だが、それでも諦めない冥黒王が更なる軍勢を呼び寄せ…フォルテが動き出す。
冥黒王が
「……お前の送った軍勢は、俺の仲間達によって殆ど倒された。お前の目論みは無駄に終わった。」
フォルテは
「ヌウゥゥゥ!己れ〜!」
冥黒王が悔しがる様に声を上げる。
フォルテの話が事実だと言う事を、掌握したオーロラカーテンシステムから情報を得て知ったからだ。
「まさか……そんな対策をしていたなんて。」
フォルテの話を聞いていた宝太郎は驚いていた。
ハンドレッドの襲撃に備えてこれほどまでの対策をとっていた事に。
「……もう、俺達の仲間が犠牲になる姿は見たくないからな。」
「フォルテ……。」
フォルテの辛く悲しげな瞳を見た宝太郎は、自分と同じ様な悲しみをフォルテは経験した事があるのだと悟った。
「ほう。魔王も中々に用心深いんだな。」
「実にゴージャスな対策だ。」
士、カグヤの二人は、魔王でありながら仲間や民の事を考えて対策していたフォルテに関心した。
そんな中、自分の目論みを打ち砕かれた冥黒王が怒りの声を上げる。
「貴様ぁぁ!許さんぞ!ならばこの空間で貴様達を倒し、我自らがこの世界を滅ぼしてくるわ‼︎」
冥黒王が再び全身から黒い波動を放ってオーロラカーテンを更に拡大させダイマジーンやドレットルーパーなどの軍勢がこの空間に出現させる。
「おいおい。この数を相手にするのは俺達だけでは無理だぞ。」
「数の暴力といったところか。」
「くっ!冥黒王め…。」
冥黒王が更なる軍勢を呼び寄せた事で、自分達では対処しきれない数だと士達が言った丁度その時、この事態にリムルがフォルテの元に飛んで来た。
「フォルテ!とんでもない数の敵がこの空間に来ているぞ!」
「大丈夫だ。もうそろそろの筈だからな。」
リムルに向かってフォルテがそう言うと、聞き覚えのある笑い声が聞こえた。
「ワ〜ハッハッハッハッ!面白そうな事になっているではないか!リムル!フォルテ!」
皆が笑い声のする方に振り向くと、分身体のフォルテと共にいるミリムの姿があった。
「ミリム!どうしてここに⁉︎」
突然のミリムの登場に、リムルは思わず声を上げた。
「ふふん!久しぶりに遊びに来たらフォルテの分身が迎えに来てくれたのだ。それで、思いっきり戦って良い場所に案内してくれると言うので付いて来たのだ。」
そう。本物の
「ミリムが思いっきり暴れられる上に、敵の排除も出来る。正に一石二鳥だからな。」
「成る程!だったら!」
フォルテの話を聞いて納得したリムルは、自身のスキルである
リムルの前に召喚されるヴェルドラ…なのだが、寝そべって漫画を読んでいる途中だった。
「ん?なんだリムルよ。我は今、忙しいのだが?」
「ヴェルドラ。実は今お前に頼みたい事があるんだ。それをやってくれたなら、新作の漫画をだそう。」
「なに⁉︎それは本当かリムルよ!」
新作漫画と聞いてやり気を出すヴェルドラ。
「ああ。勿論。」
「ふっ、良かろう!それで我は何をすれば良いのだ?」
「あの宙から降ってくるデカブツを思う存分壊してくれ。」
リムルはダイマジーン達に向かって指差しながらヴェルドラに言った。
「なにぃ⁉︎あれを壊すだけで良いのか!」
「ああ!遠慮はいらない。」
「クワ〜ハッハッハッハッ!まさに我に相応しい仕事ではないか。」
思う存分暴れて壊すだけで新作漫画まで読めるとなって、ヴェルドラはいつも以上に大声で笑った。
そんなヴェルドラの姿を見ていた士は少し不安に感じた。
「おい。アイツらに任せて大丈夫なのか?」
「ミリムとヴェルドラなら大丈夫だ。寧ろ、暴れさせてやれば色々スッキリするだろう。それよりも、士さんあのオーロラカーテンを閉じるにはやはり冥黒王を倒すしかないのか?」
「…ああ。奴の力で拡大している以上、奴を倒せば閉じる筈だ。」
「なら、あの冥黒王って奴を倒してさっさと終わらせるぞ!」
士の話を聞いていたリムルが声を上げる。
『なるほど、なら俺達は引き続きカッシーンとドレットルーパー達を抑える。』
すると、士やリムル達の頭の中に拓巳の声が聞こえてきた。
「ッ⁉︎これは…。」
突然の事に驚く士。
「済まない。俺が思念伝達で皆の意識を一時的に繋げた。」
驚く士にフォルテがそう説明する。
『現在も拡大したオーロラカーテンより続々とカッシーンなどが出現している。俺達が喰い止めている間に冥黒王を倒してくれ。』
「ああ。分かった。」
拓巳の言葉にフォルテが答える。
「湊翔、カズマ。話は聞いていたな。」
『ああ!』
『おう!』
「二人にも冥黒王を倒す士達に協力して欲しい。俺がそちらに向かうから少し待っていてくれ。」
『それは良いが…良いのか?』
『そうだぜ。こんな数の敵がうようよする中で。』
「問題ない。既に分身体を各地に派遣している。」
『いつの間に…!』
「そっちにも向かわせているから少し耐えていてくれ。」
話を終えたフォルテは思念を切る。
「…随分と用意がいいな。」
「まぁな。…もう同じ様な悲しい悲劇を繰り返したくないからな。」
「…そうか。」
士は、フォルテの瞳から深い悲しみと後悔をを感じた。
「リムル。この場任せた。」
「ああ、思う存分暴れてこい!」
フォルテに向かって笑顔でサムズアップするリムル。
「じゃあ、始めるとしようか!」
そう言ってフォルテは飛翔しミリムとヴェルドラの元へと向かう。
「ミリム!」
「おお、フォルテ!きてくれたのだな。」
「一緒に暴れるぞ!」
「うむ!」
「我を忘れるでないわ!」
そして、フォルテ、ミリム、ヴェルドラの三人が周辺のダイマジーン討伐を開始。
「さて、俺達もいくぞ。」
「カグヤ様のゴージャスを、貴様にもう一度味わってもらおう。」
「今度こそお前を倒す!」
士達は冥黒王に向かって構える。
「貴様らに負ける我ではないわ!」
士達に向かって叫びながら襲い掛かる冥黒王。
こうして、冥黒王との最後の戦いが始まった。
士達が冥黒王と戦っている一方。
周辺のダイマジーンと戦闘を開始したフォルテ達は。
「はぁ!」
フォルテは両手に
ダイマジーンはお返しばかりにもう片方の腕で殴り掛かるが、フォルテは軽々と躱してダイマジーンの頭部に接近し首を斬り落とした。
斬り落とされたダイマジーンは火花を散らしながら倒れて爆散した。
すると背後からもう一体が殴り掛かってきた。
フォルテは
「
そして、右腕に
すると、今度は遠距離から別のダイマジーンが
フォルテはそれすら躱しながら両腕に黒紫の光輪を出現させる。
「
フォルテは黒紫の光輪をダイマジーン目掛けて放ってダイマジーンの両脚を切断して倒した。
だが、オーロラカーテンから次々に現れるダイマジーンの数は減るどころか寧ろ増えている。
「これではキリがないな。ならば、あれを本気で使うか。」
そう言って右腕を前に突き出すフォルテ。
「ユニコーンドライブ、インストール!」
フォルテの右腕に青いユニコーンを頭部を模した武装が装着される。
それは、
フォルテが全身から魔素を放出すると同時に撃ち出す構えを取ると、ユニコーンドリルの角であるドリルが高速回転を開始する。
「ユニコーンドリル!ファイナルアタック‼︎」
フォルテが右腕を突き出しユニコーンドリルの高速回転するドリルから凄まじい旋風波を放ってダイマジーン数体を旋風波で貫き爆破した。
そして、ユニコーンドリルを解除し新たな
「レオドライブ、インストール!」
今度は右脚に立て髪が鋸円盤状のサークルカッターとなったライオンの頭部を模した装備…レオサークルが装着された。
フォルテがレオサークルを装着した直後、ダイマジーンの一体がフォルテに殴り掛かる。
迫る拳にフォルテは慌てずレオサークルを装着した右脚から繰り出す回転蹴りでダイマジーンの拳を蹴った。
その際、レオサークルのサークルカッターが高速回転していたので、ダイマジーンの拳は見事に切り裂かれ爆破した。
フォルテはそのまま魔素を放出すると、レオサークルのサークルカッターが更に高速回転する。
「レオサークル!ファイナルアタック‼︎」
フォルテがその場で回転蹴りを放つと同時に、右脚のレオサークルから緑の光輪が放たれダイマジーンの胴体を切断し爆破。
「ドラゴンドライブ、インストール!」
次は右脚からレオサークルが消え、左脚にとぐろ巻いた状態のドラゴンフレアが装着された。
そして、ドラゴンフレアのとぐろからタービンが高速回転しエネルギーの集束を開始する。
「ドラゴンフレア!ファイナルアタック‼︎」
エネルギーの集束が完了した左脚のドラゴンフレアの口から凄まじい熱線が放たれダイマジーンを一体丸ごと焼き尽くした。
「ボアドライブ、インストール!」
今度はフォルテの胸部にイノシシ型であるガトリングボアの頭部が装着された。
そして、鼻のガトリングランチャーを回転させてエネルギー弾を連射しダイマジーンを攻撃。
凄まじい連射に腕を交差し耐えるダイマジーンだったが、威力に耐えきれず両腕が爆発し頭部も破壊された。
そこから複数のダイマジーンがフォルテに襲い掛かろとしたが、フォルテはガトリングボアのガトリングランチャーを高速回転させながら構える。
「ガトリングボア!ファイナルアタック‼︎」
ガトリングランチャーから凄まじい
「バイパードライブ、インストール!」
フォルテの左腕にコブラ型のバイパーウィップの頭か装着された。
フォルテはそのままバイパーの頭部を伸ばし鞭と化して真上で高速回転させる。
「バイパーウィップ!ファイナルアタック‼︎」
高速回転によってバイパーの頭部は強力なプラズマ弾と化し、フォルテはそれをダイマジーン目掛けて叩き込む。
プラズマ弾を喰らったダイマジーンはその膨大なエネルギーに耐え切れず爆発した。
「ブルドライブ、インストール!」
今度は右腕にバッファロー型のブルホーンの頭部が装着される。
「ブルホーン!ファイナルアタック‼︎」
フォルテはそのままブルホーンの角を地面に叩きつけると、その直線上に存在するダイマジーン達目掛けて地面から鋭利な水晶体が隆起し、ダイマジーン達を次々と切り裂き刺し貫いて爆破した。
そして、次に呼び出し装着する
「輝刃ドライブ、インストール!」
右腕に装着していたブルホーンが消えると、ユニコーンドリルとレオサークルの幻影が現れ咆哮しながら一つに重なると、二体より一回り大きくユニコーンドリルをベースにレオサークルのパーツが各所に装着され翼を生やした二体が合体した
本来はユニコーンドリルとレオサークルが合体した存在故にイレギュラーな
フォルテによって創り出された輝刃はその場で変形し、巨大な弓矢形態となってフォルテに装備される。
そして、矢に相当するドリル部分を高速回転させると同時に、フォルテの身体が金色に輝き始める。
「輝刃ストライカー!ファイナルアタック‼︎」
そして、疾風激走脚の突撃でダイマジーン達を次々と貫き爆破。
ファイナルアタック後に一度分離すると、輝刃は弓矢から巨大な刀剣形態に変形して再びフォルテに装備される。
「輝刃ブレイカー!ファイナルアタック‼︎」
そのまま刀剣を天に掲げると、天を貫く程のエネルギーの刃を発生させ、周囲のダイマジーン達を纏めて一刀両断。
その様子を見ていたミリム。
「おお!流石はフォルテなのだ!私も負けてられないのだ!」
フォルテの戦いぶりに興奮し、ダイマジーン達の頭を次々と殴り潰していく。
そして、一旦ダイマジーン達の真上に飛ぶと、両掌に
「
流星の如く降り注ぐ光線が、次々とダイマジーンに命中し爆破する。
……これで手加減技なのだ。
「ふっ。やるではないかミリムよ。我も負けてはおれんな!」
ミリムの戦いぶりを見て更にやる気を出すヴェルドラ。
「波動拳!波動拳!波動拳!」
そして、漫画とゲームから再現した波動拳で次々とダイマジーンを破壊してゆき更にヴェルドラが片手を真上に掲げると、掌から円盤カッター状の
「気円斬!」
ドラゴンボールで知られる技である気円斬を再現し、ダイマジーンをその切れ味で上下分断した。
そして…。
「か〜め〜は〜め〜波ー‼︎」
かめはめ波を放って射線内のダイマジーン達を纏めて破壊した。
「流石はミリムとヴェルドラだな。なら俺も更なる力を試すか!」
ミリムとヴェルドラの戦いぶりを見ながらフォルテがそう言っていると、ダイマジーンがフォルテに殴り掛かる。
「サイバーゴモラ・ロード!」
すると、フォルテに水色のゴツいアーマーが装着され、両腕のクローが付いたプロテクターでダイマジーンの拳を受け止めた。
両腕のプロテクターには赤いGの文字が刻まれている。
これは、
ウルトラマンXと呼ばれるデータ生命体が使用した場合、その怪獣を装甲化して装着出来る。
フォルテはデューオからそのウルトラマンXとサイバーカードに関する情報も得ており自身で再現出来る様になったのだ。
「ゴモラ振動波!」
フォルテはそのまま両腕のクローから振動エネルギーをダイマジーンに流し込み、内部から破壊し崩壊させた。
「ウルティメイトゼロ・ロード!」
フォルテの身に装着されていたゴモラアーマーが消え、変わる様に白銀の鎧と右腕に白銀の剣が装着された。
この鎧はウルトラマンゼロと呼ばれるウルトラマンの鎧と能力を完全再現したもの。
フォルテはそのまま右腕の剣から長大な光の刃を伸ばして一閃。
一振りで周囲のダイマジーンを両断に破壊した。
更に、鎧と剣を分離して超弓に変形合体させて装備。
そのままエネルギーの弓弦を引いてエネルギーを集束させる。
「ファイナルウルティメイトゼロ!」
エネルギーが充填が終えると同時にフォルテは弓弦を手放し超弓となった鎧…ウルティメイトイージスが撃ち出される。
撃ち出されたウルティメイトイージスはそのままダイマジーン達の胴体を次々と貫き破壊していった。
そして、この辺り一帯のダイマジーンは全て破壊し尽くした。
周囲のダイマジーンを倒し終えたフォルテはすぐにミリムとヴェルドラに他のダイマジーン達の相手を任せて自分は湊翔とカズマの元に向かった。
更に、待機させ潜ませていた分身体達が一斉に動き出し、他の者達の元へと向かってゆく。
……フォルテの無双はまだまだ続く。
ミリム、ヴェルドラを招いて大暴れ。
思う存分戦う機会が殆どない二人にダイマジーンを存分に破壊して貰いました。
そして、フォルテも力の一端を開放しダイマジーンを粉砕。
次回には、フォルテの分身体達によってその力も存分に発揮される予定ですのでお楽しみに。