメカしい手に合わせたのかとても握りやすいです。マガジン取り出しボタンも同様に押しやすい位置にありましたし。撃った感じは狙った所にちゃんと飛んでいくのでまったく問題ありませんでした。いい銃ですよね」
「そう?あれ僕が設計したんだよ。自分じゃISに乗れないから大変だったけど安心したよ。でも普段褒めてもらう事なんて無いから嬉しいな」
「そうだったんですか、素人の私があれだけの事をできるんですから凄いいい銃なんですよ」
「ありがと。なんか僕もやる気出てきちゃったな」
それから二人は食事を食べながらISの武装について意見交換を行った。
次話でついにショットガン登場
今1000文字くらい書いてるから時間があればすぐに投稿できる