転生したらフォルテだった件   作:雷影

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別世界からやって来たカズマと湊翔達に、リムルとフォルテは魔国連邦(テンペスト)を案内する。


115話 コラボ編 異世界交流②

ハンドレッドとの戦いでこちらの世界に迷い込んだ湊翔とカズマ達。

帰る目処つくまでの間、魔国連邦(テンペスト)で生活してもらう為に、湊翔達が暮らす屋敷に案内をした。

 

それから一日が経過した。

 

「よう、屋敷はどうだ?」

 

「何か不都合なことは無いか?」

 

リムルとフォルテは、屋敷に不都合がなかったか湊翔達に問う。

 

「あっリムル、フォルテ。」

 

「全然、快適に過ごさせてもらってるよ。」

 

「居心地も、元の世界の屋敷と遜色ない。感謝しているぞ、リムル、フォルテ。」

 

「やっぱり自分の家があるのはいいわね!これで毎日シュワシュワで乾杯し放題なら、もう何も言う事はないわ!」

 

「お前なぁ……。」

 

「こんな屋敷を使わせてもらっているんだからな、これ以上要求するな!」

 

アクアの我儘な発言にカズマは呆れながら溜め息を吐き、湊翔が声を上げた。

すると、めぐみんが奥の部屋から出て来た。

 

「あ、リムルとフォルテ、来てくれていましたか。でしたら、せっかくなので皆で何処かへお出掛けしませんか?」

 

「おう、いいな。今日の仕事は終わらせているし、付き合うよ。」

 

「寧ろ、街を案内しようか。」

 

「いいわね!丁度外の空気を吸いたい気分だったの!」

 

「私もこの街を見て周りたいって思ったところよ。」

 

「私も色々と気になっていたの。」

 

「街の事を把握しておく事に越したことはないな。」

 

「俺も行ってみたい所があったから丁度いい。」

 

リムルとフォルテの言葉に、アクア、トウカ、朱翼、武劉、白夜も賛成した。

 

「では、決まりだな。」

 

「おい、めぐみん。爆裂魔法は無しだからな?」

 

「ばっくれつ、ばっくれっつ〜♪」

 

「少しは話を聞いてくれ!無しって言ってるだろうー!」

 

「歌って誤魔化すな!」

 

歌って誤魔化そうとするめぐみんに、カズマと湊翔が声を上げるのだった。

 

 

 

 

その後、リムルとフォルテは湊翔達を連れて魔国連邦(テンペスト)を案内した。

 

「……それにしても、改めて見ると本当に魔物の国なんだな…。」

 

小鬼族(ゴブリン)人鬼族(ボブゴブリン)大鬼族(オーガ)猪人族(ハイオーク)蜥蜴人族(リザードマン)魚人(マーマン)獣人族(ライカンスロープ)……異世界とはいえこれだけの種族が平和に暮らす街か…。」

 

「よく見ると、人間の冒険者や商人達もいるな。」

 

「そして、皆普通に接している。」

 

カズマ、湊翔、白夜、武劉は、改めて魔国連邦(テンペスト)での魔物と人間が共存している光景を見て感心していた。

 

「本当に争う事なく、皆がお互いを思いやって暮らしているのね…。」

 

「そうですね…。それに、私達が借りている屋敷を見て思っていましたが、この街はアクセルの街より発展していますね。」

 

「皆とても笑顔だ。……リムル殿とフォルテ殿が素晴らしい盟主だということが良く分かる。」

 

トウカとめぐみんは、魔物と人間が普通に接し合う姿や魔国連邦(テンペスト)の街の発展ぶりに興味津々とばかりに見ていた。

ダクネスも、街の皆の幸せそうな姿を見て、リムルとフォルテにそう言うのだった。

 

「えへへ。ありがとうな。」

 

「俺達はこれからも、自分達の大切な者達を守る為に“魔王”として頑張っていく。」

 

「そうか。……ん?魔王?」

 

フォルテの魔王と言う言葉にダクネスだけでなく、湊翔達も反応した。

 

「あれ?言ってなかったけ?」

 

「俺とリムルは九星魔王エニアグラムって言うこの世界で九人いる魔王のうちの二人だ。」

 

……ええええ⁉︎

 

フォルテから自分達が魔王だと聞いて一瞬呆気に取られるも、すぐに我に返って驚愕する湊翔達。

 

「マジか⁉︎……二人は魔王だったのかよ!」

 

「というか、九人も魔王がいるのかこの世界⁉︎」

 

カズマと湊翔が声を上げる。二人が魔王だった事と、この世界に魔王が九人もいると言う事実に驚きながら。

 

「ああ。一ヶ月前は十大魔王って言って十人いたんだけどな。」

 

「魔王達が集結するワルプルギスに参加してな、魔王の一人を倒して他の魔王達から正式に魔王として認められた。その際に、魔王の座から二人降りて九人となり、俺と

リムルを新たに入れた九星魔王(エニアグラム)となった。」

 

 

「最初は十人だったのかよ…。」

 

「この世界は良く無事だな。」

 

「まぁ、魔王同士互いに牽制しあっているからな。後、魔王に制限人数はないから、他の魔王達に認められれば魔王を名乗れる。」

 

「つまり、更に魔王が増える可能性もあるのか……。」

 

「マジかよ…。」

 

白夜と武劉は色んな意味でこの世界に恐怖した。

元の世界で魔王を倒そうとしている湊翔達にとって、魔王が増えると聞けばそうなるのも無理はないのかも知れない。

 

すると、今まで黙っていたアクアが身体を震わせ始めた。

 

「……あっ。」

 

「アクア……。」

 

それにトウカと朱翼が気付いたが遅かった。

 

「貴方達!魔王だったのね‼︎ならこの私が二人纏めて浄化してあげるわ‼︎」

 

リムルとフォルテが魔王だと知ったアクアは物騒な事を言いながら両手に何やら神聖な力を集束させ始めた。 

 

「馬鹿!よせアクア‼︎」

 

「これから世話になろうとしている二人に向かって何するつもりだ‼︎」

 

そんなアクアを止めようとするカズマ達。

 

「なんで止めのよカズマ!アイツら魔王なのよ!これはアクシズ教の教義の為なの!“悪魔殺すべし!”“魔王しばくべし!”」

 

「それは元の世界の話でしょう!」

 

「この世界にない教義で問題を起こさないで!」

 

トウカと朱翼も必死にアクアを止めようとする。

 

そんなカズマ達の様子をリムルと苦笑いを浮かべながら見ていた。

 

「教義ね。……ルミナス教より過激だな。」

 

「全くだな……。」

 

フォルテはカズマ達の様子を見て普段から苦労しているんだろうと理解し、同情の眼差しを向けるのだった。

 

すると、騒ぎに気付いたのか拓巳がやって来た。

 

「なんの騒ぎだ?」

 

拓巳が周囲を見ると、カズマ達が必死にアクアを止めようする姿が目に入った。

 

「……大体わかった。」

 

そう言って拓巳はアクアに近寄る。

 

「アクア。此処で問題を起こしたら、………ニラム(ゼウス)に報告する。」

 

拓巳の言葉にピタリと動きを止めたアクアは大量の冷や汗を流しながら震えた。

 

「ご、ご……ごめんない!それだけはやめて〜!」

 

「やはり、最高神からの説教は嫌か…。」

 

フォルテは拓巳からニラム…ゼウスについても聞いていたので知っていた。

 

拓巳の一言でアクアも漸く大人しくなり、街の案内を再開した。

そうして、湊翔達を連れて最初に来たのは寺子屋。

 

人鬼族(ボブゴブリン)猪人族(ハイオーク)の子供達が色んな事を学びながら元気に過ごす姿があった。

 

「皆とっても楽しそう。」

 

「ちゃんと学んで遊ぶ……魔物の国でこんな光景が見れるとはな。」

 

子供達の姿を見ながらトウカと湊翔はそう言うのだった。

 

そうし寺子屋を後にしたフォルテ達が次に向かったのは、街の建設現場だった。

 

其処では猪人族(ハイオーク)達が力を合わせて建築を行なっていた。

 

 

「まずはこちらから。」

 

「うん。」

 

「今日はここまでですね。」

 

「うんうん。」

 

ゲルドがミルドと共に今日行う建築の範囲を決めていた。

 

「夕方までに仕上げるぞ!」

 

おう!

 

「今日中に基礎工事は完成させたい。其方は頼めるか?」

 

お任せを!仕上げてみせます‼︎

 

ゲルドの声に、猪人族(ハイオーク)達は気合いを入れた大きな声で応える。

 

「準備が整い次第、新区画に運ぶぞ。」

 

「はい!」

 

「ここはいいだろ。隣の区画のフォローに行くぞ。」

 

「おう!」

 

皆にテキパキと指示を出しながら、自身も働くゲルドの姿にカズマ達は見入っていた。

 

「無茶苦茶働きものなんだなこの世界のオーク達は…。」

 

「ああ。本当に皆良く働いてくれる。」

 

「俺達が休む様に言わないと休まず働き続け様とするくらいだよ…。」

 

カズマの言葉にフォルテとリムルはそう言った。

 

すると、一生懸命働く猪人族(ハイオーク)達を見ながら、ダクネスがまた頬を赤らめながら息を荒げていた。

 

「ハァ…ハァ…。ああ〜あんなにも屈強なオークの雄達が沢山!もしあの数に襲われたら……!」

 

「おいダクネス‼︎昨日も言っただろう!善良な異世界住民にそんな目を向けるんじゃない‼︎」

 

ダクネスがまたしても性癖を出し、カズマが声を上げながら叱るのだった。

 

 

「……次に行こうか。」

 

「そうだな…。」

 

カズマとダクネスのやり取りを見ながら苦笑いを浮かべるリムルとフォルテだった。

 

そうして、次に向かったのは街道。

 

そこでは猪八戒の指示のもと、ブルムンド方面の街道に対魔結界発動の為の全自動魔法発動機の設置を進めていた。

 

「あれは?」

 

「対魔結界を発動する為の全自動魔法発動機だ。」

 

「対魔結界?」

 

「簡単に言うと、強い魔物の侵入を防ぐ結界だ。」

 

白夜の問いにフォルテは答える。

 

「商人や冒険者達が安全に魔国連邦(テンペスト)に来れる様に全ての街道に設置を始めているんだ。」

 

「そこまで考えて…。」

 

「なんか、魔王と言うよりは有能な王様だな。」

 

リムルが対魔結界について説明すると、話を聞いていた朱翼と武劉は真面目に治世に力を注いでいる事に感心するのだった。

 

そして、次を場所を案内しようとした時だった。

 

「ん?」

 

「どうしたフォルテ?」

 

フォルテが何かに気付き、森の方へと顔を向けた。

 

「どうやら魔物が近付いて来ている。」

 

「あ〜まだ設置の途中だからな。」

 

「おいおい!それってやばいんじゃないか⁉︎」

 

フォルテとリムルの会話を聞いて声を上げるカズマ。

 

「いや、感知した魔物なら警備隊の者達で倒せる。」

 

「せっかくだから見に行くか。」

 

そう言って、湊翔達を引き連れ現場へと向かうリムルとフォルテ。

 

目的地に着くと、手が長いヴェロキラプトルの様な魔物である手長蜥蜴(リーチリザード)の群れとゴブタ率いる狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)達が戦っていた。

 

「皆!油断なく行くっすよ!」

 

「「「おう!」」」

 

ゴブタの掛け声に応え手長蜥蜴(リーチリザード)と戦う狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)達。

皆、無駄のない動きで手長蜥蜴(リーチリザード)の攻撃を躱しながら確実に仕留めいく。

 

「すげぇ……。」

 

「あれが本当にゴブリンの動きなのか?」

 

カズマと湊翔は、ゴブタ達の連携とその素早い動きに感心しながら驚いていた。

 

そして、瞬く間に手長蜥蜴(リーチリザード)の群れは、ゴブタ達に倒された。

 

「ふぅ。これで片付いたっすね。」

 

「ゴブタ。お疲れ様。」

 

「良い動きだったぞ。」

 

「あっ、リムル様、フォルテ様!」

 

一息ついているゴブタに声を掛けて、ゴブタはリムルとフォルテに気付いた。

 

「見てたんなら手伝って欲しかったすよ。」

 

「何に言ってるんだ。俺達が手を貸すまでもなかっただろう。」

 

「日々の鍛錬の成果がしっかりと出ていた。諦めずに白老に挑み続けた甲斐があるじゃないか。」

 

「そりゃあ、そうっすけど……。」

 

「それに…。」

 

「俺達の手を借りてしまったと白老に知れたら、修行が更に厳しくなって修行量も倍増しただろう……間違いなく。」

 

「リムル様とフォルテ様の手を煩わせる事がなくて良かったす‼︎」

 

リムルとフォルテの言葉に冷や汗を流しながら元気な声でそう言うゴブタだった。

 

リムルとフォルテがゴブタと話をしている間、カズマ達も先程のゴブタ達の戦いぶりについて話し合っていた。

 

「……マジであのゴブタって奴と他の奴らは小鬼族(ゴブリン)なのか?俺達の世界と違うとはいえ、あんなに強い小鬼族(ゴブリン)とかやっぱありえねー。」

 

カズマは自分の記憶を振り返り、紅魔族の里でシルビアの配下だったゴブリン達や、アクセルでのクエストで討伐してきたゴブリン達を思い出していた。

 

「まぁ、俺達の世界のゴブリンと違って日々厳しい鍛錬に励んでいるそうだからな。」

 

「それに、ゴブタ達も進化した人鬼族(ボブゴブリン)だそうだ。(それでも、厳しい鍛錬を続けているからこそあれ程の強さを得たんだろう。)」

 

カズマの疑問に、湊翔と白夜がそう答える。

そして白夜は、鍛錬を積み日々努力を続けるゴブタ達を、心の中で高く評価していた。

 

「確か女性のゴブリンはゴブリナと言うんですよね?」

 

「肌がゴブリンの緑以外はもう殆ど人間と変わらないから驚いたわ。」

 

「そういえば、リグルから聞いた話だとあの筋骨隆々な

リグルドと言う人鬼族(ホブゴブリン)は進化前は杖がいる様なヨボヨボの老人だったらしいぞ。」

 

めぐみんと朱翼がこの世界での小鬼族(ゴブリン)達の様子や進化について話し合い、それを聞いていた武劉がリグルドの息子であるリグルから、リグルドが元はヨボヨボの老人だったと聞いた事を皆に話した。

 

「えっ⁉︎そうなの!」

 

「ああ。あと確か、白老と呼ばれるあの妖鬼(オニ)の人も少し若返ったそうだ。」

 

「……なんでもありだな。」

 

カズマはそう呟くのだった。

そんな時だった。別方向からゴブタによく似た声が聞こえてきたのは…。

 

「フォルテ様ー!リムル様ー!」

 

皆はフォルテとリムルを呼ぶ声のする方へと顔を向けると、雷牙に跨る雷蔵の姿だった。

……その背後には、討伐されたであろうソードグリズリー三体が荷馬車に乗せられ運ばれていた。

 

「雷蔵。戻ったのか。」

 

「そのソードグリズリーは……お前が仕留めたんだな。」

 

「そうっす。西側の森で彷徨っていたんで討伐しといたっす。」

 

「雷蔵さんは凄かったです!」

 

雷蔵がフォルテとリムルに報告していると、雷蔵の後ろにいたフォスが声を上げた。

 

「雷蔵さんがソードグリズリーを翻弄しながら一箇所に誘導して、雷牙さんの弦振砲(ハードロックカノン)で動きを封じてから、雷蔵さんが二体の首の動脈を斬り裂いて、残りの一体の脳天を突き刺して黒雷を小太刀に流して感電させて倒したんです!」

 

フォスは雷蔵がどうやってソードグリズリー三体をどうやって倒したのか説明してくれた。

 

「そうか。また腕を上げたな雷蔵。それに雷牙もよくやった。」

 

「フォルテ様に褒められるのは光栄っす。これからも、鍛錬を積んで腕を上げていくっすよ。」

 

「我もだ!」

 

フォルテに褒められ、これからも精進しようとする雷蔵と雷牙だった。

 

 

 

 

その後、雷蔵が仕留めたソードグリズリーは解体され今夜の食材となった。

 

「……という訳で、今夜はソードグリズリーの熊鍋だ。」

 

「遠慮なく食べくれ。」

 

 

「「「「「「「頂きます!」」」」」」」

 

 

カズマ達は遠慮なく熊鍋を食べ始める。

 

「美味っ!」

 

「確かに美味いなこの熊肉…いやソードグリズリーの肉か。」

 

「熊肉ってクセ強くてかなり獣臭いはずなのに全く感じないわ。」

 

カズマ、湊翔、トウカは熊鍋の肉の美味しさと見事な下処理により臭みがない事に驚いていた。

 

「この料理も人鬼族(ホブゴブリン)達が作ったんだよな。」

 

「見事なものだ。」

 

白夜と武劉は、人鬼族(ホブゴブリン)の皆が料理をも熟している事に感服していた。

 

「朱菜とフォルテの教え方が良いのもあるけど、皆真面目に頑張っているからな。」

 

「ハルナとゴブイチの腕も良かったからな。それに、ペコの料理の腕もかなり上達した。今はゴブイチに迫るくらいだ。」

 

そう言ってフォルテはゴブイチ達の方に目を向けると、

ハルナは笑顔を向けゴブイチとペコは頭を下げる。

 

ペコは料理に特化したユニークスキル料理番(クイシンボウ)を有している。

その能力は、味覚と嗅覚の感度が向上され知覚した食材を分析し記憶する“超・絶対味覚”。そして、食材の種類や組み合わせから最適解のレシピを導き出すスキルなのだ。

 

今回も、ペコのスキルからソードグリズリーの肉を食べるにあたって導き出されたのがこの熊鍋だった。

 

 

そうして熊鍋を堪能したカズマ達。

食べ終え一服したところで、フォルテが声を掛ける。

 

「さて、今日で一通り街を案内したが、どうだった?」

 

「いや〜本当に良いところだよ。」

 

「魔物と人間が分かり合い共に暮らす。平和で暖かな街だ。」

 

「それに、皆とても親切で優しかったわ。」

 

カズマ、湊翔、トウカは笑顔でそう言う。

 

「俺は猗窩座の道場が気に入った。あそこの門下生は皆かなりの実力者だったしな。」

 

「俺は黒衛兵さんの作る防具や武器に興味を惹かれる。あの人が作る武具はどれもが一級品だ。」

 

白夜と武劉もそれぞれに自分の興味が惹かれる場所を見つけていた。

 

「それは良かった。」

 

「元の世界に戻る時まではゆっくり過ごしてくれ。」

 

拓巳から聞いた話だと、ハンドレッドの動きをゼウス達が調べている最中でまだ元の世界には戻れないそうだ。

 

「ありがとう。なら、異世界交流の一環として何か仕事などを手伝わせくれないか?」

 

すると、湊翔がリムルとフォルテにそう言った。

 

「それは、こっちとしてもありがたいよ。」

 

「なら冒険者らしく森の探索か魔物の討伐もしくは、他に興味があったりやりたい事があるならその仕事を任せたい。」

 

「あっ、あと俺、冒険者登録代を稼ぐ為に街の城壁仕事や建築作業をやった事あるぞ。」

 

「なら、土木関係の仕事も任せられそうだな。」

 

カズマの言葉を聞いたフォルテは、ゲルド達の手伝いなども頼めると思った。

 

そうして話し合い、カズマと湊翔には土木作業の手伝いをしてもらい、トウカ、アクア、朱翼には織物工房で朱菜の手伝いを任せる事にした。

 

めぐみん、ダクネス、白夜、武劉はゴブタ達警備隊の手伝いをしてくれるそうだが、どちらかと言えば、白夜と武劉がカズマと湊翔の代わりにめぐみんとダクネスの暴走を止める為に同行する様なものらしい……。

 

そして、拓巳はフォルテと色々と技術的な話し合いと協力をする事になっていた。

 

 

 

 

 

一方、湊翔達がフォルテ達の魔国連邦(テンペスト)での生活を本格的に始め出している頃、何処かの世界にあるハンドレッドの本拠地では、三角錐形状のモノリスを通じて上層部の者達が話し合っていた。

 

「別時空に存在するもう一つのギーツの世界に向かわせたβ(ベータ)からの連絡が途絶えた。」

 

「代わりにβに持たせた発信機が全く別の世界から電波を発しているのが探知された。」

 

「つまり、何らかの事態に巻き込まれギーツ達諸共別の世界に飛ばされたと?」

 

「そして、ギーツ達かその世界の者達に倒されたと言う訳か……。」

 

「どうする?」

 

「無論。その世界にも襲撃を掛けるまでだ。」

 

「どんな世界であろうと、我々ハンドレッドが支配するまで。」

 

「なら、“再生”させたあの者達を送り込むとしよう…。」

 

「既に再生復活させたゲンゲツは再びレジェンドの世界に向かわせた。」

 

「であれば、残るあの三人と新たな者を加えた新生四人衆をその世界に向かわせるとしよう。」

 

こうして、リムルとフォルテのいる世界にもハンドレッドの魔の手が迫る事となった。




リムルとフォルテが湊翔達を案内している一方で、動き出すハンドレッド。
リムルとフォルテ達の世界にその魔の手が迫る。
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