転生したらフォルテだった件   作:雷影

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皆さんお待たせしました。
仕事が忙しく中々筆記する時間が取れなくなってきましたが、これからも投稿を頑張ってゆきます。

それでは、分身フォルテの戦いをどうぞ。


127話 コラボ編 フォルテ無双②

冥黒王によってハンドレッドの軍勢が無尽蔵に出現するこの状況を止める為に冥黒王を倒さなければならない。

湊翔とカズマも士達の元に向かおうとするも、無数のドレットルーパーとカッシーンが立ちはだかり進む事が出来ずにいた。

 

「くそっ!なんて数だよ。」

 

「まさに数の暴力だな…これじゃあ士さん達の元に辿り着けない。」

 

倒しても倒したも湧いて出てくるカッシーン達にどうすればと考える湊翔とカズマ。

 

……その時だった。

 

大地破砕(アースブレイカー)!」

 

上空からフォルテが大地破砕(アースブレイカー)を放ちながら降下して現れた。

 

そして、フォルテの大地破砕(アースブレイカー)によってカズマ達に迫っていた前衛のカッシーン達が跡形も無く消滅しクレーターが出来ていた。

 

フォルテはクレーターの中央に降り立つと、湊翔とカズマに声を掛ける。

 

「二人共無事か?」

 

「あっ…ああ。」

 

「やっぱ無茶苦茶強ぇ…。」

 

湊翔とカズマは、フォルテの先程の一撃を目の当たりにし改めてフォルテの強さを実感していた。

 

「此処は俺に任せて士達の元に向かってくれ。」

 

「分かった!」

 

「でもよ、この数を掻い潜って行くのは正直きついぞ。」

 

「心配するな。道は()()が開く。」

 

フォルテがそう言った瞬間、フォルテの分身体の1人が現れると同時にフォルテのフォルテの腹部に赤黒い液体金属が纏わりつきながら形を変える。

 

〈〈アークドライバー〉〉

 

そうして出現したのは、プロトが変身に使用したアークドライバーだった。

 

「あれは…アークドライバー⁉︎」

 

フォルテの腹部にアークドライバーが出現した事に驚く湊翔。

更に、本体のフォルテは右手に仮面を模した白いプログライズキーを持ち起動スイッチを押すと自動でカバーが展開される。

 

〈アークワン!〉

 

起動音声が鳴ると、分身フォルテがアークドライバーのアークローダーを押し、本体は白いプログライズキーであるアークワンプログライズキーをアークドライバーに装填する。

すると、アークワンプログライズキーを装填したアークドライバーゼロの右側の装甲が展開し白い装甲に覆われたアークドライバーワンへと変形した。

 

〈アークライズ!〉

 

〈シンギュライズ!〉

 

分身フォルテの側はプロトの時と同じように悪意の文字が黒い液体金属と共に溢れ出し、様々な異業の姿となりながら踠き苦しむと同時に女性の悲鳴が響き渡る。

 

そして本来のフォルテの方では、フォルテを足元から悪意の文字と共に黒い液体金属が湧き出るように溢れ出しながら、半壊した人工衛星アークのビジョンがフォルテを包み込む様に迫り上がる。

 

〈破壊…破滅…絶望…滅亡せよ…!〉

 

そこから、分身フォルテに黒い液体金属が纏まり付いて仮面ライダーアークゼロへと変身。

本体のフォルテの方では、衛星アークのビジョンが高速回転して弾けると、仮面ライダーアークゼロが仮面ライダーゼロワンのライダモデルを纏った様な姿である仮面ライダーアークゼロへと変身した。

アークワンの力を究極能力(アルティメットスキル)悪意之王(アークワン)で得ていたフォルテは当然アークゼロにも変身出来るのだ。

 

〈オール ゼロ〉

 

〈コンクルージョン・ワン〉

 

アークゼロとアークワン。

揃う筈のない二体のアークが今この場に揃った。

 

「…おいおいマジかよ。」

 

「フォルテがアークワンとゼロに変身。……やば過ぎる組み合わせだな。」

 

フォルテの変身を間近で見たカズマと湊翔は唖然となった。

 

まぁ、最凶のフォルテにアークワンとゼロが+されたのだから仕方ない。

 

そして、変身が完了したフォルテはその左眼の赤い複眼でカッシーン達とドレットルーパー達を睨む。

 

2人のフォルテ…アークに睨まれ怯むカッシーン達。

そして、アークワンとゼロが歩き出した瞬間、女性の悲鳴が周囲に響くと同時にアークワンの足元から悪意の文字が滲み出る。

 

一歩一歩近づいて来るアークワンとゼロに怯んで動けないカッシーン達。

すると、代わりにとばかりにドレットルーパーの零式達がアークワン達に襲い掛かる。

 

それに対してアークワンが赤黒いオーラを纏った拳で零式を殴る。

殴られた零式は火花を散らせながら破壊された。

たった一撃。…繰り出される拳の威力が桁違い。

 

敵を倒す度に飛び散る火花に照らされるアークワンの顔は、感情を一切感じさせない骸骨か亡霊の様に見える。

 

アークゼロの方も容赦なく零式を殴り倒す。

 

次々と零式が破壊されながら一歩一歩迫るアークワンとゼロの脅威に、カッシーン達はやけくそとなって一斉に襲い掛かる。

 

それに対し、アークワンはアークドライバーワンのアークローダーを押した。

 

〈悪意〉

 

そして、悪意をラーニングした悪意の波動であるスパイトネガをカッシーン達目掛けて放ち纏めて吹き飛ばした。

 

悪意の波動を浴びたカッシーン達は、ダメージを喰らって立ち上がれない。

フォルテの闇の妖気(オーラ)も合わさったスパイトネガをまともに喰らったのだから当然だった。

その隙に、アークワンは再びアークローダーを押してゆく。

 

〈恐怖〉

〈憤怒〉

〈憎悪〉

〈絶望〉

 

五つの悪意をラーニングすると、アークワンプログライズキーを押し込む。

 

〈パーフェクトコンクルージョン〉

〈ラーニング5(ファイブ)

 

アークワンの体からフォルテの膨大な魔素とスパイトネガが放出され周囲に悪意の文字が浮かび漂うと地面に亀裂が生じ、放出されたスパイトネガがアークワンに再び吸収された次の瞬間、凄まじい衝撃波となって一気に全方位に放たれた。

 

「ハアァッ!」

 

パーフェクトコンクルージョン

 

フォルテの強大な妖気(オーラ)を合わせたスパイトネガの衝撃波によって、カッシーンとドレットルーパー達は消し飛んだ。

 

湊翔とカズマも巻き込まれそうになったが、分身フォルテが変身するアークゼロが黒い液体金属で障壁を作り出し防ぎ守った。

 

アークゼロが障壁を解除すると、湊翔とカズマの目に映ったのは、カッシーンとドレットルーパー達が跡形も無く消し飛び、巨大なクレーターが出来ている光景だった。

 

その巨大クレーターの中央には、フォルテが変身するアークワンが佇んでいた。

 

「……なんちゅう威力だよ。」

 

「間違いなく本家のアークワン以上の力だ。」

 

フォルテのアークワンの桁違いの力を目の当たりにしたカズマと湊翔はそう呟くしかなかった。

 

そして、アークワンはカズマと湊翔の方に振り向くと、…左目の赤い複眼が光った。

 

その視線にカズマと湊翔は思わず後退る。

 

「カズマ、湊翔。これであらかた片付いた。今なら士達の元に向かえる筈だ。」

 

「ッ⁉︎あっああ!分かった!」

 

「すまない!」

 

フォルテにそう言われ二人はすぐさま士達の元へと駆け出した。

 

二人が向かった直後、また新たなカッシーン達が出現した。

 

「さあ、…殲滅再開だ。」

 

フォルテのアークワンと分身のアークゼロの身体から悪意のスパイトネガが溢れ出し、ゆっくりとカッシーン達へと歩み出した。

 

 

 

 

カズマ達を無事向かわせ、本体のフォルテが戦闘を続行していた頃。

各所に向かわせた分身体達の戦闘も開始されようとしていた。

 

 

ハンドレッドの構成員が変身したダークライダー撃破後、残ったカッシーンなどを倒す為にトリル別れていためぐみんとダクネスだったが、冥黒王によって更なる軍勢が送り込まれ数に押されていた。

 

「くっ!この数は流石にきついな。」

 

「こうなったら私の爆裂魔法で!」

 

「いや駄目だ!撃った後私が大変だ‼︎」

 

爆裂魔法を放とうとするめぐみんを必死に止めるダクネス。

すると、そんな二人の元にフォルテの分身体が二人舞い降りた。

 

「良く頑張ったな二人共。」

 

「此処からは俺達も戦う。」

 

「フォルテ…が二人⁉︎」

 

「気にするな。ただの分身だ。」

 

「分身!なんて素晴らしい!是非私にも教えてください!」

 

目の前の二人のフォルテが分身と知って紅魔族であるめぐみんは目を輝かせる。

だが、これから分身体のフォルテがやる事にめぐみんが更に興奮する事になる。

 

「さて、こいつらで実戦運用の実験をするか。」

 

「ああ。実に丁度良い相手だ。」

 

そう言って分身フォルテの二人はそれぞれあるアイテムと武器を何処からともなく取り出す。

 

一人の右腕には、漆黒の円形タービンと後部に絆創膏型のスロットがある腕輪を覆う様に、紫のラインが入った漆黒の絆創膏を模したX型のカバーが拘束するかの様に装着されたダークキズナブレスレット。

ブレスレットのタービン部分の上部にフォルテのエンブレムが刻印され、下部には紫でDの文字が刻まれている。

 

もう一人の手には、黄金の剣の鍔に配される中央部にクワガタの顎を模したレバー型のスイッチがあるオージャカリバーZEROが握られていた。

 

そして、ブレスレットを付けた分身フォルテが左手に持つ中央部に紫でDの文字が刻まれ紫のラインが入った二重構造の絆創膏を模した黒い装甲板である闇之絆装甲(ダークバンソウプレート)をダークキズナブレスレットのスロットに装填する。

 

〈ぺッDARK(ダーク)!〉

 

その瞬間、低音で音声が鳴り装填した闇之絆装甲(ダークバンソウプレート)の上側が90度回転して両端が折れ曲がり固定されると、フォルテの周囲の地面から帯状に伸びた漆黒の絆創膏が無数の触手の様に出現し、フォルテの手足に巻き付いてゆく。

フォルテの全身が黒い絆創膏に覆われると、漆黒の絆創膏がフォルテの周囲を回転しながら天へと昇ってゆくと、まるで漆黒の竜巻の様な形状の繭となった。

 

黒装(こくそう)チェンジ!」

 

分身フォルテの掛け声と同時に、竜巻状の繭に紫電が迸り弾けた。

 

「暗き深淵より出し暗黒の戦士。」

 

フォルテの口上に合わせる様に、フォルテの身体に紫電が迸り覆っていた漆黒の絆創膏が次々と弾け飛ぶ。

そうして姿を現したのは、顔を紫のバイザーで覆い体の各部位を絆創膏で何重にも巻いたような漆黒の姿。

 

「キズナダーク!」

 

フォルテが名乗ると同時に背後から凄まじい爆発が起こり爆風が吹き荒れる。

 

キズナダークとは、フォルテがデューオから得た情報にあった絆創戦隊キズナファイブのキズナレッドが変身するキズナブラックを自分専用に改良したもの。

 

何故戦隊のレッドがブラックに変身するのか?

その理由は、レッドが敵組織の幹部の一人によって怪人化されそうになった事がありその影響で誕生した形態。

その力は絆に対する執着と奪おうとする敵に対する憎悪で限界以上の力を発揮するのだが、その強すぎる執着と憎悪によって心が呑まれ暴走してしまう危険な力でもある。

故に、絶体絶命の危機にしか使わないレッドの奥の手……最終手段でもあるのだ。

 

そんなキズナブラックの力と能力をフォルテは複製再現し、自分専用に調整改良したのが…暗黒の戦士キズナダークだ。

 

その姿はバイザーと胴体部分がキズナブラックと同じだが、ヘルメットと肩手脚のアーマーがフォルテと同じ物となっている。

簡単に言えば、キズナブラックとフォルテが合体した様な姿。

漆黒の身体とバイザーや装飾が紫となっているその姿は、フォルテXXに酷似している。

 

一方、オージャカリバーZEROを持つ分身フォルテの方は、鍔に配されているクワガタの顎を模したレバー型スイッチを手前に引いて起動させる。

 

Oh-Qua God(オオクワガタ)!〉

 

そして、音声が鳴ると同時に荘厳な待機音が鳴り響きオージャカリバーZEROの刀身が虹色に発光する。

 

「王鎧武装!」

 

フォルテが掛け声と共にスイッチを再び引く。

すると、フォルテを包む様に光の点で周囲に発生し線で繋がると、フォルテは琥珀を模したエネルギーな包まれた。

 

Lord ot the(ロードオブ ザ)Lord ot the(ロードオブ ザ)Lord ot the(ロードオブ ザ)SHUGOD(シュゴッド)‼︎〉

 

変身音声が鳴り響く中、琥珀に包まれたフォルテの背後に金色に輝くゴッドクワガタのエネルギー体が出現しその顎でフォルテを包む琥珀を挟み砕いた。

 

そうして姿を現したのは、グレーよりの銀色の戦隊スーツを装着したフォルテの姿で、顔面のゴーグルや口元を含めてクワガタムシを象り、左肩からマントを靡かせている。

 

「オオクワガタオージャー‼︎」

 

 

王様戦隊に登場したオオクワガタオージャーだ。

フォルテのオオクワガタオージャーへの変身も再現する事に成功していたのだ。

 

フォルテオリジナルのキズナダークと王様戦隊のオオクワガタオージャーの変身を目の当たりにしためぐみんは…興奮しない筈はなかった。

 

 

「なっ⁉︎なんなんですかその変身は‼︎仮面ライダーとは違う紅魔族の琴線を刺激するカッコいい変身!特にその黒い方の名乗り口上が最高ですよ‼︎」

 

「おっ、落ち着けめぐみん!」

 

興奮するめぐみんを必死に抑えながら宥めるダクネスだった。

 

「…さて、実戦開始だ!」

 

キズナダークに変身した分身フォルテがそう声を上げると、オオクワガタオージャーに変身した分身フォルテと同時にカッシーン達に向かって攻撃を開始する。

 

キズナダークの攻撃はキズナブラック同様に腕や背中から伸縮自在の漆黒の絆創膏を触手の様に操る事が出来るものだが、キズナブラックの絆創膏よりも先端が鋭利な刃の様になっているのでカッシーン達は絆創膏に刺し貫かれたり切り裂かれてゆく。

本来は傷を保護する為の医療道具の筈の絆創膏がまるで反転したかの様に傷付ける武器と化しているのだ。

 

それだけなく、キズナブラックが伸ばした絆創膏を巨大な杭や拳の形に束ねて武器としていたが、フォルテが改良したキズナダークの絆創膏は先端をロックマンEXEのバトルチップの武器などにも変換する事が出来る。

 

故に、現在キズナダークの絆創膏の先端は砲撃(キャノン)機関砲(バルカン)炸裂弾(スプレッドガン)となり、カッシーン達をオールレンジ攻撃で殲滅している。

更にフォルテ自身の能力も当然発揮出来るので地獄光輪(ヘルズローリング)を放ってカッシーン達を更に両断している。

 

 

オオクワガタオージャーに変身している分身フォルテの方はでは、白老や黒死牟達に鍛えられた剣術で次々とカッシーンを斬り倒していた。

更に両手でオージャカリバーZEROを振り上げる。

 

「日の呼吸 陸ノ型 日暈の龍・頭舞!」

 

オオクワガタオージャーはカッシーン達に向かって駆け出しながら幾つもの円を繋いで龍を象る様に駆け巡りながら剣を振るいカッシーン達を斬り倒しゆく。

 

めぐみんとダクネスの目には、その光景がまさに燃える龍がカッシーン達に喰らい付きながら切り裂いている様に見えた。

 

一通り斬り倒すと、オオクワガタオージャーはオージャカリバーZEROのレバー型スイッチであるクワガタトリガーを三回引いて入力してから握りのトリガーを押した。

 

〈ロードフィニッシュ!〉

 

必殺技音声が鳴り響くと同時に、オージャカリバーZEROにクワガタの顎を模したエネルギーを纏わせ目にも止まらぬ速度と輝きを以て一閃。

周囲のカッシーン達をその一撃で纏めて粉砕した。

 

 

 

そうして変身した分身フォルテ二人によってこの辺り一帯のカッシーンの軍勢は全て倒された。

 

「あれだけいた敵を分身とはいえたった二人だけで…。」

 

「凄まじかったですね。」

 

分身フォルテ二人の変身しての戦いぶりを目の当たりにしたダクネスとめぐみんは素直に驚愕していた。

 

 

だが、これで終わりではなかった。

上空に広がるオーロラカーテンに歪みが発生し、今度はダイマジーンの大軍が舞い降り様としている。

 

「なっ⁉︎更なる巨大ゴーレムが!」

 

その光景にめぐみんが声を上げる中、分身フォルテ二人は冷静に見ていた。

 

 

「今度はダイマジーンの大軍か。」

 

「ならこちらも対抗するまでだ。」

 

そう言ってオオクワガタオージャーに変身する分身フォルテは、オージャカリバーZEROのクワガタトリガーを引いて入力する。

 

〈ゴッドクワガタZERO!〉

 

オージャカリバーZEROから音声が鳴り響くと同時に、何処からとも黒と金のツートンカラーのゴッドクワガタであるゴッドクワガタZEROが分身フォルテ達の元へと飛んで来た。

 

「ハァ!」

 

オオクワガタオージャーに変身している分身フォルテは跳躍してゴッドクワガタZEROの頭の上に乗るとそのまま操縦席へと転送される。

 

操縦席に転送したオオクワガタオージャーのフォルテは、マニピュレーターを装着しオージャカリバーZEROを握らせる。

 

「降臨せよ。レジェンドキングオージャーZERO!」

 

シュゴッドZERO!

 

分身フォルテの声に応えシュゴッドZERO達が集結する。

それだけではなく、三大守護神であるゴッドカブト、ゴッドスコーピオン、ゴッドホッパーの三体も出現した。

この三体もフォルテが情報(データ)から完全再現して多次元プリンターで作り上げたのだ。

 

そして、シュゴッドZERO達による合体が開始される。

ゴッドクワガタZEROが胴体に変形し、ゴッドカマキリZEROが右脚となりゴッドハチZEROが左脚と変形してドッキング。

そこからゴッドトンボZEROが背中にドッキングし、二体のゴッドクモZEROが胸と腹にドッキング。

両腕にゴッドテントウZERO二体がドッキングすると、ゴッドパピオンZEROが頭部にドッキングする。

本来ならこれで合体が完了するのだが、ここから更なる合体が続行される。

ゴッドカブトが変形してキャノン砲となって右腕とドッキング。

ゴッドスコーピオンが鉤爪に変形して左腕にドッキング。

ゴッドホッパーがアーマーへと変形し、胸部と両腿にドッキング。

 

全ての合体が完了し、伝説の守護神が降臨する。

 

ZERO!ZERO!キングオージャーZERO‼︎

 

本来の世界で伝説の守護神として降臨したレジェンドキングオージャー。

そのZERO仕様がフォルテの手によってこの世界に降臨した。

 

「なっ…な……なんですか!あのカッコいい巨大ゴーレムは⁉︎敵のゴーレムとは違って漆黒のあの姿は素晴らしいじゃないですか‼︎」

 

レジェンドキングオージャーZEROの姿に、フォルテ以上に興奮しまくるめぐみん。

 

そんなめぐみんを他所に、キズナダークに変身している分身フォルテもロボを呼び出す。

 

「現れろ。ダークビースト!」

 

キズナダークがダークキズナブレスを叩くと、タービン部分にDARK(ダーク)BEAST(ビースト)の文字が浮かび上がる。

 

DARK(ダーク)BEAST(ビースト)!〉

 

ダークキズナブレスから音声が鳴ると、キズナダークから黒紫の光が上空へと放たれると、オーロラカーテンが広がる真上の上空に巨大なフォルテのエンブレムが浮かび上がった。

 

そして、エンブレムから五つの紫の光が下へと放たれると、光の中から漆黒の五体のロボが出現した。

 

ティラノサウルス型のフレンD(ダーク)

ゴリラ型のD(ダーク)コング。

鳥型のD(ダーク)ストーム。

虎型のD(ダーク)ストライカー。

イルカ型のD(ダーク)マリナー。

 

五体のD(ダーク)ビースト達は、漆黒の体に紫のエネルギーラインが全身を駆け巡り、目は赤く額にはフォルテのエンブレムが刻印されている。

 

五体のD(ダーク)ビーストが召喚されると、キズナダークは転移でフレンD(ダーク)の操縦席に乗り込む。

そして、合体用の絆装甲をメインシステムに装填する。

 

〈黒装合体!〉

 

合体が始まりフレンD(ダーク)が胴体で、D(ダーク)コングが両腕に変形しD(ダーク)ストームが翼でD(ダーク)ストライカーが左脚そして、D(ダーク)マリナーが右脚に変形する。

 

「闇の力を束し暗黒の機神!」

 

キズナダークの口上に合わせてドッキングし合体が完了すると、もう一体の戦隊ロボが降臨した。

 

「黒装合体!マキシマム・ダークカイザー!」

 

マキシマム・ダークカイザー。

本来のマキシマム・キズナカイザーを漆黒に染め上げた様な姿。

平行世界(マルチバース)で大切な仲間達を守れず失ったバッドエンド世界のマキシマム・バンデットカイザーを元にフォルテ自身の情報(データ)を組み込んだフォルテ専用機。

本家との違いは全身漆黒に染まり紫のエネルギーラインが入っている事と、額の戦隊のエンブレムがフォルテのヘルメットにある青紫の十字星となっており、マスクタイプの顔の左頬にあるはずの絆創膏がなくなり、両頬が紫に染まり目がフォルテの様に鋭い目付きとなって赤く染まっている。

 

 

「おお!更なる巨大ゴーレム!ああ…なんて紅魔族の琴線を刺激する出来事ばかり…私の心が満たされてゆく様です……。」

 

次々と現れる戦隊ロボ達を見て、めぐみんの興奮が限界を超えてしまい、どこかとても満足そうだった。

 

キズナダークは更に新たな絆装甲をシステムに装填する。

 

〈グレート・ダークソード!〉

 

上空から紫の光が降り注ぎ、その光の中から絆創膏を模した漆黒の剣が回転しながら舞い降りる。

そして、その剣をマキシマム・ダークカイザーが手に取り構える。

 

「さあ、これで準備は整った!」

 

「ゆくぞ!」

 

分身フォルテ二人が戦隊ロボを動かしダイマジーンに攻撃を仕掛ける。

 

「ハアッ!」

 

キズナダークの分身フォルテがマキシマム・ダークカイザーで次々とダイマジーンを両断してゆく。

 

その巨体からは信じられない身の熟しで剣を振るうマキシマム・ダークカイザー。

 

そこから更に、操縦席内のキズナダークが剣を握り構えると、マキシマム・ダークカイザーも同じ動きしながら構える。

 

混沌一閃(カオスレイ)!ダークスラッシュ‼︎」

 

キズナダークの叫びと同時に振り下ろされた剣から紫の巨大な斬撃波が放たれ、マキシマム・ダークカイザーの前にいた数体のダイマジーン達を纏めて両断し爆破した。

 

凄まじい強さのマキシマム・ダークカイザーだが、それを上回る強さをレジェンドキングオージャーZEROが発揮していた。

 

「ハアアアアア!」

 

その重厚感ある姿ではまともに動く事は困難だと誰もが思うであろうが、レジェンドキングオージャーZEROは金色の光を纏いながら空間転移かと見紛うレベルの超高速飛行で次々とダイマジーンに接近しては一撃を叩き込み破壊してゆく。

 

右腕のキャノン砲であるカブトキャノンを至近距離で放ち、その超火力によってダイマジーンを貫きそのまま後方のダイマジーン達をも貫き破壊した。

左腕の鉤爪であるスコーピオンクローでダイマジーンを攻撃すると、ダイマジーンの装甲をまるで紙の如く簡単に切り裂いた。

更に、ホッパーアーマーによって得られた圧倒的な防御力と身体能力によって、ダイマジーンの光線(ビーム)を跳躍して躱しながら胸部のアーマーから高熱線を放ってダイマジーンを爆破していった。

 

 

 

「なんという力だ…。」

 

そのあまりの強さと一方的な光景にダクネスはただ呆然と見ているのだった。

 

 

マキシマム・ダークカイザーとレジェンドキングオージャーZEROによってダイマジーンが殲滅されている頃、拓巳達の方はジャミンガの軍勢に押され始めていた。

 

 

 

 

 

 

……士達の為に敵を引きつけていた拓巳は蒼影と紫苑に合流してジャミンガの軍勢を駆逐していたのだが、ジャミンガの圧倒的な数に苦戦していた。

 

「くっ…厄介だな。」

 

ヒュプノレイを巧みに扱いながらジャミンガを蹴散らしているが、ゾンビの如く何処からともなく次々と群がってくるジャミンガの押され始めていた。

 

「数だけではない。…大型の奴らまで現れ対処に時間を取られている。」

 

ジャミンガを粘鋼糸で絡め取りながら引き裂く蒼影が口を開く。

 

蒼影の目線の先には、デスレックスやファングタイガーのジャミンガの群れが迫って来る光景だった。

 

「何を弱気な事を言っている蒼影!」

 

すると、剛力丸を振るいジャミンガを斬り倒している紫苑が声を上げる。

 

「あんな図体のデカい魔人形(ゴーレム)など叩き斬るのみです!」

 

「ふっ。その通りだな。」

 

「本当に対した度胸だ。」

 

紫苑の喝により笑みを浮かべながらジャミンガ達に立ち向かうとする拓巳と蒼影。

 

地獄光輪(ヘルズローリング)!」

 

その時、上空から無数紫の光輪が放たれジャミンガ達を切り刻んだ。

 

突然の事に拓巳達が上空を見上げると、宙に分身体のフォルテが2人拓巳達の元に舞い降りようとしていた。

 

「「フォルテ様!」」

 

「フォルテ!」

 

「拓巳、蒼影、紫苑。」

 

「良く持ち堪えてくれた。」

 

「「後は俺達に任せろ!」」

 

2人のフォルテが同時に声を上げると、2人の腹部にゲーマドライバーが出現した。

そして、フォルテのフォルテはそれぞれ仮面ライダーゲンムがロボットの様なパワードスーツを身に纏った様な絵柄が描かれた赤紫のガシャットと、幻夢無双と書かれたダイヤルの付いたガシャットを手にすると、その場で起動させる。

 

〈ゴッドマキシマムマイティX!〉

 

〈幻夢無双!〉

 

起動させると分身フォルテの一人がすぐさまドライバーに装填し、ゴッドマキシマムガシャットを装填した分身フォルテはすぐさまレバーを開いた。

 

「グレートビリオン……変身!」

 

〈ガッチャーン!フゥゥメェェツゥゥ‼︎〉

〈最上級の神の才能!クロトダーン!〉

 

開いた瞬間に待機音声が流れ、フォルテの目の前にゴッドマキシマムのグラフィックパネルが立体化しフォルテの身体を通過すると、フォルテは仮面ライダーゲンムプロトオリジンへと変身し、上空にゴッドマキシマムのタイトル画面が出現し其処からゴッドマキシマムゲーマーが出現した。

 

そして、ゲンムプロトオリジンに変身したフォルテがドライバーに装填したゴッドマキシマムマイティガシャットから飛び出ているゲンムの頭を叩いて押し込んだ。

 

〈ゴッドマキシマームX‼︎〉

 

すると、ゲンムプロトオリジンがゴッドマキシマムゲーマーに収納されると、変形しながら手足が飛び出し地面に降り立った。

 

其処にいるのは、胴体にゲンムの顔が描かれた黒紫のゴッドマキシマムゲーマーを身に纏った仮面ライダーゲンムゴッドマキシマムゲーマーレベルビリオンへと変身が完了した分身フォルテの姿だった。

 

「グレート無双……変身!」

 

それに続く様に、もう一人の分身体のフォルテが幻夢無双ガシャットをゲーマードライバーに装填した。

 

〈無双ガシャット!〉

 

そして、ゲーマードライバーのすぐさまレバーを開いた。

 

〈ガッチャーン!無双レベルアップ!〉

〈掴み取れ栄光のエンディング!〉

〈漆黒の天才プレジデント!〉

〈グレード無双ゲンム!〉

 

分身フォルテの周囲に紫の光が飛び回りながら手や足に纏わると、フォルテの全身が紫のピクセルに包まれ弾けると変身が完了した。

 

檀黎斗の不滅ゲーマーとエグゼイドのムテキゲーマーに酷似した漆黒のゲンム版ムテキゲーマーと呼べる姿。

違いは、アンダースーツのボディラインがプロトオリジンと同じ非対称のシルバーで、ムテキゲーマーの額にあった十字星が不滅ゲーマーと同じM型の前髪で銀色。

そして、頭部両端の角が歪に伸びており、左角と両肩が乱れたピクセル造形となっている。

 

ゴッドマキシマムゲーマーと無双ゲーマー。

こちらでも並び立つ事がなかったゲンムの強化形態が、分身フォルテの変身によって揃い踏みとなった。

 

「おいおい…。」

 

その光景に拓巳は思わずそう呟いた。

そして、変身が完了した二人のフォルテがジャミンガの軍勢に向かって攻撃を仕掛ける。

 

ゴッドマキシマムゲーマーは、その見た目のゴツさ故に動きが鈍い様に見えるが、実際は変身時の基本能力値を自在に設定出来るので途轍もない速度で動く事が可能。

 

「ふっ!ハァア!」

 

更に手足は伸縮自在でまるでとあるアニメのゴム人間の様に手足を伸ばして、遠距離にいるジャミンガ達さえも簡単に殴り蹴り倒してゆく。

 

そして、ゴッドマキシマムマイティXの恐ろしさは、世界のあらゆる概念を変えて、どんなゲームも自在に作り出せる能力。

それはまさに、“ゲーム世界の神と呼べる力”。

 

COSMIC(コズミック) CHRONICLE(クロニクル)起動!」

 

ゴッドマキシマムに変身しているフォルテが手を掲げると、空から突然無数の隕石が降り注ぎ、ジャミンガを次々と粉砕していく。

 

檀黎斗神が作り上げた宇宙崩壊の危機から地球を救うゲームを、フォルテが再起動させたのだ。

 

ゴッドマキシマムがその神の力を存分に発揮している一方。

 

無双ゲーマーに変身した方の分身フォルテは、その名の通りジャミンガが相手に無双していた。

 

「ハアアアアア!」

 

無双ゲーマーは基本は徒手空拳で戦う荒々しいスタイルなのだが、其処にフォルテの戦闘能力が加わり凄まじい威力を発揮していた。

 

拳と蹴りの一撃一撃によってジャミンガが粉砕されバラバラの鉄屑と化してゆく。

 

ひたすらジャミンガを粉砕してゆく無双ゲーマーのフォルテ。

すると、ファングタイガーのジャミンガが二体が身体の限界を無視した動きで無双ゲーマーのフォルテに襲い掛かる!

 

ボロボロの身体からネジが飛びオイルが漏れようが構わないと左右から無双ゲーマーに喰らい付こうとする。

 

それに対して、無双ゲーマーはゲーマードライバーに装填してある幻夢無数のダイヤルを回した。

 

〈ポーズ!〉

 

カチ…カチ…カチッ!

 

その瞬間、無双ゲーマーを中心に空間が歪むと同時に、その背中からギリシャ数字の文字盤時計のエフェクトが一瞬だけ現れ……世界が止まった。

 

この力こそ、仮面ライダークロノスの時間停止能力。

無双ゲーマーはクロノス同様に自身の遊戯領域(ゲームエリア)内の時間を停止出来るのだ。

 

止まった時間の中で、無双ゲーマーはバグヴァイザー(ツヴァイ)を取り出しチェーンソーモードで装備してAボタンを押した。

 

〈キメワザ!〉

 

待機音声が鳴り響き、Bボタンを押して必殺技を発動する。

 

CRITICAL(クリティカル) SACRIFICE(サクリファイス)!〉

 

必殺技が発動した瞬間、チェーンソーの刃先に無数の刃がついた円盤カッター状の光輪が発生した。

 

このまま放つ事も出来るが、無双ゲーマーのフォルテは更に自分の技を重ねる。

 

地獄光輪(ヘルズローリング)!」

 

フォルテの黒紫の光輪が混ざり合い、より禍々しくも毒々しい光輪となって放たれた。

 

横に回転しながら放たれた光輪かファングタイガーのジャミンガだけでなく、周囲のジャミンガ達まで纏めて切り裂いた。

 

切り裂かれたジャミンガ達は、切断面がズレ火花を散らせたまま静止している。

 

〈終焉の一撃!〉

 

技を放った無双ゲーマーは、再び幻夢無双のダイヤルを回した。

 

〈リスタート!〉

 

再び空間が歪むと時間が動き出し必殺技を喰らったジャミンガ達が一斉に爆発した。

 

瞬く間に無双ゲーマーの周囲には、無数のジャミンガの残骸で埋め尽くされた。

 

 

「…見事。」

 

「流石はフォルテ様です!」

 

「…魔王にゲンムライダーの力を合わせたまさに幻夢無双な光景だな。」

 

ゴッドマキシマムと無双ゲーマー。

二人の分身フォルテの圧倒的な戦闘に蒼影とシオンは賛頌し、拓巳はそう呟くのだった。

 

二人の分身フォルテによって大半にジャミンガが倒されたが、オーロラカーテンから更にデスレックスのジャミンガが複数体出現する。

 

「やはりまだ出て来るか…。」

 

「なら、何度でも倒すのみだ。」

 

フォルテのフォルテがデスレックスのジャミンガに向かって構えた次の瞬間、オーロラカーテンから巨大な円盤カッターが飛び出しデスレックスのジャミンガ達を切り裂きながら廃墟を切断してまるでヨーヨーの様にオーロラカーテンの中へと戻った。

 

「なっ!」

 

「さっきのは…まさか!」

 

フォルテはさっきの円盤カッターに見覚えがあった。

 

そして、オーロラカーテンから巨大な何かがゆっくりと出て来る。

赤い身体に黒い装甲を身に纏い、背に巨大な円盤状のカッターを装備したスピノサウルス型のゾイド。

 

ジャミンガと同じゾイドワイルドZEROに登場した破壊竜ジェノスピノ。

一晩で地球の三分の一を破壊した至近距離型のデスザウラーと呼べる恐るべきゾイド。

それが今、突如としてフォルテ達の前に現れたのだ。

 

「ハンドレッドはジェノスピノさえも作り出したのか⁉︎」

 

二人のフォルテはすぐさまジェノスピノを解析する。

……そして、解析結果は。

 

「……やはりあのジェノスピノは何者かによって創り出されている。」

 

 

 

 

 

 

フォルテ達がハンドレッドと戦っている頃。

 

何処かの研究所でDr.リーガルがランド博士に話しかけていた。

 

「まさかジェノスピノまでも時空転移の実験にしようするとは、随分思い切った事をしましたねランド博士。」

 

「何も問題ない。今の私を持ってすればジェノスピノはまた作り出せる。あのジェノスピノには、私の実験の役に立てる名誉を与えたまで。」

 

そう言い放つランド博士の目線の先には、何かの装着で発生したオレンジの光の柱から無数のジャミンガや地球ゾイドのジェノスピノとオメガレックスが次々と作り出されていた。

 

そう。このジェノスピノはランド博士の時空転送の実験に使われたのだ。

 

 

 

そんなジェノスピノはオーロラカーテンから出てきた瞬間、フォルテ達に目もくれずジャミンガ達を踏み潰しながら背中の円盤カッター状のジェノスピノ最大の武器であるジェノソーザーの殲滅破壊(ジェノサイドクラッシャー)を連続で放ちながら暴れている。

 

ジェノソーザーの軸は伸縮自在な蛇腹状の構造になっており、鞭の様にしなりながら周囲の廃墟などを次々と切り裂いていく。

 

「どうやら、暴走している様だな。」

 

「ああ。だが、丁度良い戦力だ。」

 

ゴッドマキシマムと無双ゲーマーに変身している二人の分身フォルテがそう言うと、無双ゲーマーのフォルテが再び幻夢無双のダイヤルを回した。

 

〈ポーズ!〉

 

カチ…カチ…カチッ!

 

再び時間停止させジェノスピノの動きを封じると、無双ゲーマーは跳躍してジェノスピノの頭に乗ると、その頭に手を当てシステムの掌握と正常化を実行。

 

荒れていたジェノスピノの心を鎮めながら制御してゆく。

 

「……これで完了だ。」

 

無双ゲーマーが再び幻夢無双のダイヤルを回す。

 

〈リスタート!〉

 

時が動き出した瞬間、暴れていたジェノスピノのZーOバイザーから光が消え項垂れながら機能を停止した。

 

「よし。後は…アンビエント!

 

無双ゲーマーのフォルテが声を上げて名を呼ぶと、空から赤い光が無双ゲーマーのフォルテの前に舞い降りるとそこに現れたのは、頭部周りがライオンの鬣風の形状になっている赤いオーガノイドであるアンビエントだ。

 

アンビエントは湊翔達がこの世界に来る数日前に復元が完了し目覚めた。

そして、フォルテから発せられる力を本能的に察知し自らフォルテの仲間となっていた。

 

「頼んだぞアンビエント。」

 

「グオオオオ!」

 

フォルテの言葉に応え、アンビエントは咆哮しながら赤い光となってジェノスピノの中へと入り込み、ゾイドコアと合体する。

 

アンビエントが合体した瞬間、ジェノスピノの体内から赤い光が溢れ出し、ジェノスピノの黒い装甲が真紅に染まり目ZーOバイザーが赤から緑へと変わった。

 

その姿は、前世のプラモで限定100個の特別なアーマーパーツを付けたジェノスピノ暴走形態そのものだった。

 

「なるほど。…アンビエントの色合いと全く同じ姿になった訳だな。」

 

そう。アンビエントの色合いも全身が赤く目が緑であり、偶然にも暴走形態と全く同じ色合いだったのだ。

 

何故この様な変化が起きたかと言えば、アンビエントはゾイドと合体する事でそのゾイドのゾイドコアの因子を刺激し、その潜在能力を引き上げ変形強大化する事が出来る。

分かり易く例えるなら、ゾイドを一瞬にして進化させる事が出来ると言う事なのだ。

 

地球ゾイドの破壊竜ジェノスピノと惑星Zi(ズィー)の古代文明技術で作り上げられたオーガノイドのアンビエント。

 

出会う事がなかった両者がこの異世界で出会い今一つとなったのだ。

その影響なのか武装の一部も変化し、AーZロングキャノンがゼノレックスの可変砲であるエクスバスターへと進化し、口内のAーZ高熱火炎放射器もサイコジェノスピノのAーZインフィニティバスターへと進化していた。

 

 

無双ゲーマーのフォルテがジェノスピノとアンビエントの合体による変化に感心しながら分析していると、分身フォルテがもう一人飛んで駆けつけジェノスピノの頭の上に降り立った。

 

「待たせたな。」

 

「いや、実に良いタイミングだった。流石は俺だな。」

 

無双ゲーマーは思念伝達で近くの分身を呼び寄せたのだ。

……ジェノスピノのパイロットとして。

 

「じゃあ頼む。」

 

「ああ、任せろ。」

 

無双ゲーマーがジェノスピノから降り、分身フォルテはそのままジェノスピノのコクピットに乗り込む。

 

「さあ、再び目覚めの時だ。ジェノスピノ…いや、アンビエントと合体し進化したクリムゾンジェノスピノ!」

 

フォルテの声に応える様に進化したクリムゾンジェノスピノの目に光が戻り再起動。

 

グアアアアアア!

 

クリムゾンジェノスピノが咆哮を轟かせるとそのまま移動を開始しジャミンガを攻撃する。

 

その光景を目の当たりにした拓巳は唖然となっていた。

 

「まさか…アンビエントまでいたとはな。しかも、敵のジェノスピノを奪って進化させるとは…。」

 

「フォルテ様なら当然です!」

 

「ああ。」

 

そんな拓巳の言葉に紫苑は自慢するかの様に胸を張って言い放ち蒼影は頷いた。

 

「さあ、私達もリムル様とフォルテ様の為に戦うのみ!」

 

「無論だ。」

 

紫苑と蒼影は再びジャミンガに向かって駆け出し攻撃を再開する。

 

「…本当に二人の仲間は彼らを信頼しているのだな。」

 

全く迷いなくリムルとフォルテの為に戦う紫苑と蒼影の姿をに拓巳はそう呟いた。

 

すると、ゴッドマキシマムゲーマーのフォルテが拓巳の元に現れた。

 

「拓巳。」

 

「フォルテ。」

 

「白夜と湊翔達に“アレ”を渡すが構わないか?」

 

「……まだ運用実験は出来ていないが致し方ないだろう。」

 

「なら、他の分身達に伝えておく。」

 

「ああ、頼む。」

 

そう話し終えると二人も戦闘を再開する。

 

白夜と湊翔達に渡そうとしているものとは一体なんなのだろうか…。

それは、このフォルテの無双の最中でそれが判明する。

そして、冥黒王との決戦はもうすぐだ。

 

 




フォルテの変身無双。
スキル化していながらも中々使う機会がなかった変身をこの戦いが発揮させてみました。
フォルテの戦闘力が加わっている分、本家以上の力を発揮。
キズナダークなどのオリジナル要素を加えてもみました。
それから、ランド博士が放ったジェノスピノもフォルテが奪ってアンビエントで強化もしちゃいました。
クリムゾンジェノスピノの活躍やこれからの成長をお楽しみに。
分身フォルテの戦いもあと少し続いたら、いよいよ冥黒王との決戦!
…次回も楽しみに。
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