そして、ゲルドの悩みを聞く中で、フォルテの前世が軽く語られる。
グレイガとファルザーとの特訓を終えたフォルテは、フォルテシティのオメガダインに向かいナンバーマンと話をしていた。
「開発は順調に進んでいるな。」
「はい。フォルテが手に入れたスタンフィール・インゴットとクロンデジゾイドの魔鋼によって、強度の問題などが解決しましたので。」
フォルテの前に見えるのは、ウォーリアー、ブルド、
ムシャ、カブト、デクー、インビット、アキレス、
ハンター、クノイチ、アマゾネスなどの様々なLBXが稼働し模擬戦を繰り返していた。
「試験運用も順調だな。」
「はい。
そう説明するナンバーマンの目線の先には、カイザと
フェアリーもいた。
「そうか。
「そちらも順調です。耐久性と負荷の問題も解決する事が出来ましたので、その
「なら、
「はい。仮想空間内による擬似的運用も行っております。」
「そうか。なら引き続き頼んだぞ。」
「了解しました。」
フォルテに向かって敬礼するナンバーマンだった。
その後、フォルテ邸の地下にあるネオレーザーマンのラボに向かったフォルテ。
「フォルテ様。お待ちしておりました。」
既に連絡していたので、フォルテが来る事を知っていたネオレーザーマンは、フォルテが来たと同時にその場に跪いた。
「ガイアメモリーの開発も順調の様だな。」
「はい。精神汚染を無効化するプログラムの開発に成功し、試験運用出来る段階まで仕上げました。」
「流石だな。なら…ナンバーマンとベスターから引き継いだあの開発も進めているのか?」
「無論でございます。」
そう言ってネオレーザーマンに案内され、フォルテが向かった先にある巨大研究所では、シュゴッドZERO、
ナンバーマンやベスターの研究施設では大型ロボットの開発をこれ以上進めらないと判断したフォルテは、その開発をネオレーザーマンに引き継がせたのだ。
この地下研究所は広大である故に、秘密裏に開発を進めるのに適しているからだ。
そして、シュゴッドZERO達の他に新たに開発が進められいる機体もあった。
紫のステルス戦闘機型のロボットと、黒と赤紫の消防車型ロボット。
後、黒と紺色のパトカー型のロボットと黒と錆色のドリル型掘削機ロボットの合計四体。
更に、全身に紫のラインが入った漆黒の機体が五体。
ティラノサウルス型、ゴリラ型、鳥型、虎型、イルカ型のロボット達。
「ステルスロボにBLファイアーロボとBLポリスロボそしてBLドリルロボ。……調整は順調の様だな流石だが。それにこの五体のロボまで…。」
「いえ。私一人だけではまだ無理だったでしょう。彼らの協力があってこそ。」
そう言ってネオレーザーマンが後ろを向くと、ある四人が立っていた。
金髪で黒紫の和服を着た男と黒髪でスーツを着た青年。そして、茶髪で全身黒い服装に身を包みオレンジのリボンで胴体を拘束している男と、黒いコートを着た黒髪の女性の四人。
……仮面ライダーゼロワンに登場した滅亡迅雷netの滅、迅、雷、亡の四人だった。
「そうだな。お前達の働きに感謝する。」
「当然だ。俺達はフォルテの為に働くと決めた。」
「僕達をこうして復活させてくれたしね。」
「まさか異世界で復活するとは思わなかったぜ。」
「私達の為にこの新しい身体も用意してくれましたからね。」
この滅達は、フォルテの
デューオから貰った彼らの意識
彼らを復元する際、フォルテは自身に関する
彼らを
フォルテが再現した
モジュールが左耳に装着された人間と殆ど変わらない姿となっている。
「それにしても、他の世界にこれほどの技術で作られたメカが存在していたとはな。」
滅はそう言ってステルスロボ達を見た後、五体の動物型ロボに目を向けた。
「確か、戦隊のロボなんだよね。」
「世界を超えて駆け付ける…熱いロボだよな。」
「未知の技術…興味が尽きませんね。」
迅、雷、亡の三人も、このロボ達を見ながらそう口を開くのだった。
この五体のロボはフォルテの前世の漫画に登場した戦隊のロボであり、絆創膏をモチーフにした戦隊のリーダーであるレッドがラスボスと相打ちとなって異世界に転移してしまった物語。そして、その世界で新たな仲間と絆を紡いで戦っていた。
その中で、キングオージャーZEROと同じ戦隊御決まりの合体ロボである五機のロボットが目の前にあるこの五体なのだ。
その世界についてもデューオは観測していてフォルテにその
本来は赤、青、緑、黄、ピンクの五色のロボットだが、ここにある五体は全て漆黒に染まり目は赤く、身体中に紫のラインが入っている。
この黒きロボ達は、
……前世で読んだ読み切り版に近い世界。
悪堕ちしたかの様に黒き機体となった五体の
その結果、五体全てと合体した時の姿がフォルテ
名付けるなら、
そして、ティラノサウルス型がフレン
イルカ型が
合体後の頭部は、額にある戦隊のエンブレムがフォルテのヘルメットにある青紫の十字星へと変わっていて、マスクタイプの顔の左頬にあった絆創膏がなくなり、両頬が紫に染まり目が赤く鋭い…フォルテを模した顔となっている。
「まさか、戦隊ロボを自分専用機として改良するとはな。」
「まぁ…男の夢ってやつだ。(前世でガンプラを自分専用機としてカスタマイズしていた頃を思い出す。あの頃はお金も技術もなかったので、買ったガンプラのパーツを組み替えたり色を塗り替えたりしたもんだ。)」
雷の言葉にフォルテは答えながら、前世のガンプラを組み立てていた頃を思い出していた。
そして、子供頃では買えなかった◯獣神のブラックバージョンも再現したいと考えていた。
「それにしても、一気に開発を進めたよね。」
迅が周囲のメカを見ながらそう言った。
「必要な
フォルテは自分の
オーレギオンを創る際にも、掌を照射成形機にして創り出していた。
ベスター達の所にも、小型の多次元プリンターを用意しており、今まで作るのが難しかった細かな部品を作るのに役立っている。
「これからも、色々開発や量産などを進めていくつもりだからな。少し効率を良くしようと思った訳だ。」
多次元プリンターの事は、ベスター達にも国家機密として情報が漏れない様に厳重に言った。
ベスター達も当然納得して頷いた。必要なパーツや武具の情報があれば瞬く間に量産出来てしまうのだから、その恐ろしさをベスター達が分からない筈はなかった。
「さて…後はこの五機と俺をリンクさせるか。」
フォルテはそう言って目を瞑り、
《
(ダークカイザーか。平行世界のキズナカイザーの類似機体であるバンデットカイザーを解析して俺の
そう思いながらフォルテは両手を自分の前に出し、掌から照射成形機による多次元プリンターを起動して何かを作り始めた。
やがてそれは完成し、フォルテの右手に絆創膏を模した黒い本体に紫のラインが入った二重構造の装甲板があり、中央に紫でDの文字が刻まれていた。
左手には漆黒の円形タービンの本体に、右手の装甲板を縦に装填する紫のスロットが後部にある腕輪が握られていた。
そして、そのタービンとスロットを覆う様に、紫のラインが入った漆黒の絆創膏を模したX型のカバーがまるで巻き付く…もしくは拘束するかの様に装着されている。
タービン本体の上部分にフォルテのエンブレムが刻印され、下部分に紫でDの文字が刻まれいた。
それは、フォルテが自分専用に改良したその絆創膏モチーフの戦隊の変身アイテムだった。
絆創膏モチーフの戦隊の中でもレッドが特殊で、レッドからブラックに変身する事が可能だった。
しかも、ただのブラックではなく闇堕ちと呼べる暴走形態であり凄まじい力を発揮する物だった。
フォルテがその暴走形態の
「あっ、それってあの変身アイテム?」
それを見て迅はすぐに気付いた。
ロボ開発で関連する
「ああ。ロボを自分専用に改良したならついでにと思ってな。それに、あの姿での戦闘能力もかなり高いから十分戦力になる。手の内は多く持っておいた方がいい。……後、やはり専用の姿とかも作ってみたかったからな。」
フォルテが小さくそう呟くも、雷達には聞こえていた。
「まぁ、そうだな。〝男〟なら色々拘るよな。」
そう言ってフォルテの肩に手を置き笑顔を向ける雷。
「フォルテは真面目過ぎる所がありますから、そのくらい拘っても良いくらいですね。」
亡は笑みを浮かべながらそう言う。
「戦力として優れているのは本当なうえ、フォルテの能力が加わればより強力な戦闘能力になるのは間違いない。」
滅は真面目にそう口を開いた。
「なら、僕がそれの性能を試す相手になるよ。」
迅がフォルテにそう話しかける。
「ありがとう迅。だがすまない。この後、悠紀夫に会いにいく予定になっているから、また今度頼む。」
そう言って、フォルテは
その際、
「このまま開発を進めてくれ。
「はっ。お任せを。」
「「「「全てはフォルテの意志のままに。」」」」
フォルテがそう言うと、ネオレーザーマンと滅達は会釈するのだった。
その後、デジタルワールドの機械エリアへとやって来たフォルテは、アンドロモンに悠紀夫の元へと案内されていた。
「わざわざすまないなアンドロモン。」
「いえお気にならず。私は当然の事をしているだけですので。」
機械エリアには、フォージビーモンやコクワモンなど多くのマシーン型やサイボーグ型
そんなエリアの中をアンドロモンに案内され辿り着いた場所は、綺麗に整った王な研究所だった。
「及川博士は中でお待ちです。」
「分かった。」
そして、フォルテは研究所の中へと入った。
「やあ、フォルテ。来てくれたんだね。」
「悠紀夫も元気そうだな。」
中に入ったフォルテを待っていた悠紀夫が迎え入れる。
最初は及川と呼んでいたが、及川から悠紀夫と呼んでくれと言われそう呼ぶ事にしたのだ。
「このデジタルワールドの研究は順調の様だな。」
「ああ。今はアルケニモンとマミーモンが色々調査に出てくれているから、その分研究に専念出来ているよ。」
「ピピモンは?」
「今は遊び疲れて寝ているよ。」
悠紀夫は笑顔でそう言った。
「それは良かった。最近は
「あははは…それはすまない。だが、フォルテが新たに誕生させた種族である
そう。悠紀夫が今研究しているのは
その
そして、フォルテはその二つの人工知能の力を
その際、
フォルテはその二つの
そして、
「それで、
「もちろんだとも。やはり、派生系というだけあって
「そうか。ならこのまま研究を続けてくれ。だが、たまには休憩がてら
「分かった。」
因みに、フォルテは悠紀夫に研究用の
極み
その中からフォルテが創り出したのは、アルティメットフォーと呼ばれし四体。
その四体とは。
偽装のフェイクモン。そして、
バイオモンはメディがいる病院で医院長として皆に指示を出し、時には自ら患者に治療を施す。
そして、……ネオレーザーマンの元で特殊な
ビューティモンは
この開発には、朱菜を始め多くの女性達が協力して取り組んでいる。
その際の女性陣達の真剣な表情ときたら……やはり、女性の美の執着は凄まじいとフォルテは思い、化粧品が量産化できるなら専門店を出して
残るフェイクモンとカリスモンは、クレイマン・オルタの
偽装で巧みに偽り世間を惑わす悪の道化であるフェイクモンと、他人に暗示をかける事を得意とし、巧みな話術で対象を洗脳し意のままに操る能力を持つカリスモンの二人は、クレイマン・オルタに一番相応しい
後、能力だけを再現した神
この五枚チップは、フォルテは認めた者に与えようと候補を考えている最中だ。このチップを得た者は、神
……フォルテの様に。
それと、フォルテの新たな
「悠紀夫も研究を手伝う
「それは有難い。もしそうなった時は頼むよ。」
それから悠紀夫の研究結果を聞き、順調に進んでいる事を確認したフォルテは
街を歩きながら皆の様子を見ていたフォルテ。
「クレイマン配下の魔人達も、この国に馴染んだ様だな。」
この国に来たばかりの彼らは街のルールや待遇に驚き戸惑っていたが、暮らしていく中で徐々に受け入れていった。
白老達の厳しい特訓にも、ヤムザ達が真剣に取り組む姿を見て負けじと励んで着実に強くなっていった。
ヤムザも己の剣術がまだまだ未熟だったと白老達の稽古で思い知り、フォルテと白老達の模擬戦を目の当たりにした際、フォルテの力になりたいと純粋な子供の様にめを輝かせ、それ以降の修練により力を入れて励んでいる。
それと、ヤムザが新たな
その際、ヤムザに向かって黒い笑みを浮かべて引きずっていくウルティマの姿にリムルは苦笑いを浮かべていた。
それからは、ヤムザの悲鳴が別の意味で特訓場に響いていた。
そんなヤムザの事をフォルテは考えながら歩いていると、目の前にリムルと
「リムル。ゲルドどうした?」
「あっフォルテ。」
「フォルテ様…。」
「ゲルドが随分疲れている様だが…。」
「いや、俺もついさっき戻って来たゲルドに話しかけていたところなんだよ。」
「そうなの…。」
此処で話すのもなんだと思い、ゴブタ達と別れて猪八戒に連絡して一緒にリムルの庵で話を聞く事にした。
「で、一体何があったんだ?」
「話してみろ。」
「…息子よ。」
縁側に座ってからゲルドに話しかけるリムルとフォルテと猪八戒。
「このゲルド。改めてリムル様とフォルテ様の偉大さを理解致しました。」
「いきなりどうした⁉︎」
「いえ。実は…。捕虜を編成、各部隊に配属し測量と整地などを行っていたのですが、そこで様々な問題が噴出したのです。
「なるほどな…。」
「今までは、
「息子よ…大変だったな。」
そう言って、優しくゲルドの左肩に手を乗せる猪八戒だった。
「人を使う。教育するってのは難しいよな。」
そう言って人間態となるリムル。
「サラリーマン時代を思い出すよ。」
「俺も現場で色々教えてきたが、すぐに根を上げてやめる者が多くて困ったものだっだ。」
リムルとフォルテも前世の頃を思い出していた。
「こういう時は飲もう!」
そう言って、ゲルドの左肩に手を乗せるリムル。
「あ…あぁ!ありがとうございますリムル様。」
「猪八戒。俺達も付き合うか。」
「ええ。」
フォルテの提案に、猪八戒は喜んで同意した。
その夜、スナック樹羅にて愚痴を言いながら酒を飲むゲルドとそれを聞くリムルとフォルテそしてトレイニーさん。
「大変ですね…。」
「数が多ければ良いというものではないのです。しかし、全員を同じ様に成長させる事など出来る筈もなく…。」
「自分でやった方が早いなんて思ってしまいますけど。それでは、下が育ちませんものね。」
トレイニーさんの言う通り。仕事で新人などを教育するにあたってそれが一番難しいのだ。
「くっ…。これでは、リムル様とフォルテ様のお役に立つ事も…。」
そう今まで溜めていた不安などを吐き出しながら酒を飲むゲルド。
そんなゲルドの背中を無言で優しく摩る猪八戒だった。
「まあまあ、気にすんなって。」
「人の教育が難しいのは仕方ない事だ。」
そうゲルドに言いながら、リムルとフォルテは改めて前世の頃を思い出す。
指示を聞かない作業員、失敗を隠そうとする後輩、人に責任を押し付けようとする上司など、ゼネコン時代を思い出すリムル。
フォルテの方は、子供の頃の虐めなどで精神的に追い込まれ、軽度の精神障害を抱える事になった。普段の生活やある程度の仕事は熟せるが、集団で一気に色々言われると軽いパニックとなり状況処理が出来ない事があった。
その障害のせいで就職も中々上手くいかず、小さな会社で裏方仕事をしていた。だが元々の性格は良かったので、相手を思いやり接し続けた事で会社での人柄と仕事の評価は良かった。
それでも、障害者だと馬鹿にして言う事を聞かず全く仕事をしない人達がいた事を思い出していた。
今はフォルテとして転生した事で障害も無くなり、パニックを起こす事なく落ち着いて状況整理が出来る様になり、
「トレイニーさんお代わり!濃いめで!」
「俺はさっきと同じもので頼む。」
「はい。」
そうしてこの日はゲルドの悩みを聞きながら、前世の事を振り返って一晩共に飲み続けたのであった。
黒い新たな戦隊ロボとしてキズナカイザーの別世界版バンデットカイザーをフォルテ専用機に仕上げました。
後は、◯獣神もこの先のコラボ後に再現する予定。
当時幼い子供の頃に限定の黒い◯獣神を手に入れられず落ち込んでいました。
超合金魂で外国版パワーレンジャーのメガゾードとしてブラックバージョンが登場しましたが、ドラゴンシーザーに合わせた別の黒バージョンでした。
それが、今年のゴジュウジャーの本編に当時のブラック版が登場しプレバンでDXユニバース版で販売されると知って一瞬喜んだのですが、ユニバース版は合体した姿がメインでそれぞれの機体が手抜きなのが残念なんですよね。
超合金魂で正式なブラック◯獣神を出して欲しい思いも込めて登場させようかと思います。金型などがまだある筈だから作る事は出来るはず…。
そして、
神アプモンの力を誰に与えるのか……分かる人はいるかな?
そして、ゲルドの悩みを聞いてフォルテが自分の前世を思い出していた。
幼い頃に虐められ障害を抱えてしまっていたフォルテ。
軽度とはいえ障害者となると、どうしても就職が難しいのが現実であり差別的な態度を取られる。
そんな前世の経験があったからこそ、今のフォルテがあるのだった。