湊翔達がこれからどうするのか……それではどうぞ。
突如現れたカッシーンの軍勢を一掃したリムルとフォルテ。
その後、仮面ライダーギーツに変身していた者達に自己紹介をし、彼らも自己紹介を始めてくれた。
「助けてくれてありがとう。俺は
「私はトウカ。」
「俺は
「私は
「
「俺の名は
「アクアよ!得意な事は、治癒魔法と宴会芸よ!」
「ダクネスだ。カズマのパーティーの盾役を担っている。」
「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、紅魔族随一の爆裂魔法の使い手!」
湊翔達の自己紹介を聞いたリムルとフォルテは…。
「……なあ、アークウィザードは上位の魔法使いなんだろうけど、紅魔族なんて聞いた事があるか?」
「いや…無いな。」
紅魔族と言う初めて聞く種族にリムルとフォルテは軽く話し合った後、リムルは湊翔達に話し掛ける。
「ところで……君達はさっきの奴らと戦っていた様だけど、何があったんだ?」
「実はだな……。」
リムルの問いにカズマと湊翔が話してくれた。
彼らはやはり別世界の人間で、自分達の世界で仮面ライダーの力を使いながら戦ってきたそうだ。
そして、突然ハンドレッドと言う組織がカッシーンの軍勢を湊翔達の元に送り込み襲撃してきたそうだ。
彼らは変身して応戦していたが、突如オーロラカーテンが出現しカッシーンの軍勢諸共呑み込まれてこの森に転移させられたそうだ。
(ハンドレッドと言うのは確か、…仮面ライダーガッチャードに登場した様々な時空世界を侵略してきた謎の組織だったな。彼らの世界にも侵攻を開始したということか…。)
フォルテはデューオから得た
リムルにはその事はまだ話していなかったので、ハンドレッドを知らないリムルは湊翔達にハンドレッドについて問う。
「……ハンドレッドにオーロラカーテンか…。なあ、ハンドレッドって何者なんだ?」
「詳しい事は、私達にも分からない。」
「分かっている事といえば、世界征服を狙っていて、ダークライダーの力も持っている可能性が高いって事くらいだな。」
「ダークライダー…。」
そう。ハンドレッドが様々なダークライダーの力を持っている組織。
バールクス、ダークキバ、エターナル、グレア、アークゼロ、アークワンに変身してガッチャード達を苦しめたとデューオからの
話を聞いたリムルとフォルテは互いに目線を合わせて頷くと口を開いた。
「なあ、そのオーロラカーテンでこっちの世界に来たんだったら、行く宛も無いだろう?もし良かったら
「テンペスト?」
「そんな所があるのか?」
「そう言えばまだその辺りは説明していなかったな。俺達は
「えっ⁉︎」
フォルテの言葉にアクア達は驚いた。
その後、
「へぇ〜この世界はそうなっているんだな。」
「魔物に名前をつけるだけで進化するってマジかよ。」
湊翔とカズマはリムルとフォルテの話を聞いて驚くのだった。
「本当にいいのか?俺達がそのテンペストって国に行って…。」
「ああ。お前達は悪い奴らじゃなさそうだしな。」
「それに、異世界から来たお前達はこの世界の通貨を持っていないだろう。」
「あっ…。」
そう。異世界から来た湊翔達はこの世界の通貨を持っていない。
この世界での一般的な通貨はドワルゴンが製造しているドワーフ金貨なのだから。
「その代わり、
「異世界交流?」
「ああ。折角の機会だ。こっちの世界の事をもっと知ってもらいたいし、俺達も湊翔達の世界の事をもっと知りたいからな。」
「異世界交流……か。確かに、俺達も色々と聞きたい事があるんだよな。」
カズマはそう言って湊翔を見ると、湊翔は頷き代わりに口を開いた。
「分かった。リムルさんとフォルテさんの提案に乗るよ。」
「リムルとフォルテで良い。」
「客人なんだから、気安く呼び捨てで構わないって。」
「そうか?じゃあリムル、フォルテ。これからしばらく宜しくな!」
こうして、別世界から来たカズマ達と異世界交流する事が決まり、
「あっ!リムル様〜!フォルテ様〜!」
「お帰りなさ〜い!」
住人の皆はリムルとフォルテが帰って来ると皆が声を上げて喜ぶ。
その様子を見ていた湊翔達は、二人が本当に慕われているのだと知った。
その後、リムルとフォルテは街の皆を中央広場に集め湊翔達の事を説明し紹介した。
「………という訳で、違う世界からやって来たって言うカズマ御一行と湊翔御一行だ。」
「皆、仲良くしてやってくれ。」
「どうも、カズマです。暫く間、お世話になります。」
「湊翔だ。お世話になります。」
カズマと湊翔が挨拶すると、皆が歓声の声を上げた。
すると、事前に念話で連絡を済ませている紅丸達が口を開く。
「違う世界からの来訪者とは……中々の珍客だな。」
「俺からすれば、魔物の街なんてのも初めて聞いたよ。」
「なあ、人間である俺達が此処に居ても大丈夫なのか?」
「もちろん。気を遣う必要は全く無いからな。」
「ああ。リムル様とフォルテ様の客人とあらば、心から歓迎する。」
「カーネルも居るのか……。」
湊翔の問いにリムルとカーネルが答えると、カーネルの姿をみて白夜は思わず呟くのだった。
(やっぱりカーネルの事も当然知っている様だな。)
フォルテがそう思っていると、朱菜とアイリスがめぐみんに近寄り話しかける。
「あの……めぐみんさんでしたっけ?その……着てらっしゃる服をよく見せてもらったも宜しいですか?」
「構いませんよ。この
「なるほど。機能性も抜群の様ね。……ありがとう。とても参考になったわ。」
「早速、制作に取り掛かりましょう。きっと、リムル様にもお似合いになるでしょうし。」
朱菜とアイリスはめぐみんの服をじっくりと見たそう口にした。
「は?俺用に作る気か?」
「はい!異文化交流の一環として、良い案だと思います!」
(……これは断れないなリムルは。)
朱菜の笑顔から発せられる圧と言葉にフォルテはそう悟った。
「……分かった。朱菜の案に乗るよ。」
「ふふっ。ありがとうございます。」
そして、フォルテの予想通り根負けしたリムルだった。
すると、シンシヤが朱菜とリムルの元に近寄り口を開いた。
「良いですね!私もパパと一緒に着たいです!」
「ええ。もちろんシンシヤの分も作りますよ。」
「やったー!パパとお揃いの服、楽しみです!」
「そ、そうか。」
シンシヤの笑顔で喜ぶ姿を見て、リムルは苦笑いを浮かべるのだった。
「スライムでパパ……⁉︎」
「………分裂でもしたの?」
「してないわ!ていうか、毎回言われるなそれ‼︎」
シンシヤにパパ発言に湊翔とトウカが思わずそう口にすると、リムルは見事に突っ込みを入れるのだった。
そんな中、カズマはある事に気付いた。
「ん?」
「どうしたんだカズマ?」
「いや……うちのアクアは何処に行ったかなって思って。」
「そういや、何処行ったんだアイツ。」
「なんか、あっちで水芸をするって言ってたけど……。」
「違う世界に来ても、宴会芸をやるのは変わらないのか。」
湊翔達は呆れながらもアクアのほうに向かうと……。
「よっ、はっ!花鳥水月〜!」
「「「「おお〜!」」」」
アクアが皆に花鳥水月を披露し、それを見ていた観客の皆も盛り上がっていた。
「…ああいう古典芸は、久々に見たな。」
「だな。」
フォルテとリムルはアクアの花鳥水月を見て前世を懐かしんでいた。
「ねえねえ、カズマさん、湊翔さん!私の水芸かなり評判が良いわ!芸は身を助けるとは、まさにこの事よね!」
「「はいはい、凄い凄い。」」
「ちょっと何よ、その塩対応は!」
カズマと湊翔の塩対応に声を上げるアクア。
そんなアクアを見ていると、
《アクアに関する情報が更新された。》
(更新?何か分かったのか?)
《アクアを解析した結果、異世界の神にあたる存在だと判明した。》
(神だと⁉︎)
すると、リムルも
「なあ、ちょっと良いか?」
「あのアクアって奴は、…神なのか?」
「ああ、よく気付いたな。」
「あれでも、水を司る神様として信仰されてるよ。」
「そ、そうなのか。人……いや、神様は見かけによらないな。」
「俺は今でも信じられないがな。」
湊翔がそう言うのも無理はない。
アクアの今の様子を見ていても、神とは思えないからな。
(だが、…改めてアクアを解析してみると、神に相応しい力を感じるな。……その力は俺達の役に立つかもな。)
フォルテはいつかアクアを解析して、その力を得られないかと密かに考えるのだった。
そんな時だった。トウカがダクネスに向かって口を開いた。
「そういえばダクネス。ずっと黙ってるけどどうしたの?」
「はあ……はあ………カズマ、湊翔、トウカ。私は遂に、理想郷を見つけてしまった様だ。」
息を荒げ、何故か頬を赤らめながらそう口にするダクネス。
「理想郷?確かに過ごしやすそうだけど………。」
「………って、おい。何であの人達を見て、恍惚とした顔をしているだ。」
ダクネスの目線の先にいたのは、猪八戒、ゲルド、リグルドの三人だった。
「あれは間違いなく、雄のオークだろう⁉︎それに、あんな屈強そうなゴブリンも………はぁはぁ。どうしよう、カズマ!あいつらに組み敷かれた私は、圧倒的な力の前に蹂躙され………くうっ!」
「別の世界でも、性癖は忘れないのね………。」
何やらとんでもない事を口走るダクネスに、呆れた表情を浮かべながら呟くトウカだった。
そして、ダクネスの視線から身の危険を感じたのか猪八戒達は身震いしていた。
「………っ⁉︎な、何だか急に悪寒が………⁉︎」
「ふ、父王もですか………?」
「わ、私もです………。」
「ダクネス、やめてやれ。善良な異世界住民にそういう目を向けるんじゃありません。」
猪八戒達が可哀想なので、カズマはダクネスにそう注意した。
「……なあ、ダクネスって奴はもしかして……。」
「正真正銘のドMだよ。」
フォルテはまさかと思ってカズマ達に問うと、湊翔ははっきりと答えた。
(小説や漫画なんかで確かにそういう性癖を持つキャラは登場はしたが、実際に目の前にそういう者がいると驚くな…。)
ダクネスを見ながらそう思ったフォルテだった。
「ほう………!武者震いか!中々やるじゃないか!」
「いや、……全然違うよ。」
「何で喜んでいるの?」
「トリル。…貴方は知らなくて良いのよ。」
大正時代に生きた杏寿郎は武者震いと勘違いし、
トリルも分からないので首を傾げると、アイリスがとても真剣な表情でトリルにそう言った。
そんな中、上空からこの広場へと迫る二つの影が見えた。
「グワハハハハハ!遅れながらも馳せ参じましたぞ、リムル様、フォルテ様!このガビルも、異世界交流とやらに参加させていただきますぞ!」
「ガビル様、決まってる〜!」
「リムル様、フォルテ様。遅れてしまい申し訳ない。」
そう言ってこの広場に降り立ったのは、仕事を終わらせてきたガビルとランサーの二人。
今のランサーは
「ガビル。カッコつけても遅刻は遅刻だぞ?」
「へぇ………空飛ぶリザードマンか。そんな種族も居るのか。」
「正確には
リムルが呆れる中、ガビルを空を飛べるリザードマンだと感心するカズマ。
ガビルはそれを訂正すると、何故かカズマをじっと見始めた。
「………何だ?」
「お、おいなんだよ、俺になんかついてるのか?」
「いや、別に無いのであるが……。」
「ふむ……。」
カズマの問いにガビルとランサーはそう答えるも、そのまま何故か三人はじっと見つめ合っていた。
「あいつら、何で見つめ合ってるんだ?」
「気のせいかな?何だかこいつらと他人の気がしない。」
「奇遇であるな。吾輩もそんなことを思っていた。」
「吾輩もであるな。」
リムルがそう呟くと三人はそう口に出した。
「……確かに、声は似てはいるな。」
「そうかな……?声以外は別に何も共通点なんて無さそうだけどな。」
「あら?そうかしら。そこの
「ヘ、ヘタレじゃねーし!」
「へ、ヘタレではないのである!」
「…吾輩は断じてヘタレではない。」
アクアの発言に、三人は叫んで否定した。
「言われてみれば、雰囲気は少し似てるよな。」
「ええ。ヘタレかどうかは分かりませんが……。」
白夜とトウカも同じような事を言うのだった。
「むむ……しかし、ヘタレとは納得いかないのである!吾輩はやれば出来ると、リムル様とフォルテ様はご存知の筈!」
「俺だって、ヘタレだのと言われる筋合いは無い!」
「まあ、カズマもやる時はやるからな。」
声を上げるガビルとカズマ。
そんなカズマをフォローする様に、武劉はそう口にした。
すると、今度はランサーが口を開いた。
「であるならば、カズマとやら。ここは一つ、吾輩達がヘタレではないと皆に証明しようではないか。」
「おお、良い提案であるな!」
「おう、分かっ………いや、やっぱ分からん。どうやってそれを証明するんだよ?」
ランサーの提案にカズマが問うと、代わりにガビルが口を開いた。
「当然、一対一の決闘である!異世界交流記念として、吾輩とカズマ殿、ランサーとカズマ殿でやるのである!」
「なるほどな。」
「それは良いかもしれませんね。」
湊翔と朱翼も、ランサーとガビルの案に納得した。
「いや、それはちょっと遠慮したいんだが?ぱっと見でも勝てそうに無いし。」
「当然、吾輩達はハンデとして空は飛ばぬうえに、他にも制約をつける。」
「で、でもなぁ……。」
ハンデがあるとはいえ、ランサーとガビルを相手にするのをカズマは渋っていた。
「ぷぷーっ!何よカズマさん、そこまで言われて逃げるとか、本当にヘタレなのかしら?」
「だから、ヘタレじゃねーし!」
「………なんか、アクアって奴は、嫌な奴なんだな。これで本当に女神なのか?」
「分かる。」
渋るカズマを煽るアクアを見て、本当に女神なのかとフォルテは顔を顰めながら呟き、それに同意する様に湊翔は頷いた。
(真の世界の女神といい、……まともな女神は実際少ないのかもしれないな。)
そんな事をフォルテは思うのだった。
「くそっ、分かったよ。勝負を引き受ける。だけど、こっちはなりふり構わず勝ちに行かせてもらうからな?」
「もちろん、全力で来るのである!グワハハハハ‼︎」
「何だか妙な話になったけど、お互いに無茶はするなよ?」
こうして、カズマのガビルとランサーを相手とした一対一の親善試合が決まった。
まずはガビルとの試合を始める事が決まり、皆は二人から距離を取り見守る。
そして、カズマは前腰にデザイアドライバーを装着し、半透明な弓矢の小型バックルとニンジャの手裏剣が付いた黄緑の大型バックルをデザイアドライバーの左右に装着した。
『
右側に弓矢、左側に手裏剣のバックルが装填されると音声が鳴り、カズマの右側に緑色の弓矢の絵と共に
そして、カズマは構えながら叫ぶ。
「変身!」
そう叫んで左右のバックルを操作すると、アローバックルから無数の矢が放たれ弓矢の絵に命中するとクリアverレイズアローとなり、右肩にショルダーアーマーと胸にプロテクターが装着され、左側の
『
『
『
音声が鳴り止みと、其処にいたのは仮面ライダータイクーン,アームドアローニンジャへと変身したカズマの姿だった。
「姿が変わった?」
「ほう!これは見どころがありそうだな。」
カズマの変身を初めて見た紅丸は驚き、杏寿郎は興味を持った様だ。
「それじゃあ、審判は俺がやろう。どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。」
そう言って二人の間に立つフォルテ。
「では…始め!」
フォルテの開始の宣言と同時に先に動いたのはカズマだった。
「先手必勝だ!悪く思うなよ!スティール‼︎」
「むっ⁉︎」
カズマがガビルに向かって手を翳し何かスキルを発動すると、ガビルの持っていた
「あっ⁉︎」
「今のは…異世界のスキルか?」
「ああ。スティールと言うカズマの使えるスキルの一つだ。ランダムだが、相手の持っている物を一つ奪う事が出来る。」
「なるほど…。(ランダムとはいえ、相手の武器やアイテムを100%奪えるのは強いな。)」
湊翔からカズマのスティールについて教えてもらい、フォルテはスティールの強みを瞬時に理解した。
そして、ガビルから武器を奪ったカズマはレイズアローから矢を放ってガビルを攻撃。
ガビルは低空飛行で必死にカズマの攻撃を避け続ける。
ハンデの飛ばないはあくまでも空高くという意味なので、低空飛行は許されているのだ。
「待て、この!ヒュンヒュン飛び回るんじゃ無い!」
「も、文句を言うで無いっ!武器を失って、吾輩とて必死なのだぞ……って危なっ!」
カズマのレイズアローから放たれるエネルギーの矢を必死に躱しながら叫ぶガビル。
「カズマの奴、まさか初手でガビルの武器をスキルで奪い取るなんてなー。」
「カズマの得意技よ。」
リムルはカズマは戦法とスキルに感心して、アクアはカズマの得意技だと説明した。そして……。
「ですが、特に女性の方はい気を付けてくださいね。」
「ええ。あの男のスティールは、一発で下着を抜き去るので。」
「き、肝に銘じておきます。」
「うん………。」
「……分かったわ。」
朱翼とめぐみんがカズマのスティールの女性に対する危険性を教え、朱菜とシンシヤそしてアイリス達この世界の女性陣は少しカズマから引いた。
まぁ、当然の反応だった。
「おい!なんか謂れもない悪評を広められた気がするぞ!くそっ!全然矢が当たらねぇ!狙撃っ!」
「そう頼まれて、素直に当たってなるものか!」
カズマとガビルはそう声を上げながら攻防を繰り広げる。
「………まぁ、カズマのスティールの女性に対する危険性は分かった。後、それとは別にカズマの弓矢の命中精度はかなりのものだな。」
ハンデで低空飛行しているとはいえ、あのガビルが何とかギリギリで躱しているのだから。
「カズマの狙撃スキルだな。」
「カズマって、運が結構良いから、運のステータス次第で命中精度が変わる狙撃スキルと相性が良いんだよ。」
湊翔とトウカがカズマの狙撃スキルについて説明してくれた。
(なるほど。そういえば、タイクーンにも運を上げる機能があったな。ライダーとしても相性は最高の様だな。)
フォルテがそう思っている間も、必死にカズマの攻撃を躱し続けるガビル。
「くっ!このままでは押されっぱなしである。ここは少し本気でいかせてもらう!」
「カズマ、来るぞ!」
「分かってるよ!」
いつまでも防戦一方ではいかないと、ガビルは反撃に移る為に構えると同時に光が放たれ姿が変わる。
スワローマンの様な飛竜を模した
「あれは⁉︎」
「あれは電脳化だ。ガビルの本気みたいな感じだ。」
「なるほど……。」
湊翔にガビルの変身について問われたので、フォルテはすぐに答えた。
そして、ガビルの反撃が始まる。
「では、反撃といくのである!」
ガビルは先程までとは比べものにならない速度でカズマに突っ込む。
「おわっ⁉︎」
迫るガビルを何とか躱すカズマ。
だが、ガビルは振り返りながら翼からエネルギーの刃を放つ。
「
「なっ⁉︎このぉ!」
それに気付いたカズマは咄嗟に躱してレイズアローで矢を放つ。
エネルギーの刃と矢の激しい応酬を繰り広げるガビルとカズマ。
「くそっ!流石にこれじゃあきついか!なら!」
そう言ってカズマはデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外した。
そして、デザイアドライバーを半回転させる。
『
その音声と共に、カズマがリボルブリングに固定され、マスク部分が外され頭が身体に引っ込むとそのまま時計回りで180度回転され、上下のアーマーがチェンジした。
頭部が出てきてマスクが装着されると、カズマはリボルブリングから解放されニンジャアームドアローとなった。
そして、カズマはニンジャデュアラーを手に持つ。
「はっ!ハアッ!」
「うわっと⁉︎はあっ!」
ガビルはそのまま
それを見たガビルも、接近戦を仕掛けようとカズマに向かって突っ込む。
「「はああああああ!」」
互いに渾身の一撃を放とうとしたその時…。
「「そこまで!」」
「うわっ⁉︎」
「のわっ⁉︎」
リムルとフォルテが叫び、その声を聞いた二人はバランスを崩してそのまま激突して倒れた。
「リムル様⁉︎フォルテ様⁉︎ここからが吾輩の見せ場でありますぞ!」
「だからといって熱くなりすぎだ。もう十分だろう。」
「親善試合なんだから、そこまでムキになる必要はないだろう。」
「フォルテ様、リムル様………それもそうでありますな。熱くなりすぎました。」
リムルとフォルテにそう言われ、ガビルは冷静となり元の姿へと戻った。
そして、フォルテとリムルはカズマに話しかける。
「大丈夫か?」
「ああ。」
「それにしても、ガビルにあそこまで喰らいつくなんて思ってなかったよ。良い物を見せて貰った。」
「お疲れ様。凄かったよ。」
「あ、貴女は……?」
「私はシズ。宜しくね。」
そうしてガビルとカズマによる親善試合は終わった。
そして、次はランサーとの試合だ。
「では、次は吾輩であるな。」
「あ、ああ。少し疲れてるから、お手柔らかに頼むな。」
「大丈夫よ。ヒールをかけてあげるから。」
そう言って、アクアはカズマに回復魔法を施し回復させた。
カズマが回復したので、二人は距離取り構える。
「では、…始め!」
再びフォルテの開始の宣言が上げる。
「それじゃあ、早速行くぜ!スティール‼︎」
「ぬおっ⁉︎」
カズマはガビル戦と同じく、先手でランサーから金の
「先程と同じであるな。だが、吾輩には通用しないのである!」
そう言って、ランサーはカズマに急接近し、格闘戦を仕掛ける。
「はあっ!」
「おわっ⁉︎」
ランサーの右拳を咄嗟に躱したカズマだが、左の拳を躱せずそのまま殴り飛ばされた!
すると、殴られた瞬間カズマはまるで槍か棒で突かれた様な衝撃を受け身体がくの字となって飛ばされていた。
「のわっ⁉︎なんか今、槍に突かれたみたいな衝撃が……⁉︎」
「何だあれ?」
体制を立て直したカズマは、自分が受けた攻撃の衝撃に戸惑い、白夜はランサーの攻撃に首を傾げた。
すると、フォルテが口を開き説明した。
「あれはランサーのユニークスキル
「つまり、ただの格闘攻撃が、槍の様に突き刺さる攻撃なるという事か?」
「そういう事だ。」
ランサーはそのまま蹴りや拳でカズマを攻撃し続ける。
カズマは素早く動きながら躱し続け、ニンジャデュアラーでランサーに斬り掛かるが、ランサーも紙一重で全て躱す。
「くそっ!強いな……!」
「貴殿こそ、中々やるではないか!吾輩とここまで戦うとは!」
カズマとランサーは互いの強さを認めていた。
「やりますね、カズマ。」
「どうなるのかしら。」
めぐみんとトウカは、二人の攻防を見てどうなるの見守る。
其処からも、二人の攻防は続き互いに一歩も引かない。
このまま続けると、二人共本気にになりかねないと感じたフォルテは声を上げる。
「そこまで!」
フォルテの声を聞いた二人は動きを止め構を解いた。
「二人共、もう十分だろう。」
「はっ、フォルテ様。」
「手加減していたとはいえ、ランサーとも互角に戦うとは流石だな。」
「あ、ありがとうな。」
フォルテにそう言われカズマは少し照れ臭そうにし、ランサーは奪われていた
皆も良い戦いを見せてくれた二人を賛頌する。
「中々良い戦いだったな。」
「ん?」
「何だ!」
すると、何処からか聞き覚えのある声が聞こえ、皆が声のする方に顔を向けると、其処にいたのは檀黎斗だった。
「檀黎斗……⁉︎」
「ほう。私の名を知っているとはな。如何にも、私が檀黎斗だ。」
檀黎斗を見た湊翔は驚愕し唖然となった。
「先に行くな、黎斗。」
「え?」
更に檀黎斗の背後から別の声が聞こえ、トウカ達は顔を向けると……其処にいたのは檀正宗だった。
「パパ、遅いぞ。」
「すまんな黎斗。」
「今度は檀正宗か……⁉︎」
檀親子の登場に再び驚愕する湊翔達。
実は、フォルテがギーツ達とカッシーン達の戦闘映像を黎斗達に送っていた。
故に、黎斗は湊翔達…ギーツ達はドライバーやバックルに興味を持ちやって来たのだ。
檀親子の登場に驚いていた湊翔だが、二人の様子からある事に気付き問い掛ける。
「二人って、仲は改善したのか?」
そう二人の親子の仲についてだ。
仮面ライダーエグゼイドを知り、ゲンムズまで見た事がある者なら当然気になる事だった。
そして、湊翔の問いに正宗は答える。
「ああ。私は理解した。………私達に足りなかったのは、家族の愛なのだと!」
「パパ!」
「黎斗!」
正宗の言葉に黎斗は歓喜し正宗に抱きつき、正宗も黎斗をそのまま抱き締める。
ゲンムズで見た光景が目の前で起こり、湊翔達は苦笑いを浮かべた。
そんな二人にフォルテは問い掛ける。
「それで、どうしたんだ?わざわざゲーム開発を中断してまで此処に来るなんて。」
「ああ。彼らのドライバーなどに興味があってね。私の神の才能が刺激されたのだよ。特に………そこの君!」
黎斗が指差す先にいたのは……ダクネスだった。
「えっ!わ、私か?」
「そうだ!君は、私とは違うゾンビの力を持っているのだから!」
「ゾンビというと……このバックルの事か?」
ダクネスはゾンビレイズバックルを取り出す。
「それだ!私とは違うゾンビの力……実に興味深い!しばらくこれは借りるぞ!」
「あっ⁉︎」
黎斗はダクネスからゾンビレイズバックルを奪い取った。
「安心したまえ!君にも神の恵みを与えるのだから!ブッワハハハハハハ‼︎」
そう言って高笑いする檀黎斗。ゾンビレイズバックルから何か閃いた様だ。
「ちょっと!女神である私の前で堂々と神を名乗るなんていい度胸じゃない!」
「馬鹿よせ!あの人には深く関わるんじゃない!」
「カズマの言う通りだ!」
神を名乗る檀黎斗に対して文句を言おうとしたアクアだが、カズマと湊翔に止められた。……まあそうするのも無理はない。
すると、フォルテに念話である報告が伝えられる。
「ん?どうしたプロト?……なんだって⁉︎」
「ん?どうした?」
フォルテの反応が気になり声を掛ける湊翔。
「……俺の施設に侵入者が現れた。」
「え?」
時は少し遡り、カズマとランサーの親善試合が始まった頃だった。
ゼウスによってこの世界に転移した
「無事に転移出来た様だが………此処は何処だ?」
どうやら転送時に誤差が生じてフォルテの研究施設内に転移してしまったのだ。
辺りを見渡し状況を確認する拓巳。
「どうやらなんらかの研究施設の様だが………色々と調べてみるか。」
そう言って拓巳は近くの端末らしき装置に近付き、操作しながらハッキングを試みた。
「うむ。操作が少し特殊だが何とかなるな。」
操作を続けハッキングを進める拓巳。
「………よし。後少しでこのシステムを掌握出来る。」
ハッキング完了まであと僅かとなったその時だった。
「……ねぇそこの人。」
「ん?」
突然声を掛けられ思わず振り返った拓巳の視線の先にいたのは、緑色の髪の青年……ダンボール戦機Wに登場するミゼルの姿をしたプロトだった。
「お前は……?」
「僕はプロト。貴方は此処で何をしているのかな?」
「いや…ちょっと迷ってな。」
ハッキングしてこの場所を調べていたなんて言える訳もなく、何とか誤魔化そうする拓巳。
「ふ〜ん……怪しいね。悪いけど、貴方を拘束させてもらうよ。」
そう言ってプロトはその場で指を鳴らすと、プロトの足元から赤、青、黄色のスライムと思しき物体が湧き出る様に出現し、プロトの背後から緑色のプレート状の浮遊盤に乗り立つ単眼の黒い小さなロボットの軍勢が飛んで来た。
その正体は、プロトバグとLBXのベクターの軍勢だ。
この状況ば不味いと判断した拓巳は、ヴィジョンドライバーを腰に装着しながらその場から逃走した。
その瞬間、プロトバグとベクター達が一斉に拓巳を追いかける。
逃げる拓巳に向かってベクターは小型銃であるベクターガンで発砲する。
ベクターの攻撃から必死に逃げながら近くの角に曲がった拓巳はヴィジョンドライバーの転移機能で転移した。
転移自体は出来たが、先程ハッキングした研究施設内の把握出来た場所のみの限定的な転移であった。転移した拓巳は周囲を見渡し近くの自動ドアに気付いた。
「くっ!ひとまず、隠れるか。」
拓巳は自動ドアの向こう側へと隠れた。
その直後に、ベクターとプロトバグが現れたが、周囲を確認するとその場から去っていった。
息を潜めていた拓巳は、自動ドアからベクター達が入って来ない事から何とか撒いた事を理解した。
「……逃げ切れたか。それにしても、この施設は一体……?」
拓巳は先程までの施設と明らかに様子が違うこの施設内が気になり、周囲を警戒しながら移動する。
しばらく歩き続けた拓巳は、開けた場所に出るととんでもない光景が目に映った。
「なっ⁉︎これは………‼︎」
驚愕する拓巳の目に映った光景は、数百mあるであろう超巨大な培養槽で未知の培養液に浸かる巨大な恐竜型の機械と海蠍型の機械だった。
「こいつらは……デスザウラーとデススティンガー!まさか本物のゾイドなのか⁉︎」
拓巳も前世でゾイドをある程度は知っていた。故に目の前の光景に驚愕した。
しかも、デスザウラーが二体も存在しその大きさはアニメに登場した個体と同じであり、デススティンガーもアニメ個体と同じ大きさだった。
拓巳は更に奥を見ると、デスザウラー達の培養槽より遥かに小さいが大型ゾイドクラスの培養槽が無数に並んでいた。
そして、その中にいたのは全てジェノザウラーだった。
「まさかジェノザウラーまでも…しかもこれ程の数…。」
拓巳の目に入るだけでも数百は超える数のジェノザウラー達。
その余りの光景に見入っていた拓巳は、背後から近寄る気配に気付けなかった。
「…おい。」
「っ⁉︎」
背後から声を掛けられ拓巳は思わず振り返ろうとするも、首筋に手刀を当てられている事に気付き素直に両手を上げた。
拓巳の背後にいるのは、プロトから連絡を受け駆け付けたフォルテだった。
フォルテは拓巳の首筋に手刀を当てながら鋭い眼差しで見据える。……若干殺気を込めながら。
「お前は何者だ?此処で何をしている。」
いつもと違い、冷たく重い口調で拓巳に問うフォルテ。
この場所はフォルテにとってシークレットエリアの一つ。
其処に侵入した謎の者故に警戒しているのだ。
(この極秘施設にプロト達に気付かれずに此処まで侵入する者。……リーガルの手の者かそれともハンドレッドと言う組織の人間の可能性が高い。)
フォルテは拓巳の腰に巻かれいるヴィジョンドライバーを見ながらそう考えていた。
そして、拓巳はゆっくりと口を開いた。
「………俺は黒石拓巳だ。桐ヶ谷湊翔達が参加しているデザイアグランプリのサブゲームマスターをしている」
「何?……(湊翔達を救出の為にサブとはいえゲームマスター自らこの世界に来たのか…。)色々と聞く事ができた。このまま一緒に来てもらうぞ。」
そうして、拓巳は無数のベクターに包囲されながらフォルテに連行された。
転移し議事堂の執務室に着いたフォルテは、拓巳を椅子に座らせ自分も対面する様に椅子に座った。
そして、思念伝達でリムルに連絡する。
『リムル。侵入者を捕まえたが、どうやら湊翔達の関係者らしい。すまないが、湊翔達を執務室に連れて来てくれないか。』
『お、おう。分かった。』
リムルとの思念伝達を終えると、丁度良いタイミングでクレイマン・オルタが紅茶を持ってきた。
「フォルテ様。紅茶とスコーンをお持ちしました。」
「ありがとうオルタ。」
フォルテはオルタが持ってきたスコーンを一口食べる。
「…うん。今日のスコーンも良い出来の様だな。」
「勿体なきお言葉です。…それでは、私は失礼致します。」
オルタは軽くお辞儀してから執務室から去っていった。
フォルテはそのままスコーンを食べてから紅茶を飲んで拓巳を見据える。
「………それじゃあ、改めて色々と話してもらおうか。」
「…ああ。」
そして、二人は互いの世界ついて話し合った。
「まさか、前世でホビーだったゾイドやプラモデルだったLBXなどを再現しているとは…驚きだな。」
「俺としては、神がデザイアグランプリを再現している事に驚きだ。あんたの持つヴィジョンドライバーもその一つなのだから、個人的にも気になるところだ。」
話し合っている内に、互いの持つ技術などに興味を持ち意気投合したフォルテと拓巳。
二人がそのまま話し合っていると、執務室の扉が開きリムルが湊翔達を連れて来てくれた。
「拓巳。来てくれていたのか。」
「ああ。ゲームマスターから指令を受けて、サポートをする為にな。」
その事、皆で話し合い情報を共有した。
「じゃあ改めて、湊翔達にはこちらで用意した屋敷でしばらくは暮らしてもらう。」
「元の世界に帰る目処がつくまではゆっくり過ごしてくれ。」
「ああ。」
「ありがとうな。遠慮なくしばらくは世話になるよ。」
こうして、異世界から迷い込んだ湊翔達との異世界交流が始まったのだった。
湊翔達と異世界交流する事となったリムルとフォルテ。
檀黎斗の登場などで驚く湊翔達だが、……これから更に驚く事が彼らを待っている。
そして、運悪くフォルテの研究施設に転移してしまった拓巳。
其処でフォルテの極秘開発中のデスザウラー達を目の当たりにし、フォルテに捕まるも、湊翔達の知り合いと分かり事なきを終えた。
これが敵だった場合、……どうなったのかはご想像にお任せします。
その後、拓巳の所有するヴィジョンドライバーから様々な情報を、フォルテは得る事となるだろう。