転生したらフォルテだった件   作:雷影

123 / 146
お待たせしました。
今回も、湊翔達には色々とフォルテの開発中の物の手伝いをして貰います。



119話 コラボ編 異世界交流⑥

カズマと湊翔とのデュエルから更に数日が経過。

その数日の間も、湊翔達には色々協力してもらった。

 

例えば、湊翔達とのデュエルのお陰で黎斗のガシャットの開発はかなり進んだ。

それにより、黎斗はバトスピ用のバトルフィールド開発の為に、試作段階のフィールドで特定のスピリットを呼び出しバトルする事にもカズマと湊翔に協力してもらった。

 

「ひぁ〜広いな。」

 

「デュエルリングとはまた違った良いフィールドだな。」

 

2人の前には、半径50メートルはあるであろう広いバトルフィールドが広がっていた。

 

「では、今回はそれぞれ1枚スピリットを選んでフォルテの呼び出すスピリットと戦ってもらおう。」

 

そう言いながら、黎斗はディスプレイから無数のスピリットカードをカズマ達に見せる。

 

「さぁ!この中から好きなスピリットを選びたまえ!」

 

後ろに反り返りながら声を上げる黎斗。

 

「今回は事前に聞いていたからもう決めているんだよな。」

 

「俺もだ。」

 

そう言ってカズマと湊翔の二人は、ディスプレイに浮かぶカードからそれぞれ1枚を選んだ。

 

「では、次はフォルテが選んだスピリットと戦ってもらう。最初はカズマからいこうか。」

 

「おう!」

 

黎斗に言われるがまま、最初にフォルテの選んだスピリットと戦うのはカズマとなり、カズマはバトルフィールドのプレイヤーの席へと向かい立つのだった。

 

「かぁ〜。この場所から改めて見ても広いなやっぱ。」

 

席から改めてフィールドを見回すカズマにフォルテが声を掛ける。

 

「感心しているところ悪いがカズマ。そろそろ始めるとしよう。」

 

「ああ、そうだな。それじゃあいくぞ!紅蓮の星より龍を呼ぶ!超神星龍ジークヴルム・ノヴァを召喚だ‼︎」

 

フォルテの声に応えカズマは選んだスピリットの名を叫ぶ。

 

カズマの口上に応える様に、天空から無数の火球が降り注ぎ上空で一ヶ所に集まる。そして、巨大な宝石のルビー…赤のシンボルへと変わると同時に、シンボルは弾け飛び中から赤い翼で身を隠す様に覆う龍が出現した。

 

そして、龍の背に撫子色の光の翼が生えると同時に身を覆っていた翼を広げ姿を現す。

真紅の身体に白き鎧を身に纏う龍。その眼は普通の龍とは違い、目と顔の周囲がバイザーの様な緑の発光体となっている。

 

そうしてカズマの前に降り立ったスピリットはバトスピの中でも今も人気の高い超神星龍ジークヴルム・ノヴァだった。

 

「ジークヴルム・ノヴァ。……これはある意味運命ってものかもしれないな。」

 

ジークヴルム・ノヴァを見たフォルテはそう呟いた。

 

「フォルテはなんのスピリットなんだ?」

 

「カズマも当然知っている奴さ。」

 

カズマの問いに答えながら、フォルテはそのスピリットを名を叫ぶ。

 

「光滅ぼす闇の魔王!滅神星竜ダークヴルム・ノヴァを此処に召喚‼︎」

 

フォルテの口上に合わせる様に、空が暗雲に覆われ雷鳴が轟く。

そして、暗雲の真下で怨霊の様な魂が彷徨う中、暗雲から紫電をその身に纏いジークヴルム・ノヴァと同じ様に翼で身を覆う漆黒の龍が舞い降りる様に現れた。

そして、その背に黒く濁った白き光の翼を生やすと同時に身を覆い隠していた漆黒の翼を広げ姿を現す。

漆黒の身体に漆黒の鎧を纏い、目と顔の周囲がバイザーの様な緑の発光体となっているジークヴルム・ノヴァと全く同じ姿をした漆黒の龍。

 

フォルテの前に降り立つその龍こそ、バトスピアニメの ブレイヴで猛威を奮ったブレイヴキラーと恐れられた闇の龍である滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ。

 

ブレイブを完全に封じるまさにブレイブキラーの名に恥じない優秀な効果と、ジークヴルム・ノヴァの闇堕ちと呼べる漆黒の姿とアニメでの活躍もあり、こちらも人気の高いスピリット。

ジークヴルム・ノヴァと共に戦いダブルノヴァとして活躍もした。

そんなダークヴルム・ノヴァが、フォルテのスピリットとしてアニメでは実現しなかったジークヴルム・ノヴァとの対決を行おうとしていた。

 

「まさかフォルテが選んだスピリットってダークヴルム・ノヴァだったとはな。」

 

ダークヴルム・ノヴァ登場に、カズマは思わずそう口を開いた。

 

「ダークヴルム・ノヴァは、前世の俺のキースピリットだったからな。」

 

フォルテの前世である黒石(くろいし) 拓人(たくと)だった頃、バトスピに興味を持ちバトスピ専用自販機であるバトスピタワーで初めてカードを買って当てた初のXレアこそ、滅神星龍ダークヴルム・ノヴァだった。

 

フォルテがカズマに話していると、黎斗が拡声器で二人に聞こえる様に声を上げる。

 

【では戦闘を始めるに当たり、もう一度説明をしておこう。今回はあくまでバトルの激しい動きに再現したスピリットとフィールドのシステムが耐えられるのかを調べる試験的なものだ。よって、カードに記載されたBPや効果は関係なくどちらが勝つは運次第だ。フォルテとカズマには、その場所からバトルを観察してもらい、改善点があれば教えて欲しい。】

 

「分かった。」

 

「任せてくれ。」

 

黎斗の説明に、フォルテとカズマは頷き了承した。

 

【では、始めてくれ。】

 

黎斗の話を聞き終え、互いを見据えるフォルテとカズマ。

 

そして、常に白い息を吐き続けるジークヴルム・ノヴァに対して黒い息を吐き続けるダークヴルム・ノヴァ。

両者睨み合う中、カズマとフォルテが同時に声を上げる。

 

「ジークヴルム・ノヴァでアタックだ!」

 

「ダークヴルム・ノヴァでアタック!」

 

「「グオオオオオオ‼︎」」

 

カズマとフォルテが声を上げ指示を出すと、二体のノヴァは応える様に咆哮を轟かし、同時に動いた。

 

二体のノヴァが互いに突撃し、そのまま肉弾戦を開始。

拳を繰り出し膝蹴りなどを放つが互いに防ぐ。そして、今度は両手を掴み合い手四つ状態となるも、両者一歩も引かない。

やがて、二体のノヴァが同時に手を離し距離を取ると、ジークヴルム・ノヴァが口から灼熱の炎のブレスを放ち、ダークヴルム・ノヴァは漆黒の闇のブレスを放った。

 

二体が放ったブレスがぶつかり爆発。

全く同じ動きと行動で互角の勝負を繰り広げるノヴァ達。

まるで、鏡に写った自分を相手にしている様な攻防を繰り広げる中、ここから戦いの流れが変わる。

 

爆煙が立ち込む中、ジークヴルム・ノヴァが飛翔し翼を広げ虹の光線を翼から無数に放つ。

迫る虹の光線を、ダークヴルム・ノヴァは躱しながら飛翔し、同じ様に翼を広げると、ダークヴルム・ノヴァの背後に巨大な闇の渦…ブラックホールが発生した。

 

ダークヴルム・ノヴァが発生させたブラックホールに、ジークヴルム・ノヴァが放った虹の光線が全て吸収される。

それを見たジークヴルム・ノヴァは光線による攻撃を中止し、炎を纏ってダークヴルム・ノヴァに向かって激突を仕掛ける。

 

迫るジークヴルム・ノヴァに対してダークヴルム・ノヴァは、先程放ったブレスよりも凄まじい極大の闇のブレスを放った。

 

ジークヴルム・ノヴァは、闇のブレスの中を切り裂く様に突撃し突き進むが、闇のブレスの威力が強すぎて押し返されながら呑み込まれた。

そして、真正面から闇のブレスの直撃を喰らったジークヴルム・ノヴァはフィールドに向かって落下すると、それに追い討ちを掛ける様にダークヴルム・ノヴァがライダーキックの様な蹴りをジークヴルム・ノヴァに叩き込んだ。

 

ダークヴルム・ノヴァの飛び蹴りを喰らったジークヴルム・ノヴァは、そのままフィールドの地面に激突しダークヴルム・ノヴァに踏みつけられる。

そのままダークヴルム・ノヴァは右腕を振り翳すと、右掌に螺旋丸の様な高密度のエネルギーの球体を作り出し、そのままジークヴルム・ノヴァに叩き込む。

 

そして、その攻撃に耐え切れなかったジークヴルム・ノヴァは爆発し、ダークヴルム・ノヴァが勝利の咆哮を轟かした。

 

グオオオオオオオオオ‼︎

 

すると、咆哮を轟かせていたダークヴルム・ノヴァはそのまま消えていった。

 

【戦闘終了。実に素晴らしい情報(データ)を取ることが出来た。プレイヤー席から見ていたフォルテとカズマの方がどうかね?】

 

「いやすげぇよ!伝わる迫力と衝撃が半端ねぇ!」

 

「実に見応えのあるバトルを、この場所からでも十分見る事が出来た。だが、やはり基本は召喚したスピリットの背中姿しか見えないからな。こっちに振り返る動作などもあると良いだろう。」

 

【なるほど。フォルテの言う通りだ。なら、やはり今開発中のボードやバトルアーマーなどのテストも必要の様だな。】

 

「そうだな。あれがあれば間近でスピリット同士のバトルを見ることが出来る。」

 

バトスピアニメのソードアイズ、アルティメットゼロ、ダブルドライブでは、バトルフィールド内をボードやバトルフォーム、バトルアーマーなどで浮かびながらプレイしていた。

 

「カズマ、その時はまた試験運用を手伝って欲しいが構わないか?」

 

「ああ!いつでも言ってくれよ!」

 

フォルテの問いにカズマは笑みを浮かべながらサムズアップした。

 

【では、次は湊翔が選んだスピリットとのバトルといこうか。】

 

黎斗の指示に従い、カズマと湊翔は入れ替わった。

 

「フォルテの言う通り、実に見応えがあるバトルだった。やはり、バトスピの戦闘は凄いな。」

 

「ああ。さて、湊翔はどんなスピリットにしたんだ。」

 

「俺が選んだスピリットはこれだ!」

 

湊翔は手を真上に翳しながら選んだスピリットを召喚する。

 

「燃え上がれ!熱き魂の龍よ!あらゆる炎を統べる皇となれ!召喚、戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン‼︎」

 

召喚口上を述べた湊翔の上空に巨大火球が出現し、火球の周囲を炎の龍が飛び回り、火球に龍の眼が浮かび弾けると、中から金の豪華な装飾が施された甲冑を身に纏い両手に槍を持つ龍が出現した。

 

湊翔のフィールドに舞い降りるバーニング・ソウルドラゴンを見たフォルテは、笑みを浮かべた。

 

「…バーニング・ソウルドラゴンか。」

 

「ああ。フォルテの次のスピリットは何だ?」

 

「俺の次のスピリットは此奴だ!」

 

そう言って、真上に腕を掲げるフォルテ。

 

「天より降臨せよ!万能なる魔界の使者!天魔王ゴッド・ゼクス召喚‼︎」

 

フォルテが召喚口上を述べると、再び空が暗雲に覆われ金色の光がフィールドへと差し込むと、光の中から金色に輝く鎧を纏った様なロボが舞い降りた。

フィールドに舞い降りたロボが赤いバイザーの様な目を光らせると、両腕を広げると同時に纏っていた金色の輝きが弾け飛び本来の姿を現す。

背中に分割した紫の光輪を背負い、金の装飾が施された黒い装甲を身に纏うまさに魔王の如きロボ…天魔王ゴッド・ゼクス。

 

「…天魔王ゴッド・ゼクスとは。本当に偶然とは思えないな。」

 

バーニング・ソウルドラゴンとゴッド・ゼクスはアニメ烈火魂(バーニングソウル)での主人公とラスボスのキースピリットカード。アニメではこの二体が対決する事はなかったが、湊翔とフォルテのスピリットとして今その対決が始まろうとしている。

 

互いのスピリットが揃い、湊翔とフォルテは笑みを浮かべ同時に口を開く。

 

「バーニング・ソウルドラゴン…!」

 

「ゴッド・ゼクス…!」

 

「「アタックだ‼︎」」

 

二人の声を聞いたバーニング・ソウルドラゴンは両手に持つ槍を連結させ三叉の長槍として構えゴッド・ゼクスに仕掛ける。

対するゴッド・ゼクスは、背の光輪を分離させ双剣として装備しバーニング・ソウルドラゴンを迎え討つ。

 

ぶつかり合うゴッド・ゼクスとバーニング・ソウルドラゴン。長槍と双剣がぶつかり合い火花を散らす。

互いに引かない互角の勝負を繰り広げる中、二体は跳び退き距離を取る。

 

ゴッド・ゼクスが双剣を手放すと、双剣だった光輪はゴッド・ゼクスの目の前で連結しリング状態になると、膨大なエネルギーを集約する。

そして、リング内に集まったエネルギーに向かってゴッド・ゼクスが拳を繰り出し殴ると、凄まじい光線となってバーニング・ソウルドラゴンに向かって放たれる。

 

迫る光線に対してバーニング・ソウルドラゴンはその場で跳躍し紙一重で躱しながらゴッド・ゼクス目掛けて長槍を投擲。

投擲された長槍は炎を纏い龍となってゴッド・ゼクスの腹部を貫き、貫かれたゴッド・ゼクスは炎上しながら爆発した。

 

グウオオオオオオ‼︎

 

着地したバーニング・ソウルドラゴンは勝利の咆哮を轟かせながら消えていった。

 

「やはり、バーニング・ソウルドラゴンの戦闘は燃えるな。」

 

「ゴッド・ゼクスの戦闘も良かった。」

 

 

この様に、様々なスピリットを選んで戦闘を繰り返しながら、情報(データ)を集積しバトルフィールドの改良に活かされていった。

 

他には、ある料理の試食などもカズマ達に頼んだ。

食堂のテーブルの前に座る湊翔達の前に丼が置かれていた。

 

「おお!」

 

「これって…。」

 

「ラーメンだ!」

 

カズマ達の前に並べられた丼の中身はラーメンだった。

 

魔国連邦(テンペスト)で再現開発したラーメンだ。」

 

「醤油、味噌、豚骨の三種類をアッサリ味とコッテリ味で再現したんだ。」

 

そう。あれは魔王達の宴(ワルプルギス)を終え魔国連邦(テンペスト)に帰ってすぐ、リムルとフォルテはブルムンド王国にいるミョルマイルの元に訪れた。(その際、フォルテはゴスペル首領の姿となっている。)

 

「これはこれはリムル様!フォルテ様!良くぞおいでくださいました。」

 

「かたっ苦しいねミョルマイル君。キミとボク達の間柄じゃないか。」

 

「もっと気を楽にしていいぞ?」

 

「そう言われると嬉しいですが…。それで、旦那達は今日どのようなご用件で?」

 

ミョルマイルがそう言うと、リムルは笑みを浮かべながらミョルマイルに近寄る。

 

「実はだね。君に儲け話を持って来たんだよ。」

 

「ほう?それはどの様な?」

 

「…リムル。顔が悪人の笑みだぞ。」

 

リムルとミョルマイルのやり取りがまるで悪代官と越後屋の悪巧みの様な光景に見えるフォルテだった。

 

そして、リムルはミョルマイルの前にラーメンを置いた。

 

「これだ。」

 

「これは…?めちゃくちゃいい香りがしますな。」

 

「ラーメンという食べ物だ。」

 

「これは俺とフォルテが用意したサンプルだが、具体的なレシピはこれからウチの料理人達に開発を任せるつもりだ。」

 

「そして完成したら、ブルムンドまでの街道上の宿屋で提供する。」

 

「つまり君にお願いしたいのは、開発費の出資と開発に成功した後の食材の定期的な卸業務だ。」

 

「ほう?」

 

リムルとフォルテが自分を頼る理由は理解したミョルマイル。

 

「因みに、新商品が人気メニューになったら君が運営する系列の店で出してもいい。」

 

「なんと!ですが、それではリムル様とフォルテ様が利益を独占出来ないのでは…。」

 

「そこは、先行して出資してもらうんだ。見返りに利益を共有するのは当然だろ。」

 

「…なるほど面白い。ですが、まずは試させてもらいますよ。“ラーメン”とやらのポテンシャルを。」

 

「どうぞどうぞ。」

 

ミョルマイルは真剣な表情で割箸を手に取りリムルは笑顔で薦める。

 

「大金を投じるに値するかの否か。」

 

そう言って麺を掬い口にすると…。

 

「ズルル〜〜ッ……うまぁーい‼︎

 

そのあまりの美味さに声を上げた。

 

こうして俺達は、ミョルマイルから軍資金を確保したのだった。

そこからは、ゴブイチとペコがミョルマイルが仕入れた食材を使ってラーメン開発を続けた。

後、ジュラの大森林の奥地…ミリムの支配領域である忘れられた竜の都の国境付近にあるゴブリン集落には、体を溶かす湖と呼ばれる湖がありその湖の水の成分を解析した結果、この湖の水には炭酸カリウムが溶け込みアルカリ性を示していた。

これは中華麺を作る際に必要な“かんすい”の原料だったので、リムルとフォルテはこの水を取り寄せ中華麺作りに使用しながら、同じ水を再現できないか研究中である。

 

それと、その湖に生息しているやわらかドラゴン…柔竜(なんりゅう)を捕獲し養殖も行っている。

何故か?それは、柔竜(なんりゅう)とは巨大な(すっぽん)だったからだ。

滋養強壮に良くコラーゲンたっぷりの(すっぽん)は、化粧品開発にも欠かせない。

 

そうして試作で作ったラーメンは、魔国連邦(テンペスト)の住人達にテスターとなってもらい、様々な意見を聞きつつ試行錯誤を繰り返し改良に改良を重ねていった。

 

そして、醤油、味噌、豚骨のスープが完成し、それぞれのスープに合う麺も完成したのだ。

 

「…って事で、湊翔達にもこのラーメンを試食を頼みたい。」

 

「是非堪能してくれ。」

 

「そう言う事なら…。」

 

「喜んで協力するぜ。」

 

リムルとフォルテからの頼みに、カズマ達は喜んで了承した。

 

「じゃあ、いただきます。」

 

「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」

 

皆一斉に箸を取り麺を掬い上げ口へと運ぶ。

 

「美味い!」

 

「スープも申し分ない。」

 

「う〜ん!本当に美味しいわね。」

 

「麺もスープに良く絡んで最高です。」

 

「焼豚も美味しい。」

 

「3種のラーメンの味も見事に再現出来ている。」

 

「麺もコシが強くスープの味に合う様に良く出来ている。」

 

「まさか、こっちの世界でもこんなに美味いラーメンを食べられるとは思わなかったな。」

 

「本当に良くここまで再現出来たものだ。」

 

ラーメンを食べた湊翔達は、その美味さに感動し堪能した。

それからも、ハンバーガーなど開発中のジャンクフードなどの試食を湊翔達に頼んで色々と感想と意見を言ってもらった。

 

 

 

 

 

そんな数日を過ごしていきながら現在は、フォルテは湊翔達を連れられフォルテシティに行き黎斗の元に訪れていた。

 

「黎斗、連れてきたぞ。」

 

「良く来てくれた。」

 

黎斗が笑顔でフォルテ達を迎える。

そして、湊翔が口を開く。

 

「わざわざ呼びなんてどうしたんですか?」

 

「うむ。ダクネスとやらに渡しておきたい物があってな。」

 

「私に?」

 

黎斗の言葉にダクネスが首を翳ると、黎斗はダクネスに向かってある物を二つ投げ渡した。

突然投げ渡されながらも、ダクネスは慌てる事なく無事に受け取った。

 

「これは、ゾンビレイズバックルと………色違いの物か?」

 

そう。一つは黎斗がダクネスから預かって(奪って)いたゾンビレイズバックルだったが、もう一つはゾンビレイズバックルと形状こそ同じだが白いレイズバックルだった。

 

ダクネスの隣にいた白夜も、そのレイズバックルを見て不思議そうに口を開いた。

 

「何だこれ?」

 

「それは、私の持つデンジャラスゾンビガシャットのデータを使い作り上げた、デンジャラスゾンビレイズバックルだ‼︎」

 

そう。ダクネスのゾンビレイズバックルから新たなデータを得た黎斗は、拓巳からレイズバックルについて更に詳細なデータを集めゾンビレイズバックルの複製を作り上げた。

更に、複製ゾンビレイズバックルに自身の持つデンジャラスゾンビガシャットにデータをインストールしてデンジャラスゾンビレイズバックルを完成させたのだ。

 

「…もしかしてと思ってはいたが、やっぱり作り上げたか。」

 

「ゾンビに更なるゾンビの力が加わったレイズバックルか…。」

 

「……使って大丈夫なのかそれ?」

 

フォルテ、湊翔、カズマの三人は、黎斗が作り上げたデンジャラスゾンビレイズバックルの安全性を心配した。

 

「………まぁ多少の副作用があるだろうが問題ない。」

 

「いや!ダメだろう⁉︎」

 

少し不安にはなったが、そのバックルについては後で考える事になり、フォルテは湊翔達を連れてインターネットコロシアムへと転移した。

 

「なんか、凄いところに来ましたね。」

 

「ああ……そうだな。」

 

「それで、何をしようって言うんだよ?」

 

めぐみんとダクネスは興味深くコロシアムを見渡している中、白夜がフォルテに問いかける。

 

「湊翔達には、これから俺が呼び出すある存在と少し戦ってもらいたい。」

 

「ある存在?」

 

「ああ。」

 

湊翔の言葉に答えながらフォルテが指を鳴らすと、コロシアムのフィールドが荒野へと変わった。

そして、フォルテが宙に浮くと手に1枚のバトスピカードが出現した。……禍々しい黒紫のオーラを纏いながら。

 

「……暗く、深き闇より来たれ、紫を纏いし龍皇よ。」

 

フォルテが何かの召喚口上を述べながらカードをそっと落とすと、カードが落ちた先の地面に巨大な虚空の穴が開いた。

カードはそのまま虚空の闇の中へと落ちると、虚空から紫の輝きと共に辰の文字が浮かび上がった。

 

「召喚!辰の十二神皇ウロヴォリアス!」

 

「ウロヴォリアス……⁉︎」

 

フォルテが召喚しようとしている存在がなんなのか知って、湊翔は驚愕し声を上げた。

 

そして暗雲が広がり紫電の雷鳴が轟く中、荒野の大地が裂け、その裂け目から這い出る様に禍々しい魔王の如き甲冑を身に纏った西洋竜が姿を現した。

 

グウォォォオオオ‼︎

 

召喚されたウロヴォリアスが咆哮を轟かす。

 

そして、ウロヴォリアスを見たカズマ達がそれぞれ声を上げる。

 

「おいおい…!ウロヴォリアスって………⁉︎」

 

「ああ。バトスピの、あの十二神皇の内の一体だな……。」

 

「な、なんですかあれは⁉︎十二神皇というのはよく分かりませんが、凄くかっこいいです‼︎」

 

「ああ…あの様な強靭な腕に攻撃されたら、私は無事ではいられないだろうな……。ふひっ。」

 

「ダクネス、そんな風に笑わないでよ。」

 

「まさか、こんな大物と戦えるとは思わなかったな。」

 

「ですね………。」

 

「要するに、コイツと戦えばいいのか?」

 

「ああ。」

 

武劉の問いにフォルテが答えると、カズマが再び口を開いた。

 

「なぁ、このウロヴォリアスってなんで実体化しているだ?」

 

「確かに、バトルフィールドのスピリットは幻影の様な存在だった筈…。」

 

バトルフィールドの試験運用に協力していたカズマと湊翔は、このウロヴォリアスが何故実体化しているのか気にならない筈はなかった。

 

「それはな、俺が“本物”のウロヴォリアスから力をもらったからだ。」

 

「本物?」

 

フォルテの言葉に首を傾げるカズマ。

そして、フォルテはカズマ達に自分がウロヴォリアスだけでなく残りの“本物”の十二神皇からも力を得て、自分のスキルとして召喚出来る様になった事を説明した。

 

「なるほど……そんな事があったのか。」

 

「十二神皇全部召喚出来るってマジかよ…。」

 

フォルテの話しに湊翔とカズマは驚きながらも納得した。

 

「十二神皇同士の模擬戦は何度かやったが、対人戦はまだだったからな。せっかくだから湊翔達に相手をしてもらうと思った訳だ。」

 

その十二神皇同士の模擬戦のデータは黎斗にも送られ、それもバトルフィールドの開発に役立っていた。

 

そうして説明した後、湊翔達から改めて了承を得て模擬戦を開始する。

 

「じゃあ…いくか!」

 

カズマの声に合わせる様に、湊翔達はデザイアドライバーを付けそれぞれのバックルをセットする。

 

「「「「「「「「変身!」」」」」」」」

 

そして、一斉に変身を開始。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

HYPER(ハイパー) LINK(リンク)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) BEAT(ビート)

ZOMBIE(ゾンビ) &(アンド) BOOST(ブースト)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) CALIBER(カリバー)

UNPREDICTABLE(アンプリディクダブル) EVOLUTION(エボリューション)

MONOCHROME(モノクロ) CLUSTER(クラスター)

HAMELN(ハーメルン)

BORRELOAD(ヴァレルロード)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

湊翔のギーツがレーザーブーストフォーム、めぐみんと

トウカがフィーバーフォーム、ダクネスのゾンビブーストフォームと原作ギーツも登場した形態へと変身した。

まぁ、トウカと朱翼(あげは)のハーメルンフォームは原作には存在しない湊翔達の世界独自の形態だ。

カズマのタイクーンは原作ではなかったギーツと同じレーザーブーストフォームに変身している。姿はギーツのレーザーブーストと殆ど同じだが、装甲が白と青でなく白と緑で複眼も緑となっている。

まるで、タイクーンのサポーターのケケラ色に染まっているかの様だった。

武劉のヴァレルロードはその名の通り、遊戯王のヴァレルロード・ドラゴンのその身に装甲として纏っている様な姿。

そして、白夜のモノクロクラスターは、白夜の左右に白と黒のメカメカしい虎が出現し左右のアーマーに変形して白夜に装着された。

右側に白の虎、左側に黒の虎の装甲を身に纏う姿は太極図を連想させ、アーマーとなっている虎の姿はまるでトランスフォームギャラクシーフォースのライガーコンボイやライガーメガトロンの腕となったライダージャックの様だ。

 

そして、湊翔達が変身完了するのを見届けたフォルテは模擬戦開始の宣言をする。

 

「では……始め!」

 

グウォォォオオオ‼︎

 

フォルテの開始宣言と同時に、ウロヴォリアスが咆哮を轟かしながら強靭な右腕を湊翔達目掛けて振り下ろす。

 

「躱せ!」

 

湊翔の声を聞いた皆が同時に動いて躱しながらウロヴォリアスに反撃を仕掛ける。

 

「ふっ!はあっ!」

 

「おらっ!はあっ!」

 

湊翔が重力操作でウロヴォリアスの動きを封じ、カズマが周囲の岩を伸縮させた腕で巻き付けて、そのままウロヴォリアスに叩きつける。

 

更に、二人同時にレーザーレイズライザーで銃撃する。

 

「ふっ!ハアッ!」

 

「はっ!はっ!」

 

「てやっ!ハアッ!」

 

トウカ、めぐみん、ダクネスは、それぞれのメインウェポンで追撃を仕掛ける。

 

「おらっ!ハアッ!」

 

「はっ!はあっ!」

 

「ふっ!はっ!」

 

白夜、朱翼、武劉もそれぞれの戦法を駆使して攻撃を仕掛ける。

 

湊翔達の見事な連携攻撃がウロヴォリアスを襲い続ける……だが。

 

「攻撃が効かないか。」

 

「マジかよ………。」

 

仮面ライダーに変身した湊翔達の攻撃は殆ど効いていなかった。

攻撃が効いていない事に唖然となる湊翔とカズマ。

 

フォルテのスキル十二神皇で召喚したウロヴォリアスは、フォルテの魔素で作り出された存在。

つまり、フォルテが魔素を込めれば込めるほど強力な存在となるのだ。

今回召喚したウロヴォリアスに込められた魔素は30%くらいであるが、真なる魔王に進化したフォルテの魔素故に30%でも桁違いの強さ持った個体となっていた。

 

そして、湊翔達の攻撃を受けていたウロヴォリアスの目が光、反撃に動く。

 

グォォォ‼︎

 

ウロヴォリアスは咆哮と同時に湊翔の重力の縛りを吹き飛ばし、口から黒紫の霧の息吹を湊翔達に向かって吐いた。

 

「ッ!まずい!躱せ‼︎」

 

その息吹を見た湊翔は大声を上げて皆に避ける様に叫ぶ。

湊翔の声を聞いた皆はすぐにその場から下がり息吹を躱した。

すると、湊翔達がいた場所にウロヴォリアスの息吹が迫ると、地面が紫に変色し、近くの岩が腐っていく様にドロドロに溶けてしまった。

 

「ちょっ⁉︎なんだよあの息吹は⁉︎」

 

「あれはまさか…ポイズンブレス⁉︎」

 

ポイズンブレスとは、ウロヴォリアスが毒の息吹を吐く姿が描かれたバトスピのマジックカード。

そう。ウロヴォリアス達十二神皇は、自身と連なるカードも自分の能力として使えるのだ。

そのポイズンブレスを湊翔達が躱しながら驚いているその僅かに生じた隙を、ウロヴォリアスは逃さない。

 

グォォォォォオ‼︎

 

ウロヴォリアスが咆哮を轟かすと同時に、胸にある辰の文字が刻まれた紫の宝珠と、両翼にある合計十つの赤い宝珠が光だし、そこから紫の魔力体が東洋竜の姿で飛び出し湊翔達に襲い掛かる。

 

「なっ⁉︎これは……まさか⁉︎」

 

湊翔がその魔力体の正体にすぐ気付いたが間に合わず、湊翔達は魔力体に全員締め上げられ捕縛された。

 

「うっ、動けねぇ…⁉︎」

 

カズマは必死に抜け出そうと踠くが逃れられない。

それどころか、魔力体から体力と魔力をじわじわと吸い取られていく。

これこれが、ウロヴォリアスの最大の効果である“呪縛”だ。

カードでは各ステップ毎にコアを一つずつ除去する効果だったが、実際の戦闘での呪縛は捕縛した相手の体力と魔力をじわじわと奪っていくのだ。

 

「ああっ!見事に締められ、嬲られていく………!」

 

「こんな状況で……!」

 

湊翔達が危機感を感じる中、ダクネスは相変わらずだった。

 

「そこまでだ!」

 

これ以上は危険と判断したフォルテがウロヴォリアスに向かって叫ぶと、ウロヴォリアスは呪縛を解除した。

 

「……大丈夫か?」

 

「いや……これが大丈夫に見えるか…。」

 

ウロヴォリアスの呪縛で体力と魔力を殆ど奪われてしまい、湊翔達は倒れていた。

その後、念の為にフォルテが待機せていたメディとシルク達によって湊翔達は回復した。

 

「辰の十二神皇ウロヴォリアス。……カードでも恐ろしかったが、実体化した能力も凶悪だな。」

 

「マジでヤバいと思ったぜ。」

 

ウロヴォリアスと戦い、その恐ろしさを身をもって知った湊翔とカズマだった。

 

「まぁ、湊翔達がまだ自分の能力を完全に扱えている訳ではないからな。それにしても、ウロヴォリアスを相手に良くあそこまで戦えたものだ。」

 

「まあ、ドラゴンと戦った経験は一応あるからな。」

 

「あれをドラゴンって呼んでいいのかは、少し謎だけどな。」

 

「確かにな。」

 

湊翔の言葉にカズマと白夜はそう口を開いた。

どうやら、ドラゴンに似た何かと戦った経験が活かされた様だ。

 

 

 

 

 

 

 

それから少し休息を取った後、再び転移して今度はオメガダインの施設内にある研究室に移動しそこで湊翔達に再び変身してもらった。

 

「さて、次はこのカプセルに入ってくれ。変身したままでな。」

 

フォルテがそう言う先にあるのは、様々な機械と連結しているまるでSFなどに登場するコールドスリープの為の様なカプセルが無数に並んでいた。

 

「何だこれは?」

 

「もしや、何か辱めを……⁉︎」

 

「しないから。兎に角、入ってくれ。」

 

奇妙なカプセルを不思議そうに武劉が見ていると、ダクネスが何か期待しながら頬を赤らめるが、フォルテがきっぱり違うと言う。

 

(あれ?……あのカプセル?)

 

(どっかで見た様な気がするな?)

 

湊翔とカズマは並んでいるカプセルに何処か見覚えがあったが思い出せずにいた。

そして、皆がカプセルに入ると、カプセル内で湊翔達がスキャンされると同時に、その意識が別の場所へと転送された。

 

 

やがて、湊翔達の意思が全くの別世界で目覚めた。

 

「此処は………何処でしょうか?」

 

「何処かの廃墟………見たいだな。」

 

「ああ……。」

 

「誰も居ないわね。」

 

「静かですね。」

 

「その様だな。」

 

「どうなってんだよ?」

 

「さぁ……。(この場所……何処かで見た様な気がするな。)」

 

湊翔達は突然の事態に戸惑いながらも周囲を警戒した。

 

『皆、聞こえるか?』

 

「フォルテ?」

 

何処からともなくフォルテの声が聞こえてきた。

 

『今、お前達の意識はバーチャル空間…仮想世界の中にある。転送時に変身している仮面ライダーのデータも移しているから、問題無く戦闘が可能だ。』

 

「此処はバーチャル空間だったのか……」

 

「よ、よく分かりませんが、普通に戦える様ですね。」

 

「そうか…あれはバーチャル空間に転送する機械だ。」

 

「遊戯王のアニメで見たな確かに…。」

 

湊翔とカズマは、自分達が入ったあのカプセルが、遊戯王DMとGXで登場したバーチャル空間に意識を転送する装置だったのだ。

 

『では、湊翔達にはコイツの相手をしてもらおう。』

 

フォルテのそう言うと、上空に0と1のデータが集まり形を成していく。

 

「何か出て来るぞ!」

 

「一体何が……⁉︎」

 

武劉と朱翼(あげは)が声を上げる中、集まったデータが完全な形を成しその姿を現すと、湊翔達の目の前に降り立つ。

 

その姿を見た湊翔は思わずその名を口にする。

 

「キラードロイド………⁉︎」

 

湊翔達の目の前に現れたのは、六つの目を持ち西洋竜である飛竜を模した黒い堅牢な装甲に覆われた身体に、翼と尾に赤熱した巨大な刃が装備され更に、両腕に大砲の様な魔導銃(エネルギー砲)が装備されたマシーン。ダンボール戦機Wで登場したLBXを破壊し尽くす殺戮兵器であるキラードロイド・

ワイバーンだった。

その大きさは、先程まで戦っていたウロヴォリアスと同じくらいである20〜25m位の巨大な姿だった。

 

「何ですかあれは⁉︎もの凄く紅魔族としての琴線に触れますよ!」

 

「あれは……⁉︎」

 

初めてキラードロイドを見ためぐみんは目を輝かせ、トウカは目を見開いていた。

 

殺戮人形(キラードロイド)飛竜(ワイバーン)だ。湊翔達にはこのキラードロイドと戦ってもらう。』

 

「マジか……。」

 

フォルテの言葉に白夜は思わずそう言った。

 

『安心しろ。このバーチャル世界ならダメージを受けてもすぐに回復するうえに、湊翔の身体には何の影響も起こらない。では、戦闘開始だ!』

 

フォルテがそう言った瞬間、キラードロイドの六つの目が光り動き出した。

 

ガアアアアアア!

 

キラードロイドは咆哮を轟かせ、湊翔達目掛けて跳躍し翼の刃で切り掛かる。

 

「くっ!はっ!」

 

「うわっ!おっと!」

 

湊翔とカズマは跳び退きながら躱した。

 

すると、キラードロイドはそのまま攻撃対象をトウカと白夜に切り替え、両腕の魔導銃を鈍器の代わりと言わんばかりに二人に殴り掛かる。

 

「ふっ!はっ!」

 

「ほっ!よっ!」

 

トウカと白夜も必死に躱し続ける。

 

「はっ!」

 

「はあっ!」

 

その隙に、めぐみんがビートアックス、ダクネスがゾンビブレイカーでキラードロイドに切り掛かるが、硬すぎる装甲に阻まれる。

めぐみんとダクネスの攻撃に気付いたキラードロイドは、そのまま尻尾を振るい二人を薙ぎ払う。

 

「うわっ!」

 

「くっ⁉︎」

 

めぐみんとダクネスは弾き飛ばされ倒壊したビルに叩き付けられる。

 

「めぐみん!」

 

「ダクネス!」

 

叩き付けられた二人を見て声を上げる朱翼(あげは)と武劉。

その声にキラードロイドが反応し、両腕の魔導銃で朱翼と武劉を銃撃する。

 

「くっ!はっ!」

 

「ふっ!とうっ!」

 

凄まじい弾幕に、二人ば必死に躱し続けるしか出来ない。

 

キラードロイドの凄まじい猛攻に必死に回避する湊翔達。

その様子をモニター越しに観察するフォルテ。

 

「やはり、湊翔達にシュミレーションの相手を任せて正解だったな。」

 

「ええ。お陰で良い戦闘データが取れています。」

 

フォルテの隣で、キラードロイドと湊翔達の戦闘データを集めるネオレーザーマン。

 

その集めた戦闘データは全て、フォルテ邸の地下で完成している殺戮人形(キラードロイド)飛竜(ワイバーン)にインストールされていく。

 

「本体は完成させたが、それを適切に動かす経験値…戦闘データがなかったからな。あの仮想世界で仮想殺戮人形(バーチャルキラードロイド)の相手をD(ダーク)ロックマンやカーネル達にしてもらっていたが、更に湊翔達仮面ライダーとの戦闘データも得られた。」

 

「ええ。これで実際の運用に必要な戦闘データが十分得られるでしょう。」

 

フォルテとネオレーザーマンがそんな会話をしている一方で、湊翔達はその仮想世界で仮想殺戮人形(バーチャルキラードロイド)に翻弄されていた。

 

「おい、これヤバいぞ!あのキラードロイドって奴をどうやって倒せばいいんだよ湊翔⁉︎」

 

「俺⁉︎」

 

カズマのいきなりの問いに湊翔は思わず声を上げた。

 

「確かに、湊翔さんはあのキラードロイドって奴を知っていました。何か弱点を知っていませんか?」

 

朱翼の言葉に続く様に、皆も真剣な表情で湊翔を見る。

そんな皆からの期待に応える為に、湊翔は口を開く。

 

「……キラードロイドを倒すには、足元のケーブルを攻撃して怯ませて、胸のセンターコアに必殺技を叩き込めば倒せる筈だ。」

 

湊翔はゲームの方でなく、アニメの方の倒し方を思い出しながら皆に伝える。

 

「なるほど。倒し方が分かればいけるぞ!」

 

「なら俺と湊翔と白夜それと、武劉の四人でコアに必殺技を叩き込むから、他の皆は足のケーブルを攻撃してくれ!」

 

「ええ!」

 

「分かったわ!」

 

「任せてください!」

 

「必ず動きを止めてみせる!」

 

カズマの言葉にトウカ、朱翼(あげは)、めぐみん、ダクネス、が声を上げ答える。

 

そうして作戦を立て、皆行動を開始した。

 

「はあああ!」

 

武劉はヴァレルロードフォームの砲撃でキラードロイドの足のケーブルに一撃を入れる。

 

グガアアアア!

 

ケーブルを攻撃され苦しみの声を上げるキラードロイドはそのまま武劉目掛けて翼の刃で切り掛かる。

迫る刃に武劉はすぐさま回避し距離を取る。

 

「はぁ!」

 

「てやっ!」

 

すると、反対側からトウカと朱翼がキラードロイドの顔に攻撃を入れる。

攻撃を受けたキラードロイドは今度はトウカ達に向かって銃撃する。

 

それにより隙が生じ足のケーブルが無謀となる。

 

「今だ!ダクネス!」

 

「はあああ!」

 

武劉の声に応える様にケーブル目掛けて駆け出すダクネス。

そして、ゾンビブレイカーのカバーを肩を使って上部までスライドさせる。

 

POISON(ポイズン) CHARGE(チャージ)

 

すると、カバーが戻ると同時に、ゾンビブレイカーのチェーンソーの刃に紫のオーラが滾りだし、ブオオオオン!と激しい音を響かせながら回りだした。

 

「はあっ!」

 

そして、ダクネスはキラードロイドの足のケーブルに向かって振り下ろすと同時に、縁にあるトリガーを押す。

 

TACTICAL(タクティカル) BREAK(ブレイク)

 

紫のオーラが斬撃となってケーブルを切断した。

 

グウガアアアアアア!

 

ケーブルを切断され苦痛の叫びを上げるキラードロイド。

 

「今だめぐみん!」

 

ダクネスがめぐみんに向かって声を上げると、既にビートアックスをギターモードで構えるめぐみんの姿があった。

 

「任せてください!さあ、我が雷を喰らうがいい‼︎」

 

そう言ってビートアックスのエレメントドラムを2回叩いた。

 

METAL(メタル) THUNDER(サンダー)

 

メタルサンダーを選択後、そのままインプットリガーを押して必殺技を発動。

 

TACTICAL(タクティカル) THUNDER(サンダー)

 

キラードロイドの上空から無数の雷が叩き落ちキラードロイドを襲う。

 

グガアアアア!

 

大量の雷の直撃を喰らったキラードロイドは感電し動きが止まった。

……胸のセンターコアを剥き出しにして。

 

「今だ!」

 

「おう!」

 

「任せろ!」

 

「ああ!」

 

その隙を湊翔達は逃さずバックルを操作して必殺技を発動。

 

FINISH(フィニッシュ) MODE(モード)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト) VICTORY(ビクトリー)

調伏開始(agjustmentReady Fight)

BORREL(ヴァレル) STRIKE(ストライク)

 

湊翔達は一斉に跳躍しキラードロイドのコア目掛けてライダーキックを放つ。

 

「「「「はああああああ‼︎」」」」

 

四人のライダーキックが一つとなってキラードロイドの

センターコアを見事に貫いた。

そして、湊翔達が着地すると同時にキラードロイドは爆発し0と1のデータとなって消えていった。

 

「よっしゃあ!」

 

「……勝てたな。」

 

「ああ。」

 

「中々手強かったな。」

 

湊翔達が喜びあっていると、フォルテの声が再び聞こえてきた。

 

『実に見事な連携だった。では次の相手も頼もうか。』

 

「………連戦って訳か。」

 

「ちょっと待て!流石にきついって!」

 

まさかの連戦にカズマが声を上げる。

 

『安心しろ。仮想空間だから体力は消費しない。つまり疲れる事はない。』

 

「言われてみれば……。」

 

「確かに疲れを感じないな。」

 

ダクネスと武劉は際ほどまでの殺戮人形(キラードロイド)飛竜(ワイバーン)との戦闘による疲労がないことに気付いた。

 

「では、次の相手は……こいつだ。」

 

湊翔達の前に再び0と1のデータが集まり形を成す。

そうして現れたのは、姿と基本構造は殆ど殺戮人形(キラードロイド)飛竜(ワイバーン)と同じだが、全身が純白で尾と翼の刃が蒼く、両腕の魔導銃が槍の様なシャープな形状となり、頭に一角獣の様な角がある機体。

 

その機体を見た湊翔は思わず口を開いた。

 

「今度はペガサスかよ………!」

 

そう。キラードロイドの完成形である殺戮人形(キラードロイド)天馬(ペガサス)

 

『この殺戮人形(キラードロイド)天馬(ペガサス)はキラードロイドの完成形だ。そう簡単には倒せないから気をつけろ。』

 

「だが、形状自体はワイバーンと同じなら、ワイバーンと同じ戦法が使えそうだな。」

 

「ああ。そうかもな。」

 

グガアアアア!

 

湊翔達の会話が終わると同時に咆哮を轟かすペガサス。

 

その咆哮を開始の合図とし、湊翔達がペガサスに向かって構えると、ペガサスは翼を前に突き出しドリルの様に回転しながら湊翔達目掛けて突進。

 

湊翔達はすぐさま飛び退きなんとか躱したが、ペガサスは回転突進をやめて体勢を立て直すと同時に銃撃を行う。

 

「ぐわっ!」

 

「うわっ!」

 

「がっ!」

 

「ぐっ!」

 

「くうっ!」

 

「つッ!」

 

「ぐはっ!」

 

「ぐっ!」

 

回避行動をとっていた湊翔達は躱しきれず銃撃を喰らってしまう。

 

「このやろう!」

 

カズマはすぐさま立ち上がりレーザーレイズライザーで足のケーブルを銃撃するも、ペガサスは尾でケーブルを覆って防いだ。

 

「なっ⁉︎」

 

「くっ!いくぞ!」

 

防がれた事にカズマが驚き、湊翔が皆に声を上げながら一斉に攻撃を仕掛ける。

だが、ペガサスの角で吹き飛ばされたり、腕や翼で悉く防がれ反撃された。

 

「おい、俺達の攻撃が効かないぞ⁉︎」

 

「効かないというより………私達の攻撃が読まれている様な気がしますね。」

 

「どうなっているんだ⁉︎」

 

「確かに……いや、まてよ……まさか⁉︎」

 

白夜、朱翼、武劉の三人は自分達の攻撃が読まれている事に戸惑っていると、湊翔はある事を思い出しペガサスの背中を見ると、…其処にはLBXのゼウスがドッキングしていた。

 

『ああ、言い忘れていたが、ペガサスにはパーフェクトブレインが組み込まれている。これまでの湊翔達の模擬試合とウロヴォリアス、ワイバーン戦の全ての戦闘データを学習している。故にそう簡単には突破出来ないぞ。』

 

「やっぱりか……!」

 

「パーフェクトブレインだと?」

 

「要するにAI……人工知能だ!この世界に来てからの俺達の全ての戦闘データをペガサスは学習している!」

 

「マジかよ⁉︎」

 

つまり、ペガサスは俺達の攻撃全てを読んで対応出来る。

どうすればと湊翔が考えていると、めぐみんが前に出て声を上げる。

 

「はーはっはっはっ!パーフェクトなんとかは知りませんが、我が爆裂魔法で消し炭にしてあげますよ‼︎」

 

「おい………いや、ありかも知れないぞ!」

 

めぐみんのいつものセリフにカズマは一瞬呆れたが、ある事に気付き声を上げた。

 

「ん?」

 

「どういう事だ?」

 

カズマの気付いた事が分からず、ダクネスが問いかける。

 

「そのパーフェクトブレインとやらは、この()()()()()()()()俺達の戦闘を学習してるけど、めぐみんの爆裂魔法はまだ学習出来てない筈だ!」

 

そう。この世界に来てからめぐみんは()()()爆裂魔法を使わず我慢してきたのだ。

めぐみんを知るカズマ達からすれば、それはとても凄い事なのだ。

 

「なるほど…確かにそうだな。」

 

「それに、爆裂魔法なら威力は十分。」

 

「なら、やる事は決まったな。」

 

湊翔、武劉、白夜はめぐみんの爆裂魔法ならいけると納得し、話を聞いていたトウカ達も頷いた。

 

そして、めぐみんが爆裂魔法を確実に決められる様に、湊翔達はキラードロイド・ペガサスの足止めを開始する。

 

「「ハァァァァァ!」」

 

湊翔は重力操作で浮遊し、カズマは廃墟に腕を伸ばして、上空からペガサスを翻弄する。

 

「はっ!たあっ!」

 

「おらっ!はっ!」

 

更に、そのままペガサスの背にいるゼウスに攻撃を仕掛ける。

 

二人にペガサスの注意が向いている隙に、白夜も動く。

 

「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ‼︎」

 

白夜の両腕の前腕部のアーマーから鉤爪状のクローが展開され、白夜は超加速でペガサスの周囲を動き回り全体を隈なく攻撃する。

 

「おりゃああああ‼︎」

 

その凄まじい速度による攻撃にペガサスは更に翻弄され、遠距離から武劉が砲撃し、トウカ達が足のケーブルに向かって攻撃を仕掛ける。

 

そして、カズマ達の撹乱攻撃によって、ペガサスの攻撃対象から完全にめぐみんが外され、その隙にめぐみんはビートアックスを杖の様に翳しながら詠唱する。

 

「黒より黒く、闇より暗き漆黒に我が深紅の混交を望みたもう。覚醒の時来れり。無謬の境界に落ちし理。無業の歪みとなりて現出せよ‼︎踊れ踊れ踊れ。我が力の奔流に望むは崩壊なり。万物等しく灰塵に帰し深淵より来たれ!穿て!エクスプロージョン‼︎

 

「全員、退避!」

 

めぐみんの周囲を魔力の奔流が渦巻き詠唱を終えた瞬間、湊翔が皆に撤退を指示し全員がペガサスから飛び退く。

そして、キラードロイド・ペガサスの上空に魔法陣が複数展開され爆発しキラードロイド・ペガサスを呑み込んだ。

 

ズドガアアアアアン!

 

めぐみんの爆裂魔法による大爆発によって周囲に凄まじい爆風が吹き荒れる。

やがて爆風が治り爆煙が立ち込む中、煙が晴れるとキラードロイド・ペガサスがいた爆心地に巨大なクレーター出来ており、キラードロイド・ペガサスは跡形も無く消滅していた。

 

その光景をモニター越しに見届けたフォルテは、その威力に感心した。

 

「…なるほど。あれが湊翔達の世界の爆裂魔法か。確かに凄まじい威力だ。」

 

湊翔達からの話によれば、爆裂魔法は使うと魔力を全て消費してしまう一発技らしいが、あの威力を見たら納得だ。まさに一撃必殺の魔法…ロマン技だ。

 

そして、フォルテは今見た爆裂魔法に本当に興味を示し、後でめぐみんから教えて貰おうと決めるのだった。

 

 

そして、キラードロイド・ペガサスを倒したカズマ達話、めぐみんに労いの言葉をかけていた。

 

「ナイスだ、めぐみん!」

 

「ああ。最高の爆裂魔法だったな。」

 

「はっはっはっ!やってやりましたよ!」

 

仮想世界故に魔力消費がない為、いつも魔力切れで動けない筈のめぐみんは普通に動けていた。

 

そんなカズマ達にフォルテは再び声を掛ける。

 

『流石だな。ペガサスも倒すとは、では…次が最後の相手だ。』

 

「まだ居るのか……。」

 

湊翔達の目の前に再び0と1のデータが集まり新たな敵の姿が現れる。

形状は、飛竜(ワイバーン)天馬(ペガサス)と同じだが、ダンボール戦機に登場したステルス司令機エクリプスが変形した悪魔の様な巨大ロボットであるミゼルトラウザーを彷彿とさせる機体。

 

「遂にはブラックセイバーか……。」

 

それは、装甲娘ミゼレムクライシスに登場したボスキャラ機であるブラックセイバーだった。

 

『こいつはブラックセイバー。飛竜(ワイバーン)天馬(ペガサス)以上の性能と破壊力を備えた機体だ。』

 

「ちょっと待ってくれ………。そんな奴、どうやって倒せばいいんだ?」

 

カズマは湊翔に再び問い掛けるが……。

 

「………ごめん。分かんない。」

 

「分からないって、ブラックセイバーって名前は知ってるのにか⁉︎」

 

「知ってるだけで、どういう攻撃をしてくるとか弱点も分からん。」

 

ブラックセイバーの戦闘はアニメではなく、装甲娘ミゼレムクライシスのゲーム内に登場したボスキャラだから湊翔でも弱点や攻撃パターンは知らなかった。

 

しかも、体力や魔力は減らなくても連戦により湊翔達の精神的疲労は限界を迎えていた。

 

そうこうしているうちに、ブラックセイバーはその悪魔の様な顔の口を開き、黒紫のエネルギーが集束されていく。

そして、ブラックセイバーの口から黒紫の凄まじい閃光…カオティックジェノサイドが放たれ湊翔達を呑み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………そして、ブラックセイバー戦で湊翔達は敗北し仮想世界からフォルテ達のいる部屋へと戻っていた。

 

 

「はぁ……死ぬかと思った。」

 

「皆お疲れ様だな。お陰で良い戦闘データが取れた。」

 

フォルテが湊翔達に労いの言葉を述べると、待機していた基本(ノーマル)ナビ達がカズマ達に飲み物を配っていった。

 

今回の仮想世界での湊翔達の協力によって、殺戮人形(キラードロイド)達の戦闘データを十分得る事が出来た。

これにより、実際に完成させた殺戮人形(キラードロイド)の起動実験をいつでも行える様にもなった。

 

受け取った飲み物を飲み干し、一息入れるカズマ達。

すると、突然めぐみんがカズマに向かって口を開いた。

 

「……カズマ。私はあの世界を気に入りました。」

 

「急に何言ってるだめぐみん?」

 

「だってあの世界なら疲れる事なく爆裂魔法を撃ち続けられるのですよ!最高じゃないですか!」

 

疲労も魔力消費もなく戦える様に調整した仮想世界で爆裂魔法が撃ち放題だと気付いためぐみんは声を上げるのだった。

 

(爆裂魔法……あの燃費の悪さを改善出来れば十分戦力にはなるな。)

 

フォルテは爆裂魔法をめぐみんから教えもらった後、改良しようと考えていたその時だった。

フォルテの側に、何処からともなくシャドーマンが姿を現した。

 

「フォルテ様、緊急事態でございます。」

 

「シャドーマン、どうした?」

 

「以前に、フォルテ様がリムル様と共に倒したカッシーンの一団が魔国連邦(テンペスト)に向かって来ております。」

 

「何?」

 

「え?」

 

 

ハンドレッド……その魔の手が遂にフォルテ達の世界へと動き出したのだ。

 

 




バトスピのスピリットの再現にラーメンなどの試食。
そして、仮想世界でのバーチャルキラードロイド達と戦ってもらいました。
湊翔達との戦闘データにより、実際の運用テストも可能になったキラードロイド……その活躍は以外と早い?
そして次回、遂にハンドレッドがリムルとフォルテの世界に本格的に侵攻する。
果たしてどんな戦いになるのか……お楽しみに。

…今回フォルテが試しで召喚したバトスピのスピリット。
ダークヴルム・ノヴァとゴッド・ゼクスそして実体化させたウロヴォリアス。
フォルテがキースピリットにするならこの三体が合っているかと思いましたが、皆さんならどのスピリット…もしくはアルティメットがフォルテに合っていそうですか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。