転生したらフォルテだった件   作:雷影

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今回で会議が終わります。



112話 それぞれの役割

魔王就任の御披露目を兼ねた祭りを開催する事を決めたリムルとフォルテは、そのまま会議を進めていた。

 

「さて。お祭りの件はいずれ検討するとして。」

 

「蒼影、シャドーマン。魔物の生態系の変化はどうだった?」

 

ヴェルドラ達の復活で魔国連邦(テンペスト)周辺の魔素量が増えているので、二人に森の生態系の調査を頼んでいた。

 

「はい。分身体を各地に放ち調査していますが、大して問題は生じていませんでした。」

 

「そうか。」

 

「しいて言うのであれば、北西の森にソードグリズリーが二体彷徨いていたので拙者達で排除致しました。」

 

「ふむ。特に問題なしか。」

 

蒼影とシャドーマンの報告を聞いてリムルはそう言うが、フォルテは険しい表情を浮かべていた。

 

「いやリムル。これは問題だぞ。」

 

「うん?」

 

フォルテの言葉が理解出来ていないリムルは、スライム姿で首を傾げる仕草をしながら頭に疑問符を出していた。

 

「ソードグリズリーは、槍脚鎧蜘蛛(ナイトスパイダー)と同格の魔物だ。

つまり、A-ランク相当だぞ。」

 

「何だと⁉︎」

 

フォルテの説明でこの問題に気付いたリムル。

 

「おいそれって普通の冒険者じゃ対処困難なレベルじゃねえか!」

 

「ええ。」

 

そう。ソードグリズリーはA-ランクつまり、人間の町に激甚な被害を出しかねない存在なのだ。

 

因みに、冒険者ランクと魔物のランクは全くの別物。

魔物のランクはその危険度を表したランク。

だが同じランクでも個体差がある。

分かりやすく言うならば、Eランクで普通の大人より若干弱いと分類されるゴブリンも、ゴブタの様な槍脚鎧蜘蛛(ナイトスパイダー)を倒せる規格外の個体がいる可能性もある。……まぁ白老達の修行によって鍛えられたゴブタ達の様な存在が他にいる可能性は限りなくないのだが。

 

自由組合(ギルド)の冒険者のランクは、自由組合(ギルド)が策定した冒険者の実力を表したもの。

一定の条件を満たし、昇格試験に合格する事でランクが上がる。

あくまで自由組合(ギルド)の試験基準で認められた冒険者としての実力を表したランクなので、ランクが同じ魔物でも勝てるわけではない。

寧ろ、Aランク冒険者が数十人いてAランクの魔物に勝てるかどうかなのだ。

 

「本当っすか⁉︎」

 

話を聞いていたゴブタが声を上げる。

 

「そんな奴がいるなら、新米を派遣するのは危険っすね。」

 

「問題なかろう。お前が甘やかし過ぎているのではないか?」

 

「オイラ達からすれば油断出来ない魔物なんすよ!」

 

「ならば、もっと修行を厳しくしてもらえば良かろう。」

 

「その通り。」

 

「この鬼!」

 

「鬼じゃよ。」

 

「んだ。」

 

ゴブタの鬼発言に、白老と黒兵衛が笑顔で答える。

因みに、妖鬼(オニ)なのは紅丸、朱菜、蒼影、白老、黒兵衛、

無銘の六人。

悪鬼(オニ)が紫苑と紫蘭の二人。

血鬼(オニ)が黒死牟、猗窩座、憎珀天、妓夫太郎、梅の五人。(喜怒哀楽の四人は憎珀天の分身体なので入れていない。)

最後に、暴食妖鬼(ベルゼオウガ)哭陽(コクヨウ)を入れて14人の鬼がこの場にいる。

 

 

「けどまぁ。ゴブタ達を鍛えるのは良い事だよ。」

 

「そうっすね。しっかり鍛えていれば対処も出来る様になるっすよ。」

 

「ちょっ⁉︎何言ってるっすか雷蔵!」

 

「ほほほ。ゴブタよ。お主と違ってもう一人のお主と呼べる雷蔵の方がしっかりしておるのう。」

 

元はゴブタと同じだが、力を得た雷蔵はゴブタより真面目で頭も冴えている。

 

「まぁ、その話は今はそれくらいでいいだろう。」

 

「そうだな。今の問題は魔物の発生だな。犠牲が出てからでは遅いし…。何か対策を考えないとな。」

 

「でしたら街道に対魔結界を施してはどうでしょうか?」

 

リムルがそう言うと、ベスターが口を開いた。

 

「対魔結界?」

 

対魔結界とは、一定以上に妖気(オーラ)を放っている魔物の侵入を防ぐ結界の事だ。

既に内側にいたり、常に妖気(オーラ)を制限しているリムルとフォルテ達ならば、問題なく通れるのだ。

 

そして、ベスターに続く様にカイジンも口を開く。

 

「旦那、完成したぜ。結界を発動させる全自動魔法発動機の試作型がな。」

 

「何かコソコソ開発しているのは知ってたけど、全自動魔法発動機だと?」

 

「登録しておいた魔法を、自動で維持してくれる画期的な魔法機器なのです。」

 

「刻印魔法みたいなものなのか?」

 

「ええ。ですが性能と拡張性は段違いです。」

 

「俺らこの前の結界騒動の時に全然役に立てなかったからよ。それが悔しくってな。」

 

ベスターとカイジンは自信満々にそうリムルに語る。

 

「この短い期間で試作型を作るまでになるとは。(おっさん達凄過ぎるだろ!)」

 

フォルテがベスター達に任せていたシュゴッド開発などをネオレーザーマンに任せた理由の一つがこれだった。

魔国連邦(テンペスト)の防衛など様々な問題を解決出来る開発にベスター達が専念出来る様にと。

 

「時間がある時は、吾輩達と黒兵衛殿も協力していたのですよ!」

 

「うむ。」

 

「んだ。」

 

ガビルの言葉にランサーと黒兵衛が頷き答える。

 

「実は私も少しお手伝いを。」

 

「僕も手が空いた時には協力したよ。」

 

朱菜とトリルもベスター達を手伝っていた。

 

「おぉ!魔国連邦(テンペスト)の魔法技術と科学技術の集大成じゃないか!」

 

「なら、さっそく見せてもらうとするか。」

 

そうして、リムルとフォルテは皆と共にベスターが街道に設置した全自動魔法発動機を見に向かった。

 

 

ベスターに案内され街道に設置された全自動魔法発動機を見るリムルとフォルテ。

その魔法発動機は、中央に魔晶石が設置され魔法式が刻印された魔法盤回っているまるでレコードプレーヤーの様な装置だった。

 

「魔物の国である魔国連邦(テンペスト)には、高い濃度の魔素が集まっています。これを利用しない手はないと常々考えていました。」

 

「そうして、この魔法発動機が完成した訳だな。」

 

「その通りです。この全自動魔法発動機は、大気中に漂う魔素を利用する仕組みになっているのです。」

 

「これを使えば対魔結界が張れるのか?」

 

「はい。ただ…利点はそれだけではないのです。」

 

「へへっ。」

 

そう言って笑みを浮かべるベスターとカイジン。

 

「対魔結界で魔物の侵入を防ぐのが目的だろ?」

 

「それ以外の利点とはなんだ?」

 

リムルとフォルテはベスターに問う。

 

「フッフッフッ。リムルの旦那。フォルテの旦那。聞いて驚け。なんとこいつにはな、魔素集積装置が組み込まれているんだ。これを利用すれば、大気中の魔素濃度を低下させる効果もあるんだよ。」

 

「おぉ〜!まさに今、俺達が抱えてる問題の解決策じゃないか!」

 

「その通りなのですよリムル様。」

 

「ただし、この装置にも問題点はあります。ある程度の濃度がないと効率が悪過ぎて使えないのですよ。」

 

「けど、この街ではそんな心配はいらんだろ。」

 

「寧ろ好都合だな。」

 

ベスターとカイジンの話を聞き喜ぶリムルとフォルテ。

魔物の国故に、魔素の濃度が高く強力な魔物が発生しやすい事に悩んでいたリムルとフォルテにとっては嬉しい利点だ。

 

スライム姿のリムルは、紫苑の胸から飛び降りて全自動魔法発動機の前に立つ。

 

「とすると。この全自動魔法発動機は、大気中から魔素を集めて自動で対魔結界を張り続けてくれるのか?」

 

「まっそういう使い方も出来るんだが、それだと魔素が無くなると魔法も消えちまう。なんで燃料は補充出来る様に設計しておいた。」

 

「燃料…何を使っているんだ?」

 

フォルテは魔法発動機を見て薄々気付いてはいたが、敢えてカイジンに問い掛ける。

 

「大気中から集めた魔素の結晶。いわゆる魔晶石だ。」

 

カイジンは魔法発動機の中央に装填している魔晶石を指差しながらリムルとフォルテに言った。

 

「ん?魔石なら兎も角、魔晶石をそのまま燃料にするのは非効率過ぎるんじゃないのか?」

 

「リムルの言う通り、魔晶石は魔力とし変換しても九割は無駄になってしまうが、…そこは考えているんだろう?」

 

「流石はフォルテの旦那だ。その通りだ。俺らには旦那達が編み出してくれた刻印魔法があるじゃねぇか。」

 

「あぁ!」

 

「なるほどな。」

 

「無駄を極限まで減らせる刻印魔法であれば、1割でも十分な効果を期待出来るのです。」

 

「その無駄になった魔素だって消えて無くなるわけじゃねえ。」

 

「当然、再利用も可能だな。」

 

(ってことは、今フォルテが開発しているエターナルサイクラーやメビウスエンジンにGNドライブの様な永久機関も夢じゃないってことか!)

 

まさかベスター達が永久機関に近い装置を作り上げていた事に、リムルは驚きながらも歓喜した。

 

「魔素濃度が低下すれば、魔物や妖魔の発生率が小さくなる。」

 

「ゴブタ達には対処困難なモンスターが生まれる可能性はゼロに近づく訳だ。実に素晴らしい発明だな!この国の特性にマッチしていると思うよ。」

 

「うむ。」

 

リムルの言葉にガビルも頷いた。

すると、ベスターはこの発動機の更なる機能に関して口を開いた。

 

「しかも利用可能な魔法は対魔結界だけではないのです。」

 

「ん?」

 

「まだ何かあるのか?」

 

「扱える魔法に制限はありますが…。」

 

そう言って発動機を止めて魔法盤を外そうとするベスター。

 

「んぐっ…ぐ…。」

 

だか重くて持ち上がらない。

 

「手を貸そう。」

 

それを見ていたゲルドが代わりに魔法盤を外して皆に見える様にする。

 

「この魔法式が刻印された魔法盤を入れ替える事で、様々な魔法効果を発動出来るのですよ。」

 

おぉつ!

 

ベスターの言葉に皆が驚き声を上げる。

魔法盤を入れ替えるだけで様々な魔法を発動出来ると聞いたのだから。

 

(レコードプレーヤーと殆ど変わらない機能だな。リムルと俺が様々な音楽を楽しめるものとしてベスター達に説明はしたが、それを元にこれほどの魔法装置を作り上げるとはな。)

 

フォルテはベスターとカイジンの発想力と技術に感心した。

 

(もし小型化が出来る様になれば、腕時計型にして装備すれば気付かれ難く瞬時に使う事が出来る。逆に大型化するのであれば、魔導砲などに組み込んで様々な魔法効果を付与した砲撃が可能になるな。)

 

フォルテはこの魔法発動機の様々な利用方を考えた。

リムルも隣で同じ様な事を考えていたが、フォルテの様な現実的兵器運用ではなく、鞄や大型スピーカーにする様な考えだった。

 

オホン!

 

そんな中、ベスターが咳払いをして再び口を開いた。

 

「では実際の運用について、私の発案を述べさせていただきます。まず街道の石畳に紛れて全自動魔法発動機を等間隔に設置。対魔結界を発動させます。魔素濃度が高ければ、燃料の補充も交換も必要ありません。日々の業務は結界に異常がないか見回るだけで済みます。」

 

「実に良く考えられている。流石はベスターだ。」

 

「うん。使い勝手もいいし汎用性も高い!」

 

「それで、そう結界の魔法式の刻印はどうなっている?」

 

「フッフッフッ。ドルドの奴が完成させてるよ。発動機は量産は黒兵衛さんに頼んであるし、旦那達の許可を待ってたのさ。」

 

「んだべ〜。」

 

「そうか。なら現場の指揮はベスターに任せたいが構わないか?」

 

「授業の頻度も少なくなりましたし、是非とも私にお任せを。」

 

「よし。なら明日からでも頼む。」

 

「承知しました。」

 

こうして、ベスター達が開発した全自動魔法発動機による対魔結界の発動設置が決まった。

 

「ちと重いし、設置に関しては父王と俺達に任せてくれ。」

 

「それは助かりますゲルド殿。」

 

ベスターがゲルドと話していると、皆の背後から聞き覚えのある笑い声が聞こえてきた。

 

「クワ〜ハッハッハッ…!」

 

皆が振り返ると、そこにはヴェルドラが立っていた。

 

「それが完成すれば、我らもこっちで好き放題に妖気(オーラ)を解放出来るのだな!」

 

ヴェルドラの発言に、この場にいた皆が絶望的な表情を浮かべた。

 

「出来ねぇよ馬鹿野郎!そんな事したらこの国の大半が死んでしまうわ!」

 

「それは、流石に容量がパンパンっていうか…。」

 

「パーンとなると言いますか。アハハ…。」

 

ヴェルドラの発言にリムルは怒鳴り、カイジンとベスターは冷や汗を流しながら苦笑いを浮かべていた。

 

「ヴェルドラ。俺の空間世界で存分に解放しているのだから、魔国連邦(テンペスト)では我慢してくれ。」

 

「…はい。」

 

フォルテに正論を言われ項垂れるヴェルドラだった。

そんなヴェルドラの姿を、溜め息を吐きながら見ているアゲンストとヴェルキオン。

 

「そういえば、リムルとフォルテは妖気(オーラ)を解放しなくても大丈夫なのか?」

 

ヴェルドラは気になりリムルとフォルテに問い掛ける。

 

「俺?俺は全部胃袋に押し込んでるからな。なので、俺は妖気(オーラ)を解放したいとか、そんな欲求は一切ないんだ。」

 

「俺はヴェルドラ達との模擬戦以外だと、チップにして持っているな。」

 

そう言ってフォルテが見せたのはダークチップと酷似した形のチップだった。

色合いは黒と金で中央のクォーツがフォルテのエンブレムとなっている。

 

フォルテは自分の妖気(オーラ)から作ったチップをナンバーマンや

ネオレーザーマン達に渡して有効活用していた。

 

「まぁ、こっちで妖気(オーラ)を出さない様にしているヴェルドラの辛さは分かるがな。」

 

「フォルテ様の言う通りですね。」

 

すると、フォルテの言葉に続く様にディアブロが口を開いた。

 

「ヴェルドラ様の様に、完璧に妖気(オーラ)を抑え込むのは至難の業です。紅丸殿達でさえ、僅かな妖気(オーラ)は漏れ出ているのですから。」

 

「うむ!フォルテとディアブロは良く分かってくれている様だ。」

 

「桁違いに膨大な魔素量を誇るヴェルドラ様達でございますから、それを維持するのは大変でございましょう。」

 

「そうなのか?ヴェルドラ。」

 

「うむ。フォルテが我らの為に妖気(オーラ)を解放する場所を用意してくれているので大丈夫だが、それがなければ今頃は何処かでドカ〜ンと発散している頃であろうな。」

 

(もしそうなったら、その地は死の大地となるな。ヴェルドラの高濃度の魔素によって強力な魔物が大量発生し、魔素溜まりから暴風大妖渦(カリュブディス)級の化け物が生まれるだろうな。前世の世界でヴェルドラを例えるならまさに核兵器だな。)

 

フォルテがそんな事を思っていると、同じ様な事を思ったリムルが口を開いた。

 

「なるほど…確かに邪竜だわ。」

 

「あんまりではないか⁉︎」

 

リムルの言葉にショックを受けるヴェルドラだった。

 

「まぁ、これからも無理はせずにアゲンスト達と共に定期的にあのエリアで魔素を放出してくれ。」

 

「うむ!分かっておる。」

 

こうして、ベスター達が開発した全自動魔法発動機で街道に対魔結界を張る事が決まった。

 

その後、会議室に戻ると椅子に座ったまま鼻提灯を出してイビキをかいて一人寝ているゴブタの姿があった。

 

そんなゴブタを見てリムルとフォルテは呆れて溜め息を吐いていると、白老と無銘は黒い笑みを浮かべながら凄まじい怒気を放っていた。

 

そして、二人揃って鞘に納刀状態の刀でゴブタの頭に一撃を叩き込んだ。

 

「ぐっギャア!」

 

その一撃でゴブタは目を覚まし二人に説教されたのだった。

 

頭に大きなタンコブを二つ生やして涙目で座るゴブタ。

そんなゴブタを余所に会議を再開するリムルとフォルテ。

 

「それじゃあ、報告も出揃った事だし。」

 

そう言ってリムルはスライムの姿のまま席から躍び跳ね何かのスクロールを取り出しゲルドの前に着地。

 

「はい。」

 

ゲルドにそのスクロールを渡すと、ゲルドはそれを広げてみる。

 

「こ…これは。」

 

そこに描かれていたのは、中央に天まで届く様な摩天楼が聳え立つ自然と建物が見事に調和した都の図面だった。

 

「この建設をお前と猪八戒に任せたい。」

 

「フォルテと一緒に考えてコツコツと描いてたミリム達の為の居城さ。」

 

「お前達なら見事に完成させられると信じている。」

 

「どうだ?引き受けてくれるか?」

 

「リムル様……フォルテ様…。」

 

リムルとフォルテからの大きな仕事に、ゲルドは少し不安げな表情を浮かべていた。

 

(猪八戒はやる気のある瞳だが、ゲルドは少しプレッシャーを感じている様だ。まぁ無理はない。)

 

フォルテのカイジンに目線を向けると、フォルテの意図を理解したカイジンは口を開いた。

 

「任せろよリムルの旦那。フォルテの旦那。俺も行って猪八戒さんとゲルドさんをフォローしよう。ミルドの野朗も連れて行くから、旦那達の案を基にした都市設計なんぞは任せられるだろうさ。」

 

(カイジン達が行ってくれるなら安心だ。これでいい。)

 

「ゲルド、お前なら大丈夫だ。もちろん困った事があったら相談に乗るし、気楽な気持ちでやってみないか?」

 

(気楽に出来る事ではないんだが、…リムルなりにゲルドの事を思って考えた事だ。小さな悩み事は、より大きな仕事で吹き飛ばすか…。)

 

クレイマン配下の魔人達との連携が上手くいかずに悩むゲルドの為に大きな仕事を任せて気持ちを切り替えさせようしたリムル。

 

「し…しかしこの様な大仕事、万が一にでも失敗したら…。」

 

「いいっていいって。失敗しても人が死ぬ訳でもなし。」

 

リムルはそう言うが、どうして失敗した事を考えてしまうゲルド。

 

「…リムル様。フォルテ様。猪人族(ハイオーク)の各村落へ人材集めに出向いても宜しいでしょうか?」

 

「うん?」

 

「ほう…。(なるほどな。)」

 

「情けないですが、現状では力不足を否めません。魔導王朝サリオンとの間に新たな街道整備も必要です。まして、こんな大きな企画を前にしては…。」

 

「ゲルド。猪人族(ハイオーク)の配下を多く使いたいという気持ちは良く分かるよ。」

 

「だが厳しい事を言うが、労働力なら捕虜にした者達がいる。その者達を指導してキッチリ鍛えるんだ。」

 

「しかし…しかし彼らでは…。」

 

ゲルドは捕虜達とではこの大仕事を熟せないと不安な気持ちになっていた。

そんなゲルドの肩を猪八戒が優しく手を乗せる。

 

「ゲルドよ。リムル様とフォルテ様はお前なら出来ると信じて下さっているのだ。」

 

「父王…。」

 

「猪八戒の言う通りだ。他種族の指導にお前が苦労しているのは分かっている。猪人族(ハイオーク)ならば連携も確実だろう。だが、それだと捕虜達は何をすればいい?」

 

「フォルテの言う通りだ。元はクレイマン軍の者達だが、この国での待遇は保証している。多種多様な種族の楽園を目指す俺達としては、出処による差別なんて断じて認めない。」

 

「現に、魔国連邦(テンペスト)に来ている元クレイマン軍の魔人達とヤムザ達はこの国で自分の役割をしっかり真っ当している。」

 

「そう…ですね。俺達とてかつては仇なす敵でありながらリムル様とフォルテ様に救われた身。余所の者を軽んじるなど…。」

 

「違うぞゲルド。お前はずっと引け目を感じている様だけど、その必要はないんだ。」

 

「リムルの言う通りだ。遠慮は要らん。身内にする様に厳しく接して構わない。」

 

「お前は誰よりも責任感があるし努力家だ。決していい加減な指示は出さないし、厳しくても慕う者は多い。」

 

リムルとフォルテはゲルドに近寄りその腹に拳を当てる。

 

「お前には猪八戒と同じ人を従える力がある。この建設で多種多様な魔人達を従える事で、その力はより研ぎ澄まされるだろう。」

 

「慌てる必要はない。今までの経験を生かして、お前の言葉で新しい仲間を従えて欲しい。

 

リムルとフォルテの言葉によって、ゲルドの迷いは完全になくなった。

 

そして、猪八戒と一緒にその場で跪き手を合わせる

 

この大仕事。是非とも俺達にお任せくださいリムル様。フォルテ様。

 

「俺も息子の成長の為、出来る限りの事を致します。」

 

「うむ。頼んだぞ!」

 

「期待している。」

 

こうして、猪八戒とゲルドにミリム達の新たな居城の建設を任せる事にした。

 

「猪八戒とゲルドばかりズルいです〜!」

 

その様子見ていた紫苑は、二人ばかり期待されてズルいと声を上げた。

 

「適材適所だ。」

 

「紫苑。お前にも立派な仕事があるだろ?」

 

「お料理ですね!」

 

(違うっての!)

 

紫苑の発言に心の中で叫ぶリムル。

 

「紫苑。料理だけでなくお前には別の仕事もあるだろう。」

 

「そうだぞ紫苑。俺が留守の間はしっかりとリムル様とフォルテ様をお守りしてくれ。」

 

「もちろん!」

 

フォルテの言葉に続く様に、紫苑にそう頼む紅丸だった。

 

「さて…。今日の議題はこんなところか。」

 

「リムル。まだあるだろう。」

 

「えっ?…おっとそうだった。」

 

フォルテに言われてまだ確認しないといけない事があったと思い出すリムル。

 

「ディアブロの作戦の進捗状況を聞いておかないと。」

 

「はい。それでは説明します。」

 

ディアブロはリムルとフォルテに向かって臣下の礼をしてから説明を始めた。

 

「まずはヨウム殿ですが…。王侯貴族相手に交渉は厳しいでしょう。そこで、エドマリスから教育を受けさせています。」

 

「ヨウムさんも大変っすね…。」

 

「今後の状況次第では、エドマリスを仲間にしてみるのも面白いかもしれません。」

 

「ほう…エドマリスをか…。」

 

「それもありかもな。」

 

欲深い王だったエドマリスはリムルとフォルテの力を目の当たりにして、紫苑とウルティマの拷問尋問ですっかり大人しくなった。そして、去り際に見た魔国連邦(テンペスト)の美しくも穏やかな光景を見て色々と改めて人が変わった様に真面目になっていると報告は聞いていた。

 

「そして弟のエドワルド新王ですが、やはり裏でコソコソと動き出した様です。」

 

「予定通りだな。」

 

「けど、軍を再編して動かすには数ヶ月は必要だろ?」

 

「クッフッフッ…。早く終わらせたいので急がせるよう手を回しております。」

 

「は?ってそれじゃあ俺達の準備が…。」

 

「問題ございません。部隊の編成は紅丸殿とカーネル殿にお任せしておりますから。」

 

「ディアブロ殿の言う通り。既に準備は完了しております。」

 

「表立って動く部隊と影で動く部隊と両方の準備が整っている。」

 

ディアブロの言葉に頷きながらカーネルと紅丸はそう口を開いた。

 

「逆に皆が参加したがるので、選別が大変でしたよ。」

 

「お…おう…。」

 

「そうか。」

 

「それから問題という程ではないのですが…。」

 

「何だ?」

 

「まだレイヒムが戻ってきておりません。」

 

「レイヒムが?」

 

「リムルのメッセージと俺が用意した人形とチップ渡していただろう。」

 

「もしかして、無事に届いていないのか?」

 

「いえ。レイヒムには水晶球とフォルテ様の用意した人形とチップを持たせてイングラシア王国の首都までは手の者に護送させました。王都には結界が張られている為、手の者は侵入できませんが、レイヒムが中に入るところまでは確認できております。」

 

「イングラシア?」

 

「イングラシアとルベリオスの間には転移門と呼ばれる特殊な魔法回廊が存在しますので、レイヒムにはそれを使うよう命じております。」

 

《転移門とは特殊な次元を巡ることにより、二点間による行き来を一瞬で行える魔法陣の事だ。》

 

ディアブロの話に合わせる様に、電脳之神(デューオ)が転移門について説明してくれた。

 

「レイヒムが戻れば報告が入る手筈なのです。」

 

「その報告がまた入らないと言う訳か…。」

 

「もしかして、口封じに殺されたとか?」

 

「いいえ。今のところその気配はありません。私のユニークスキル誘惑者(オトスモノ)は支配した対象が死んだらその魂を奪えますので。」

 

「まだ生きているのは間違いないという事だな。」

 

「まぁ、生きているならいい。口封じされて俺達が犯人扱いされなければな。」

 

「だが、厄介だな…。」

 

「そうだな。情報が少な過ぎて正確に状況を読み取れない。」

 

「申し訳ありません。」

 

リムルとフォルテの会話に、蒼影が謝罪しながら口を開く。

 

「ルベリオスへの潜入は流石に危険が大きく…。」

 

「いや。無理をする必要はない。」

 

「フォルテの言う通り。向こうにはヒナタがいるしな。無理をしてもろくな事にならないさ。」

 

「ヒナタ…。」

 

「ヒナタ様…。」

 

ヒナタの名を聞いたシズさんは悲しげにヒナタの名を呟き、ギャルドは難しい表情を浮かべていた。

 

坂口日向(ヒナタ・サカグチ)…。」

 

「俺は前回の事は水に流そう的なメッセージを込めておいた。敵対せずに共存する道を選んでくれるなら、それが一番理想的だ。」

 

「西方聖教会が動かなければ、ディアブロの作戦が失敗する事はないからな。」

 

「俺としてはここで蹂躙を決しておきたいところですが…。」

 

「リムル様が聖人ヒナタと戦い、フォルテ様が魔国連邦(テンペスト)を離れDr.リーガルなる者の罠に囚われている最中に(わたくし)達は襲撃を受けました。これは間違いなく連動しており、絵を描いた者がいると考えられます。そして、それを裏付ける様にクレイマンが黒幕の存在をほのめかした。」

 

「“あの方”って奴だな。」

 

「左様ですな。其奴が動く事も視野に入れておかねばならぬじゃろう。」

 

「断じて見逃す事の出来ない敵です。」

 

「私も朱菜の言う通りだと思う。その黒幕がリーガルと本当に繋がっているとしたら危険すぎる。」

 

紅丸の言葉に続く様に、朱菜、白老そしてアイリスがそう口を開いた。

 

「そうだな…。」

 

「朱菜達の言う通りだ。」

 

「そいつが今回も関与してくるなら、ヒナタが動く可能性もあるのか。」

 

だが、ここでリムルはある事に気付いた。

 

「ヒナタってさ、自分の意思でなく誰かに頼まれたか命じられたかして俺達を狙ったのかな?」

 

え?

 

リムルの言葉に皆思わず声を上げた。

 

「どういう意味です?」

 

「う〜ん…ぶっちゃけて言うとさ、ヒナタが誰かに命じられて動くとは思えないんだよね。」

 

「リムルさんの言う通りだと思うよ。ヒナタは自分が信じた通りに動く素直な子だから。」

 

リムルの言葉にシズさんはそう口を開いた。

 

「確かにそうだな。俺との戦闘でも、誰かに命じられて動いたと言う訳ではないというのは、あの時のヒナタとの会話でも思った。」

 

「旦那達とシズさんの言う通りだな。聖騎士団長であるヒナタが言う事を聞く相手は神ルミナスだけだ。」

 

「神ルミナス…。ルミナスだと?」

 

神ルミナスと聞いてヴェルドラ達は反応していた。

その神ルミナスが魔王のルミナスだとは皆はまだ知らない…。

 

「あの女には法皇すらも口出しできねえってのは有名な話だぜ。」

 

「その通りだ。ヒナタ様が従うのは神ルミナスの神託のみだ。」

 

カイジンの話を証明する様に、先ほどから黙っていたギャルドが口を開いた。

 

「そうか。やっぱりそうだろ?あいつまったく人の話を聞かなかったしな。」

 

「ヒナタに命令出来る存在はいないか…。」

 

「では、時期が重なったのは偶然だと?」

 

「誰かに唆された可能性はある。だが…。」

 

「その者がヒナタに命令できたとは思えないという事ですね。」

 

「その通りだ。」

 

「“あの方”とやらはファルムス王国を動かし、魔王クレイマンをも操り俺達の国を滅ぼそうとした。しかし、ヒナタを好きに動かせる訳ではないという事か。」

 

「ならば、今回は西方聖教会は動かないとリムル様とフォルテ様はお考えなのですか?」

 

「そこなんだよな…。」

 

紅丸、朱菜、ディアブロと会話しながら口を開くリムル。

 

「こちらからは敵対したくないと俺はハッキリ告げてるし。それを踏まえた上で、俺とフォルテそしてヴェルドラ達までいる魔国連邦(テンペスト)に敵対するほどヒナタは馬鹿じゃないだろう。」

 

「ヒナタが俺達を邪魔だと言ったのは、それは西方聖教会のルミナス教の教義が魔物との共存を認めていないから、そうだなギャルド。」

 

「ああ。その通りだ。」

 

フォルテの問い掛けに頷き応えるギャルド。

 

(だか、それだけではないのかもな。)

 

リムルが念話でフォルテにそう語りかける。

 

そして、リムルは叡智之王(ラファエル)から、フォルテは電脳之神(デューオ)から今回の騒動て様々な思惑が関与し、利害が一致している事もあるが矛盾もはらんでおり、一人の黒幕の意思ではないと至った。

 

『やはり、黒幕は一人ではないのだろう。』

 

『そう考えれば、色々と納得がいくからな。』

 

『クレイマンは俺たちが邪魔だったが同時に利用しようとしていた。だが、何者かの精神操作によって魔国連邦(テンペスト)を滅ぼす様に誘導されていた。』

 

『だからこそ、ヒナタと俺たちが潰し合うのを歓迎していた筈だ。』

 

『ファルムス王国は盟主である俺達が邪魔だった。俺達がヒナタに始末されると期待していた筈だ。』

 

『リーガルと倉田は自分達の研究を試すついでに、俺を隔離しファルムスの侵攻を手助けした。』

 

『ヒナタとしては、教義を順守する立場から魔物である俺達を見過ごす事は出来なかっただろう。』

 

『それぞれの思惑が一致し、状況が動いた。だが、結果は俺達はヒナタから逃れファルムスは敗退しクレイマンは俺達に倒された。』

 

『裏にいた“あの方”を含めた他の黒幕共は、激減した戦力を立て直すのに忙しくなる筈だな。』

 

『そんな状況で、俺達と正面から戦うだろうか…。』

 

『それは無いな。その黒幕の力がクレイマンを圧倒していたなら、もっと早い段階で介入してきた筈だ。』

 

『つまり、今俺達に手を出す意味はないって事だな。今まで隠れていたヤツが、今更表立って動きはしないだろうし。』

 

『表だってはな。もしかしたら裏でまた何かを仕掛けて来る可能性がない訳ではないからな。それに、背後に動く黒幕と呼べる者が複数人いる可能性が高いからな。』

 

『確かにな…。他にも黒幕がいるとしたら、ヒナタの意思に関係なく事態が動く事も考えられる。』

 

リムルとフォルテが念話で会話を続けていると、ディアブロも二人と同じ考えに至った。

 

「複数の利害が絡み合うからヒナタだけの意思で決定されていないと考えるべき。そういう事でしょうか?」

 

「流石だなディアブロ。」

 

「俺達は勘違いしていたのかもな。」

 

「と言いますと?」

 

「今ディアブロが言った様に、黒幕は一人ではないという事だ。」

 

「そいつらも利害が一致していないせいで、足並みが揃わないんじゃないかな?」

 

「なるほど。」

 

「流石はリムル様とフォルテ様。」

 

「そいつらとクレイマンの言う“あの方”とやらは結託していると?」

 

「それは分からん。」

 

「まぁ、リーガルなら結託と言うより利用している側だろうな。」

 

「だが、情報が足りないのに思い込みで行動するのは危険だ。」

 

「ヒナタが命令じゃなく何かのしがらみで動いていたとするなら納得だな。」

 

「んだ。」

 

リムルとフォルテの話に皆も納得したのだった。

 

「クッフフフ。では私はもう一度聞き込みを行うとしましょう。エドマリス達に情報をもたらしたのは商人だったそうですが、今考えれば怪しい事この上なしですから。」

 

「待てよ。商人か…。」

 

「なら、帝国の可能性があるな…。」

 

「どうかなさいましたか?」

 

ディアブロの口から商人と聞いてリムルとフォルテが反応した。

 

「戦ってのは金が動くものだし、戦争屋ってのは何処にでもいる。」

 

「そんな商人達が利益を求めて暗躍する可能性もあり、その商人達が帝国の回し者の可能性もあると言う事だ。」

 

「なるほど…。」

 

「確かに、その可能性はあるね。流石はフォルテ。」

 

リムルとフォルテの話にディアブロとウルティマは納得した。

 

「ふっ!」

 

リムルはスライムの姿から人間態へと姿を変えると、フォルテと共に皆に指示を出す。

 

「朱菜。クレイマンの城から回収した帳簿を調べて出入りの商人の記録を洗い出してくれ。」

 

「承知しました。」

 

「アイリスも朱菜を手伝ってくれ。」

 

「うん。分かった。」

 

「ディアブロ。ファルムスと取引のある商人を全て調べ上げろ。」

 

「心得ました。我が王よ。」

 

「紅丸とカーネルは、援軍を厳選し直し何が起きても対応出来る様に部隊を編成しろ。」

 

「ああ。お任せを。」

 

「承知しましたフォルテ様。」

 

「リグルド。派手に祭りを開催するからその準備をしっかりと行ってくれ。」

 

「言われるまでもありませんぞ!」

 

「ゲルド。お前は猪八戒と共に全力で仕事に励んでくれ。」

 

「無論です。」

 

「お任せを。」

 

「白老と無銘は紅丸とカーネルの補佐を頼む。」

 

「「御意。」」

 

「ガビルはリグルドに協力。」

 

「ははっ!」

 

「そして、リグルは各種族の来訪に供えてこの街の警備体制の見直しを行え。」

 

「任せてください。」

 

「黒死牟はトリルとD(ダーク)ロックマン達と共に、いつも通り鍛錬に励んでくれ。」

 

「承知した。」

 

「任せてよフォルテ。」

 

「ああ。僕達自身もっと強くなるよ。」

 

「そして紫苑は…。」

 

「フフっ。」

 

紫苑はリムルに純粋な眼差しを向けている。

 

「え〜と紫苑は…。あ…〜。」

 

「ウフフ…。」

 

純粋な澄んだ眼差しでリムルを見る紫苑。

 

「あれだ!嵐牙(ランガ)と共に俺達の護衛だな!うん!」

 

「はい!」

 

「お任せください!我が主!」

 

リムルがそう言うと、紫苑は明るく返事し嵐牙(ランガ)も元気良く影から飛び出して来た。

 

「ウルティマとオルタも俺の護衛を頼む。」

 

「任せてフォルテ様!」

 

「承知しました。」

 

フォルテがそう言うとウルティマは明るく笑顔で答え、クレイマン・オルタは臣下の礼をしながら答えた。

 

「我は?」

 

すると、ヴェルドラは自分はと問い掛ける。

 

「ヴェルドラはアゲンスト達とファルザー達と必殺技の特訓を続けてくれ。ヴェルドラ達は俺達の奥の手であり切り札だからな。」

 

「おお!任せるが良い‼︎」

 

フォルテに切り札と言われ機嫌良く胸を叩くヴェルドラだった。

 

 

 

こうして、魔王となってもいつも変わらぬ感じで会議は終わったのだった。

 

 

 

 

 

 




次回から、仮面大佐さんとのコラボの話に入る予定です。
詳しくは、仮面大佐さんの小説〝この白狐の戦士に祝福を〟を読んでもらえば分かります。
ただし、ある意味ネタバレになるので注意してください。
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