いや、違うから。ロ○コンじゃないから。ハーヴィン好きなだけだから。   作:ガラクタ山のヌシ

1 / 2
ヒロインはハーヴィンにしようかな。どうしようかな。


いや、違うから。ロ○コンじゃないから。ハーヴィン好きなだけだから。

 

ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ…。

 

ここは城砦都市アルビオン。

各勢力へと優秀な軍人を派遣する軍学校を擁する学園都市であり、訓練のために町中に魔物を放つこともあると言う。

しかし、この物語の主軸はそこでは無く…。

 

ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ…。

 

「出せぇぇぇぇ!!オレ様をここから出せぇぇぇぇ!!」

 

ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ…!!

 

この不審者丸出しの赤毛のドラフの変態…もとい、生徒である。

 

「騒ぎがあったから何事かと思えば…またお前か、タデウィリス」

 

反省用の牢の前で、閉じ込められた生徒にそう声をかけるのはカタリナ・アリゼ。

その手には水とパンの乗ったお盆がある。

 

彼女は優れた剣技と清廉なる正義感に満ち満ちた美女であり、学内有数の実力者の一人に数えられるほどだ。

きっと欠点らしい欠点など無いのだろう。

 

「おぉ!!カタリナ!!我が学友カタリナではないかぁぁ!!」

 

ガッシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ…!!

 

声をかけられた嬉しさからか、ドラフの生徒…タデウィリスの鉄格子を揺らす速度が上がる。

 

「まぁ、不本意ながらな。お前と言うやつは…またハーヴィンの女生徒に強引に迫ったとか…」

 

ガッシャァァァン!!

 

「迫ってねぇ!!ちょっと第三訓練場への道忘れたから聞いただけだ!!」

 

タデウィリスは心外だと言わんばかりに鉄格子に顔を近づける。

 

「本当にそれだけか?」

「…正直ちょっとだけ匂い嗅いでました」

「有罪」

 

そのまま背を向けるカタリナに、タデウィリスは更に続ける。

 

「ちょおおおお!!そんな露骨に鼻近づけてたわけでは無く!!たまたま香ってきただけだ!!やましいことは何にもしてねぇ!!守り神サマに誓っても良いぜ!!」

 

必死の弁明を繰り出すタデウィリス。

 

「そもそもお前は…前々から思っていたが、小さい子が好きなのか?」

「誤解を招く言い方をするな!!オレはただ…綺麗なハーヴィン女性が好きなだけのシャイボーイさ!!」

「…体格差すごくないか?」

「イエスハーヴィン、ノータッチ!!それがオレ様の信条よ!!今回だって別に触ろうだなんて思っちゃいねぇってぇのに、たまたま近くを通りがかったヴィーラの野郎が…!!」

 

自身を慕ってくれている妹分の名前が出た瞬間、カタリナはやっぱりかと言うかのようにため息をひとつつく。

 

「ハァ…分かった分かった。食事はここに置いておくからな」

「ちょっ!!出してくれよぉ!!誤解なんだよぉ!!」

「一週間の辛抱だろう。その間、せいぜい反省していろ」

 

これが後に、同じ船に乗る仲間となるとは、この時の二人のどちらも思ってもいなかったことだろう。

 




本編あんま進んで無いので、間違ってたら申し訳ない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。