宝太郎達と複製グリオンの戦いがいよいよ始まる。
タイトルで色々とすぐに気付いた方もいると思いますが……どうぞ。
ハンドレッドの構成員達が変身したダークライダーは全て倒された。
残るはカッシーンとドレットルーパーの軍勢とそれを率いる複製体のグリオンのみだ。
そして、カッシーンとドレットルーパーの軍勢を紅丸が相手をし応戦していた。
「ふっ!はあっ!」
黒炎を纏わせた刀で次々とカッシーンとドレットルーパーを斬り倒しながら焼き尽くす紅丸。
「消えろ!
更に
不完全体とはいえ、あの
すると、突然ドレットルーパーの1体が何かに飛ばされ紅丸の前に倒れて爆発した。
何事かと紅丸が飛んで来た方に顔を向けると、其処にはドレッド弐式に変身したクロトーがカッシーンとドレットルーパー達を次々と殴り蹴り倒していた。
紅丸はあの弐式が他のドレットルーパーとは違いクロトーが変身した者だとすぐに気付いた。
実は、この戦いの中でフォルテから味方と思われる存在が現れた事を思念伝達で連絡を受け、魔力感知でクロトー達の事を把握していたのだ。
そして、互いに周囲の敵を倒しながら近づき背中を合わせる紅丸とクロトー。
「ほう。やるじゃないかお前。」
「貴様もな。誰かは知らぬが、周囲の奴らと違ってその鬼の力を使い熟している様だな。」
紅丸とクロトーはこの戦闘中に互いの戦いぶりを見て、お互いの実力を認め合っていた。
「この戦いが終わったら、手合わせ願おうか。」
「…良いだろう。お前が無事でいられたならな。」
そんな約束を交わした2人は再びカッシーンとドレットルーパーの軍勢に立ち向かっていくのだった。
そんな皆の助けもあり、軍勢は減り余計な戦いを避けながら宝太郎達は遂にグリオンの元に辿り着いた。
「グリオン!後はお前だけだ!」
宝太郎はグリオンに向かって声を上げる。……その声や表情からは激しい怒りを感じさせるほど。
「…一ノ瀬宝太郎。まさかこの異世界で貴様と再び会う事になるとはな。」
「それは俺も同じだ。ハンドレッドがこの世界を狙っていると聞いて協力してみれば、まさか複製体とはいえお前がいるんだからな。」
宝太郎はグリオンによって大切な仲間達を失った。
そして時間を遡り、あの運命のクリスマスの日で過去の自分の運命を変えた。
過去と未来…二つの別世界でグリオンは宝太郎の宿敵なのだ。
「…その通り。確かに私は複製された存在。ハンドレッドの操り人形と言ったところだ。だが、この私が本当に奴らの操り人形になったと思ったか?」
「なに?」
「奴らが私に施そうとした洗脳支配の術などとっくに解除している。私は奴らの支配下にある様に振る舞い奴らの力を…技術を利用していたのだ!」
なんと、この複製グリオンはハンドレッドの支配を逃れ逆に利用していた様だ。
「全ては私の夢である黄金卿を…エルドラドを今度こそ実現するため!奴らの技術があればこの世界だけではない!あらゆる世界を黄金卿に変える事が出来る!私は、全ての時空を黄金に染め上げるのだ。」
複製グリオンはハンドレッドの高い技術力と戦力に目を付け、それを全て手中に収め全ての世界を黄金卿に変えようと計画していたのだ。
グリオンの話を聞いた宝太郎達は、鋭い眼差しでグリオンを睨む。
「……グリオン。やはり複製された存在だろうと貴様は何も変わらないようだな。」
「ふっ。この世界でギーツという者達と一緒に幹部や構成員共を始末するつもりだったが、この世界の者達のお陰で手間が省けた。手始めに、この世界から全て黄金に変えるとしよう。」
「そんな事はさせない!」
「グリオン。貴様の黄金には品性のカケラも無い。そして、未来で宝太郎の仲間達を奪った事を償ってもらうぞ。」
「俺達がお前の相手をしてやる。そのくだらない野望ごと破壊する。」
宝太郎に続いて、カグヤと士がそう言いながら前に出てる。
「……いいだろう。貴様達を私の創り上げる黄金卿の材料にしてやろう。」
グリオンは右手に持つ金色のルービックキューブを腹部に近づけると、ルービックキューブが変形しドライバーとなって装着される。
『エルドラドライバー!』
ドレッドライバーとほぼ同じ外観と機構ではあるが、右側に金色のルービックキューブを模したダイヤル型の錬金術選択装置ゴルダキュービックラティオがあり、中央部にある光彩錬成陣展開円盤であるワイズヘノーシスを保護するカバーの様な役割をしている逆三角形型の紋章を象るレバーであるトライアングルヴォークがある赤・紫・金色の禍々しいドライバーがグリオンに腹部に音声を鳴らしながら装置された。
そのドライバーを見た宝太郎が警戒を強めると、グリオンは1枚のカードを取り出す。
そのカードに描かれているのは、逆三角形の紋様が刻まれた電子基板に赤黒い水晶体に納められた正八面体を思わせる存在。
その存在は、カードの中でクルクルと回転していた。
グリオンはそのカードをエルドラドライバーのゴルダウズセッターにスキャンして読み込ませる。
『
カードを読み込み音声が鳴ると、そのカードをワイズヘノーシスに装填しゴルダキュービックラティオに触れる。
「変身。」
グリオンがそう言うと同時にゴルダキュービックラティオのダイヤルを回転させ変身する。
グリオンの背後から愚気味な手が現れグリオンを掴むと、グリオンの前に逆三角形の紋様が浮かび不気味の三つの目がギョロギョロと周囲を見た後に宝太郎達を見据える。
『ギーネ・クリューソス!ドラド!』
そして、グリオンは赤黒いモヤに包まれ姿を変化させモヤが弾けるとその姿を現す。
ワインレッドのアーマーに刺々しい黒いアンダースーツ。そして胸に逆三角形の紋様が刻まれ金色の悪魔の様な角を生やした黄色い三つ目の複眼のライダー。
その姿こそ、魔王の如き禍々しい仮面ライダードラドだ。
「話には聞いていたが、随分と禍々しい姿だな。」
ドラドの姿を見たカグヤはそう呟く。
「さあ、貴様達に絶望を味合わせてやろう。」
グリオンは禍々しい大鎌を錬成し装備すると、宝太郎達に向かって行く。
「フンッ!おりゃあ!」
「はっ!ハアッ!」
「ふっ!はっ!」
「はっ!ハアッ!」
グリオンが大鎌を振ると斬撃波が飛び、周囲を切り裂く。
宝太郎達はその斬撃を躱しながらグリオンに肉弾戦を仕掛けるも、グリオンは三人を相手にしながら片腕で攻撃を軽々と防ぎながら大鎌で斬り倒そうと振るい続ける。
宝太郎達がグリオンとの戦闘を始めた丁度その時だった。
「ふっ!はっ!」
「おらっ!ハアッ!」
宝太郎の近くで湊翔とカズマが新たに出現したカッシーンとドレットルーパー達と戦っていた。
次々と現れる軍勢に、湊翔達は苦戦する。
ダークライダーとなった構成員達を倒しはしたが、グリオンがいる限り新たな軍勢が次々とこの世界に転送されて来る。
「おい、キリがなくねぇか⁉︎」
「ハンドレッドの幹部と構成員は倒したが、あのグリオンって奴がいる限り敵は増え続けるようだな!」
必死に戦う湊翔とカズマ。
すると、そんな二人の姿を見たカグヤが二人の方へと振り向く。
「お前達も中々にやるな。だが、お前達ならもっとゴージャスになれる!このカグヤ様がお前達を更にゴージャスにしてやろう。」
そう言ってカグヤは金色のバイクの様な銃であるレジェンドライドマグナムに、レジェンドライダーケミーカードを2枚装填する。
「
「さあ、ゴージャスタイムだ!」
カグヤは二人に向かってレジェンドライドマグナムを発砲する。
二人迫る弾丸すると、湊翔からジオウレイズバックル、
カズマからはディケイドレイズバックルが飛び出してレジェンドの弾丸が命中するとレイズバックルから強い光が放たれる。
「何だ⁉︎」
「おいおい⁉︎」
湊翔とカズマは訳がわからないまま光に包まれると、音声が鳴り響く。
『グランドタイム!』
『
『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!
カブト!電王!キバ!ディケイド!
『祝え!仮面ライダー!グランドジオウ!』
そうして音声が鳴り止むと同時に光が消えると、湊翔がクウガからジオウまでの平成ライダーのレリーフが全身に掘り込まれた仮面ライダーグランドジオウに、カズマはクウガからディケイドまでの最強フォームが描かれたライダーカード身体に装着された仮面ライダーディケイドコンプリートフォームへと変身していた。
……ご丁寧にドライバーまで変化していた。
「あれ?カズマ⁉︎なんでお前コンプリートフォームになっているんだ⁉︎」
「いや、そういうお前こそ、グランドジオウになってんぞ⁉︎」
湊翔とカズマはお互いにジオウとディケイドの最強フォームになっている事に驚愕しが、すぐに落ち着きを取り戻すと互いに頷き合いカッシーンとドレットルーパーに向かっていった。
「ふっ!はっ!ハアッ!」
湊翔の拳と蹴りが次々とカッシーン殴り蹴り飛ばす。
グランドジオウとなった湊翔のスペックは、レーザーブーストフォームを以上だ。
「おらっ!ハアッ!」
カズマもライドブッカーソードモードでドレットルーパーを次々と斬り倒す。
そうして戦い続ける湊翔は、ブレイドのレリーフにタッチする。
『ブレイド!』
そう音声が鳴ると、何処からともなくキングラウザーが現れ湊翔はそれを手にしてドレットルーパーを斬り倒す。
キングブラウザーの一撃によって次々倒されるドレットルーパー達。
『龍騎!』
湊翔は今度は龍騎のレリーフをタッチすると、ドラグクローとドラグセイバーを装備。
ドラグセイバーで斬り裂き、ドラグクローから炎を放ちカッシーンを焼き尽くす。
『鎧武!』
今度は鎧武のレリーフをタッチすると、湊翔の両手にカチドキ旗が現れ握ると同時に構える。
すると、ドレットルーパー軍式達が湊翔を取り囲み小銃を一斉に速射し、無数の弾丸が湊翔に襲い掛かる。
だが、湊翔は慌てる事なくカチドキ旗を大きく振るう。
「ふっ!ハァァァァァ!」
それにより発生した衝撃波により弾丸が全て吹き飛ばされドレットルーパー達は飛ばされない様に必死に耐えていた。
耐えきったドレットルーパー達を剣を手に湊翔に襲い掛かる。
「ハァッ!おりゃあ!」
湊翔は襲い掛かるドレットルーパー達の剣をカチドキ旗で防ぎながら柄の長さを活かして突いたり足払いをして転倒させる。
「ハァッ!おーりやっ!」
湊翔はその場でカチドキ旗をドレットルーパー達の足下で一周しながら振るい衝撃波を放って宙へと浮かせる。
「ハッ!セヤーッ!」
そして、今度は力一杯カチドキ旗を振るって炎上・爆発を引き起こしてドレットルーパー達を纏めて吹き飛ばした。
湊翔がカチドキ旗を巧みに扱いドレットルーパー達を倒す姿を見たカグヤは。
「………なるほど。
カグヤも以前カチドキ旗を手にした事があったが、使い方が分からずその場で捨てた事があった。
湊翔がグランドジオウの力を存分に発揮している一方、ディケイドコンプリートフォームとなっているカズマはライドブッカーソードモードでカッシーン達を斬り倒していた。
「コンプリートフォームなら、こんな事も出来るよな!」
そう言ってライドブッカーをガンモードにすると、カズマの目の前に何故かケータッチ21のディスプレイが出現。
カズマはエグゼイドのクレストに向かって発砲すると、エグゼイドのクレストが発光した。
『
『
そう音声が鳴ると、カズマの前にエグゼイドムテキゲーマーが召喚された。
「あれ?なんでコンプリートフォームでムテキゲーマーを召喚出来るんだ?」
「よくわかんねぇけど、なんか出来たぜ。」
何故通常のコンプリートフォームで21の様な事が出来るのか……カズマの腰をよく見ると、ディケイドライバーがネオディケイドライバーとなっていた。
恐らくその影響で21の能力も合わさったコンプリートフォームになっているのだろう。
まぁ理由はどうあれ、ムテキゲーマーを召喚出来たのは嬉しい誤算と言える。
カズマはそのままネオディケイドライバーにエグゼイドのクレストが描かれてライダーカードを装填する。
そして、カズマの動きに合わせてムテキゲーマーも同じ動作をする。
『
必殺の音声が鳴ると、カズマとエグゼイドは全く同じ動作でライドブッカーソードモードとガシャコンキースラッシャーを構える。
「オラァァァァァ‼︎」
カズマの叫び声と共に、カズマとエグゼイドは同時に動いてカッシーンとドレットルーパーの軍勢に一閃し通り過ぎると、全てのカッシーンとドレットルーパーに無数の“HIT!”の文字が浮かび上がり次々と爆発していった。
そんなカズマの戦いぶりを見ていた士は。
「ほう。…やるな。」
一時的とはいえ、自分の力を使い熟すカズマの姿に感心しながらそう呟いていた。
「何処を見ている!」
すると、士がグリオンから意識を外してしまった隙に、グリオンはゴルダキュービックラティオを1回転させ必殺技を発動する。
『テウルギア』
グリオンから赤黒い波動が放たれ宝太郎達を吹き飛ばす。
「ぐわっ!」
「くっ!」
「ぐおっ!」
波動を受け吹き飛び倒れる宝太郎とカグヤと士。
グリオンはゴルダキュービックラティオを3回転させて別の必殺技を発動する。
『アルケミア』
技の発動と同時に、周囲に無残に倒れるカッシーンやドレットルーパーの残骸が集まり二体の人型へと錬成される。
赤いライン状のモノアイを持つ鎧兜の様な頭部に赤と黒のボロボロのバンドで構成された大柄で筋肉質なフォルムで下半身のバンドの一部がコート状に変形しているこの存在は、過去の世界の宝太郎が戦った冥黒王とグリオンが錬成したゴーレムだった。
「ゆけ。」
グリオンの命令に従い、2体のゴーレムはカグヤと士に襲い掛かる。
立ち上がったカグヤと士はゴーレムとの戦闘を開始。
「ふっ!ハァ!」
「フンッ!ハッ!」
二人はゴーレムを殴り蹴るが、その頑丈過ぎる身体には全く効かない。
そして、ゴーレムの腕から繰り出される剛拳を躱すと当たった場所が粉々に粉砕された。
「これは少し厄介だな。」
「ゴージャス差に欠けるが、その強さは認めよう。」
二人はゴーレムを相手に戦闘を続行する。
「さあ、これで二人っきりで楽しむ事が出来る。」
そう言いながら宝太郎に向かって大鎌を振るうグリオン。
「くっ!」
宝太郎は咄嗟に回避して距離を取ると、グリオンは1枚のレプリケミーカードを取り出しゴルダウズセッターにスキャンさせる。
『
スキャンした後、ゴルダキュービックラティオを1回転させて必殺技を発動する。
『ディミオルギア!』
グリオンが再び大鎌を構えると、黒緑のエネルギーが鎌の刃に纏わる。
「ハアッ!」
グリオンはその場で大鎌を振るうと、刃から鎌状の斬撃波が回転しながら宝太郎に向かって飛ぶ。
「ハッ!」
宝太郎はすぐさま躱すと、通り過ぎた斬撃波が建物の残骸を切り裂いた。
切り裂かれ斜めにずり落ちた建物の切断面は、まるで鏡の様に宝太郎の顔を映る程綺麗に切り裂かれていた。
「ハハハハッ!どうした?本番はこれからだぞ!」
そう言ってグリオンは大鎌を振るい次々と斬撃波を放つ。
宝太郎は斬撃波の中を潜り抜けながらガッチャージガンでグリオンを撃ち続けるも、無数の斬撃波が盾の役割まで果たして攻撃が届かない。
やがて、グリオンは新たなレプリケミーカードを取り出しスキャンする。
『
スキャン後、ゴルダキュービックラティオを1回転させ同じ必殺技を再び発動する。
『ディミオルギア!』
「ヌゥゥゥゥ!ハアッ!」
グリオンが宝太郎目掛けて勢いよく手を翳すと、腕から膨大な雷撃が宝太郎に向かって放たれる。
凄まじい雷撃により、宝太郎の周囲は爆発を起こした。
「ぐわぁ!」
宝太郎はその爆発で吹き飛ばされ地面に倒れてしまう。
「宝太郎!」
その光景を見たカグヤは思わず声を上げる。
「あのグリオンって奴は中々やるな。それに、この人形も厄介だ。」
そう言って士はゴーレムを蹴り飛ばすも、ゴーレムは軽く蹌踉めくだけですぐに体勢を立て直した。
そして、2体のゴーレムは無数の岩を錬成しカグヤと士に向かって放つ。
「ぐはっ!」
「ぐわっ!」
カグヤと士は無数の岩を回避しきれず何発か喰らってしまいその場で膝を付いた。
「まさか、これほど強いとはな。」
「かなり厄介だな。」
カグヤと士がそう呟く中、2体のゴーレムはゆっくりと二人に近づく。
カグヤと士は立ち上がり構えようとしたその時だった。
「ん?」
「あれは…。」
ゴーレムの背後から跳躍し接近する者がいた。
それは………フォルテだった。
フォルテの気配に気付いたゴーレムは振り返るも時既に遅くフォルテの右腕には十分なエネルギーが集まっていた。
「ハァァァァァ!
フォルテが右腕を振り被りゴーレム目掛け振り下ろすと、右掌から膨大な破壊エネルギーが放たれゴーレムを呑み込み跡形も無く消し去った。
威力を抑えて放ったので、ゴーレムが立っていた場所に小さなクレーターだけが残った。
「大丈夫か。」
ゴーレムを瞬殺したフォルテは二人の元へと歩み寄る。
「ああ…感謝する。実にゴージャスな攻撃だった。」
「お前は……。」
「この世界の魔王の1人フォルテ=テンペストだ。」
「魔王……まさか異世界で魔王に助けられるとはな。」
「此処は俺が引き受ける。お前達は早く仲間の元へ向かってくれ。」
「分かった。感謝する。」
「この借りは後で必ず返す。」
フォルテの言葉に従い、2人は宝太郎の元へと急ぎ向かった。
そして、フォルテは元にカッシーンとドレットルーパー達が集まる。
「……さてと、此処からは俺が相手だが時間を掛けるつもりはない。」
そう言って腕に高密度のエネルギーを纏わせるフォルテ。
「悪いがさっさと片付けさせてもらうぞ!」
そう声を上げながらフォルテはカッシーンとドレットルーパーの軍勢に向かって飛び込んで行くのだった。
その頃、グリオンの猛攻を耐えていた宝太郎は息切れを起こしていた。
「ハァ…ハァ…ハァ……。」
「だいぶ息が上がってきている様だな。なら、これで終わりにしてやろう。」
グリオンはそう言って、4枚のレプリケミーカードを取り出しエルドラドライバーにスキャンさせる。
『
『
『
『
そして、ゴルダキュービックラティオを1回転させ超必殺技を発動させる。
『カオスカタストロフィ!』
超必殺技発動音声が鳴ると、グリオンが五人に分身し全く同じ動きで大鎌を構えると、高速移動で宝太郎の周囲を動き回る。
「くっ!」
宝太郎はグリオンの動きを読めず焦りがで始めたその時だった。
「タアッ!」
「ハアッ!」
「トウッ!」
「ハァ!」
「デヤッ!」
五人のグリオンが全方位から宝太郎に向かって迫りながら大鎌を振るう!
「クゥッ!」
宝太郎は咄嗟にガッチャートルネードに
『ケミースラッシュ!』
そしてその場でコマの様に1回転しながら炎を纏った鎌の斬撃波を放った。
宝太郎の斬撃波とグリオンの大鎌がぶつかり合い火花を散らせる。
少しの間だけ拮抗したが、グリオンの力には敵わず宝太郎の斬撃波は切り裂かれ、そのまま宝太郎はグリオンの大鎌の一撃を喰らってしまった。
「ぐわああああ!」
グリオン五人の大鎌に斬り裂かれた宝太郎はその場で両膝を地面についた。
それを見たグリオンは、1人に戻ると宝太郎の首筋に大鎌を当てる。
「これで終わりだ。一ノ瀬宝太郎!」
声を上げ大鎌を振り上げるグリオン。
万事休すかと思われたその時だった。
大鎌を振り上げたグリオンの横っ腹に銃弾が命中しグリオンはバランスを崩して横に転がり倒れた。
「ぐうっ⁉︎」
「どうやら間に合った様だな。」
「宝太郎!」
グリオンを撃ったのは士とカグヤであり、カグヤは両膝をつく宝太郎の元へと駆け寄る。
「大丈夫か宝太郎⁉︎」
「カグヤ……なんとかな。」
カグヤに支えられながら立ち上がる宝太郎。
「ほう。思ったより早かったな。…まあいい、三人纏めて相手をするのみだ。」
グリオンは大鎌を構える。
「…俺達も本気でいく方がいいな。」
「…そうだな。カグヤ様の本気を見せるとしよう。」
「いくぞ……グリオン!」
士達はそれぞれ強化アイテムを取り出す。
『
『
士は中央のパネルを挟む様に21の数字が大きく描かれたケータッチ21。
カグヤは自身が変身している仮面ライダーレジェンド……その強化形態の顔を模した銃型の強化アイテムレジェンドカメンライザーを取り出した。
宝太郎はデイブレイクホッパー1とデイブレイクスチームライナーのカードを手に持つと、2枚のケミーカードが再錬成されデイブレイクの様な炎の装甲を身に纏い赤いバイザーを付けたシャイニングホッパー1とシャイニングスチームライナーへと姿を変えた。
そして、士は
『
カグヤの方は、レジェンドカメンライザーに自身の強化フォームが描かれたレジェンドライダーケミーカードを装填する。
『
宝太郎はシャイニングホッパー1とシャイニングスチームライナーのカードをガッチャードライバーに挿入する。
『
『
宝太郎に続く様に士はケータッチ21のFを押し、ネオディケイドライバーの本体を取り外し左腰に装着すると、本体を取り出した中央にケータッチ21を装着する。
すると、士に続く様にしてカグヤはレジェンドカメンライザーを真上向けて引き金を引く。
「ハアー…ハアッ!」
カグヤがレジェンドカメンライザーで発砲すると同時に、金色に輝く無数のレジェンドライダーケミーカードがカグヤの周りで輪となって回る。
そして、カグヤはレジェンドライバーの本体を取り外し、レジェンドカメンライザーをドライバーの中央に装着した。
それに合わせる様に、宝太郎もガッチャードライバーを操作し起動させる。
『ガッチャンコ!』
士、カグヤ、宝太郎の姿が更に変化する。
『
ディケイドの姿がピクセルで全身包まれ変わると、胸部と両肩のアーマーにカード納める収納場所ができ、クウガからジオウの最強フォームのライダーカードが貼り付けられた。配置は、右側面にクウガからキバまでの平成一期、左側面に
その姿こそ、令和に入り進化したディケイドの最強フォームであるコンプリートフォーム21だ。
『
レジェンドカメンライザーをドライバーに装着した瞬間、カグヤの前に自身の強化フォームの巨大レジェンドライダーケミーカードの幻影が現れ、そのまま小さくなってゆきカグヤの頭の上に貼り付き複眼がマゼンタ色に変化しディケイドコンプリートフォーム様な状態になると、カグヤの周りで輝きながら回っていたレジェンドライダーケミーカードのエネルギーが光輪となってカグヤの首元に装甲となって装着され、その装甲にクウガからギーツのレジェンドライダーケミーカードが張り付いた。
その姿こそ、レジェンド版コンプリートフォームと言うべき姿。
仮面ライダーレジェンダリーレジェンド
そして宝太郎の方は、太陽のケミーであるデイブレイクザ・サンが宝太郎に重なる様に出現し、そのまま宝太郎の…ガッチャードデイブレイクの胸部に一体化し装着されると、ガッチャードデイブレイクが再錬成される。
『ライジングソウル!シャイニングデイブレイク!』
再錬成を終えたその姿は、ファイヤーガッチャードデイブレイクが更に進化した様な姿。
上半身に一体化したデイブレイクザ・サン…太陽を模した鋭利な装甲を身に付け頭部には紫のバイザーが装着され、身体の各所に散りばめられている青と紫のラインと太陽を思わせるディティールが合わさりまるで、太陽が昇る様子を表現しているかの様にも見える。
その背には過去の自分が変身するファイヤーガッチャードの強化ブースターであるファイヤードッカーンに酷似した機能を備えた黄色い円形の加速装着があり、紫とオレンジのグラデーションがかかったマントを靡かせている。
……未来の一ノ瀬宝太郎が変身する最強フォーム。
仮面ライダーガッチャードシャイニングデイブレイク
士とカグヤと宝太郎の三人は最強フォームとなり、グリオンに向かって構える。
「どんな姿になろうが、叩き潰すのみ!」
最強フォームとなった三人に向かってグリオンが大鎌を振るい斬撃波を飛ばす!
「ハッ!」
「フッ!」
「ハァッ!」
士達は斬撃波を躱してグリオンに接近し肉弾戦を仕掛ける。
「フッ!フッ!」
「ハッ!ハアッ!」
「ハアッ!」
「ヌゥゥゥッ!」
士達の攻撃を防ぎ続けるグリオンだが、最強フォームとなった三人に押される。
「デヤァッ!」
グリオンは大鎌を振るって三人を斬り飛ばすとレプリケミーカードを取り出しエルドラドライバーにスキャンする。
『
そしてゴルダキュービックラティオを1回転させ必殺技を発動する。
『ディミオルギア!』
必殺技発動した瞬間、グリオンが2体の分身を出現させ三人となった。
「「「ハアッ!」」」
そして、三人のグリオンはそれぞれ士、カグヤ、宝太郎に向かっていき一対一の戦いへともちこんだ。
「ハッ!ハッ!デアッ!」
「フッ!フッ!」
「ハッ!ハアッ!」
三人のグリオンが士達に猛攻を仕掛けるも、士達はその攻撃を華麗に躱したり受け流してゆく。
ハンドレッドの構成員が変身していたダークライダー達と違い、本来の力の持ち主であり最大限以上に引き出せる士達が変身する最強フォームにグリオンが太刀打ちできる筈はなかった。
「フッ!」
「ハッ!」
「「グハッ⁉︎」」
攻撃を躱しながら、士とカグヤは全く同じタイミングで分身体グリオンの腹を蹴り飛ばした。
士とカグヤに蹴り飛ばされ地面に転がるグリオンを尻目に、士とカグヤはトドメに入ろうと動き出す。
士の手にシアン色の銃が握られていた。
その銃は、仮面ライダーディエンドの変身デバイスであるネオディエンドライバーだった。
コンプリートフォームになると、このデバイスを武器として召喚可能らしい。
士はディエンドのクレストが描かれたライダーカードをネオディケイドライバーに本体に装填しそのまま叩いて押し込む。
『
士がディエンドライバーの銃口をグリオンに向けると、マゼンタ色の光のカード達が銃口から渦を巻く様に伸びてグリオンをロックオンする。
そして、カグヤも士と同じタイミングでドライバーからレジェンドカメンライザーを取り外す。
『
グリップを引き出し握ってグリオンに向かって銃口を向けると、銃口にゴージャスな宝石のエネルギーが集束されていく。
「これで決める!」
「ゴージャス…散れ!」
士とカグヤが同時にトリガーを引く。
『
士のネオディエンドライバーの銃口から高密度のエネルギー波を放つディエンドの必殺技であるディメンションシュートが放たれる。
カグヤの方のレジェンドカメンライザーの銃口からも、超・強烈なビームが放たれる。
「「ぐああああああ!」」
士とカグヤが放ったエネルギー波とビームは分身グリオンに命中し、分身グリオンは断末魔の叫びを上げながら爆発した。
『
こうして士とカグヤは勝利した。
その一方、本体のグリオンと戦う宝太郎もグリオンを追い詰めていた。
「ハァァァ!」
「ぐわぁ⁉︎」
背中の加速装置で強化錬成炎を直接噴出し、超高推進力による超絶的なスピードから繰り出される加速打撃による一撃がグリオンに炸裂。
その拳を喰らったグリオンが蹌踉めくが、倒れる前に宝太郎が連続攻撃で攻め続けグリオンは倒れる事さえ出来ずにダメージを受け続ける。
「ぐっ!おのれ〜!」
『
『ディミオルギア!』
グリオンはレプリスケボーズをエルドラドライバーにスキャンしゴルダキュービックラティオを1回転させすぐさま必殺技を発動。
レプリスケボーズの能力で超加速し宝太郎のスピードに対抗するグリオン。
凄まじい速度どで動き回りながらぶつかり合うグリオンと宝太郎だが、レプリスケボーズの能力でもシャイニングデイブレイクとなった宝太郎の速度に追いつけず、グリオンは途中で速度が減少し宝太郎の急接近を許してしまった。
「なっ⁉︎」
「うおりゃぁっ!」
『ケミースラッシュ!』
グリオンはアッパレブシドーを装填したガッチャートルネード刃の一撃を喰らい斬り飛ばされる。
「ぬっあああ⁉︎」
斬り飛ばされ地面転がるグリオン。
大鎌を杖代わりにして蹌踉めきながら立ち上がる。
「何故だ………⁉︎何故この私が押されるのだ⁉︎」
先ほどまで圧倒していた筈の宝太郎を相手に、最強フォームになったとはいえ自分が押されている現実を受け入れられないグリオンは声を荒げる。
「…グリオン。それはお前が1人だからだ。自分の野望の為に、大勢の人の命を弄び、お前の為に必死に働き思っていたアトロポスとクロトー達さえ切り捨てた。
そして複製体となって蘇った今も、ハンドレッドの力を利用しようとしか考えていない。そんなお前に、仲間達と共に戦う俺が負ける筈はない!俺は、嘗ての俺じゃない!俺を信じ支えてくれる仲間達と共にお前を倒しこの世界を守る!」
そうグリオンに向かって声を上げる宝太郎の背後に、自分を助けに過去からやってきた過去の宝太郎とりんねの幻影が現れ、デイブレイク版となった100体のケミー達の姿も幻影として現れていた。
「黙れ……黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇ!」
だが、それを見てもグリオンは宝太郎を否定する様に声を荒げるのだった。
「実に愚かで醜い。お前では、カグヤ様達のゴージャスは止められない!」
「こいつらを甘く見たのがお前の敗因だ。一気に行くぞ。」
グリオンが声を荒げる中、分身体を倒したカグヤと士が宝太郎と合流し一気に終わらせ様と動く。
士は今度は自身のディケイドのクレストが描かれたライダーカードをネオディケイドライバーに装填。
『
カグヤも再びレジェンドカメンライザーを取り出すグリップ引き出し握って銃口を真上に掲げる。
『
宝太郎はガッチャードライバーのアルトヴォークというレバーを開くと待機音声が流れる。
右脚の部位を畳む様に上げて待機するその姿は、嘗ての…最初の頃の仮面ライダーガッチャードを思い出させる。
「ヌゥゥゥゥゥゥ!」
その姿を見たグリオンは苛立ちながらエルドラドライバーに十枚のレプリケミーカードをスキャンする。
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スキャンしたカードの全てがレベルナンバー
スキャンを終えたと同時にグリオンはゴルダキュービックラティオを1回転させ超必殺技を発動する。
『カオスカタストロフィ!』
超必殺技が発動した瞬間、グリオンの周囲にレベルナンバー10のレプリケミー達の幻影が出現しそのままグリオンに吸い込まれ吸収される。
全てのレベルナンバー10のレプリケミーを吸収したグリオンから、禍々しい赤黒いエネルギーが放出されそのエネルギーが大鎌の刃に纏わる。
グリオンも宝太郎達もこの一撃で決めようと構え力を込める。
そして、士はネオディケイドライバーを押し込みカグヤはレジェンドカメンライザーのトリガーを引き必殺技を発動。
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宝太郎もドライバーのレバーを閉じて必殺技を発動する。
『ライジングフィーバー!』
「ハッ!」
「ハアッ!」
「ハァァァ!」
必殺技を発動した三人は駆け出しグリオン目掛けてライダーキックを放つ。
「ハアアアー…!」
迫る宝太郎達に向かってグリオンが大鎌を振るい今までとは比べ物にならない巨大な斬撃波を放った。
宝太郎達のトリプルライダーキックとグリオンの放った斬撃波が激突し、周囲に凄まじい衝撃波が広がり辺りの廃墟が吹き飛んでいく。
「「「ハアアアア!」」」
宝太郎達のライダーキックとグリオンの斬撃波がぶつかり合い拮抗状態となっている中、グリオンは再び大鎌を構えて二撃目を放とうする。
「これで今度こそ終わりだ!」
グリオンが大鎌を振るおうとしたその時だった。
グリオンは背後から凄まじいエネルギーを感じた。
「何だ!このエネルギーは⁉︎」
グリオンが背後に振り返ると、そこにいたのは超高密度の魔力弾を片手で掲げるフォルテの姿だった。
「貴様は⁉︎」
「悪いがこれ以上お前の思い通りにはさせない。」
士達に変わりカッシーンとドレットルーパーの相手をしたフォルテは、その後カッシーン達を殲滅し士達とグリオンの戦いを密かに見守っていたのだ。
そして、士達がやばいと直感で感じたフォルテはグリオンに攻撃しようと
グリオンの意識が完全にフォルテに向いた…この瞬間を士達は逃さない。
「今だ!」
「ハアッ!」
「ハァァァ!」
士の声を聞き、キックに更に力を込めるカグヤと宝太郎。
それにより、グリオンが放った斬撃波を蹴り破った。
「なっ⁉︎しまっ……!」
フォルテに意識を向けしまい、宝太郎から意識を逸らしていたグリオンは振り返りながら咄嗟に大鎌を突き出して盾代わりとして宝太郎達のライダーキックを受け止める。
「ヌウウウ!」
必死に耐えるグリオンだったが、大鎌の方が耐え切れず亀裂が生じていき砕けた。
「「「ハアアアア!」」」
そして宝太郎達のトリプルライダーキックが遂にグリオンに決まった。
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「ぐわぁぁぁ!」
宝太郎達のトリプルライダーキックによってグリオンはフォルテの方へと蹴り飛ばされる。
そして、自分方へと蹴り飛ばされるグリオンの姿を確認したフォルテは、グリオン目掛けて掲げていた極大魔力弾を放つ。
「これで終わりだ!
フォルテの放った極大魔力弾である
「ぬああああああ!」
ドガアアアアアン!
直撃と同時に大爆発が起こり凄まじい衝撃と爆風が周囲の者や廃墟を吹き飛ばす。
爆風が宝太郎達に迫って来た時、フォルテが宝太郎達の前に現れ
やがて爆風が治ると爆心地には巨大なクレーターが出来ており、その中央で変身が解除されズタボロになったグリオンが仰向けで倒れていた。
「どうやら終わったようだ。」
「その様だな。」
倒れているグリオンの姿を見ながらカグヤと士はそう言うのだった。
そんな中、宝太郎はフォルテに向かって礼を述べる。
「さっきはすまない。助かった。」
「気にするな。無事に奴を倒せたからな。」
そう言いながらフォルテは爆心地で倒れるグリオンを見据える。
フォルテに続く様に宝太郎もグリオンの方へと顔を向ける。
倒れるグリオンを見た宝太郎の脳裏に初めてグリオンに会ったあのクリスマスの日が記憶から呼び起こされる。
グリオンの一撃で右眼を失いそれから1人…また1人と仲間を失っていった。
そして暗黒の扉が開き冥黒王が復活し、…りんねが冥黒王の手によって命を奪われた。
その悲しみと絶望にケミー達が共鳴しデイブレイクへと進化した。
そうしてデイブレイクとなった宝太郎は1人でグリオンに立ち向かい続ける中で、タイムロードの力を借りてあのクリスマスの日に時間移動し過去の自分を救い過去の自分が新たな未来を導き出したのを見届けて元の未来へと戻った。
これにより新たなガッチャードの世界…パラレルワールドが発生した。
そして、今度はパラレルワールドの過去の自分とりんねが未来を救う為に時間を超えて未来の世界に現れた。
過去の宝太郎のお陰で自分が失っていた気持ちを取り戻し力を合わせてグリオンと冥黒王を倒した。
その時の事を思い出しながら、倒した複製グリオンを見据える宝太郎。
「今度こそ終わりだ……グリオン。」
宝太郎がそう呟いた…その時だった。
「この程度で本当に勝ったつもりか?」
突然邪悪で威厳のある声が宝太郎の耳に聞こえた。
その声を聞いた宝太郎は目を見開き驚愕しながら……グリオンを見る。
すると、倒れていたグリオンがまるで人形の様な動きで立ち上がった。
「最初に作った奴より強く作ってやったが、所詮は役立たずの人形だったな。本当の絶望は此処から始まるのだ!」
その声はグリオンから発声されており次の瞬間、グリオンの体から無数の不気味な手と共にドラド変身時に出現した三つ目がギョロギョロと周囲を見ながら飛び出した。
やがて、グリオンの体は無数の手に埋め尽くされ十数メートルはある巨大な巨人の姿を模りながら再錬成し真の姿を現す。
上半身が無数の不気味な腕で出来ており、鋭い爪に悪魔の翼そして、前に突き出た完全虚化した死神代行の様な角を生やした三つ目の悪魔。
その巨大な姿は他の者達の目にも入り、タイクーンとギーツの姿に戻ったカズマと湊翔は思わず声を上げた。
「でか⁉︎」
「何だあれは………⁉︎」
そして、その悪魔の目の前にいる宝太郎は悪魔の名を口にする。
「……冥黒王!」
この戦いは、……どうやらまだ終わらない様だ。
複製グリオンを倒した宝太郎の前に現れたのは、冥黒王!
何故冥黒王が複製グリオンの中にいたのかは、次回に明かされる予定です。
複製グリオンが変身する仮面ライダードラドの戦闘は、DXエルドラドライバーで判明した機能を活かしてみました。映画と本編…未来と過去のグリオンは、変身したライダーの基本スペックと能力だけで戦っていたので、機能を存分に発揮していればこんな戦いも出来た筈だと思いました。
次回。
冥黒王の出現で事態が更に悪化。
フォルテの仲間達がそれぞれに動き出す時。
お楽しみに。